ハワイ渡航の目的は観光?移住?必要なビザと入国審査を徹底解説

旅行を計画している方、移住目的の方等様々な方がいると思いますが、自分に合ったビザはどれなのか、ビザを取得するにはどうすればいいかお悩みの方はいませんか?

この記事では、ハワイ渡航に欠かせないビザについて渡航目的別に注意点や準備すべきことなどを徹底解説していこうと思います。

〉〉 この記事の目次

ハワイ旅行したい方はESTAまたはB2ビザを取得しましょう。

ハワイ旅行を行いたい場合には、アメリカの電子渡航制度である「ESTA」を利用しましょう。ESTAを利用する事でハワイに最長90日間滞在することができます。

また、アメリカの観光ビザである「B-2ビザ」を取得することで最長180日間まで滞在することができます。B-2ビザは観光目的で渡航する以外にも、現地の友人や知人と会うためだったり、疾患や怪我の治療を行うために渡航する場合にも利用する事が出来ます。

ビザ申請のために準備すべきこと

ハワイ渡航のためにビザ申請を行う方は、下記の事項に注意して準備を行いましょう。

必要書類を不備なく集め、提出する

ビザ申請では書類が足りなかったり、間違った記載をしている場合は全て不備となり、期限内に再提出が求められてしまいます。
再提出になってしまうと、ビザ発行までの手続きに時間がかかってしまいます。また、期限内に再提出ができないと、そのビザ申請は却下されてしまうため、最初からやり直しになってしまいます。

このようなことを起こさないために、書類の不備には十分気を付けて提出しましょう。

ビザ申請に必要な書類や申請方法についての解説記事も合わせてご確認ください。

ビザ申請前に健康診断を行う

一部のビザ申請では申請書類に健康診断が含まれています。健康診断では、アメリカ政府が定めている危険な感染症に罹患していないか、申請者の健康状態は良いか等を確かめます。

渡米後に感染源となったり、病気を発症してしまい動けない状態になってしまう事が予想される場合はビザを発行出来ませんので、普段から体調管理には十分気を付けましょう。

経済能力を証明する

就労ビザでハワイに滞在する方以外は一部の例外を除いて現地で働くことができません。そのため、現在貯金している額でハワイでの生活を送っていく必要があります。

滞在期間に対して、十分な金額を持っていると判断できない場合は、現地で不法就労をする可能性が高いとしてビザ申請が却下されてしまいます。特にハワイで長期滞在を行う予定の方は、150万円から200万円ほどお金をためてからビザ申請を行いましょう。

90日以上ハワイ観光したい場合は「B-2ビザ」を取得する

もし、ESTAで許可された90日の滞在期間を超えてハワイに滞在したい場合には、観光ビザである「B-2ビザ」を取得する必要があります。B-2ビザは、アメリカ本土だけでなく、ハワイなどの周辺諸島にも渡航することができます。ただし、観光や報酬を受けないビジネス目的での渡航に限られるため注意が必要です。

ESTAとB-2ビザの違い

ESTAとB-2ビザの間には、滞在できる期間以外にも料金や取得までの日数等いろいろな違いがあります。下記の表にてその違いをまとめましたので確認してみましょう。

ESTA B-2ビザ
滞在期間 90日以下 180日まで
料金 21ドル 185ドル
取得までの期間 最大3日ほど 1週間から10日ほど
申請方法 オンライン 実際に大使館に訪問 大使館での面接あり

以上のように、ESTAはスムーズに申請が進めば短期間で取得でき、費用を抑えられるというメリットがあります。

B-2ビザ(観光ビザ)は時間と料金がかかりますが、180日間もの長期間ハワイに滞在できるというメリットがあります。

アメリカの電子渡航認証ESTA

アメリカの電子渡航認証である「ESTA」についてより詳しく解説していこうと思います。ESTAは正式名称を「Electronic System for Travel Authorization」といい、頭文字をとって省略されています。ESTAはアメリカに渡航する際に、ビザなしで入国できる許可証です。

ハワイを含むアメリカに渡航する外国人渡航者はビザもしくはESTAを取得しなければ入国することはできません。米国国土安全保障省(DHS)の一部門である税関・国境警備局(CBP)によって管轄されています。

ESTAは今まで空港で行ってきた入国審査をオンラインを通じて行い、問題が無ければアメリカに入国する許可証である「渡航認証許可証」を発給される仕組みになっています。
ESTAについてより詳しい情報が知りたい方は「ESTAとは?システムや取得条件について徹底解説」をご覧ください。

