ESTAはパソコンからだけでなく、スマホからもESTA申請公式サイトを利用して申請が行えます。
しかし、スマホのブラウザを利用して申請すると、文字が小さかったり、画面表示が安定しなかったりしてしまうため、あまり申請が行いやすいとは言えません。
2023年6月21日(米国時間)、米国税関・国境警備局からESTA公式モバイルアプリのリリースが発表されたことにより、スマホからのESTA申請をより手軽に行えるようになりました。
本記事では、スマホからのESTA申請方法に加え、ESTAのステータス確認方法も解説していきます。
ぜひ、ご覧ください。
ESTA(エスタ)とは
ESTAは、米国政府及び米国国土安全保障省により定められたVWP(ビザ免除プログラム)を利用するために導入された電子渡航認証システムです。
電子渡航認証システムとは、事前に渡航者の情報を確認し、適格性を判断し、渡航の許可を出すためのシステムとなっています。
申請から認証まで最大72時間程度かかることがありますので、渡航の3日前までにESTAの申請を行いましょう。
ESTAは、VWP対象国の渡航者が、アメリカ渡航をする際に申請・取得が必要です。さらに、滞在目的が観光や短期商用で、かつ滞在期間が90日以内であることが利用条件です。
ESTAの概要について下記表でまとめているのでご参照ください。
ESTAの概要 | |||
---|---|---|---|
利用条件 | ・VWP対象国の国籍を所持している ・eパスポート(ICチップ搭載)を所持している ・過去に重大な犯罪を犯していない ・米国の定める感染症や病気に罹患していない ・滞在目的が観光または短期商用である(乗り継ぎも含む) ・滞在期間が90日以内である |
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有効期限 | 最大2年間 ただし、パスポートの有効期限が2年以内の場合、 パスポートの有効期限を優先する |
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申請費用 | 内訳 | 処理費用 | 4ドル |
処理費用 | 4ドル | ||
合計 | 21ドル |
ESTAについてより詳しく知りたい方は下記ページをご確認ください。
ESTA公式モバイルアプリがリリース
2023年6月21日(米国時間)、税関・国境警備局(CBP)はESTA(エスタ)の公式モバイルアプリである「ESTA Mobile」をリリースしたことを発表しました。
ESTAの公式アプリがリリースされたことにより、以前よりも手軽にESTA申請を行うことが可能になっています。
さらに、「ESTA Mobile」は日本語を含めた28言語に対応しています。スマホの使用言語が対応言語だった場合は、アプリの起動時に自動的に言語が切り替わります。
なお、対応している言語は以下の通りです。
・アラビア語 ・イタリア語 ・エストニア語
・オランダ語 ・ギリシャ語 ・クロアチア語
・スウェーデン語 ・スペイン語 ・スロバキア語
・スロベニア語 ・チェコ語 ・デンマーク語
・ドイツ語 ・ノルウェー語(ブークモール)
・ハンガリー語 ・フィンランド語 ・フランス語
・ヘブライ語 ・ポーランド語 ・ポルトガル語
・ラトビア語 ・リトアニア語 ・繁体中国語
・簡体中国語 ・韓国語
表示言語を切り替えたい場合は、「ESTA Mobile」の起動画面にある「言語の変換」から変更することが可能です。
「ESTA Mobile」を利用することにより、パソコンにカメラが搭載されておらず、パスポートのアップロードがうまくできなかった方でも、容易にパスポートを取り込む事が可能になります。また、アプリでは申請状況の確認(ステータス確認)を行うことができるため、いつでも手軽にステータス確認を行う事もできます。
アプリがリリースされ、スマホからのESTA申請がやりやすくなったため、パソコンを持っていない方などより多くの方がESTAの申請を行うことができるようになったと言えます。
パソコンを持っていない方やESTAを頻繁に利用する方は、ぜひ活用してみてください。
「ESTA Mobile」のダウンロードはこちら
※画像をクリックするとダウンロードページへ移行します。
ESTA公式アプリの利便性について
ESTA公式アプリは、ESTAを頻繁に利用する方にとってとても便利です。
理由として以下の点があります。
申請画面が見やすい
アプリになっているため、WEBサイトの申請画面よりも文字の体裁が整っており、記入項目が確認しやすくなっています。また、申請項目への入力時には、項目名が記入欄の上に表記されるため、後で確認する際にどの項目の内容を記入していたのかの確認がしやすいです。
