アメリカ渡航に必要なESTAの申請方法をわかりやすく解説

ESTA(エスタ)の申請を検討している方や申請に関して不安をお持ちの方はいませんか?

ESTAは、観光や短期商用を渡航目的とした90日以内のアメリカ滞在を行う際、渡航前に取得する必要のある電子渡航認証です。

米国にはビザ免除プログラム(VWP)があるため、その対象となる渡航者はビザ(査証)の取得を免除される代わりにESTAの取得が必要となります。

この記事では、ESTAの取得を検討している方や申請に関して不安を持っている方に向けて、ESTA申請公式サイトを利用したESTAの申請方法を、ESTAの概要を交えて詳しく解説していきます。

ぜひこの記事を通して、ESTA申請への理解度を深めていってください。

ESTA(エスタ)とは?

ESTAとは、アメリカの税関・国境警備局(CBP)によって管理、運営されている「電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)」です。

ESTAは、米国政府が米国国土安全保障省(DHS)の協力の下で施行しているビザ免除プログラム(VWP:Visa Waiver Program)を利用する渡航者に対し、渡航者の安全性や適格性を審査する目的に加え、入国審査の簡略化を図る意図で導入されました。また、アメリカ国内で問題視されているテロの増加や不法滞在及び不法移民の対策の一環としての目的もあります。

アメリカでは、渡米する全ての渡航者に対して、ビザ(査証)かESTA(エスタ)の申請及び取得を義務化しています。そのため、渡米前に必ず渡航目的にあったビザ又はESTA の取得を行ってください。

では、ESTAの概要について以下で細かく解説していきます。

申請条件

ESTA(エスタ)の申請条件は以下の通りです。

ESTAの申請条件
・ICチップ搭載のeパスポートを所持している。
・渡航目的が観光および短期商用である。
・滞在期間が90日以内である。
・VWP対象国の国籍を所持している。
・過去に逮捕歴や有罪判決がなく、不法滞在をしたことがない。
・米国の定める伝染病および病気に罹患していない。

ESTA(エスタ)は、申請者(渡航者)がビザ免除プログラム対象国(VWP対象国)の国籍を持っていなければ申請することができません。また、滞在期間が90日以内であることに加え、渡米目的が観光又は短期商用である必要があります。なお、乗り継ぎ目的でアメリカへの入国を行う際にもESTAが利用可能です。

ESTAは渡航者の安全性や適格性を審査するため、過去に逮捕歴や有罪判決がない事や米国政府が指定している感染症や病気に罹患していない事も条件に含まれています。

これらの申請条件に該当していない方は、ESTAの申請ができないため注意しましょう。

ビザ免除プログラム(VWP)について

ビザ免除プログラム(VWP)とは、米国政府が米国国土安全保障省との協力の下で施行されている政策のことです。

ビザ免除プログラムは、米国政府によって定められた対象国の渡航者の中で利用条件に該当する渡航者に対して、アメリカ入国時に必要となるビザ(査証)の取得を免除する制度になります。

ビザ免除プログラム(VWP)の利用条件及び対象国は以下の通りです。

ビザ免除プログラムの利用条件
・商用、観光、乗り継ぎの目的で90日以内の米国入国を予定していること。
・ビザ免除プログラム加盟国から合法的に発行された有効なパスポートを所持していること。
・ビザ免除プログラムに加盟している航空会社で入国すること。
・往復または復路の航空券を所持していること。
・アメリカ滞在中に隣接する国または島へ旅行する際は、旅行者が隣接する国または島の居住者ではない場合、そこで旅行を終わらせないこと。
・ビザ免除プログラム対象国の国民又は市民であること。
・有効なESTA(エスタ)を取得すること。
ビザ免除プログラム対象国
・アンドラ    ・オーストラリア   ・オーストリア
・ベルギー    ・ブルネイ      ・チリ
・クロアチア   ・チェコ       ・デンマーク
・エストニア   ・フィンランド    ・フランス
・ドイツ     ・ギリシャ      ・ハンガリー
・アイスランド  ・アイルランド    ・イスラエル
・イタリア    ・日本        ・韓国
・ラトビア    ・リヒテンシュタイン ・リトアニア
・ルクセンブルク ・マルタ       ・モナコ
・オランダ    ・ニュージーランド  ・ノルウェー
・ポーランド   ・ポルトガル     ・サンマリノ
・シンガポール  ・スロバキア     ・スロベニア
・スペイン    ・スウェーデン    ・スイス
・台湾      ・イギリス

なお、ビザ免除プログラムについてより詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。

ビザ免除プログラムとESTA(エスタ)を深掘り!知っておきたいを徹底攻略!!