VWP(ビザ免除プログラム)の利用条件

ESTAはビザ免除プログラムというアメリカの渡航制度の一環として取り入れられた制度です。ビザ免除プログラムの正式名称は「Visa Waiver Program」と言い、アメリカが指定した国の国民のみが利用する事ができます。

ビザ免除プログラムの利用条件は、

  1. アメリカへは観光・短期商用・トランジット目的で90日以内の滞在を予定している
  2. ビザ免除プログラム加盟国の有効なパスポートを所持している
  3. 往復の航空券を所持している
  4. ビザ免除プログラム参加国の国民である
  5. 有効なESTAを所持している

以上5つの条件があります。

ビザ免除プログラムについてのより詳しい記事はESTAを申請する前に必ず読んでおきましょう。

更に渡航歴に関する注意点やESTAについてなどESTAを利用する前に知っておきたいことが多く記載されていますので、ESTAを使用する前に必ず読んでおきましょう。

ハワイに留学したい方向けのビザ

ハワイに留学してみたい方は、アメリカの学生ビザである「F1ビザ」の取得を目指しましょう。F1ビザは高校や大学、大学院などでフルタイムで講義を受けることができる留学生用のビザです。

学生ビザの申請は、オンラインで申請書類を作成し提出、申請費用の支払い、大使館で面接という流れで手続きが進んでいきます。

また、学生ビザ申請は入学日の120日(4か月)前から受付を開始していますので、出来る限り早めに申請を行いましょう。

F1ビザを取得してハワイに留学したい方は「F1ビザとは?アメリカ留学に必要なビザについて徹底解説」を読んで、留学準備を開始しましょう。

学生ビザ申請時に面接が免除される5つの条件

13歳未満の子供はハワイに留学する際には大使館での面接が免除されます。

加えて、2024年1月1日から、学生ビザ申請にあたって面接免除のルールが変更され、以下の条件をすべて満たす申請者はアメリカ大使館で面接を受けることなく、必要書類を郵送するだけで申請することができます。

学生ビザ面接免除の5つの条件
①日本国籍を持っている
②日本に滞在している
③F・M・または一部のJビザを申請する (中高生・大学生・教授・研究者・短期滞在学者・専門家)
④過去にESTA(電子渡航認証システム)申請が拒否されていない
⑤日本・米国・その他の国で逮捕されたことがない

ハワイで就職したい方向けのビザ

ハワイで就職したい方は、アメリカの就労ビザを目指しましょう。

就労ビザはハワイをはじめとしたアメリカ国内で給料をもらいながら働くことが許可されるビザです。就労ビザには多くの種類があるため、まずはアメリカ就労ビザ全9種について徹底解説をご覧頂き、自分にあった就労ビザを選びましょう。

就労ビザのメリットとしては、長期間ハワイに住むことができる点です。働きながらハワイに滞在することが出来るため、金銭的な心配はありません。

デメリットとして、就労ビザは取得が難しい点にあります。
アメリカでは毎年多くの移民がアメリカに入国します。アメリカ人の仕事を行う機会を移民から保護する目的で就労ビザは非常に審査が厳しいのです。

ビザの申請方法

ハワイ渡航のためにビザを取得するには、まず非移民ビザの申請書であるDS-160を記入し、提出する必要があります。DS-160の申請ページはこちらからアクセスすることができます。

記入例はこちらのPDFを参考にしましょう。

DS-160提出後、ビザ申請料を支払い必要書類をアメリカ大使館に提出します。その後、ビザの適格性を審査するため面接を行います。

面接の難易度はビザの種類によって異なります。観光ビザや留学のための学生ビザは比較的簡単ですが、就労ビザは英語のコミュニケーション能力が問われます。

面接対策についてはこちらの記事を参考にしてください。

なお、13歳以下のこどもと、80歳以上のお年寄りはビザ申請の際の面接が免除されます。

ビザが拒否されてしまった時の対応策

ビザの申請が拒否されてしまった場合は、再度ビザを申請しましょう。

ビザ申請手続きでは、拒否されたとしても理由が明らかになることはなく、異議申し立てを行うこともできません。
しかし、同じ申請書や必要な書類を再度提出することで再申請をすることができます。

