アメリカ旅行おすすめの季節は?安い時期と月ごとのイベントをわかりやすく解説

アメリカ旅行に行く際に気になるのが、現地の気候です。アメリカは日本と同じ北半球に位置するため、季節は変わりません。しかし、高緯度の場所や標高が高いところでは予想していたよりも寒いという事もあります。

本記事では、アメリカの主要な都市ごとに気温や降雨量をもとに、旅行のベストシーズンをわかりやすく解説していきます。

アメリカ旅行におすすめの季節はエリアごとに異なる

まず前提として、アメリカは非常に広いため、エリアによって旅行するのに適しているシーズンが異なります。アメリカの国土は日本の25倍もあるため、地域によって異なる気候帯に属しているという事を把握しておきましょう。

ニューヨークは日本と同じく四季があります。そのため、季節に合わせて洋服などを準備する必要があります。まずは気候や月ごとの平均降水量を知り、旅行プランを立てましょう。

ニューヨークのベストシーズンは?

ニューヨークに旅行する際に最も適している季節は春と秋です。

下記は月ごとの最低気温と最高気温、平均降水量です。

ニューヨークの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 -4.3 -1.0 3.4 82.7
2月 -3.9 0 4.9 74.1
3月 0.1 4.1 9.3 102.1
4月 6 10.4 15.9 97.4
5月 11.8 16.0 21.2 91.3
6月 17.2 21.3 26 102.8
7月 20.3 24.5 29 107.3
8月 19.9 23.6 28 111.9
9月 16.4 20.1 24.3 97.8
10月 10.2 13.7 17.9 97.0
11月 4.4 7.7 11.9 79.8
12月 -0.5 2.5 6.4 104.6

参考:Climate Data

ニューヨークでは、夏は30度を超える真夏日が記録されることもありますが、一方で冬の場合は氷点下を記録するという一年を通して寒暖差が激しいといった印象があります。

また、夏は降水量が高く、夕立に見舞われることもしばしばあります。ニューヨークの日本の東北地方に似た気候だと考えると良いでしょう。

ニューヨークの春(3月から5月)

ニューヨークの春は3月から5月です。気候は暖かく、植物が芽吹き、公園や庭園は彩り豊かな花が咲き始めます。街は活気づき始めるため、様々なイベントやフェスティバルが開催されます。特に4月はセントラルパークやブルックリン国立公園等で春らしい麗らかな景色を見ることができます。

ニューヨークの秋(9月から11月)

秋もニューヨークを訪れるのにおすすめの季節です。セントラルパークの木々や街路樹が紅葉し街全体が美しい色に包まれます。また、ハロウィンの季節には町中でイベントが開催されパレードや仮装している人々を見て楽しむことができます。

ロサンゼルスのベストシーズンは?

一年を通して温暖な気候であるロサンゼルスではどの季節に行っても楽しむことができます。比較的気温が穏やかな春や秋は観光にピッタリな季節です。ビーチ等でマリンスポーツを楽しみたい方は夏に渡航するのがおすすめです。乾燥した気候のため、不快な湿度がなく、過ごしやすい気候です。

冬は、日本の春に相当するくらいの気温のため過ごしやすいですが、日照時間が短いため観光にはあまり向かない季節と言えるでしょう。

ロサンゼルスの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 6.7 11.9 19.5 84
2月 6.8 12.2 19.4 89
3月 8.3 14.1 21.4 54
4月 9.7 15.8 23.3 19
5月 12.3 18.2 25.2 11
6月 15 21 28.1 3
7月 17.9 24.1 31.3 2
8月 18.2 24.5 31.9 0
9月 17 23.2 31 4
10月 13.6 19.5 27.2 17
11月 9.8 15.4 23.1 21
12月 6.5 11.6 18.8 53

参考:Climate Data

ロサンゼルスのベストシーズンは?

