アメリカ渡航には事前準備から入国審査、出国に至るまで様々な手続きが必要です。スムーズに出入国を行えるように、必要な手続きを手順に沿ってわかりやすく解説していきます。
アメリカの入国制限
アメリカ政府は2023年5月12日からアメリカに入国する旅行者に対して新型コロナウイルス感染症のワクチン接種義務が撤廃されました。また、それに伴って有効なワクチン接種証明書や宣誓書の提示義務も撤廃されました。
この結果、2024年3月時点でアメリカの入国制限は、パンデミック前と同様に戻りました。
ホワイトハウスの新型コロナウイルスワクチン接種義務の撤廃宣言
陸路・海路・空路を通じてアメリカに入国する旅行者へのワクチン接種義務の撤廃
1.渡航前の準備
日本国籍の方が、アメリカに渡航する前の手続きとして
- 航空券の予約
- ESTAまたはビザの申請
- 海外保険の加入
の3つの手続きがあります。
それぞれの手順について解説していきます。
① 航空券の予約をしよう
まず、アメリカに渡航するための航空券を予約しましょう。早期に航空券を予約すると、直前の購入に比べて価格が安く、席も選びやすくなります。
各航空会社のホームページで最新のスケジュールを確認できます。
日本航空(JAL) | https://www.jal.co.jp/jp/ja/ |
全日空(ANA) | https://www.ana.co.jp/ |
デルタ航空 | https://ja.delta.com/jp/ja |
ユナイテッド航空 | https://www.united.com/ja/jp/ |
アメリカン航空 | https://www.americanairlines.jp/intl/jp/index.jsp |
また、一部の航空会社では航空券の予約と一緒にホテルやレンタカーの予約も可能です。旅行計画に合わせて必要になる方はこの機会に予約してしまいましょう。
② ESTAまたはビザの申請と承認
日本国籍の方がアメリカに渡航する際には、渡航目的に適したビザ(査証)の申請が必要になります。ただし、日本国籍の方は観光・短期商用目的であれば、ビザ免除プログラムを利用することでビザなしでアメリカに渡航する事ができます。
ビザ無しでアメリカに渡航する際には「電子渡航認証(ESTA)」を取得する必要があります。ESTAの取得条件や申請方法は「ESTAとは?取得条件やシステムを徹底解説」にて詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
電子渡航認証(ESTA: Electronic System for Travel Authorization)
ESTAはアメリカにビザ免除プログラムで渡航する際に必要になる渡航認証です。
ESTAは、ビザと異なり、完全にオンラインで申請可能です。そのため、必要書類をそろえたり、大使館に訪れる必要はありません。
ESTAを申請する際には、「ESTA申請サイト」から申請をしましょう。
ESTAモバイルアプリについて(2023年6月21日~)
ESTAの申請をスマホでおこなうことができる公式アプリが2023年6月21日にリリースされました。スマホでのESTA申請方法はこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
電子渡航認証に関する補足事項
ESTAの有効期限は2年間です。
パスポートの有効期限が2年以内に切れる場合、パスポート失効と同時にESTAも失効してしまいますのでご注意ください。
ESTAの有効期限について、更に詳しく情報が知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
また、旅行者がパスポートを新規取得したり、氏名などの申請者情報を変更する場合には再申請が必要になります。
ESTAの再申請の条件や詳しい手順を知りたい方は、「ESTAの再申請の可否や必要性について」でご確認ください。
アメリカビザ(査証)申請について
ビザ免除プログラムを利用せずにアメリカに入国する場合はアメリカビザの取得が必須です。また、90日以上の滞在を計画している方やビザ免除プログラムの対象外の方も同様にビザ取得をしなければなりません。
ビザ取得には、在日アメリカ大使館または総領事館での必要書類提出と面接が必要です。
詳しい申請方法は「ビザとは?概要から取得までの流れをわかりやすく解説」の記事をご覧ください。
③ 海外旅行保険への加入は、忘れずに
アメリカ滞在中に事故に巻き込まれたり、病気になったりした場合、病院に搬送されても、治療費の負担が保障され保険に加入していないと治療を断られてしまうケースがあります。
特に新型コロナウイルスなどの一部の感染力の高い病気に罹患した場合、隔離期間中の費用は全て旅行者負担になります。
万が一に備え、十分な補償を提供する海外旅行保険に加入しておきましょう。
なお、一部のクレジットカードには海外旅行保険が付帯していますが、条件や補償内容が十分ではないことがありますので、個別で海外旅行保険に加入することをおすすめします。