ただし、ビザ申請料($185)を毎回支払わなければなりませんので注意しましょう。

ビザ申請が拒否されないためにすべき8つのこと

ビザ申請を拒否されないためのポイントは8つあります。下記の8つの条件をしっかり守り、ビザ申請が拒否されないように注意しましょう。

①短期間に何度もアメリカに渡航しない
②資金を多めに用意し、経済能力を証明する
③渡航目的を明確に
④目的達成後、速やかに日本に帰国する意思を表示する
⑤面接時では発言に一貫性を持たせる
⑥提出書類で虚偽の申告をしない
⑦書類の不備が無いようにする
⑧健康であることを証明する

上記の注意点を守ることは当たり前のことです。しかし、初めての申請では当たり前のことがなかなかうまくできません。そのため、何度も確認し、ミスなくビザ申請を行いましょう。

ハワイ渡航の前に注意すべき点

ハワイ渡航の前に準備段階で注意すべき点を分かりやすく解説していきます。

下記で言及されている事項は誰もが陥りやすいため、ハワイ渡航前に必ず確認しておきましょう。

ビザとESTAは二重申請しても問題はない?

ESTAとビザは同時に申請を行う事が可能です。しかし、推奨は出来ません。どちらも申請しておくことで、万が一どちらかが拒否されたときに保険として利用する事が出来たり、入国を保証する可能性が向上するなどメリットが多いように思えます。

しかし、入国の時に審査官が渡航目的に対して不信感を持ったり、入国には適さないと判断して入国拒否になる可能性があります。

そのため、ご自身の渡航目的と予定している滞在期間に応じてどちらか的確なもののみを申請しましょう。

乳幼児や未就学児もESTA・ビザを取得する必要があります

ハワイをはじめとしたアメリカに入国する全ての渡航者はビザまたはESTAが必須です。これは乳幼児や未就学児も同様です。小さなお子様を連れてハワイに渡航する場合は子供用のビザ・ESTAの申請を忘れないようにしましょう。

2024年2月現在、ハワイの新型コロナウイルス感染対策は全て撤廃

ハワイにある空港では、2023年5月11日にアメリカ全土で新型コロナウイルス感染拡大措置の撤廃に伴い、入国の際の検疫や宣誓書・ワクチン接種証明書の提出等は全て撤廃されました。

そのため、現在はコロナ禍以前と同様の入国手続きになります。

現在のハワイにおける新型コロナウイルスの感染対策については下記の記事を参考にしてください。

ハワイ旅行はコロナでどうなった?必要な書類やワクチンについても解説

ハワイ入国時に必要なもの

ハワイに入国する際に、必要不可欠なものをご紹介したいと思います。入国前の再確認にもご利用ください。

ハワイ入国時に必要な物
有効期限内のパスポート 日本出国から日本帰国時まで有効なパスポート
ESTAまたはビザ 渡航目的に合わせたESTA・ビザを事前に取得しましょう。
税関申告書 税関にて申告を行う必要がある方のみkioskにて発行されたレシートを提出します。
以前のように、機内で記入する必要はありません。
往復の航空券・乗船券 航空券や乗船券が無ければ飛行機・船舶に乗ることができません。

なお、新型コロナウイルス感染対策の水際対策として用いられた

  • CDC指定の宣誓書
  • ワクチン接種完了証明書の要件

以上二点の書類は2022年3月25日をもって撤廃されました。そのため、提出する必要はありません。

ハワイの入国審査について

これまでハワイをはじめとしたアメリカの入国審査では、係員によって入国審査を行い入国スタンプを押すのが一般的でしたが、CBP(アメリカ税関・国境警備局)では入国手続きをより効率よくするために、自動入国審査機(APC Kiosk)の導入と入国スタンプの廃止が段階的に進んでいます。

ハワイに入国するのが初めての方は、どのようなことを行うのか一連の流れを知っておくことでスムーズに入国審査を終えることが出来ます。下記ではハワイ入国までの流れをまとめました。

① 空港の入国審査エリアへ

ハワイの空港に到着した方は、現地空港スタッフの誘導に従って入国審査場に移動します。

②入国審査官に書類提出&質問に回答する

入国審査場には、「Non-U.S. Citizen」または「Visiter」(外国人専用)と「American Citizen (アメリカ市民)」と書かれた列があります。