上記のように、ロサンゼルスに旅行に行く際には、観光目的であれば春・秋、ビーチや海水浴を楽しむ目的の際には夏がベストシーズンです。

夏は暑さが非常に厳しくなりますので、熱中症対策にサングラスと帽子、日焼け止めを忘れないようにしましょう。

春から冬にかけては寒暖差が激しく、朝方と夜は気温が一桁になることもありますので、一枚羽織れるものを持って行くのがオススメです。

ロサンゼルスは一年を通して雨が少ない

ロサンゼルスは年間晴天日数が292日、平均降水量が39.5㎜と、一年を通して雨が非常に少ないです。悪天候の心配をする必要がありません。また、温暖な気候が加わって、屋外でスポーツを楽しみたい方には最適な場所です。ビーチ沿いにはランニングコースやバスケットボールのコートが整備されているスポットも多く、ロサンゼルスらしい景色を眺めながら散歩をするのもオススメです。

その一方で、ちょっとした雨などで交通網が乱れがちです。事故が起きやすくなったり、渋滞が発生するなど、天気の悪い日には余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。

夏は午後8時まで日が暮れない

ロサンゼルスの日照時間は日本とほとんど変わりませんが、3月から10月にかけてサマータイムが実施されます。サマータイムとは昼間の明るい時間が長い期間、時刻を標準時よりも1時間早める制度です。サマータイムによって、明るい夕方の時間が1時間増えるため、1日を長く感じることができ、有効に時間を活用できるようになります。

特に夏は午後8時まで日が暮れないため、レストランのテラス席でサンセットを眺めながらご飯を食べるなど、ロサンゼルスならではの時間を満喫することができます。

マイアミのベストシーズンは?

アメリカのフロリダ州にあるマイアミは熱帯気候のため、一年を通して温暖です。また、日本のように四季はなく、乾季と雨季の2種類のみです。

観光におすすめなのは11月から4月の乾季です。日本では冬ですが、マイアミの乾季は平均気温が20度を超えており、乾燥しているため過ごしやすいです。

マイアミの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 18.2 20.5 23.3 52
2月 19.2 21.4 24.2 41
3月 19.9 22.3 25.2 53
4月 21.7 24.0 26.8 57
5月 23.5 25.6 28.1 93
6月 25.3 27.0 29.2 163
7月 26.0 27.8 30.0 119
8月 26.3 28.0 30.1 155
9月 25.6 27.2 29.3 162
10月 24.2 25.8 27.9 118
11月 21.5 23.4 25.8 55
12月 20.1 22.0 24.4 45

マイアミに旅行に行くなら11月から4月

日本で冬にあたる11月から4月はマイアミでは乾季のため観光のベストシーズンです。

雨季と比べるとやや気温が下が下がりますが、平均気温は20℃、最高気温は30℃近くまで上がります。昼間は半袖のシャツやハーフパンツといった夏服で問題ありませんが、朝晩は冷え込みますので、一枚羽織れるパーカーやカーディガンなどを携帯すると快適に過ごすことができます。

マイアミの雨季に観光するのは要注意

マイアミでは5月ごろから雨季に入り、スコールやハリケーンが発生することが増えます。

雨が降った日は非常に蒸し暑く、外出の際には熱中症対策が必須です。

また、急激な悪天候によってフライトが遅延する可能性もありますので、雨季にマイアミに渡航するにはおすすめできません。

ラスベガスのベストシーズンは?

ラスベガスのベストシーズンは春と秋です。

ラスベガスは砂漠性気候となっており、年間を通して雨がほとんど降ることがありません。非常に乾燥している為、保湿クリームなどの乾燥対策をしておくことが重要です。

気温に関しては、季節によって寒暖差が激しいです。ラスベガスの12月は、平均気温が7.9℃ほどです。春になると気温が急激に上昇し、5月には真夏日になることもあります。

夏には平均気温が30℃を超え、最高気温は40℃近くになります。

日照時間も長いため、夏にラスベガスに旅行する際には熱中症対策と水分補給を忘れないようにしましょう。

ラスベガスの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 3.9 8.5 14.4 25
2月 5.1 10.4 16.7 31
3月 8.8 15.1 21.8 17
4月 12.3 19.1 26.1 8
5月 17 24.4 31.1 6
6月 22.8 30.5 37.1 2
7月 26.5 33.4 39.4 8
8月 25.4 32.0 38 11
9月 21.1 27.8 34.1 8
10月 14.6 20.4 26.8 9
11月 8.5 13.5 19.3 10
12月 3.6 7.9 13.3 22

参考:Climate Data

ラスベガスの春は暖かく乾燥した気候のため旅行に最適

ラスベガスの春は平均気温が20℃くらいのため暖かく観光に適している季節です。この時期は雨が少ないため晴れる日が多く、野外イベントやフェスティバル等が催されています。

