ESTA申請料金の21ドルとはどのような費用なのか?申請料金に関するしくみを解説

ESTAの申請には申請費用として21ドルを支払うことをご存じでしょうか?

本記事では、なぜ申請費用が発生するのか、ESTAの申請・支払方法と一緒に解説していきます。

また、ご自身での申請が不安だったり難しいと思われる方に対して代行サービスの紹介もしていますので、ぜひ参考にしてください。

ESTAの申請には21ドルが必要

上で述べたように、ESTAには申請料金が発生します。また、ESTAの申請料金は現在21ドル(日本円:約3,110円 2024年1月現在)です。この21ドルはどんな費用なのか内訳も含めて見てみましょう。

内訳
処理費用 4ドル ESTAの申請処理のための費用
(ESTAの申請をする方全員が対象です。)
認証費用 17ドル ESTAの発行手数料
(ESTAの申請が承認された方が対象です。)

上記のように、ESTAの申請料金は、サーバー上で申請内容の処理をする手数料や運用費にあたります。また、認証費用には米国の観光プロモーション費用が含まれています。日本でも住民票などの書類の発行には発行費用が発生します。同じように、ESTAの申請にも料金が発生するということを覚えておきましょう。

利用可能な支払方法

ESTAの申請には料金が発生することを解説しました。
では、料金の支払いにはどんな方法があるのか説明します。
ESTA申請公式サイトにて、現在利用可能なお支払い方法はクレジットカードおよびデビットカードまたはPayPal(ペイパル)です。
なお、使用可能なクレジットカードはMasterCard、Visa、アメリカンエクスプレス、Discover、JCB、Diners Clubになります。

ESTA申請料金が14ドルから21ドルへ値上げ

2022年5月24日に米国税関・国境警備局(CBP)から、2022年5月26日以降の申請分に対し、申請料金を14ドルから21ドルへと値上げすることを発表しました。そのため、2022年5月26日以降のESTA申請には21ドルの申請料金が発生しています。

値上げ以前にESTAを申請した方で、有効期限内のESTAを所有している方は再申請が必要なのか疑問に思うかもしれませんが、再申請は必要ありません。また、値上げ後も有効期限の変更はないため、現在の有効期限のままでESTAが利用できます。

ESTAとは?

ESTAについて解説していきます。
ESTAとは、アメリカで施行されているビザ免除プログラム(以下「VWP」と称する)を利用するために取得しなければならない電子渡航認証システムのことです。VWPの参加国の国籍を持つ人はESTAを取得していればビザを取得せずにアメリカへ渡航することができます。

申請条件や有効期限に関しては以下の通りです。

有効期限 2年間
但し、パスポートの有効期限が2年以下だった場合
パスポートの失効と同時にESTAも失効する。
申請条件 ・渡航目的が観光か短期ビジネスであること
・滞在期間が90日以内であること
・国籍がVWP参加国であり、ICチップ搭載のパスポートを所持していること
・過去に犯罪歴がないこと
・アメリカが定める伝染病や病気に罹患していないこと
・長期滞在の意思がないこと

なお、ESTAは年齢を問わず渡航者全員分の申請が必要になります。未就学児を含む乳幼児や未成年者も含めて全員分の申請を必ず行いましょう。

ESTAの概要及び申請条件についてより詳しく知りたい方は、下記ページにて解説をしているのでそちらをご覧ください。

ESTA(エスタ)とは?取得条件や申請方法などを徹底解説

ESTAの申請方法

ESTAの申請方法についてご紹介していきます。

ESTAをご自身で申請する場合は、税関・国境警備局(CBP)の公式サイトで行います。また、ESTAは申請者本人のみの申請を行う「個人による申請」に加え、家族や友人など複数人の申請を1つにまとめて行う「グループによる申請」の2種類の申請方法があります。

「グループによる申請」では、各々の申請状況を1つにまとめて確認することができるほか、支払いをまとめて行えます。そのため、アメリカ渡航時に同行者がいる場合や、家族旅行を行う場合は「グループによる申請」を行うことがおすすめです。

それぞれの申請方法について下記ページにて詳しく解説しているので、ESTAの申請を行う際は、ぜひご覧ください。

個人による申請の方法

グループによる申請の方法

領収書や証明書の取得について

ESTAを運営している税関・国境警備局(CBP)では、ESTAの申請後や取得後に証明書や領収書の発行及び送付は行っておりません。そのため、支払い証明や領収書、またはESTAの証明書を用意したい場合は、ご自身でESTAの取得状況の確認を行い、そのページを印刷またはダウンロードする必要があります。