日本国籍の方は「Non-U.S. Citizen」または「Visiter」の列に並びます。

自分の番が来て入国審査官に呼ばれたら、カウンターの前に進み、パスポートと税関申告書を提出します。

その後、入国審査官から滞在目的や滞在期間等を質問されるので正直に回答しましょう。

大まかな流れは以上ですが、入国審査における各手続きについて、下記にてより詳しく解説していきます。

ハワイをはじめとしたアメリカ入国審査の際に並ぶべきレーン

入国審査エリアで必要なもの

まず入国審査エリアでの必要な物として、

  • パスポート
  • 税関申告書

以上の2点を準備しましょう。なお、ESTAで渡航されている方は、印刷したESTA確認ページを持参される方が多いですが、必須の書類ではなく、提出する必要もありません。

ESTAはパスポートに内蔵されているICチップに情報がリンクしているため、パスポートを提出することでESTAに登録していることを入港審査官が確認することができるからです。

入国審査の質問は英語で行われます

入国審査で行われる質問は、基本的に英語でのコミュニケーションになります。

下記によく質問される内容を記載しますので、返答例と共に確認しましょう。

よく聞かれる質問と返答例
What is the purpose of your trip?
(渡航目的は何ですか?)
Sightseeing
(観光です。)
What is your occupation?
(ご職業は何ですか?)
I’m office worker.
(会社員です。)
Where are you going to be staying?
(宿泊先は何処ですか?)
Sheraton Waikiki.
(シェラトンワイキキです。)
Are you traveling with someone?
(ご一緒に旅行されている方はいますか?)
Yes. With my family.
(はい。家族と一緒です。)
How long are you staying?
(滞在期間はどれくらいですか?)
5 days
(五日間です)

③指紋の採取について

審査官からの質問を無事に終えると、次に指紋の採取を行います。審査官より、「Please scan your finger prints.」と指示されますので、指定されたマシンに両手の指を置きます。採取された指紋は、防犯上の利用以外にはされませんので、ご協力ください。

④最後に顔写真の撮影を行う

指紋採取後、入国審査場で顔写真の撮影が行われます。撮影の際には、顔がしっかり映るように帽子やサングラスを取ったり、髪の毛を縛るなどしておきましょう。

写真撮影後にパスポートを手渡されますので、「Thank you.」や「Have a nice day.」と声をかけ、入国審査場を後にしましょう。

⑤預けた荷物を受け取る

入国審査後には、飛行機に預けた荷物を受け取るために「Baggage claim area(手荷物受け取り場)」に移動しましょう。もし、荷物が見当たらない場合には、空港スタッフになるべく早く相談しましょう。

⑥税関検査場にて申告手続き

荷物をすべて回収出来たら、パスポートと税関申告書をもって「Custom(税関検査場)」に向かいましょう。税関申告する物がある場合には緑線のレーンに、税関申告を行う必要があるものは赤線のレーンに並ばなければなりません。

ハワイでの入国時の免税範囲は以下の通りです。

ハワイを含むアメリカ入国時の免税範囲
①酒類 1リットルまで
②タバコ 紙巻きタバコ200本まで
加熱式タバコ個包装10個まで
葉巻50本まで
③土産 $100まで(米国市場価格での換算)
④現金・金品 $10,000まで

※21歳未満の酒・タバコ類の持ち込みは禁止されています。

ハワイを含むアメリカへの持込が禁止されている品物
①動物・植物 生の果実
種子
球根
生花
昆虫
動物・野生生物のはく製
②肉製品 米国産以外の肉・肉製品
肉の入ったカップ麺・ブイヨン
スナック菓子・乾燥肉等

⑦税関を通過し出口へ

税関審査が終わった方から、空港のロビーに向かい税関申告書をスタッフに提出しましょう。この際に、忘れ物や落し物はないか確認して置くことが重要です。

ペットと一緒にハワイ旅行するには?

上記のように動物の輸出入は禁止となっていますが、「人間に飼われている犬や猫」については例外です。正規の手続きを踏むことで一緒にハワイに渡航することができるようになります。

ですが、ハワイ旅行にペットを連れていきたい方は、事前にさまざまな手続きが必要です。

下記では、ハワイ旅行にペットを連れていくための準備期間や手続きについて解説していきます。

ペットとハワイ旅行する準備期間はどれくらい?