そのため、ラスベガスに渡航するのは3月から4月がベストシーズンと言えるでしょう。

10月から11月も観光向きな気候

ラスベガスの夏は酷暑が続きますが、10月くらいになると気温が落ち着き、11月にかけて秋の気候に変化していきます。平均気温が22℃くらいとなるため過ごしやすく、観光に向いている季節と言えるでしょう。

11月を過ぎると、日中は暖かい日がありますが朝晩は冷え込みます。気温だけ見ると、東京とあまり変わらない寒さですので、防寒具を持参するなどして寒さ対策を行いましょう。

アメリカ・シカゴのベストシーズン

シカゴ旅行のベストシーズンは春と秋です。

シカゴは「亜寒帯湿潤気候」という気候に属しており、一年を通して一定の降水量があり、夏と冬の寒暖差が大きいです。

夏は東京とあまり変わらない暑さになりますが、冬は寒さが厳しく、平均気温が氷点下まで落ちます。

そのため、シカゴに旅行に行く際には春(3月〜5月)、秋(9月〜11月)がベストシーズンと言えるでしょう。

シカゴの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 -6.4 -3.8 -0.4 79
2月 -6 -3.1  0.7 67
3月 -1.1 1.6 5.2 76
4月 5 7.8 11.7 112
5月 11.6 14.5 18.5 106
6月 17.9 20.7 24.3 95
7月 21 23.8 27.2 86
8月 20.6 23.2 26.3 101
9月 16.9 19.6 22.9 81
10月 10.3 12.7 15.9 99
11月 3.7 5.9 8.9 92
12月 -2.7 -0.5 2.4 81

参考:Climate Data

シカゴの春(3月〜5月)

厳しい冬の寒さを乗り越え、シカゴの春は暖かくなっていき、雪解けが始まります。街の公園や庭園には色とりどりの花が咲き始めます。ミレニアムパークやグラントパークではピクニックをする人や散歩をする人で賑わいます。

しかし、シカゴの春は短く4月下旬から5月上旬までです。春が終わるとすぐに最高平均気温が20℃まで上がり、夏が始まります。

シカゴの秋(9月〜11月)

また、晴天率の高い秋も旅行する季節として最適な季節です。街の街路樹が色づき、きれいな紅葉を見ることができます。夜は涼しい日が多くなり、夜風が気持ちの良い時期です。

気温が下がってくる10月の上旬には急に真夏日が数日続く「インディアンサマー」がやってきます。

シカゴの秋も春と同様に短く、インディアンサマーが終わるとすぐに冬が訪れます。

11月には平均気温が5.9℃になるため、防寒着などの寒さ対策は行いましょう。

アメリカ・ニューオリンズのベストシーズン

ニューオーリンズ旅行のベストシーズンは春(3月から5月)、秋(9月から11月)です。

過ごしやすい気候で災害も少なく、バカンスのシーズンから外れているため観光客が少ないため人混みを避けることができます。

ニューオーリンズはルイジアナ州最大の街で、沖縄と緯度が近いため一年を通して温暖な気候です。夏が長いのが特徴で、5月下旬から9月上旬までの平均最高気温は約30℃です。

冬は東京と比べると温暖で平均最高気温は17℃まで上がります。

しかし、ニューオーリンズは竜巻やハリケーンの被害を受けやすい地域です。3月〜5月は竜巻が起こりやすく、6月から11月はハリケーンによる洪水・冠水被害が発生しやすい地域です。

ニューオーリンズに渡航する際には、ハリケーンの情報や竜巻注意報を事前に確認しましょう。災害情報の確認には外務省の「海外安全ホームページ」をご確認ください。

また、4月にはフレンチクォーターフェスティバル、10月には全国フライドチキンフェスティバルなどのイベントも多く、観光目的としてもピッタリです。

ニューオーリンズの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 9.3 12.4 16.7 116
2月 11.2 14.4 18.7 112
3月 14 17.2 21.4 123
4月 17.6 20.8 24.7 102
5月 21.3 24.4 28.1 94
6月 24.4 27.2 30.5 94
7月 25.3 27.8 31 94
8月 25.4 27.8 30.9 94
9月 23.7 26.1 29.2 94
10月 19.1 22.1 25.7 94
11月 14 17.1 21.1 94
12月 10.8 13.8 17.8 94