ESTAの有効期限

ESTA(エスタ)の有効期限は取得後最大2年間です。しかし、パスポートの有効期限が残り2年以下の場合、パスポートの失効と同時にESTAも失効してしまうので注意しましょう。

また、名義変更などにより有効期限内にパスポートを更新した場合でも、ESTAは有効では無くなり、新たなパスポートでの申請が必要となります。

なお、有効期限内は、ESTAを利用した渡航が複数回可能ですが、高い頻度での渡米や90日に近い滞在を繰り返してしまうと、入国審査が厳しくなり、入国拒否になる可能性が高くなるため注意しましょう。

申請料金

現在のESTAの申請料金は、21ドル、日本円で約3,047円(2024/01/15日現在)です。

なお、申請料金には内訳があり、処理費用が4ドル、認証費用が17ドルとなっています。申請時に処理費用が発生し、ESTAが認証された際に追加で認証費用が発生します。

ESTAの申請料金
処理費用 4ドル
認証費用 17ドル
合計 21ドル

ESTAについてより詳しく知りたい方は下記のページをご覧ください。

ESTA(エスタ)とは?取得条件や申請方法などを徹底解説

公式サイトを利用したESTA申請の流れ

ESTA(エスタ)の申請は、2種類の方法で行うことができます。ご自身でESTA申請公式サイトより申請を行う方法とESTA申請代行サービスを利用して申請を行う方法です。

ここでは、ご自身でESTA公式サイトより申請を行う方法について解説していきます。

ESTAの申請時に必要なもの

まず、ESTA(エスタ)を申請する際に必要なものを解説します。

ESTAは、それぞれの方のパスポートで管理されるため、年齢を問わず申請者本人のパスポートが必要です。そのため、未成年の子供がいる場合でもお子様自身のパスポートを使用しなければなりません。もし、子供のパスポートがない場合は、パスポートの取得を行いましょう。

また、ESTAの申請は管理元であるCBP(税関・国境警備局)に対して行うため、全て英語で入力する必要があります。スペルミスなどにより申請が拒否されてしまう場合や取得後の入国審査時に入国拒否になる場合があるため、申請情報を英語で書き起こしたメモを用意し、入力ミスをしないように対策をしましょう。

ESTA申請時に必要なものは以下の通りです。

ESTA申請時に必要なもの
・有効なパスポート
※ICチップ搭載のもの

・支払いに使用するクレジットカードまたはデビットカード
※PayPalで支払う場合はPayPalアカウント

・申請時に利用する電子メールアドレス

・申請情報を英語で書き起こしたメモ

必要書類や入力情報について下記ページで詳しく解説しているのでご確認ください。

ESTA申請時の必要書類や必要な情報とは?申請手順とともに解説!

ESTAの申請方法【個人による申請】

ESTA申請公式サイトを利用した個人申請の方法を解説していきます。

①ESTA申請公式サイトへアクセス

ESTA公式サイト English

はじめに下記URLよりESTA申請公式サイトへアクセスしてください。

ESTA申請公式サイト:https://esta.cbp.dhs.gov/

②表示言語の変更

ESTA公式サイト Change Language

ESTA申請公式サイトは全て英語表記になっています。

サイトの表示言語は日本語へ変更することが可能なため、右上にある「Change Language」より日本語を選択してください。

③申請ページの選択

ESTA公式サイト 個人による申請

ESTAの申請にある「新規に申請を作成する」をクリックし、「個人による申請」を選択してください。

④セキュリティに関する通告

ESTA セキュリティによる通告

ESTA申請を始める際に「セキュリティに関する通告」が表示されます。

内容を確認し、問題がなければ「確認して続行」をクリックしてください。

⑤免責事項と利用規約の確認

ESTA申請 免責事項
ESTA申請 The Travel Promotion Act of 2009

ESTAの申請には免責事項と利用規約に同意する必要があります。【免責事項】と【The Travel Promotion Act of 2009】の内容をしっかりと確認し、問題がなければ「はい、私は上記の説明を読み、内容を理解し、これらの条件に合意します。」を選び、各内容に対する同意を行ってください。