④アメリカ渡航前に知っておきたい注意点
アメリカに渡航する際には、アメリカ国土安全保障省(DHS)の指示で国際線全便のセキュリティ強化のために「旅行者の検査」、「チェックイン時または搭乗口での質問」、「電子機器の検査」などが義務付けられています。
また、出発前に行われる荷物検査で不審物の反応があると、荷物の中身の調査が行われることもあります。施錠されている場合は、所有者や航空会社への通知なく鍵を破壊して検査されることもありますので、ご注意ください。
一方の親 または 両親以外が同伴する未成年の米国出入国について
アメリカ税関・国境警備局(CBP)では、未成年の子供が一方の親(法定代理人)以外の人物(祖父母、その他の親戚、友人、または両親が不在のグループ旅行の責任者)とともに米国への入国や出国をする際、同伴しない親からの子供の渡航に対する同意書(Parental Consent / Permission Letter)の事前取得と渡航中の携帯を推奨します。
これらの文書の提出が米国の出入国時に常に必要なわけではありませんが、出入国管理官が不法な子どもの連れ去りを疑う場合、これらの文書で正当な渡航であることを証明する必要が生じる可能性があります。
こちらの記事では、高校生などの未成年のみでアメリカに渡航する際の注意点や、渡航同意書の書き方などが詳しく解説されています。ぜひ参考にしてください。
ESTAを利用して米国隣接諸国へ渡航した場合の注意点
ESTAを利用してアメリカに入国した方は、アメリカの近隣諸国として指定されている下記の国へ出国しても、アメリカから出国したとはみなされません。
そのため、最初にアメリカに入国した日から数えて滞在期間が90日を超える場合はアメリカビザが必要になります。
ビザ免除プログラムでアメリカの近隣諸国に指定されている国・地域 | |
---|---|
アメリカビザ免除プログラムが適用される国・地域 | アメリカ本土 グアム アラスカ アメリカ領バージン諸島 ハワイ 北マリアナ諸島 プエルトリコ |
アメリカに隣接しているとみなされる国・地域 | カナダ メキシコ アンティグア・バーブーダ バハマ キューバ ドミニカ国 ドミニカ共和国 グレナダ ハイチ ジャマイカ セントルシア セントビンセント・グレナディーン諸島 トリニダード・トバゴ グアドループ島 マリー・ガラント島 マルティニーク島 サンピエール・エ・ミクロン セントマーチン島 アンギラ バルバトス バミューダ イギリス領バージン諸島 ケイマン諸島 モントセラト島 セントエウスタ―チェス島 タークス・カイコス島 アルバ ボネイラ キュラソー島 サバ島 セントバーソロミュー島 セントクリストファー島 セントキッツ・ネイビス島 その他カリブ海の英領・仏領・蘭領 |
2.アメリカ到着後の入国審査
アメリカ到着後に行われる入国審査や税関審査、検疫は全てアメリカ税関・国境警備局(CBP)の係員によって行われます。
入国審査では、パスポートや航空券などの必要書類をあらかじめ準備し、提出するようにしましょう。
入国審査の準備や、手順についてのわかりやすい解説は「アメリカ旅行の入国審査の流れは?よく聞かれる質問は?わかりやすく解説」をご覧ください。
また、これまで係員によってパスポートに入国スタンプが押されていましたが、入国手続きの効率化のため、入国スタンプの押印は段階的に廃止されつつあります。
加えて、「I-94(出入国カード)」が電子化され、空路・海路でアメリカに入国する方は提出が不要になりました。
アメリカ入国審査にかかる時間
アメリカの入国審査は時期によって異なりますが、少なくとも2時間、できれば3時間の余裕を見てスケジュールを立てることをお勧めします。
乗り継ぎを行う方はもちろん、空港からの予定は十分に余裕を持っておくことが重要です。
アメリカ入国審査でよく聞かれる質問(一例)
アメリカの入国審査でよく聞かれる質問として「渡航目的・滞在期間・滞在先」の3つが挙げられます。
それぞれの質問と回答を下記に記載しますので、参考にして下さい。
渡航目的を聞かれる場合の質問と回答の例
質問 | 回答 |
---|---|
What is the purpose of your visit to the United States? (アメリカ訪問の目的は何ですか?) |
I’m traveling to the United States for sightseeing (観光のためにアメリカに旅行しています。) |
What brings you to the United States? (何のためにアメリカへ来たのですか?) |
I am visiting the United States on business. (ビジネスでアメリカを訪れています。) |
Why are you traveling to the United States? (なぜアメリカに旅行するのですか?) |
I’m coming to the United States to study.
