アメリカビザの面接は英語ができないとダメなのか?面接のポイントをチェック

アメリカビザの面接について不安がある方はいませんか?

アメリカビザの取得には、米国大使館での面接を受ける必要があります。ビザの面接ではどんなことをするのか、またどんな質問をされるのかなど不安を感じる方が多いと思います。

また、ビザの面接は基本的に英語でのやり取りになります。そのため、英語ができない場合でも、面接を受けてビザが取得できるのか不安な方もいるのではないでしょうか。

この記事では、そのような不安を抱えている方に向けて、アメリカビザの面接時に求められる英語スキルはどの程度なのかということに加え、アメリカビザの面接で知っておいた方が良い情報や面接を受ける際のポイントについて解説していきます。

英語に自信のない方でも安心してアメリカビザの面接を受けられるようになるかもしれない情報をまとめています。

ぜひ、ご覧ください。

アメリカのビザ面接ではどの程度の英語力が必要なのか

アメリカビザを取得する際は、米国大使館での面接を受ける必要があります。この面接は、ビザ(査証)を申請した方がアメリカ渡航に対して適格性があるかどうかを審査するとともに、申請したビザが渡航目的に対して適切かどうかを計る目的があります。

ビザ取得のために米国大使館で面接を受ける際は、アメリカ人の面接官とのやり取りになります。そのため、ある程度英語を理解できないといけません。しかし、英語があまり得意ではない方は、英語での面接が必要と聞いて不安になってしまうのではないでしょうか。

ここでは、アメリカビザの面接に対してどの程度英語への理解度が必要なのかを解説していきます。

滞在目的が留学の場合

アメリカへ留学目的で渡航する場合は、FビザもしくはMビザの取得が必要です。Fビザは一般的な留学ビザですが、Mビザはより専門的な留学を目的とする方に対するビザになります。

しかし、留学ビザを取得する主な目的は語学の習得のためというケースが多いと思います。そのため、ビザ取得のための面接で英語が話せないからといってビザの発給がされないとなってしまったら、元も子もありません。

したがって、留学ビザを取得する際は、面接時での英語への理解度はそこまで必要ではありません。

ただし、日常会話レベルの英語力もない場合は、コミュニケーションがとれず、日々の生活や勉強に支障が出てしまうと思われてしまい、面接官に少し悪い印象を与えてしまう可能性があります。最低限、日常会話で使用する英語能力は身に付けた方が良いかもしれません。

なお、留学する学校によっては、高い英語能力を求められる場合があります。その場合は、学校のレベルに合わせて面接時に求められる英語能力が変わって来るため、注意しましょう。また、入学時にTOEFLやIELTSのスコアを提出しないといけない場合もあるため、しっかりと準備しておきましょう。

滞在目的が就労の場合

就労ビザを取得する場合は、それほど英語能力を必要としません。

なぜなら、就労ビザで求められるものは英語能力よりも、管理職としての経験や知識、また職歴など、仕事に直接かかわる能力が重要視されているからです。

例として、LビザやEビザなどの管理職として優秀な人材の確保を目的としているビザは、最も重要なのは英語能力よりも仕事の能力になります。そのため、場合によっては英語での面接ではなく日本語も交えた面接を行うこともあり、仕事に関する経歴や職歴に関する質問が多くなります。

しかし、最低限の英語を理解していないと業務中のコミュニケーションや指示に対するミスが起きる可能性があると思われてしまうため、日常会話レベルの英語は身に付けておくのが良いでしょう。

なお、インターンシップや研修名だといった目的の場合は、日常会話レベルかそれ以上の英語能力を求められる可能性があります。アメリカへ渡航した後の生活などを考慮して英語を身に付けていきましょう。

ビザ面接で事前に知っておきたい情報

ビザを取得したことがない方は、ビザの面接がどのように行われているかまったくわからず、不安になってしまうと思います。

事前にいくつかのポイントを知っておくだけで、あらかじめ面接に対する準備をすることができ、気持ちに余裕ができます。その結果、うっかりミスをしてしまうことがなくなりスムーズな面接を受けることができるでしょう。

では、ビザの面接時に知っておくべき情報について解説していきます。

面接の予約時間

米国大使館にて、ビザ取得のための面接を受ける際は、事前に日時の予約を取る必要があります。

この時間は面接を受ける時間ではなく、米国大使館へ到着しておく時間だと覚えておきましょう。

例えば、午前10時ちょうどに予約を取っていたとします。時間がぎりぎりになってしまい、米国大使館へ到着した際に、面接待ちの方の列ができてしまっており、10時に面接を受けることができません。そのような時でも、10時に米国大使館へ到着し、面接待ちの列に並んでいた場合は、面接を受けることができます。

予約時間は米国大使館へ赴く時間となっているため、面接の開始時間とは異なります。そのため、予約時間までに米国大使館に到着していることを心がけて、面接当日は行動するようにしましょう。