それぞれの同意が完了したら、画面右下の「次へ」をクリックしましょう。

⑥パスポートのアップロード

ESTA申請 旅券のアップロード画面
ESTA申請 旅券のアップロード画面

画面にポップアップで「旅券のアップロード」と表示されます。画面の指示に従いご自身のパスポート画像をアップロードしましょう。

ESTA申請 旅券のアップロード 内容確認画面

問題なくパスポートのアップロードが完了した際は、画像から読み取った名前や生年月日が表示されます。

表示内容に間違いがない場合は、「申請への追加」をクリックしましょう。クリック後は読み取った情報が申請情報入力フォームへ自動的に入力されます。

なお、誤ってポップアップを閉じてしまった場合は、申請情報入力画面の右側にある「旅券をアップロード」をクリックすることで、再度アップロードの作業ができます。

パスポートのアップロードがうまくできない場合は下記ページをご覧ください。

ESTA申請で旅券(パスポート)をアップロードできないときの対処法

ESTA申請 パスポートの見本・詳細画面
ESTA申請 パスポートの見本・詳細画面

なお、上図はパスポート情報の各項目に関する詳細です。これを参考にして、読み取り情報の確認を行ってください。

⑦申請者情報の入力

ESTA申請 申請者情報の入力画面

先ほどパスポートのアップロードで入力された情報又は手入力した情報に間違いがないかを再度確認しながら、未入力の申請者情報を入力していきましょう。

なお、*の印がついている入力箇所は必須項目になるため、必ず入力してください。

※申請者情報の入力画面には個人識別番号の入力欄があります。
個人識別番号とは、日本ではマイナンバーと呼ばれており、政府が各個人に対して番号を発行し、個々の情報を管理するためのものです。
しかし、日本の方はパスポートに個人番号の記載がないため、ESTA申請の際には個人識別番号を必要とせず、空欄のまま申請を行うことができます。

ESTA申請 申請者情報の入力画面

最後に電子メールアドレスの入力があります。入力時にメールアドレスが全て大文字で入力されますが、サイトの仕様のため小文字での入力ができません。

下記ページではESTA申請時にメールアドレスが大文字になってしまうことについて詳しく解説していますのでぜひご確認ください。

ESTA申請時にメールアドレスが大文字になる理由について解説

全ての必須項目の入力が完了したら、画面下部にある「次へ」をクリックしてください。

⑧入力情報の確認

ESTA申請 入力情報確認画面 姓
ESTA申請 入力情報確認画面 名
ESTA申請 入力情報確認画面 パスポート番号
ESTA申請 入力情報確認画面 生年月日

申請者情報の入力が完了した後、入力情報の確認に移ります。名前、パスポート番号、生年月日の順で入力した内容が表示されますので、それぞれ入力に間違いがないことを確認し、「確認して続行」をクリックし、操作を続けてください。

なお、申請時に有効期限が30日以上残っているESTAがある場合、以下の画面が表示されます。

ESTA 有効なESTAの確認

この画面の「新規申請の操作を続ける」をクリックした時点で既存のESTAは失効してしまうため、ご注意ください。

⑨メール認証

申請者情報の入力を終えた後、先ほど入力した電子メールアドレスを使用したメール認証を行います。

ESTA 電子メール認証

【電子メールの確認】に表示されたメールアドレスを確認し、間違いがなければ「コードを送る」をクリックしましょう。

なお、入力したメールアドレスに間違いがあった場合は、「電子メールアドレスを変更する」を選択し、正しいメールアドレスを入力してください。

ESTA 電子メール認証 コード入力画面

「コードを送る」を実行後、入力したメールアドレスへ4桁のコードが記載されたメールが送信されます。メールを受信したら【コードを入力する】に記載されている4桁のコードを入力し、「コードを送信する」をクリックしましょう。問題なく画面が進んだら完了です。