ペットとハワイ旅行をするためには、少なくとも6ヶ月前から準備を開始しましょう。

渡航前に狂犬病の予防接種やマイクロチップの装着、各種検査など手続きをする必要があるためです。また、ペット自身の体調を考えて余裕をもって計画を立てることが重要です。

渡航前に日本で行う必要がある手続き

①マイクロチップの装着 渡航6ヶ月前

マイクロチップとは直径2㎜、長さ12㎜の細長いガラスのカプセルに包まれた小さな電子標識器具です。

マイクロチップの装着は動物病院で対応してもらえますので、かかりつけ医に相談しましょう。マイクロチップを注射しておくことで、ハワイ滞在時にペットが迷子になってしまった時でも身元の確認が出来るため不幸な処分を防ぐことが出来ます。

また、万が一災害に巻き込まれてしまっても、飼い主に連絡をすることが可能になります。

②狂犬病の予防接種(計2回)渡航5カ月~4ヶ月前

狂犬病の予防接種は30日ごとに計2回行う必要があります。

ハワイは狂犬病の感染例がない珍しい土地ですので、入国の際の検査は厳格です。
予防接種を行わないとペットと一緒にハワイに渡航することができなくなりますので必ず狂犬病のワクチンを接種しておきましょう。

③採血検査 4か月前

狂犬病の抗体検査をするため、採血検査を行います。

④120日間待機

血液検査の結果が返ってきてから「120日間」の待期期間を設けましょう。120日以内にハワイに入国してしまうと、ハワイの検疫センターでペットが拘束されてしまいます。もし、拘束されてしまった場合には、一日あたり14.30ドルの費用が掛かってしまいます。

⑤ハワイへの必要書類の提出 出発20日前

ハワイ到着の10日前までに「ハワイ動物検疫センター(Animal Quarantine Station)」に届くように「ハワイ州指定犬猫輸入書類(Form AQS-278)」を提出しましょう。

⑥健康診断 出発2週間以内

ノミやダニの駆虫薬を投与。獣医の健康診断書を作成してもらいましょう。

⑦利用空港の検疫所へ輸出入届を提出(7日前まで)

利用する予定の空港にペット輸出入届を提出しましょう。

各空港によって提出すべき書類が異なりますので、公式サイトで必ず確認をしましょう。

ハワイから日本に帰国する際に行う必要のある手続き

①ハワイ州動物検疫所で愛犬の検査 ハワイ入国直後

ペットが病気に感染していないか、狂犬病の抗体は持っているか等を確認し、健康状態を検査します。

通常、書類の確認と健康診断が済めば即日ペットと再会することができます。しかし、万が一書類の不備や問題が発生した場合、ペットはハワイの検疫センターに連れていかれてしまい、最長120日間拘束されてしまいます。

検疫センターの滞在費用は$1,080(120日間)と非常に高額なため、書類の不備などないように注意する必要があります。

②ハワイ滞在

ハワイでは、日本と同じようにペットが入れる場所と入れない場所が区分けされています。ほかの方に迷惑が掛からないようにマナーを守ってペットとハワイ旅行を楽しみましょう。

③ハワイ動物病院にて健康診断

ハワイ出国前に現地獣医師による臨床検査を受ける必要があります。

検査の内容は、ペットが狂犬病等に感染していないかを確認する為です。日本からハワイに渡航する時よりも手続きが簡単なため、滞在期間中に焦らなくても問題はありません。

渡航が推奨されないペットの条件

ペットの犬猫であっても、下記に記載されている条件に当てはまる場合は、ハワイへの渡航が推奨されません。主な理由は、ハワイへの渡航によって受けるストレスが大きいためです。もし、ペットと一緒にハワイ旅行したい場合は元気な内に渡航しましょう。

短頭犬種については、他の犬種と比べて高温多湿に弱く、「熱中症」や「呼吸困難」に陥る可能性が高いためです。ペットのことを考えるなら、元気で健康であってもハワイに連れて行くことは控えましょう。

ハワイ旅行が推奨されないペットの条件
短頭犬種
年老いているペット
生後9週間未満
慢性的に持病を持っている
衰弱している
懐胎40日を切っているメスのペット

ハワイに持ち込みが禁止されている種類のペット

ハワイにはペットであっても、一緒に渡航することができない種類の動物がいます。

ハワイは独自の生態系が築かれているため、外来種によって深刻なダメージが出てしまう恐れがあります。

とはいえ、禁止されている種類の動物をすべて記載すると膨大な量になってしまいますので、代表的な物を記載したいと思います。

ハワイに連れて行くことができない動物
特定の哺乳類(ハムスターやネズミ等) ハワイの生態系に悪影響を及ぼす可能性があるため。
特定の爬虫類(ヘビやトカゲ等) ハワイにはもともとヘビが生息していません。そのため、爬虫類の輸入はとくにデリケートです。
一部の昆虫や無脊椎動物 ハワイ独自の植物に悪影響を及ぼす可能性があるため。
絶滅危惧種や希少種 国際的な規定に基づき、輸出入が制限されています。