さらに、パスポートのスキャンなどでは、操作方法がアニメーションで表現されており、一目で確認しやすくなっていることも利点となります。
顔認証がスムーズ
公式WEBサイトでの申請とは違い、「ESTA Mobile」では顔認証を行う必要がありますが、顔認証の精度が他の電子渡航認証アプリよりも優れており、スムーズに認証を行うことができます。そのため、何回もやり直さなければいけない可能性が低く、ストレスなく顔認証を行うことができることが特徴です。
外出先でも申請やステータス確認ができる
スマホのブラウザで公式WEBサイトからESTAの申請を行う場合、表示される文字が小さかったり、サイト全体の表示がうまくされなかったりと、申請がやりにくく感じてしまいます。しかし、モバイルアプリを利用することで、ブラウザでの申請をする必要がなく、スマホとパスポートを持っていれば、外出先でもESTAの申請を快適に行うことができます。また、急に申請状況を確認しなければならない時でもすぐにアプリ上で確認が行えるため、とても便利です。
ESTA公式アプリ利用時の注意点
ESTA公式アプリ「ESTA Mobile」は、ESTAを頻繁に利用する方にとって、とても便利なツールです。
しかし、アプリを利用する際は、お使いのスマホ(モバイルデバイス)がアプリの動作要件を満たしている必要があります。
「ESTA Mobile」の動作要件は、iOS 12.0以降又はAndroid8.0以降を搭載しているモバイル端末(スマホやタブレットなど)となっています。これらに該当していない場合は、アプリがダウンロードできず、利用することができません。現在お使いのスマホなどモバイル端末のバージョンを確認していただき、該当しているか調べてみてください。
ESTA公式アプリは対応している言語であれば、自動的にスマホの使用言語に表示が切り替わります。しかし、切り替わるまでに少し間があり、完全に切り替わる前に操作を始めてしまうと英語表記のままになってしまいます。そのため、翻訳で表示したい場合は、表示言語が完全に切り替わるまで待ってから入力などの操作を行うようにしましょう。
また、アプリで申請を行う際、メール認証後に左矢印を押して前の画面に戻った場合は、申請番号が発行されます。通常申請番号が発行されるのは、「保存して終了」を行った際か申請内容の入力を終え、お支払い画面まで申請を進めた際です。そのため、メール認証後に前の画面に戻り申請番号が発行された場合は、申請番号を記載したメールがその時点で送信されてしまうので、メールの確認をしっかりと行い申請番号を紛失しないように注意しましょう。
なお、「ESTA Mobile」でのESTA申請は、個人による申請のみ行うことができます。そのため、グループによる申請を行うことができません。
そのため、家族や友人同士でのグループ申請を行いたい場合は、ESTA申請公式サイトにてグループ申請を行う必要があります。
ESTAをスマホで申請する際の注意点
ESTAはスマホでも申請ができますが、その際に注意すべき点があります。
下記で紹介していくので、ぜひご確認ください。
キャリアメールの使用について
docomo、au、SoftBankといったスマホキャリアで使用されているキャリアメールで申請を行う場合、CBP(税関・国境取締局)からのメールに対し自動的に迷惑フィルターが作動し、迷惑メールとして判断されてしまう可能性があります。そのため、ESTA申請に利用する際はGmailやiCloud、Yahoo!メールなどのフリーメールの利用をおすすめします。また、Gmailには翻訳機能がついているため、メールの確認がしやすくなります。
入力内容を手元に準備しましょう
ESTAはパソコンからの申請と同様に、スマホからの申請時も英語入力が必要となります。また、スペルミスなどの入力ミスがあった場合は再申請や認証拒否になる可能性があるため、入力時にいつでも確認ができるようにお手元に入力内容のメモなどを用意して申請をすることをおすすめします。
ESTA申請時の記入項目は次の通りです。
- パスポート番号
- 居住所及び電話番号などの個人情報
- 両親の氏名や居住所情報
- SNS情報(任意)
- デビット/クレジットカード情報
- PayPalのアカウント情報(PayPal支払いをする方のみ)
- 滞在先の情報(ホテル名や住所)
- 勤務先情報(働いている方)
上記の情報を事前に英語で書き起こしたメモを用意しましょう。
ESTA申請の際に必要な情報についてより詳しく知りたい方は下記ページにて解説をしているので、そちらをご確認ください。