基本的にアメリカ行きの飛行機への搭乗時や入国審査の際には、証明書の提示は必要ありませんが、CBPではESTAの取得確認画面のコピーを持参することを推奨しています。万が一、入国審査時にサーバートラブルもしくはメンテナンスを行っている場合、サーバー上でESTAを取得している事が確認できなくなってしまうため、取得が完了していることをご自身で証明しなければなりません。

そのような場合に備えて、取得状況がわかるように確認画面のコピーを取り、持っていくようにしましょう。また、ESTAを海外出張などで利用する場合は、経費にすることができるため、領収書が必要になります。

領収書または証明書の取得について下記のページで詳しく解説しているので、ぜひご確認ください。

領収書について
ESTAの申請料金は経費として計上できるのか?領収書の取得方法について解説

証明書について
ESTAの印刷は必要?PC・スマホで印刷する方法を教えます!

ESTA申請代行サービスのご紹介

ESTA申請には代行サービスがあることをご存じですか?また、ご自身でESTAを申請するのが不安な方や同行者全員の申請を行ったり、管理したりするのが不安な方はいると思います。そのような方は代行サービスを利用することをおすすめします。

ここでは代行サービスを利用するメリット・デメリットを解説していきます。

メリット

  • 複雑な手続きをサポート
  • お問い合わせや確認メールが日本語に対応
  • 申請状況の確認をサポート

ESTA申請代行サービスは日本語でのやり取りができるため、英語が苦手な方も安心してESTAの申請が行えます。また、ESTA取得後の申請状況や有効期限の確認をサポートしているため、取得後の管理が苦手な方にもおすすめです。

デメリット

  • ESTA申請料に加え申請代行サービス料が発生する

代行サービスを利用する際には、ESTAの申請料金($21)に加え、申請代行サービス料が発生するため、ご自身で申請を行うよりも料金が高くなります。代行サービス料は、各サービスサイトにより異なるため、申請時にはしっかり確認をしましょう。

※代行サービスを利用したからといって、ESTAの申請を優位に進めることはできません。しっかりとESTAの利用条件を確認し、ご自身に適したESTAや各ビザの取得をしましょう。

その他、代行サービスについて知りたい方は下記ページをご確認ください。

ESTA申請代行サービスについてや代理申請の注意点・留意点を一挙紹介!

申請時の過剰請求に注意

ここまでESTA申請の料金について解説してきましたが、申請した際に公式サイトから申請できておらず、21ドル以上の過剰請求が発生してしまっている方がいます。申請時にWebで検索を行った際に上位に表示されているからといって、そのサイトが公式サイトとは限らないということに注意しましょう。
公式サイトに関しては、本記事の「ESTAの申請方法」に記載されているのでご確認ください。

また、代行サービスではサービス料の異常な価格設定により過剰請求が発生してしまう可能性があります。そのようなリスクを減らすには、代行サービスを利用する際に異常な料金設定がされていないか確認をしましょう。

代行サービス利用時の申請料金の相場

ESTA申請代行サービスは、様々な企業でサービスの運営がされています。しかし、企業によっては、通常よりも高額なサービス手数料を設定している場合があり、代行サービスを選ぶ際は、注意が必要になります。

では、様々なESTA申請代行サービスがある中で、サービス料金の相場はどのくらいなのでしょうか。

一般的に、ESTA申請代行サービス利用料金の相場は税込9,000円前後(ESTA申請料金$21を含む)となります。そのため、代行サービスでの申請料金が1つの申請に対して1万円を超えていた場合は、相場より高い料金設定がされていることになります。
代行サービスを利用する場合は、しっかりと料金を確認して利用するようにしましょう。

弊社代行サービスについて詳しく知りたい方は、本サイトTOPページをご確認ください。

ESTAの申請時には申請料金がかかります。
さらに、2022年5月26日より申請料金の値上げがなされ21ドルになりました。

正規の値段をしっかりと覚えておくことで、過度な請求を受けるリスクを未然になくすことができます。また、代行サービスを利用する際には運営会社や料金設定を意識することでトラブルが起きにくくなります。

本記事を参考にして、ESTAの申請をより円滑に行っていきましょう。

また、ご自身でのESTA申請が不安な方は、ESTA申請代行サービスの利用も視野に入れるなど、失敗のないESTAの取得を行ってみてください。

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