なお、数十分程経った時点でメールが届かない場合は、【コードを入力する】にある「コードを再送する」をクリックし、メールの再送信を行ってください。それでも受信しない場合は、「取り消し」をクリックし、メールアドレスの確認を行ってください。

⑩個人情報の入力

ESTA 個人情報の入力画面

申請者ご自身の住所や電話番号、両親の情報などの入力に移ります。住所を入力する際はスペルミスをしないように注意しましょう。

住所の入力方法について下記ページで詳しく解説していますのでご確認ください。

【記入例付き】ESTA(エスタ)申請時の出生した市区町村(出生都市)の詳しい記載方法について解説

また、両親の名前の入力に関する必要性などについては下記ページをご覧ください。

なぜESTAには両親の名前が必要なのか。離婚している場合の記入はどうすべき?

⑪勤務先情報の入力

現在仕事をしている方や、過去に仕事をされていた方は「勤務先情報」で「はい」を選択し、表示された入力フォームに勤務先情報を入力しましょう。

ESTA 勤務先情報入力欄

なお、誤った職業などを申告してしまうと入国審査で虚偽申告として判断されてしまい、入国拒否になる可能性があります。そのため、必ず正しい情報を入力するようにしましょう。

勤務先情報の入力に関して詳しく知りたい方は下記ページをご参照ください。

ESTA(エスタ)申請時の勤務先情報の書き方完全ガイド

⑫渡航情報の入力

ESTA 渡航情報の入力画面

「米国への渡航目的は、他国へ乗り継ぐためですか?」といったESTAを乗り継ぎのために利用するかどうかの質問があります。

乗り継ぎで利用する場合は「はい」を、米国での滞在を目的とする場合は「いいえ」を選択しましょう。

ESTA 渡航情報の入力画面

「いいえ」と選択した際は、【米国内の連絡先】の欄が表示されます。ここには、アメリカ国内で連絡が取れる連絡先の入力をします。基本的にアメリカで宿泊予定のホテルやホームステイ先などの住所や連絡先を入力してください。

なお、下記ページ内で記入例などを紹介していますので、滞在先情報の入力について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

【記入例】ESTA申請時の滞在先・緊急連絡先のポイントを徹底解説

特に【米国内の連絡先】と【米国滞在中の住所】に違いがない場合は、「上で記載されている米国におけるコンタクト先住所はあなたの米国に滞在中の住所と同じですか?」に対して、「はい」を選択しましょう。もし、【米国内の連絡先】と【米国滞在中の住所】が異なる場合は、「いいえ」を選択して滞在先の情報を入力してください。

ESTA 渡航情報の入力画面

【米国内及び米国以外の緊急連絡先情報】には親御さんや勤務先などアメリカ滞在中にご自身に何かあった際の連絡先を入力しましょう。

⑬適格性についての質問

滞在先情報や緊急連絡先の入力が完了したら、適格性についての質問に移ります。

ESTA申請 適格性についての質問
ESTA申請 適格性についての質問

ここでは、各質問に対して「はい」か「いいえ」で回答していく形式になります。質問に対して該当しない場合は基本的に「いいえ」と回答していく形になっているので、間違った回答をしないように注意しましょう。

※適格性についての質問で1つでも「はい」がある場合は、ESTAが認証拒否になる可能性があります。

なお、適格性についての質問の各項目に関して下記ページで詳しく解説しているのでご参照ください。

ESTA(エスタ)申請時の適格性についての質問を徹底サポート

適格性についての質問に全て回答をしたら、【権利の放棄】に関する記載内容を確認して問題がなければ、「申請内容に関する証明」を読みチェックをしましょう。その後、「次へ」をクリックしてください。