ESTA申請の際に必要な情報とは?必要書類や申請方法を詳しく解説
申請時は必要書類の管理をしっかり行いましょう
スマホでESTA申請を行う際は、場所に囚われずに申請をすることができます。そのため、外出先でもESTAの申請を行う事が可能です。
しかし、外出先でESTA申請を行う場合は、パスポートのスキャンや個人情報の入力が必要なため、申請時の必要書類を外へ持ち出して申請を行う必要があります。
したがって、パスポートのページを開いたりなど、個人情報が見られてしまう可能性があります。パスポートは、様々な個人情報が記載されている事もあり、悪用されてしまうと、とても大きな被害を被るリスクが発生します。そのようなリスクを防ぐためにも、なるべく外出先でのESTA申請は避け、自宅など人から見られる心配のない場所で申請を行うようにしましょう。
なお、やむを得ず外出先で申請を行う場合は、周りに人が少ない場所や個室などの視線が遮断された場所での申請を行いましょう。また、外出先でスキャンなどによりパスポートを使用した際や入力内容の確認のために用意したメモ書きなどは、決してその場に忘れてしまうことが無いように十分に注意して管理を行いましょう。
「ESTA Mobile」で可能な操作
ESTA(エスタ)公式アプリである「ESTA Mobile」では、通常のESTA申請に加え、ステータス確認を行うことができます。
アプリを利用したESTA申請では、パスポートのスキャンを画像の撮影に加えて、ICチップの電子スキャンも行うことによって情報の誤認識を防いでいます。さらに、顔認証を行うため、不正なESTAの取得が行われることはありません。
また、ステータス確認は今まで、パソコンのWEBサイトへアクセスしなければできなかったため、外出先などでの確認がしにくく、不便でした。しかし、公式アプリを利用することによって、スマホ上でいつでも確認が行えるので、急に確認を行いたい場合でもすぐに申請状況の確認が可能です。
スマホでのESTA申請手順
ESTAをスマートフォンで申請する方法について解説していきます。
なお、申請手順の画像はiPhoneを利用した際のものになりますので、ご了承ください。
公式WEBサイトからの申請方法
1,公式サイトへアクセス
下記のURLより、ESTA公式サイトへアクセスしてください。
https://esta.cbp.dhs.gov/
2,表示言語の変更
画面上部をタップし、表示された言語一覧から「日本語」を選択しましょう。
その後、言語一覧が表示されていない部分をタップすることで、一覧を消すことができます。
3,個人による申請を始める
「新規に申請を作成する」をタップし、表示されたメニューから「個人による申請」を選択しましょう。
その後、ESTA公式アプリへ誘導する画面が表示されますが、右上の×を押すことで操作を続けることができます。
4,セキュリティに関する通告
操作を続行すると「セキュリティに関する通告」が表示されます。
内容を確認し、問題がなければ下部にある「確認して続行」をタップしてください。
5,免責事項等の確認
免責事項の確認に移ります。
表示された免責事項を確認して問題がなければ「はい、私は上記の説明を読み、内容を理解し、これらの条件に合意します。」を選択しましょう。
操作を続行した場合、「The Travel Promotion Act of 2009」について表示されるので、こちらも内容を確認し、問題がなければ上記と同様に「はい、私は~。」を選択してください。
その後、下部にある「次へ」をタップしましょう。
6,旅券のアップロード
次は旅券のアップロードを行います。
表示された内容を確認して、下部の「旅券をアップロード」を押して、操作を続行してください。
スマホで旅券をアップロードする場合、カメラで顔写真ページをスキャンする方法とあらかじめ撮影しておいた画像をアップロードする方法があります。
以下では、カメラでスキャンする方法を説明します。
「カメラから」を選択し、スマホのカメラを起動させましょう。
その際、カメラへのアクセス権限を許可する必要があるため、注意してください。
カメラが起動したら、表示された枠線に顔写真ページが収まるように調節し、パスポートのスキャンを行ってください。
何度やってもパスポートがうまくスキャンできない場合は、下記の「ESTA申請時にパスポートがスキャンできない場合の対処法」をご確認ください。
無事にパスポートのスキャンが完了した際は、読み取った内容が表示されるため、間違いがないか確認し、問題なければ「申請へ追加」を押しましょう。
7,申請者情報の入力
旅券のアップロードで読み取った情報が入力されていることを確認し、空欄部分を記入していきます。