(勉強のためにアメリカへ来ています。) |
滞在期間を聞かれる場合の質問と回答の例
質問 | 回答 |
---|---|
How long do you intend to stay in the United States? (アメリカでの滞在予定期間はどのくらいですか?) |
I plan to stay in the United States for two weeks. (アメリカで2週間滞在する予定です。) |
How many days will you spend in the United States? (アメリカで何日過ごす予定ですか?) |
My visit to the United States will last for three months. (アメリカ訪問は3ヶ月間に及びます。) |
For how long are you planning to visit the United States? (どのくらいの期間、アメリカを訪れる予定ですか?) |
I will be in the United States for just a weekend. (アメリカへは週末だけ滞在します。) |
滞在先を聞かれる場合の質問と回答の例
質問 | 回答 |
---|---|
Where will you be staying during your visit? (訪問中、どこに滞在する予定ですか?) |
I will be staying at the Hilton Hotel in downtown San Francisco. (サンフランシスコのダウンタウンにあるヒルトンホテルに滞在する予定です。ユニオンスクエアの近くに位置しています。) |
Can you provide the location where you’ll be lodging in the United States? (アメリカでの宿泊予定地を教えていただけますか?) |
My lodging in the United States will be at a vacation rental in Orlando, close to Disney World. (アメリカでの宿泊予定地は、ディズニーワールドの近くにあるオーランドのバケーションレンタルです。) |
What is your accommodation address in the United States? (アメリカでの宿泊先の住所は何ですか?) |
The accommodation address in the United States is 1234 Broadway, Apartment 567, New York, NY 10001. (アメリカでの宿泊先の住所は、ニューヨーク、NY 10001、ブロードウェイ1234、アパートメント567です。) |
以上が、入国審査でよくされる質問と回答例です。
もし聞き取れなかった場合は、「Excuse me?」と聞き返して、質問の意味をしっかりと理解しましょう。
アメリカでの会話に役立つフレーズ、特に入国審査での質疑応答について解説した記事も併せてご覧になることをおすすめします。
空港での迅速な入国手続きプログラム
アメリカ入国にあたって、入国手続きをスムーズに進めることができる政府によるプログラムがあります。
特に、アメリカ・日本間を年3回以上往復する方は、簡易保安検査を受けることができる「TSA事前検査プログラム」などのトラステッド・トラベラー・プログラムへの登録を推奨しています。
自動入国審査(APC: Automated Passport Control)
自動入国審査は、アメリカやカナダのパスポート保持者や米国在住者、ビザ免除プログラムの対象国の有資格者等を対象に、簡易的な入国審査を受けることができるシステムです。
空港内の「APC Kiosk」でパスポートをスキャンし、税関申告書を提出し、身分証明することで入国審査が完了します。
また、一部の空港ではAPC Kioskが利用できなくなっていますので、ご利用の空港の公式ホームぺージなどで最新情報をご確認ください。
トラステッド・トラベラー・プログラム
アメリカに頻繁に訪れる方は、アメリカ政府が実施している「トラステッド・トラベラー・プログラム(Trusted Traveler Programs)」に登録する事が推奨されています。
CBPは、事前に承認されたリスクの低い旅行者の手続きを簡素化するために、様々なトラステッド・トラベラー・プログラムを提供しています。