ニューオーリンズの春(3月〜5月)

ニューオーリンズの春は3月から5月くらいまでで、一日の気温差が大きい点が特徴です。3月になると日本の春のように暖かくなり、平均気温は17.2℃まで上がります。4月は平均気温が20.8℃まで上がり、ぽかぽかとした陽気で観光するにはピッタリの季節です。5月になると初夏のような気温になり、平均最高気温が28.1℃と日中は暑いと感じる日々が続きます。しかし、朝晩は冷え込む日があり、17℃くらいになる日もあります。

一日の中で気温差が10℃近くなる日があるため、服装には要注意です。

ニューオーリンズの秋(9月〜11月)

ニュ-オーリンズの秋は9月から11月と言われていますが、10月までは夏の蒸し暑さが残ります。11月から蒸し暑さが和らぎ、秋らしい涼しさになります。ニューオーリンズではこの季節は最も過ごしやすいとされています。降雨量も少なくなるため、旅行に最適なシーズンとなります。

暑い夏から気温が一気に下がる季節となるため、気温差で風邪を引かないように服装には注意しましょう。

ハワイ(ホノルル)のベストシーズン

世界的なリゾート地として有名なハワイでは季節は乾季と雨季の2種類しかありません。一年を通して温暖な気候で、偏西風の影響で過度に気温が上がることはありません。

気温は24℃から30℃で安定しているため、年間を通して旅行に適している気候となっています。

しかし、冬に該当する雨季では、雨が降る日が比較的多いため、旅行中に天気が心配な方は乾季(5月から10月)に渡航しましょう。

ハワイの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 20.3 21.9 24.2 47
2月 20 21.6 24 35
3月 20.1 21.8 24.3 46
4月 20.8 22.5 25 19
5月 21.7 23.5 26.1 21
6月 22.5 24.3 26.8 15
7月 23 24.8 27.3 13
8月 23.4 25.1 27.7 17
9月 23.4 25.2 27.8 18
10月 23.1 24.7 27.3 27
11月 22.2 23.6 25.9 53
12月 21.2 22.6 24.8 55

参考:Climate Data

ハワイ旅行は乾季がベスト

ハワイの乾季は5月から10月です。この季節は気温が高く天候が安定しており、バカンスに最適です。湿度が低く、心地よい風が吹いているため爽やかで過ごしやすい気候です。日本の夏とは異なり、猛暑になることもないためリゾートバカンスを楽しむ際には乾季に渡航しましょう。

雨季はハワイ旅行に適さない季節?

ハワイの雨季は雨がひどく旅行には適さない季節と思われるかもしれませんが、そのような事はありません。一日中雨が降ることはほとんどなく、「シャワー」と呼ばれる朝夕のにわか雨がほとんどです。すぐに雨がやみ、日中はビーチで泳ぐことも可能です。

また、雨季の気温は乾季よりも2~3℃ほど低いだけでほとんど変わりません。

雨季はバカンスシーズンから外れるため、乾季に比べ観光客が少ないです。人混みが苦手な方は雨季に渡航するのがおすすめです。

グアムのベストシーズンは?

グアム旅行のベストシーズンは12月から翌年の5月までの乾季です。

気候は熱帯ですので、月ごとの気温差がなく25℃から30℃と安定していますが、比較的降雨量が多い季節があります。

6月から11月は雨季で、降雨量が増えますが、観光に大きく影響するほどの雨は稀です。

そのため、一年を通して旅行するのに適している場所です。

ただし、台風シーズンである7月から10月は注意が必要です。直撃することはほとんどありませんが、波が高くなるため予定していたアクティビティが中止になったり、海水浴中に溺れてしまう危険性が高まったりします。台風シーズンにグアムを訪れる場合は、海以外のアクティビティも検討することを推奨します。

グアムの年間雨温表
平均最低気温(℃) 平均気温(℃) 平均最高気温(℃) 平均降水量(㎜)
1月 25.6 26.4 27.1 85
2月 25.4 26.2 26.9 61
3月 25.6 26.4 27.2 59
4月 26 26.9 27.7 79
5月 26.2 27.2 28.2 97
6月 26.3 27.4 28.4 159
7月 25.9 27.1 28.2 286
8月 25.8 27 28.1 368
9月 25.8 26.9 28.1 328
10月 25.9 27 28 285
11月 26.3 27.2 28.1 188
12月 26.1 27 27.7 105