⑭申請内容の確認

適格性についての質問に回答し、次に進むとこれまで入力してきた内容の確認画面に移行します。

ESTA 申請内容確認画面

各項目で入力した情報に誤りがないかを確認し、問題がなければ画面右下にある「確認して続行」をクリックしてください。この時に入力ミスを発見した場合は、右上の「申請内容の内容を変更する」をクリックし、正しい情報に訂正しましょう。

各項目の入力内容を確認することができたら、再度パスポート情報などの入力を行い「次へ」をクリックしてください。

⑮お支払い手続き

ESTA申請完了画面

この画面では、申請者の氏名、生年月日、パスポート番号に加え、申請番号が記載されています。

この申請番号は、ESTAの申請状況を確認する際に必要となりますので、スクリーンショットかメモをとっておきましょう。

このまま支払いに進む方は画面右下に記載されている【支払い内容の概要】を確認した後、免責事項を参照してチェックをし、「今から支払う」を選択しましょう。

なお、お支払いは後日行うことが可能です。記載されている支払い手続きの期限をよく確認し、その期限までにお支払いを行いましょう。

⑯お支払い方法の選択

ESTA申請で利用可能なお支払い方法は各種クレジットカード及びデビットカード、もしくはPayPalになります。

ESTA申請のお支払い方法選択画面

利用したいお支払い方法を選択してください。

⑰決済

PayPalのログイン画面

PayPalを選択した場合は、PayPalへのログインが要求されます。利用するPayPalアカウントでログインを行い、決済を完了させてください。

ESTA決済時のカード情報入力画面

クレジットカードまたはデビットカードを使用する方は、請求先住所やカード情報を入力し、決済を完了させましょう。

なお、カード情報は半角英数(ローマ字)で入力する必要があるためご注意ください。

決済が完了したら、ESTAの申請は終了です。

ESTAの申請方法【グループによる申請】

ESTA申請公式サイトでは、グループによる申請として、複数人の申請をまとめて行うことができ、また申請状況を管理することができます。

ここでは、グループ申請の方法を解説していきます。

なお、グループ申請に関する注意点などは下記ページをご確認ください。
ESTAのグループ申請で気を付けるべきこと

①ESTA申請公式サイトにアクセス及び表示言語の変更

上記の【個人による申請】を参考にして、ESTA申請公式サイトへのアクセス及び表示言語の変更をしましょう。

②グループによる申請を選択

ESTA グループによる申請の選択

「新規に申請を作成する」をクリックし、表示されたポップアップから「グループによる申請」を選択してください。

③セキュリティに関する通告の確認

ESTA セキュリティによる通告

個人による申請と同様に【セキュリティに関する通告】が表示されるので確認を行い、問題がなければ「確認して続行」をクリックしてください。

④代表者の連絡先を入力

ESTA グループによる申請 代表者情報の入力画面

グループ申請を行う際は代表者を選出し、連絡先を提供する必要があります。

そのため、グループ申請に関して管理を行うことができる18歳以上の方の氏名、生年月日、及び電子メールアドレスを入力しましょう。

全ての必須項目に対して入力が完了したら、「操作の継続」をクリックし、申請を進めてください。

⑤メール認証

ESTA 電子メール認証 メールアドレス確認画面

先ほど入力したメールアドレスとともに、メール認証に使用する4桁の認証コードを送信する画面が表示されます。

記載されているメールアドレスに間違いがない場合は、「コードを送る」をクリックしてください。

もし、メールアドレスを間違って入力していた場合は、「電子メールアドレスを変更する」をクリックし、正しいメールアドレスを入力しましょう。

ESTA 電子メール認証 コードの入力画面

その後、CBPより4桁の認証コードを通知するメールが届いたら、記載されているコードを入力し、「コードを送信する」をクリックしてください。

万が一、数分経ってもメールが来ない場合は、迷惑フォルダなどを確認してみましょう。

なお、受信していない場合は、「取り消し」をクリックし、再度メールアドレスを入力し、メール認証を行ってください。

⑥申請者の追加

ESTA グループによる申請 代表者情報の確認画面

メール認証を終えた後、グループの情報が表示されます。

この画面からご自身の申請または同グループの方の申請情報を追加していきます。

ESTA グループによる申請 新規の申請者を追加

新規で申請を行っていく場合は、「新規の申請者を追加」をクリックし、申請を作成しましょう。
その際、申請方法は個人による申請と同一のものになりますので、申請方法が不明な場合は、上述の「ESTAの申請方法【個人による申請】」をご参照ください。