トラステッド・トラベラー・プログラム | |||||
---|---|---|---|---|---|
プログラム名 | TSA Preチェック | グローバル・エントリー | ネクサス | セントリ | FAST |
利用可能な場所 | アメリカの空港出発時 | 海外からの入国時 | カナダからの入国 | カナダ・メキシコからの入国時 | カナダ・メキシコからの入国時/出国時 |
渡航手段 | 空路 | 陸路
海路 空路 |
陸路 海路 空路 |
陸路 空路 |
商用トラック |
利用対象者 | 米国国民 合法永住者 |
米国国民 永住者 一部の外国人 |
米国国民 永住者 カナダ国民 カナダ永住者 メキシコ国民 |
米国国民
永住者 全ての外国人 |
米国国民 永住者 カナダ国民 カナダ永住者 メキシコ国民 |
TSA事前審査チェック | – | 〇 含まれる |
△ 一部含まれる |
△ 一部含まれる |
× 含まれない |
料金 | 78ドル | 100ドル | 50ドル | 122.25ドル | 50ドル |
CBP One モバイルアプリ
入国スタンプの段階的な廃止が進んでいるため、入国スタンプが押されていない場合はCBP Oneモバイルアプリから、過去の出入国記録や入国ステータスなどにアクセスすることができます。
CBP One モバイルアプリ
I-94(出入国カード)について
I-94フォームは通称「出入国カード」と呼ばれ、アメリカへの渡航者の出入国を記録するために入国管理官に提出する書類です。
従来は、緑色の紙のI-94の提出が義務化されていましたが2013年4月から電子化が始まり、現在は空路や海路でアメリカに入国する際にI-94の提出は不要です。
ただし、カナダやメキシコから陸路でアメリカに入国する際にはI-94の提出が必要になりますので、ご注意ください。
I-94についての詳しい解説は、こちらをご覧ください。
3.預け荷物の回収
日本から出国する際に航空会社に預けた荷物は、アメリカ入国後に回収できます。荷物受け取り場(Baggage Claim)にて、乗ってきた便名が表示されたベルトコンベアで荷物を受け取ります。
なお、預けた荷物を紛失してしまった場合は荷物を預けた際に渡されたバッグタグを持って、空港の遺失物センターにて手続きを行いましょう。
4.税関申告【Custom】
預け荷物を回収すると、次に税関検査があります。
以前までは、申告する物品を持ち込んでいなくても税関申告書の提出は必須でしたが、現在は申告が必要になる方だけ税関申告書を記入します。
ただし、一部の空港では現在も旅行者全員に税関申告書の記入と提出を求めています。
この場合は、現地係員の指示に従いましょう。
また、申告が必要な場合でも、一家族につき1枚の税関申告書を提出するだけで問題ありません。
注意点として、
- 夫婦間で苗字が異なる場合は別々に記入を求められる場合があります。
- 子供が成人している場合は、別々に記入を求められる場合があります。
- 「自動入国審査(APC Kiosk)」で入国手続きを行った場合、紙の税関申告書の提出は不要です。
必要な申告を行わなかったり、数量や物品について虚偽の記載を行った場合は処罰の対象にな恐れがあります。正確に申告しましょう。
下記の記事は税関申告書の正しい書き方と注意点について詳しく解説していますので、参考にしてください。
【2024年最新】アメリカ税関申告書の書き方を記入例付きで解説
【参考】米国入国に際しての税関・動植物検疫の注意事項
アメリカへ渡航するにあたって、日本からの持ち込みが禁止されているものがあります。
また、持ち込み出来る数量に制限がある物品もあります。
医薬品、規制薬物、わいせつ物、アルコール、果物、野菜、植物とその製品、土壌、精肉、肉製品、動物などの持ち込みは禁止または制限されていますので、ご注意ください。
アメリカへの持ち込みが禁止・制限されている物品一覧(アメリカ税関・国境警備局)
免税の範囲内の米国への持込について
ESTAやアメリカの非移民ビザを利用して短期滞在を行う場合、個人使用を目的とした私物の持ち込みは課税対象になりません。
また、以下は各物品の免税範囲になります。
アメリカ市民や合法永住者の免税範囲についての詳しい情報は米国税関・国境警備局Webサイトにてご確認ください。
ペットと一緒にアメリカ旅行へ行く場合
動物と一緒にアメリカへ渡航する場合、日本政府が課す要件とアメリカ政府が課す要件の両方を満たす必要があります。