参考:Climate Data

グアムの乾季はベストコンディションの海を体験できる

グアムのベストシーズンである乾季は美しい海と空を体験することができます。特に1月から4月は天候が崩れる心配がほとんどなく、安定してマリンアクティビティを楽しむことができます。

注意点としては、日差しが強いため、紫外線ケアと熱中症対策はしっかりしておきましょう。また、屋内は冷房が強いため、念のため一枚羽織るものを持参すると良いでしょう。

グアムの雨季は渡航する時期に注意

グアムの雨季は6月から11月です。雨季は、一般に乾季よりも旅行費用が安くなりがちです。ですが、8月は夏休みシーズンで日本からの旅行客が増え、旅行費用が上昇する傾向にあります。また、グアム現地の気候も安定していないため、あまりお勧めできない時期です。

また、7月から10月は台風シーズンと重なるためこちらも避けた方が無難でしょう。

一方で、6月は雨季の中でも特におすすめな時期です。観光のオフシーズンとなるため旅行代金が安くなり、雨季に入り始めのため、スコール等といった天候の心配も最小限で済みます。

アメリカの季節の特徴

アメリカの春(3~5月)

アメリカでは地域によって気温や気候が異なりますが、春に入るとどの地域も徐々に気温が上がっていきます。しかし、標高の高い地域や緯度が高い地域は春の訪れが遅く、夏にやっと春くらいの気温になる場所もあります。

また、アメリカの春は天候が変わりやすい地域も多く、特にアメリカ中西部や東部は気温の変化が激しく、嵐が発生しやすいです。

そのため、目的地に応じてどのくらいの気温なのかをしっかりと調べておくことが重要です。

アメリカの夏(6~8月)

アメリカの夏は気温が高く、湿度が高い地域が多いです。そのため、ビーチなどでマリンスポーツを楽しんだり、アクティビティ・イベントに参加するのには絶好の機会となります。

特に、アメリカ南部や東海岸の地域は蒸し暑い日が続き、熱中症や脱水症状を起こしやすいです。

こまめな水分補給を心がけ、涼しい場所で過ごすなど暑さ対策をしっかり行いましょう。

また、アメリカの夏はにわか雨が降りやすく、突然の雷雨や夕立に襲われることが多いです。乾きやすい靴やビーチサンダルを履いていったり、折り畳み傘やレインコートなどを準備しておくと安心できます。

アメリカの秋(9~11月)

アメリカの秋は多くの地域で快適な気候になり、美しい自然を楽しむことができます。しかし、日中と朝晩の気温の変化が著しい為、薄手のジャケットやセーター、パーカー等を用意して気温差対策をしましょう。

また、アメリカ北部や山間部では秋が短く、冷え込みが厳しくなるのが早いため冬服を準備していってもよいかもしれません。

アメリカの冬(12~2月)

アメリカの冬は、一部の熱帯気候の地域を除くと、冷え込みが厳しい地域が多く、防寒着ン度の寒さ対策が必須です。日本人の人気渡航先であるシアトルやニューヨークなども氷点下まで下がるときもしばしばあるため、旅行計画の際には厚手の服を持って行くの忘れないようにしましょう。

また、アメリカ中西部やロッキー山脈、アンデス山脈が近い地域では低気圧と高気圧が衝突し、積雪や雹、吹雪などが頻発します。悪天候により飛行機が遅延してオーバーステイの原因になりますので、余裕を持った渡航スケジュールを計画しましょう。

アメリカ旅行を避けたほうが良い時期

アメリカは一つの国に多種多様な気候があり、ベストシーズンも様々なためどの季節に行っても楽しむことができます。しかし、観光には適さない季節があることも知っておくことで予想外のトラブルに巻き込まれる可能性を減らすことができます。

ハリケーンが発生しやすい時期

アメリカ南部や東海岸の一部の地域は6月から11月にわたりハリケーンの被害を受けやすい地域があります。特にフロリダ州やテキサス州、ルイジアナ州に渡航する際にはハリケーンによる強風や豪雨が発生する可能性が高いです。