面接に要する時間

ビザの面接を受ける際は、約3時間ほどの時間を必要とすると考えておきましょう。
面接自体の時間は人によって異なりますが、約10分以内で終わる場合が多いです。

しかし、米国大使館に到着してからすぐに面接を受けるわけではなく、荷物検査や必要書類の確認、また指紋の採取など、多くの作業を行います。

また、面接には日々多くの方が赴くため、1つ1つの作業で長時間待つ可能性があり、なかなか面接まで進めない場合があります。

なお、米国大使館へ持ち込み可能な電子機器はスマートフォンのみです。Bluetoothはオフにしなければいけないものの、待ち時間などに使用することは可能なので、長時間待っている間はスマートフォンを利用して過ごすのも良いかもしれません。
ただし、カメラでの写真及び動画撮影は禁止になっているため、注意してください。

面接時は英語での会話が基本

米国大使館の面接官はアメリカ人が担当しているため、面接時の会話は基本的に英語でのやり取りになります。

取得するビザによっては、まれに日本語も交えて面接を行うこともありますが、基本的に英語となるため、ある程度の準備はしておきましょう。しかし、あくまでアメリカ渡航に対する適格性や取得するビザの内容が渡航目的とあっているかの確認が目的のため、気を張りすぎずリラックスして面接を受けるのが良いです。

決して試験やテストを行っているわけではないので、明るく受け答えをすることを心がけて面接を受けてみましょう。

面接時によくある質問例

面接時は、主に渡航目的や滞在場所、滞在期間などの質問をされます。

質問内容についていくつかの例を挙げていきますのでご確認ください。

・「アメリカへ行く目的は何ですか?」

この質問は、申請したビザが渡航目的とあっているか、また取得するビザで行うことができないことをする可能性はないかを判断する質問です。

渡航目的をはっきり答えましょう。

・「どこで滞在しますか?」

滞在場所に関する質問です。アメリカの都市や街の名前だけで良いので、滞在予定の場所を答えましょう。

・「どの学校へ通いますか?」(留学の場合)

留学目的でビザを取得する場合、入学する学校名を問われることがあります。その際は、正直に入学予定の学校名を答えましょう。
面接といっても厳格な雰囲気の中で行うものではなく、軽い質疑応答のような感じです。そのため、身構えすぎず、リラックスした状態で回答しましょう。

また、質問を受けた際に、質問が早すぎて聞き取れなかった場合は、遠慮せずにもう一度ゆっくり話してもらいましょう。面接ではちゃんと正しい情報を伝えることが大切なため、質問を理解できなかった時は、うやむやにせずに理解できるようにゆっくり質問してもらい、しっかりと回答しましょう。

アメリカビザの面接時のポイント

ビザの面接を受ける際に、必要書類の不備などがあった際は、その日に面接を受けることができない可能性があります。また、米国大使館へ行く際にどのような服装で行けばいいのかを少しだけ意識しておくことも大切です。

ここでは、ビザの面接を受ける際のポイントをご紹介します。

必要書類の準備

アメリカビザを取得する際は、しっかりと必要書類を準備しておくことが大切です。
必要書類の不備や申請書類に誤った情報が記入されているとビザの面接が受けられない場合やビザの審査が落ちてしまう可能性があります。

そのため、ビザの申請を行う際には、しっかりと必要書類を準備しておきましょう。

特にパスポートやDS-160フォームの申請確認ページ、面接予約確認書は取得するビザに関係なく大使館へ提出する共通書類になるため、決して忘れないように準備してください。

また、米国大使館へ持ち込めないものがいくつかあります。それらを持ち込もうとした際は、大使館への入館を止められ、面接を受けることができません。その際は、改めて後日に面接の予約を取る必要があり、二度手間となってしまいます。

そのような事態にならないためにも、米国大使館へ持ち込める物と持ち込めないものをしっかりと確認し、余分なものは持参しないようにしましょう。

米国大使館へ持ち込めないものに関しては以下の通りです。

・ノートパソコン、iPad 、USBメモリ、電子手帳、スマートウォッチ、ポケベル、カメラ、オーディオ/ビデオカセット、コンパクトディスク、MP3、フロッピーディスク、ポータブル音楽プレーヤーなどの電子機器

・許可されたサイズ(25cmx25cm以下)を超える大きなかばん(バックパック、リュックサック、ブリーフケース、旅行かばん、スーツケースなど)

・食品全般

・煙草、葉巻、マッチ、ライター

・はさみやナイフ、爪やすりなどの先の尖った物

・全ての武器、凶器、火薬、爆発物

※このリストにない物でも、警備員の指示によって持ち込みが禁止されるものがあります。持ち込みが禁止されている物の紛失及び破損に関して、大使館及び領事館の警備員は一切責任を負いかねるため、注意してください。