手続きには時間を要するものが多いため、ペット同伴でアメリカ旅行することが決まり次第準備を始めましょう。手続きの一連の流れについてはこちらの記事にて解説しています。
また、下記アメリカ政府の公式情報を確認することも忘れずに行ってください。
アメリカへの現金や有価証券の持ち込みについて
アメリカへの現金や有価証券(小切手、債権、トラベラーズチェック等)の持ち込みは、一回あたり10,000ドルまでが免税上限です。
10,000ドルを超える場合は、CBP宛に「FinCEN Form 105(通貨または有価証券等の国際輸送に関する報告書)」の提出が必要です。
米国国内における新型コロナウイルス等の水際対策について
2022年4月18日より、CDCおよびTSAにより、公共交通機関や人が密集する場所でのマスク着用義務が撤廃されています。
また、2023年5月12日からアメリカで行われていた新型コロナウイルスの水際対策を含む緊急事態宣言も終了しました。
5.アメリカ出国
アメリカからの出国手続きには手荷物検査のみがあり、税関検査や他の審査は行われません。荷物を預け身体検査を行ったら搭乗口に向かいましょう。
6.日本帰国時の手続き
日本帰国時の手続きは大きく分けて「帰国確認」「動植物検疫」「税関検査」の3つです。
手続きの流れに合わせて解説していきます。
帰国時の入国手続き
日本の空港には顔認証ゲートがあります。パスポートに内蔵されているICチップに記録されている顔写真と、顔認証ゲートのカメラで撮影された画像を照合して本人確認を行います。
問題無ければ、ゲートを通過する事ができます。また、顔認証ゲートで入国した場合、パスポートにスタンプを押印されません。
動植物検疫
海外から家畜への伝染病や植物の病害虫の侵入を防止するため、肉製品や植物には輸入制限があります。そのため、海外から動植物を輸入する場合、農林水産省の検疫所にて検査を受ける必要があります。
輸入検査を受けずに肉製品・植物類を持ち込んだ場合は懲役や罰金が課せられますので注意しましょう。
農林水産省 植物検疫所 植物を海外から日本へ持ち込む場合の規制
日本の税関検査
機内に預けた荷物を受け取った後、税関検査が行われます。
税関検査では、「輸入が禁止されている物品の有無」や「免税範囲を超える物品の有無」について確認します。
主な税関手続き | 必要な書類 | 通数 |
---|---|---|
携帯品の申告のみ (全ての方) | 携帯品・別送品申告書 | 1通 |
携帯品+別送品の申告 | 2通 | |
100万円相当額の現金を持ち込む場合 | 支払手段等の携帯輸出・輸入申告書 | 1通 |
また、日本の免税範囲や規制物品については日本税関の公式サイトをご覧ください。
日本帰国時の新型コロナウイルス水際対策について
2023年4月29日から、日本で行われていた新型コロナウイルス感染症に関連する水際対策は終了となりました。
また、同時に空港で行われていた検疫や「Visit Japan Web」によるファストトラック(検疫手続き)も削除されました。
新型コロナウイルス陰性証明書の提示やワクチン接種証明書の提出も不要となりました。
Visit Japan Webについて
前述の通り、「Visit Japan Web」のファストトラック機能(検疫手続き)は削除されましたが、税関検査や入国審査の事前手続きサービスは引き続き利用可能です。
また、2024年1月25日に行われたアップデートで入国審査と税関検査の二次元コードがひとつに統一され、両方の手続きが可能となりました。
※日本国籍の方と再入国する外国人の方は「入国審査」手続きは不要です。
デジタル庁:Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)
まとめ
以上、アメリカ旅行の渡航前準備、アメリカ入国手続き、日本帰国時の手続きを解説しました。入国前に事前手続きとして、航空券やESTAまたはビザの申請が必要になるなど、準備が重要になります。しっかりと準備が出来ていないと、アメリカに渡航する事が出来ず、せっかくの旅行計画が台無しになってしまいます。
また、アメリカ入国時には入国審査や税関申告などがありますので、時間に余裕を持って手続きを行いましょう。
最後に、日本に入国する際には海外から持ち込んではならないものに注意する必要があります。特に動植物の輸入は検疫所にて検査を行わなければ輸入することが出来ません。
上記の点に注意して、アメリカへの旅行手続きをスムーズに行いましょう。