申請者情報の入力画面での必須項目は以下の通りです。
申請者情報の入力必須項目 |
・性、名(自動入力) ・パスポート番号(自動入力) ・発行国(自動入力) ・発行日 ・有効期限(自動入力) ・市民権、国籍・性別(自動入力) ・出生した市区町村・出生国 |
上記の項目の入力が完了したら、「別の市民権・国籍」についての質問に回答します。
それぞれの質問に該当する回答を選択してください。
下では電子メールアドレスの登録を行います。
利用したいメールアドレスを入力し、画面下部の「次へ」をタップし申請を進めてください。
8,入力内容の確認及びメール認証
申請者情報の入力画面で入力した内容が表示されていくので、誤りがないか確認し、各項目ごとに「確認して続行」を押していきましょう。
※生年月日の確認を行った後、既に申請しているESTAが存在する場合は、下図のような表示がされます。
ここでの操作を続行してしまうと既存の申請は破棄されてしまうため、特に問題がない場合のみ「新規申請の操作を続ける」を押して操作を続行してください。
ここからはメール認証に移ります。
電子メールの確認画面が表示されたら、記載されているメールアドレスを確認してスペルミスなどがない場合は「コードを送る」をタップしましょう。
その後、登録したメールアドレスへ4桁の認証コードが送信されるので、受信したメールを確認して、記載されたコードを入力し、「コードを送信する」をタップしてください。
なお、30分ほど経ってもコードを受信しない場合は、迷惑メールホルダーを確認してみましょう。それでも受信がない場合は、メールアドレスが間違っている可能性があるため、「取り消し」を押して、再度電子メールアドレスを入力しなおしてください。
9,個人情報の入力
メール認証が完了したら、個人情報の入力に移ります。
2つの質問に回答し、下の入力項目へ進んでください。
あなたの連絡先情報には、現在の居住所を入力しましょう。
詳しい入力方法については下記のページをご参照ください。
あなたの連絡先情報『市区町村名』の記入例
電話番号を入力する際は、国番号をJAPAN(+81)にして、電話番号の最初の0(ゼロ)を除いた番号を入力してください。
なお、固定電話を登録する際は市外局番の0を除いた番号から入力してください。
操作を続けるとソーシャルメディア情報の入力欄がありますが、こちらは任意項目なので入力しない場合でも申請が可能です。その後、下の項目では、GE/NEXUS/SENTRIメンバーシップに加入していない方は「いいえ」を選択しましょう。
なぜ、ソーシャルメディア情報の入力欄があるのかは下記のページで解説しているので、そちらをご確認ください。
ソーシャルメディア情報をESTAまたは米国ビザ申請に提供する際の注意点
また、「GE/NEXUS/SENTRIメンバーシップ」に関しては下記のページをご確認ください。
グローバルエントリープログラムとは?日本人でも申請可能?わかりやすく解説
両親の項目では、両親の名前を入力します。
詳しい入力方法などの詳細は以下をご参照ください。
なぜESTAには両親の名前が必要なのか。離婚している場合の記入はどうすべき?
最後に勤務先情報の項目があります。
現在仕事をしている方は「はい」を選択し、勤務先情報を入力しましょう。
詳しい記入方法は下記のページをご確認ください。
ESTA(エスタ)申請時の勤務先情報の書き方完全ガイド
すべての項目に入力ができたら、「次へ」を押して申請を進めてください。
10,渡航情報の入力
ここでは、ESTAの利用目的が乗り継ぎのためかを問う質問があるため、該当する回答を選択し、操作を続けてください。
乗り継ぎで利用する場合は、「米国内および米国以外の緊急連絡先情報」を入力しましょう。
なお、乗り継ぎではなく滞在する予定の方は上記に加え、「米国内の連絡先」が必要となります。
滞在予定のホテル等が決まっている場合は、そちらを記入してください。
なお、宿泊先が決まっていない場合は各入力欄に「UNKNOWN」と入力することで、申請を行うことができます。
その際、「住所検証:無効な住所。」と表示されますが、そのほかの項目を入力した後に「次へ」を一度押してください。
その後、表示されるチェックボックスにチェックを入れ再度「次へ」を押すことで、申請を進めることが可能です。
なお、「米国滞在中の住所」は「米国内の連絡先」と同じ場合は、「いいえ」を選択することで、項目をスキップできます。
11,適格性についての質問
ここからは質問に答えていく作業になります。
「適格性についての質問」として合計9個の質問があるので、間違いのないように回答していきましょう。