ハリケーンの被害にあってしまうと、予約していた便が欠航になってしまい最悪1週間程度空港で立ち往生になってしまう事になります。

オーバーステイの原因になり、次回のアメリカ入国に悪影響を及ぼす可能性が高いため、天気予報は逐一確認しておくと良いでしょう。

竜巻が発生しやすい時期

アメリカでは5月と6月に竜巻が発生しやすいです。また、竜巻が発生しやすい地域として、ロッキー山脈の東側、アメリカ中部から東部がもっとも竜巻発生確率が高いです。テキサス州とカンザス州、オクラホマ州は特に発生数が多いため、5月~6月にこれらの地域に旅行することは避けましょう。

冬の寒冷な時期

アメリカの北部や内陸部は冬になると寒冷な気候になり、厳しい寒さが続きます。ニューヨークやシカゴ、シアトルなどの都市でも氷点下になり、積雪や道路の凍結、交通の乱れ等が頻発します。冬に該当地域へ旅行の計画をする場合は、防寒グッズの準備と余裕を持った旅行スケジュールを立てましょう。

大型イベントの開催時期

アメリカの大型イベントが開催される時期や大型連休の期間は、現地の人の出入りが多くなるほか、観光客も増えます。

また人口密度が高くなり、交通渋滞や窃盗の被害件数が多くなります。

ニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンイベントやクリスマスが開催される年末年始や、7月にワシントンD.C.で行われる独立記念日のパレードなどを目的として渡航する際には、防犯意識をより高くすることと、渋滞にあっても問題ない旅行計画を立てることを意識しましょう。

アメリカで行われる季節ごとのイベント

アメリカ旅行に行く際に人気のイベントを目的にする人も多いはずです。また、季節ごとにどのようなイベントが行われているのか気になる方もいますよね。

下記では、アメリカで行われる人気のイベントを季節ごとにご紹介していきたいと思います。

アメリカの春に行われる人気イベント

グッドフライデー・イースター:3月29日・31日

グッドフライデーはイエス・キリストが十字架に磔にされた日で、イースターはその後の日曜日に復活したとされる日です。現在は春分の日以降の最初の満月後の日曜日とされており、毎年開催される日が異なります。2024年のグッドフライデーは3月29日、イースターは3月31日となっており、ニューヨークではパレードが行われるなど盛大に祝われます。

チェリーブロッサムフェスティバル:3月20日~4月14日

チェリーブロッサムフェスティバルはワシントンD.C.で毎年3月から4月にかけて開催されており、桜の満開を祝うイベントとなっています。音楽イベントやパレード等が行われ、美しい桜の景色を見て春の訪れを感じる季節感あるイベントです。

コーチェラ音楽祭:4月14日~4月21日

コーチェラ音楽祭は毎年カリフォルニア州インディオの砂漠地帯で開催されている世界三大音楽フェスの一つです。アメリカだけでなく、世界中から有名なアーティストが代わる代わるライブパフォーマンスをし、エネルギッシュな音楽と芸術の世界を体験することができます。

メモリアルデー:5月27日

メモリアルデーはアメリカの戦没者を偲び、追悼する日として制定された祝日です。各地でお墓やメモリアルモニュメントなどを訪れ祈りをささげたり、記念式典やパレード等が開催される日となります。

アメリカ国内の暖かい地域では夏休みが始まる日となっていたり、家族でバカンスを過ごすといった日になっていたりします。

アメリカの夏に行われる人気イベント

ジューンティーンス:6月19日

2021年にバイデン大統領が制定した新しい祝日で、黒人奴隷開放の日として祝日となっています。人種・性別・文化を問わず、差別の撤廃と平等な人権を問いかける日となっています。各地で人権についての啓蒙イベントや、ブルースやジャズの祭典、奴隷解放宣言の朗読会などのイベントが開催されています。

コミコン・インターナショナル:7月25日~28日

コミコン・インターナショナルはカリフォルニア州のサンディエゴ・コンベンションセンターで毎年開催されている世界最大のポップカルチャーイベントです。映画・ドラマ・アニメ・漫画などの文化が一堂に集まり、有名な俳優や監督、作家などとのパネルディスカッションやコスプレイヤーたちの衣装等が見どころとなっています。