ESTA グループによる申請 未払いの申請を追加

また、未払いの申請を追加する場合は「未払いの申請を追加」をクリックし、申請者情報を入力してください。

ESTA グループによる申請 未払いの申請の検索画面

その後、「申請の検索」をクリックして表示された申請情報を確認し、間違いがなければ追加しましょう。

⑦お支払い手続き

グループ全員の申請情報を入力または追加し終えたら、お支払いに移ります。
人数分の申請があることを確認して、お支払いを完了させましょう。

この際、金額は「21ドル×人数」となっているため、計算が合っているかしっかりと確認しましょう。

免責事項を確認し、チェックを入れたら今すぐ支払うをクリックし、表示された決済画面に従い、お支払いを進めてください。

お支払いが無事に完了したら、申請作業は終了です。

認証結果が確定次第、代表者のメールアドレスへ審査完了通知が送られてくるので、共有したグループIDと申請者情報を使用してステータス確認を行いましょう。

ESTA申請時の【権利の放棄】について

米国ビザ(査証)は、申請が不許可になった際に不許可に関して不満がある場合は、異議申し立てを行うことができます。
そのため、ビザの発給を受けることができる可能性がまだあることになります。

一方、米国税関・国境取締局は、ESTAに対する審査官の決定に関して、審査または不服申し立てを行う、あるいは亡命の申請事由を除き、ビザ免除プログラム(VWP)による入国審査によって生じた除外措置に関して、異議を申し立てることを認めていません。
それに伴い、ESTAを申請する際には異議申し立てに関する権利を放棄しなければならず、申請を行うためには【権利の放棄】および【適格性】に関して同意する必要があります。

したがって、【適格性に関する質問】において間違った回答を行った際やその他の何らかの理由によって認証がされなかった際に不服があったとしても、審査または異議申し立てを行うことができません。

そのため、ESTAの申請時には申請内容に間違いが無いように細心の注意を払い、申請を完了させましょう。

ESTA申請後の対応について

ESTA(エスタ)は通常、申請後約3日以内(72時間以内)で審査が完了します。審査が完了した際は、CBPからESTA申請時に登録したメールアドレス宛てに「ESTA Status Change(ステータスチェンジ)」という件名のメールが届きます。

このメールが届いたら公式サイトへ再度アクセスし、ステータス確認より、ESTAの申請状況を確認しましょう。

ステータス確認については下記ページにて詳しく解説していますので、参考にしてください。

ESTAのステータス確認はどうやる?公式サイトの登録情報の確認方法を解説

もし入力情報に誤りがない状態で認証が拒否されていた場合は、ESTAの代わりとなるビザ(査証)の取得が必要となります。

アメリカ渡航を行う際に、観光や短期商用を滞在目的としていた場合は、商用の際に取得するB-1ビザ、あるいは観光を目的とする際に取得するB-2ビザの取得が必要となります。
B-1ビザとB-2ビザは一括りにされていることが多く、Bビザと呼ばれる事がほとんどです。

Bビザについて詳しく知りたい方は、下記のページでより詳細に解説しているのでぜひご確認ください。

アメリカのBビザ(商用・観光ビザ)ってなに?すべて教えます

また、他国への乗り継ぎ目的でアメリカ渡航を行う予定の方でESTAを取得できなかった方は、トランジットビザ(Cビザ)の取得が必要となります。

トランジットビザ(Cビザ)の申請方法などについては下記ページをご覧ください。

トランジットビザと乗り継ぎビザは同じ?乗り継ぎ用ビザを理解して旅を楽しもう!