服装は場所を意識

ビザ取得のための面接は厳格なものではないため、スーツは着なくても問題ありません。
しかし、カジュアル過ぎる服装にしてしまうと、あまり印象が良く思われません。

装飾品などは不用意に身に付けず、派手な化粧などもしないようにしましょう。

清潔感を大切にし、人に良い印象を与えるように心がけると良いです。

滞在後に帰国の意思があることを伝える

各ビザで定められている滞在期間を超えてアメリカに滞在してしまうと、不法滞在(オーバーステイ)になってしまい罰則を受けたり、強制送還になったりします。

アメリカでは、不法滞在や不法移民が大きな問題になっているため、面接時に少しでも不法滞在や不法移民に関して疑われてしまうとビザの取得ができなくなってしまいます。

そのため、面接時にしっかりと帰国の意思があることを伝え、不法滞在や不法移民を目的としていないことをアピールしましょう。

就労について正直に伝える

アメリカでは学生ビザや観光ビザを利用した際に、滞在中の就労は認められていません。ですので、就労ビザを取得する場合を除き、アメリカでの就労を行わない旨を明確にし、不法な就労を行わないと面接官にアピールしましょう。

なお、滞在期間によっては、就労を行わずに生活ができるのかと疑問に思われてしまうかもしれませんが、その際は、金融機関の残高証明などを準備し、生活費がまかなえることを証明することが大切です。

面接官に少しでも疑われることが無いように、自分の意思を正直に伝えることを心がけて面接を受けましょう。

米国大使館での面接の流れ

ここでは、実際に米国ビザの面接を受ける際の流れについて解説していきます。

事前に流れを確認してスムーズに面接を受けられるようにしましょう。

①米国大使館に赴く

ビザの面接を受ける際は、事前に面接の時間を予約する必要があります。
予約した時間に間に合うように米国大使館へ向向かうようにしてください。

なお、予約時間は面接を受ける時間ではなく、米国大使館へ到着すべき時間となるため、間違って覚えないように注意しましょう。

②荷物検査

米国大使館へ到着したら、まずは荷物検査を受けます。米国大使館へ入る際に受け取ったトレーにスマートフォンをいれましょう。なお、大きな荷物や危険物、スマートフォンなどの電子機器は持ち込めないため、持参しないかコインロッカーに預けましょう。

また、手荷物としては貴重品などを入れた小さいバックのみが持ち込み可能です。

③受け付け

荷物検査及びセキュリティチェックが終わった後は、大使館へ入館し、受け付けをします。受け付けの際は、予約確認書を準備しておきましょう。

受け付け時に受け取ったファイルに必要書類を入れ替え、所定の場所に移動しましょう。

④必要書類の提出

ビザの申請書やパスポートなどの必要書類一式を入れたファイルを指定の窓口に提出します。
多くの場合は、1番窓口が書類の提出窓口になります。

提出書類の確認を受け、問題ない場合は、次の窓口へ移動しましょう。

⑤指紋の採取

ビザの申請書類に問題がない場合は、次に指紋の採取を行います。

窓口にいる方の指示に従い、指紋の採取を進めましょう。

⑥面接

面接は最後に行います。

アメリカビザの面接は、個室での面接ではなく仕切りで区切られた場所で立ったままで行われます。

面接官の質問をよく聞き、焦らず正確に回答しましょう。もし、質問が聞き取れなかった際は、もう一度ゆっくりと質問してほしいと伝え、確実に質問に答えるようにしてください。

以上で、アメリカ大使館でのビザ面接が完了です。

ほとんどの場合、ビザの審査が下りた際は、面接終了時にビザの発給がされる旨が伝えられます。無事にビザの発給がされる際は、通常1週間~2週間でパスポートが自宅に送られるので、パスポートが届くまで待ちましょう。

パスポートが無事に届いた際は、ビザの情報を確認し、記載内容に誤りがないか確認してください。
もし、誤りがあった場合は、米国大使館のホームページにて訂正リクエストを送りましょう。

いかがでしたでしょうか。

アメリカビザの面接は英語でのやり取りが基本です。しかし、取得するビザによって必要となる英語のスキルは異なるため、注意しましょう。

基本的には、日常会話レベルの英語能力が身についていれば問題はありません。

ただし、留学を行う際は、入学する学校のレベルに応じて英語を学習する必要があります。また、インターンシップや研修目的の場合もまた日常会話レベルかそれ以上の英語能力を求められる場合があるため、準備しておきましょう。

ビザの面接は、厳格な面接ではないため、気負いすぎず、リラックスして受ける事が大切です。焦ってしまい、質問の意図とは違う回答をしてしまうと審査に響いてしまいます。

アメリカビザの面接を受ける際は、この記事を参考にしてスムーズな面接ができるように準備してみてはいかがでしょうか。

事前の準備を万全に行い、心に余裕のある面接を心がけていきましょう。

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