なお、ここでの質問で1つでも「はい」があるとESTAが認証拒否になる可能性が高くなるため注意しましょう。
適格性についての質問に関しては、下記のページにて解説しているのでそちらをご覧ください。
ESTA(エスタ)申請時の適格性についての質問を徹底サポート
12,権利の放棄
ESTAを申請する際、いかなる理由があっても異議申し立てを行うことができず、申請を行った時点で異議申し立ての権利を放棄することに同意したとみなされます。
ここでは、それらに関して記載されているので、しっかりと確認して申請を進めてください。
なお、詳しくは下記のページにて解説しているのでご確認ください。
ESTA申請時の【権利の放棄】について
13,申請内容に関する証明
これまで入力してきた申請内容が真実かつ正確なものであることを確認する項目です。
チェックボックスにチェックをし、下部の「次へ」を押しましょう。
14,申請内容の確認
ここでは、これまで入力してきた内容や質問に対する回答を確認することができます。
各項目にて入力ミスや誤った回答をしていないかを確認していき、「確認して続行」をタップしましょう。
申請内容の確認を完了した後、最後に「検証」としてパスポート情報の確認を再度行います。
パスポートと照らし合わせ、記載内容に間違いがないかを確認しましょう。
問題がなければ、下部にある「次へ」を押してください。
15,申請情報の登録完了およびお支払い
以上で、申請情報の登録が完了しました。
この画面では、登録した氏名や生年月日に加え、ESTAの申請番号とパスポート番号を確認することができます。
また、「確認する」を押すことで再度申請内容を確認することができます。
一方、ページ右上の「ダウンロード」「印刷」では、ESTAのコピーを取得することも可能です。
申請情報に問題がなければ、ページ下部の「支払い内容の概要」を確認し、申請料金のお支払いを行ってください。
なお、支払期限は申請情報の登録日から1週間(7日間)です。
表示されている期限までにお支払いを完了させましょう。
ESTA Mobileでの申請方法
1,アプリの起動
ダウンロードしたESTA公式アプリ「ESTA Mobile」を開き、「操作の継続」をタップします。
2,「セキュリティに関する通告」の確認
表示された「セキュリティに関する通告」を確認し、問題がなければ「同意する」をタップしてください。
3,申請の開始
ホーム画面に移り、「ESTAを取得済みの場合」と「ESTAを申請する必要がある場合」の2つの項目が表示されます。
今回は申請を行うため、「ESTAを申請する必要がある場合」の項目にある「開始する」をタップしましょう。
下の「必要な準備」をタップすることでESTAの申請時に必要なものが確認できるので、不安な方はご確認ください。
4,免責事項の確認
免責事項の確認になります。
二項目あるのでそれぞれ確認していただき、問題がなければ「はい、私は上記の説明を読み、内容を理解し、これらの条件に合意します。」を選択してください。
ここから申請に移ります。
「開始する」の画面にて申請手順を確認し、「操作の継続」をタップしましょう。
5,パスポートの読み込み(パスポート写真の撮影)
パスポートのスキャンをします。
画面に表示された手順に従い、「スキャンの開始」よりパスポートをスキャンしましょう。スマホを横にして、顔写真ページを写さないとスキャンがされないので、ご注意ください。
スキャン後に表示された情報に間違いがないことを確認し、問題がなければ「操作の継続」をタップします。
次にパスポートの表紙をスキャンします。
表示された手順を確認し、「読み取りの開始」をタップしてください。
画面に「スキャンの準備ができました」と表示されたら、iPhoneの背面をパスポートの表紙にかざし、スキャンを行いましょう。
スキャンが成功したら個人情報やパスポート情報が表示されます。
確認し、問題がなければ「操作の継続」をタップしてください。
なかなかパスポートの読み取りがされない場合は、反応するまでスマホをゆっくり動かしてみましょう。
6,顔認証(顔写真の撮影)
顔認証に移ります。
スマホのカメラが起動するので、枠内に収まるように顔を写しましょう。
認証できない場合は画面の指示に従い、スマホを動かしてみてください。
7,申請者情報の入力
次は申請者情報の入力に移ります。
パスポートで読み込んだ情報は既に入力されているため、入力内容に誤りがないか確認を行い、空欄の出生した市区町村と出生国、電子メールアドレスの入力を行いましょう。
また、赤色の * が表示されている項目は必須項目になりますので必ず入力してください。