ESTA申請代行サービスのご紹介

ここまで、ESTAの申請方法について解説してきましたが、ご自身での申請が不安な方や難しく感じる方がいらっしゃると思います。そのような方は、ESTA申請代行サービスのご利用をおすすめします。

申請代行サービスでは、お問い合わせや通知メールなどが日本語に対応しているため、ESTA申請に関する不明点をお気軽に問い合わせる事が可能です。
その他申請時のサポートが充実しているので、安心してESTAの取得ができます。

申請が不安な方や日本語でのサポートを受けたい方は、申請代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

ESTA申請代行サービスのご利用について詳しく知りたい方は下記のページをご確認ください。

ESTA申請代行サービスについてや代理申請の注意点・留意点を一挙紹介!

ESTA申請の際に注意すべき点

ESTA(エスタ)申請時には、注意すべき点がいくつかございます。

ESTAは、アメリカの税関・国境警備局(CBP)によって管理されているシステムになります。そのため、ESTAの申請を行う際は、税関・国境警備局に申請情報が提出され、渡航者の審査及び適格性の判断を行います。したがって、ESTAは全て英語(半角英数字)で申請フォームに入力をする必要があり、日本語での申請はできません。

また、CBPによるとESTA申請後の申請内容の変更は受け付けておらず、間違えた情報を入力し、申請を行ってしまった場合は、米国国土安全保障省 税関・国境取締局ウェブサイトから英語で問い合わせる必要があります。

お問い合わせページはこちらです。

なお、間違った情報のまま認証が承認された場合、そのまま入国審査を受けてしまうと、虚偽申告として扱われてしまい、今後のアメリカへの渡航が制限される恐れがあります。

下記でESTA申請の際に注意すべき点についてまとめたのでご覧ください。

ESTA申請の際に注意すべき点
・申請フォームへの入力は全て半角英数字で行う
・誤った情報を申告した際は、再申請かビザの取得が必要になる場合がある
・認証までに約3日間(72時間)以上かかる場合がある
・再申請の際は再度申請料金が請求される
・既に有効なESTAを取得している際に、申請を行うと既存のESTAは失効する
・パスポートの有効期限が2年以内の場合、ESTAの有効期限がパスポートと等しくなる
・代行サービスを利用した際、申請料に加え代行手数料が発生する

以上の点に注意し、ESTAの申請を行ってください。

アメリカ旅行で必要となる持ち物のご紹介

ESTAを利用する渡航者は、一般的にアメリカ旅行を目的とする方が多いと思います。
ここでは、アメリカ旅行を行う際に用意するべき持ち物についてご紹介していきます。

はじめにアメリカ旅行で必要な物は以下の通りです。

・ESTA(エスタ)
・パスポート(旅券)
・航空券
・クレジットカード
・海外旅行保険への加入
・現金(日本円)
・現地通貨(米国ドル)
・ホテルの宿泊予約確認証(予約バウチャー)
・現地の地図、ガイドブック、英会話集など
・筆記用具とメモ帳
・運転免許証
・旅行の日程表

アメリカ旅行で必要なものは、基本的にアメリカに関係なく海外旅行を行う際に必要になるものと同じ内容の物になります。

ただし、アメリカ渡航に必要となるESTA(エスタ)の申請が必要です。アメリカ旅行を行う際は必ずESTAの申請及び取得を行いましょう。

その他にも、アメリカ旅行の際に用意した方が良い持ち物がたくさんございます。
詳しく知りたい方は下記ページをご参照ください。

アメリカ旅行で必要になる持ち物は何?必需品&あったら便利な物を徹底解説【2024年最新版】

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ESTA(エスタ)は、CBP(税関・国境警備局)に対して申請するため、全て英語(英数字)で入力する必要があります。スペルを間違えやすい住所や英訳がわかりにくい職業などを入力する際は、スペルミスや間違った英語を記入しないようにしましょう。

ESTA申請には、代行サービスがあります。代行サービスでは、日本語でのお問い合わせに対応しており、お気軽にESTAの申請に関するお問い合わせを行うことが可能です。ご自身での申請が不安な方はご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

ESTAを申請する際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

ミスなく円滑なESTA申請を心がけていきましょう。

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