独立記念日:7月4日

アメリカの祭日の中でもクリスマス・サンクスギビングと並んで重要な祝日となっているのが独立記念日です。アメリカがイングランドから独立したことを祝う日ですが、現在はアメリカ各地で花火やパレード、コンサート、お祭りなどといったイベントが開催されています。

特にワシントンD.C.でのパレードが有名で、盛大な花火やコンサート、移動遊園地などのイベントを楽しむことができます。

アメリカの秋に行われる人気イベント

ハロウィン:10月

日本でも良く知られているハロウィンですが、アメリカでは年間でもっとも盛大に祝われるイベントとなっています。8月の下旬ごろからコスチュームやデコレーションが飾られはじめ、9月には多くの庭に不気味な飾りが施されます。

以前までは子どもが楽しむイベントでしたが、最近では大人も仮装して街を練り歩いたり、真剣なコスプレコンテストも開催されています。

特にニューヨーク市のグリニッジ・ヴィレッジ地区で行われる大規模なパレードは参加者と観衆が一体となって町中を歩くイベントとなっており、ハロウィンの魅力を十分に感じることができます。

感謝祭(サンクスギビングデイ):11月28日

アメリカの三大イベントのひとつである感謝祭(サンクスギビングデイ)は1か月以上にわたるホリデーシーズンに突入するイベントであり、ブラックフライデー前日でもある特別な日です。

元々は、アメリカへの入植者がネイティブアメリカンの助けによって食料を収穫できたことから祝日となっています。

アメリカ各地でパレードなどが催され盛大に祝われるだけでなく、百貨店やスーパーをはじめとした企業の年末商戦の幕開けの日でもあります。年末セールが行われるため、一年間でアメリカ人が貯めたお金を最も消費する時期になります。

アメリカの冬に行われる人気イベント

クリスマス:12月25日

アメリカのクリスマスは家族が帰省して集まり、年末を過ごすイベントとなっています。12月23日ごろから学校も企業も休みとなり、25日にはほとんどのショップやレストランも閉まってしまいます。また、旅行シーズンでもあるため、各地の観光地やリゾート地は非常に混雑します。

大晦日カウントダウン

12月31日から1月1日にかけて、新年を祝うカウントダウンを行います。有名なのはニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンイベントですが、各地で花火などが上がり祝われます。カウントダウン直前になると、ジョン・レノンの「イマジン」の大合唱が始まります。世界中から約100万人もの人が集まって合唱する様子は一度参加してみないとわからない感動があります。

アメリカ旅行に安く行ける季節

物価の高騰と円安の影響でアメリカ旅行を躊躇している方もいるでしょう。そんな方に向けて、アメリカ旅行に安く行くことができる時期をご紹介します。

パックツアーは、年末年始を除く冬季(11月から3月)に価格が下がる
個人旅行(航空券など)が安くなるのは夏のハイシーズンと大型連休以外

アメリカに安く旅行に行くには、こまめに航空券や宿泊するホテルの値段をチェックするのが重要です。

パックツアーの場合

アメリカ行きのパックツアーは年末年始を除く、冬季(11月から3月ごろ)に安くなる傾向があります。冬では、交通渋滞や吹雪による飛行機の欠航等といった予想外のトラブルが発生しがちですが、料金は安くなります。

こういったトラブルに巻き込まれたくない場合は、ゴールデンウィーク明けから7月はじめくらいまでも安いツアーが発見出来る事が多いです。

また、アメリカ旅行のツアー料金が高騰する時期は下記の通りです。

年末年始
ゴールデンウィーク
夏休み・お盆休み
秋の大型連休

また予約も早めに行いましょう。渡航日が近づくにつれてパックツアーの料金も徐々に上がっていきます。

個人旅行(航空券)の場合

アメリカ行きの航空券は2月が最も安い時期です。反対に8月は最も高騰する時期となります。

2月以外には、夏休み期間や年末年始、大型連休以外の時期は比較的安い航空券を見つけることができます。格安航空会社(LCC)等も利用する事を視野に入れて航空券を探しましょう。

まとめ

以上、アメリカ旅行に最適な季節を都市別に分かりやすく解説しました。アメリカには様々な気候があるため、一概にこの季節がベストシーズンとは言えません。ですが、この記事を参考に、目的地ごとにどの季節が最適なのか理解する手助けになれば幸いです。

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