市区町村について詳しい記入方法は下記ページで解説しているのでご確認ください。
ESTA(エスタ)申請時の出生した市区町村(出生地)の詳しい記載方法について解説
「別の市民権・国籍」の質問では、今現在二重国籍の方、または過去に国籍が違っていた方は、該当する質問に「はい」と回答してください。
申請者情報の入力が完了し、画面下の右矢印をタップすると、メールアドレスの認証に移ります。
入力したメールアドレスに間違いがないか確認し、問題なければ「コードを送る」を押し、
受信した4桁の認証コードを入力し、「コードを送信する」をタップしましょう。
8,個人情報の入力
個人情報の入力をします。
質問項目では該当する方を選択し、住所などの個人情報の入力を進めていきましょう。
入力が完了したら、画面下の右矢印をタップして進んでください。
なお、住所の入力は英語で行う必要があるため、注意してください。
ESTAではソーシャルメディア情報の提示を行うことができます。しかし、ソーシャルメディア情報の申告は任意のため、入力しなくてもESTAの申請は可能です。
ソーシャルメディア情報の必要性について詳しく知りたい方は下記のページをご覧ください。
ソーシャルメディア情報をESTAまたは米国ビザ申請に提供する際の注意点
また、ESTAの申請には両親の名前が必要です。こちらは必須項目のため、必ず入力をしなければなりません。
両親の名前の必要性や入力方法について詳しく知りたい方は以下をご確認ください。
なぜESTAには両親の名前が必要なのか。離婚している場合の記入はどうすべき?
なお、現在または過去に仕事をしていた方は勤務先情報を申告します。勤務先情報に関する質問で「はい」を選択し、勤務先情報を入力してください。
勤務先情報の入力について詳しく知りたい方は下記ページにて記入例などの解説をしていますので、ご覧ください。
9,渡航情報の入力
次は渡航情報(滞在先情報)の入力になります。
渡米目的が乗り継ぎなのかの質問に答え、必要な情報の入力を行ってください。
乗り継ぎ目的の方は、質問に対して「はい」と回答し、米国内及び米国以外の緊急連絡先情報を入力し、右矢印をタップし、申請を進めてください。
アメリカでの滞在を目的とする方は、質問に対して「いいえ」と回答し、滞在先情報(米国内の連絡先情報)などの追加項目の入力をしましょう。全て入力が完了したら右矢印から次の操作に進んでください。
緊急連絡先や滞在情報の入力について確認したい方は、下記ページにて記入例など記入方法について解説しているので、ぜひご覧ください。
【記入例】ESTA申請時の滞在先・緊急連絡先のポイントを徹底解説
10,適格性に関する質問
適格性についての質問です。
それぞれの質問に対して該当する方を選択していき、回答してください。
質問は全部で9個あります。各質問に該当しない場合は「いいえ」、該当する場合は「はい」を選択してください。
各質問項目については下記のページにて解説しているので併せてご覧ください。
ESTA(エスタ)申請時の適格性についての質問を徹底サポート
※ここでの質問で「はい」を選択した場合、ESTAが認証拒否になる可能性がありますので、間違えないように回答しましょう。なお、「はい」に該当する際に「いいえ」を選択した場合は虚偽申告になり、今後のアメリカ渡航に不利益が生じます。必ず正しい回答を選択してください。
質問に回答した後、【権利の放棄】の項目にて「申請内容に関する証明」を確認し、問題がなければチェックボックスにチェックを入れ、申請を進めてください。
なお、渡航者本人ではなく代理で申請を行っている場合は、「第三者による代理申請の場合に限定」の項目も確認し、チェックを入れ、申請を進めてください。
該当する項目にチェックを入れたら、右下の右矢印を押し、次へ進みましょう。
11,入力内容の確認
申請内容の確認になります。
各項目で入力した情報に誤りがないか確認していき、間違いがなければ「確認して続行」をタップして確認を進めてください。
全ての項目を確認することができたら、画面右下の右矢印をタップしましょう。
12,申請情報の入力完了
申請内容の確認が終わると申請情報の入力作業が完了となります。
「確認する」をタップすることで、申請内容を確認できるため、もう一度入力内容に間違いがないかを確認しましょう。
特に、「適格性に関する質問」は申告内容が間違っていると、認証拒否になり、今後ESTAが取得できなくなる恐れがあるため、しっかりと確認するようにしましょう。
13,申請料金のお支払い
全ての項目で確認が完了したら、申請料のお支払い画面に移ります。
申請料金の確認と免責事項の確認・同意をし、「今すぐ支払う」からお支払いを進めてください。