自動入国審査端末「キオスク」(APC)について

ハワイの最大の空港であるダニエル・K・イノウエ空港では、ESTA申請者やアメリカ市民・永住者が自動で入国審査を行うことができる「キオスク」という機械を導入しています。キオスクは「APC(Automated Passport Control)」とも呼ばれており、ESTA利用者が入国の際にスムーズに審査出来るように導入された機械です。

事前に登録や会員になる必要がなく、全ての方が利用無料です。

最大の特徴として、入国審査官を介さずに入国審査を行える点です。必要書類のチェックや指紋採取、顔写真の撮影までこれ一台で完結する物になっています。

そのため、ハワイ旅行の悩みの種となっていた入国審査の時間を短縮する事ができ、快適なハワイ渡航を実現することができます。

キオスク利用の対象者

キオスクを利用する事ができる日本国籍の対象者は、下記の条件を全て満たしている方でなければ使用することができません。利用条件は以下の通りです。

①ESTA(エスタ)を利用した渡航者であること
キオスクはESTAでハワイに渡航した方のみが利用することです。アメリカの非移民ビザ(B-2ビザ:観光ビザ・留学ビザ:F-1ビザ)や永住権保持者はキオスク利用の対象外になりますので、ご注意ください。

②前の渡航時からパスポートが変更・更新されていないこと

以上3つの条件をしっかり満たしている方のみキオスクを利用して入国審査を簡易化することができます。

キオスク端末(APC)が使用可能な空港

キオスクが導入されている空港一覧
Aruba Queen Beatrix International Airport (AUA)
Abu Dhabi International Airport (AUH)
Austin-Bergstrom International Airport (AUS)
Boston Logan International Airport (BOS)
Charlotte Douglas International Airport (CLT)
Chicago Midway International Airport (MDW)
Chicago O’Hare International Airport (ORD)
Detroit Metropolitan Wayne County Airport (DTW)
Dublin International Airport (DUB)
Edmonton International Airport (YEG)
Fort Lauderdale-Hollywood International Airport (FLL)
Halifax Stanfield International Airport (YHZ)
Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport (ATL)
Honolulu International Airport (HNL)
Houston George Bush Intercontinental Airport (IAH)
Las Vegas McCarran International Airport (LAS)
Los Angeles International Airport (LAX)
Miami International Airport (MIA)
Mineta San Jose International Airport (SJC)
Minneapolis-Saint Paul International Airport (MSP)
Montreal-Pierre Elliott Trudeau International Airport (YUL)
Nassau Lynden Pindling International Airport (NAS)
New York-John F. Kennedy International Airport (JFK)
Newark Liberty International Airport (EWR)
Oakland International Airport (OAK)
Orlando International Airport (MCO)
Philadelphia International Airport (PHL)
Phoenix Sky Harbor International Airport (PHX)
Pittsburgh International Airport (PIT)
Portland International Airport (PDX)
Raleigh-Durham International Airport (RDU)
Reno International Airport (RNO)
Philadelphia International Airport (PHL)
Phoenix Sky Harbor International Airport (PHX)
Pittsburgh International Airport (PIT)
Portland International Airport (PDX)
Raleigh-Durham International Airport (RDU)
Reno International Airport (RNO)
Philadelphia International Airport (PHL)
Phoenix Sky Harbor International Airport (PHX)
Pittsburgh International Airport (PIT)
Portland International Airport (PDX)
Raleigh-Durham International Airport (RDU)
Reno International Airport (RNO)
Salt Lake City International Airport (SLC)
San Diego International Airport (SAN)
San Francisco International Airport (SFO)
Seattle Sea-Tac Airport (SEA)
Tampa International Airport (TPA)
Toronto Pearson International Airport (YYZ)
Vancouver International Airport (YVR)
Washington Dulles International Airport (IAD)
William P. Hobby International Airport (HOU)

まとめ

以上ハワイ旅行に欠かせないビザの詳細と、入国審査の流れについて解説しました。

90日以内の旅行の場合には、無理にビザの代わりにESTAを取得して渡米しましょう。

また、入国審査では、あらかじめ流れを把握し、必要な書類を準備しておきましょう。

この記事を参考にして、ハワイ旅行がより快適になるお手伝いが出来ると幸いです。

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