お支払いはPaypalまたはデビット/クレジットカードが利用できます。
利用したい支払い方法を選択し、決済画面へ進んでください。
Paypalの場合はお使いのPaypalアカウントにログインして決済を完了させて下さい。
デビットまたはクレジットカードを利用する場合は、カード情報を入力して決済を完了させましょう。
以上でアプリを利用したESTAの申請が完了です。
ESTA申請後72時間以内に登録したメールアドレスへ認証完了メールが届くので、メールが届いたら確認をしましょう。
ESTA申請時にパスポートがスキャンできない場合の対処法
スマートフォンを利用してWEBサイトからESTA申請を行う際は、搭載されているカメラを使用してパスポートをスキャンすることが可能です。
しかし、パスポートをカメラで写してもなかなかスキャンをすることができず、下図のようなタイムアウトの表示が出てきてしまう場合があります。
このような場合は、一度利用しているブラウザを変えてもう一度スキャンを行ってみてください。なお、iOSの標準ブラウザであるsafariを利用した際は、パスポートのスキャンができない可能性があるため、Google Cromeの利用をおすすめします。
また、パスポートの顔写真ページに光が反射していると記載されている文字が確認できず、スキャンができません。
光が反射しない角度に調節しながらカメラに写すようにしましょう。
もし、上記のような対応をしてもパスポートのスキャンができない場合は、WEBではなくESTA公式アプリ「ESTA Mobile」の利用を推奨します。
ESTA Mobileはパスポートスキャンの精度がWEBよりも良く、比較的短時間でスキャンを行うことができます。
そのため、グループ申請を行う場合を除き、スマホでESTA申請を行う場合はアプリを利用することがおすすめです。
スマホを利用してグループ申請を行う方法
ESTA Mobileでは、グループ申請を行うことができません。しかし、グループ申請を行う際に必要な申請内容の登録はアプリで行うことができます。
その際は、事前にアプリ上でお支払い前までのESTA申請を行い、付与されたESTA申請番号を使用することでWEBサイトにてグループ申請に追加することが可能です。
その後、グループの代表者が支払いを行うことで、申請が完了します。
このように、グループ申請を1から行うのではなく、あらかじめ申請情報の登録をアプリで済ませておくことで、スマホでも滞りなくグループ申請を行うことができます。
グループ申請については下記ページで解説しているため、そちらも併せてご確認ください。
ESTAのグループ申請(家族申請)の申請方法
アプリでESTA申請情報を確認する方法(ステータス確認)
ESTAの認証完了メールが届いた方や既存のESTAの情報を確認したい方に向けて、ESTA公式アプリでESTAのステータス確認を行う方法を解説していきます。
1,ステータス確認の開始
公式アプリ「ESTA Mobile」のホーム画面にて、「ESTAを取得済みの場合」から「見つける」をタップします。
2,ESTA申請情報の入力
「個人申請の検索」の画面にて、パスポート番号と生年月日を入力しましょう。
「ESTA申請番号をお持ちですか?」の質問では、申請番号がわかる方は「はい」を押し、申請番号の入力を行い、「探す」をタップしましょう。
なお、申請番号がわからない方は、上の質問に対して「いいえ」を選択し、国籍、パスポートの発行日及び有効期限を入力し、「探す」をタップしてください。
3,検索結果の表示
有効なESTAがある場合、「認証は承認されました」と表示されます。
この画面には、申請者の氏名と生年月日、パスポート番号のほかに、ESTAの申請番号や有効期限が記載されているため、確認しましょう。
また、画面下の「情報の更新」より、登録したメールアドレスと滞在先情報の変更ができます。変更したい場合は、そこから変更の手続きをしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ESTAの公式アプリがリリースされたため、スマホからでもESTA申請が簡単にできるようになりました。
また、ESTA公式アプリでは、申請に加え、ステータス確認もできます。
そのため、わざわざパソコンからWEBサイトにアクセスをしなくても、スマホでESTAの申請状況や有効期限を確認できるので、既にESTAを取得している方でもアプリをダウンロードしておくことで簡単にESTAの情報を確認することが可能です。
ESTA公式アプリを利用する際は、ぜひこの記事を参考にして、有益に活用をしてみてください。