昨今、海外旅行をする方が増えています。
また、海外への旅行者の中にはアメリカへ行く方が多いのではないでしょうか。
皆さんは、アメリカ渡航時に必要となるESTAの申請時には何が必要かご存じですか?
ESTAとは、米国政府によって制定されたビザ免除プログラム(VWP)を利用する渡航者のために導入された電子渡航認証システムです。ビザ免除プログラム参加国の渡航者は、滞在期間が90日以内であることを条件に、ESTAの申請・取得を行うことによってビザの取得なしでアメリカへ入国が可能です。
滞在期間以外にも、ESTAの利用には条件がいくつかあるのですが、観光や短期商用を目的とした渡航の際には、ESTAを利用することがおすすめです。
ESTAの申請には、様々な必要要件があります。
本記事では、ESTAの申請方法に加え申請時に必要な書類や情報について、申請から申請後の流れまで手順に沿って説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
ESTA申請時のマイナンバーの必要性
ESTA(エスタ)を申請する際には、ESTA申請サイトにて申請フォームの入力が必要です。
また、申請フォームには個人識別番号の入力欄があります。日本の場合、個人識別番号は「マイナンバー」として発行されています。
しかし、ESTA申請フォームの個人識別番号の欄は任意項目となっています。また、ESTAでは、個人識別番号を該当する国や地域の渡航者に対して要求しているため、日本人は入力の必要がありません。
したがって、ESTAの申請時には「マイナンバー」は必要としないため、個人識別番号欄は空欄のまま申請を進めましょう。
ESTA申請時の必要書類
ESTA申請には、有効なパスポートと申請料金の支払いに使用するクレジットカード/デビットカードまたはPaypalアカウントが必要です。
パスポートはICチップが搭載されているものが必要になるので注意しましょう。
使用できるクレジットカードはこちらです。
・Visa ・Master card ・American express ・Discover(JCB, Diners Club)
必要書類について下記でまとめましたので、ご確認ください。
ESTA申請時の必要書類 |
・有効なパスポート ※ICチップ搭載のもの ・支払いに使用するクレジットカードまたはデビットカード ※PayPalで支払う場合は不要 |
ESTAの申請に必要な情報
ESTA申請には、申請者の情報の他に、滞在先の情報などを提供する必要があります。
必要な情報は次の通りです。
- パスポート情報
- 申請者(渡航者)の生年月日
- 申請者(渡航者)の住所・電話番号
- 支払いに使用するクレジットカード情報(PayPalを利用する場合は不要)
- PayPalアカウントのIDとパスワード(カード決済を行う場合は不要)
- 通知を受信するためのメールアドレス
- 滞在先情報(宿泊するホテル名やホームステイ先など)
- 勤務先情報(仕事をされたことのある人)
- 緊急連絡先(渡航者以外のもの、例:親など)
- 申請者の逮捕歴や感染症の罹患の有無
ただし、ESTAを乗り継ぎで利用する場合は、滞在先情報は不要となります。
ESTAでは、申請時に適格性に関する質問に回答する必要があります。その際には、逮捕歴または有罪判決の有無に加え、アメリカが定める感染症及び病気への罹患に関して回答します。
過去に逮捕歴がある方や有罪判決を受けたことがある方はESTAの取得ができません。逮捕歴などに関して情報が曖昧な方は、最寄りの警察署で逮捕歴などの照会をしてからESTAの申請を行うようにしましょう。
その他の適格性についての質問に関しては下記のページで解説しているため、そちらをご参照ください。
ESTA(エスタ)申請時の適格性についての質問を徹底サポート
また、申請時には入力情報を全て英数字で入力する必要があります。そのため、滞在先情報や勤務先情報などを英語やローマ字に書き直したメモを用意しておき、申請時の入力ミスなどを防ぎましょう。
ESTAの申請方法について
ここでは、ESTAの申請方法について解説していきます。
ESTA申請時の注意点
ESTA(エスタ)の申請時には注意点がいくつかあります。
まず、ESTAは米国税関・国境警備局(CBP)によってシステムの管理がされています。そのため、ESTAの申請時には、米国税関・国境警備局(CBP)に直接申請情報を提示することになるので、申請フォームへの入力は全て英語(半角英数字)で入力する必要があります。
また、CBPはESTA申請後に申請内容を変更することを許可していません。申請フォームに間違った内容を入力してしまい、そのまま申請を行ってしまった場合、認証拒否になり、ESTAを利用した渡航ができなくなる可能性があります。また、認証が承認された際に、そのまま入国審査を受けてしまうと、虚偽申告として扱われてしまい、今後、アメリカへの渡航が制限される恐れがあります。
したがって、ESTA申請時は、入力内容の間違いがないようにしっかり確認をしながら、申請を行いましょう。
上記に加え、その他の注意点について下記でまとめたので、ご覧ください。
ESTA申請時の注意点 |
・申請フォームへの入力は全て半角英数字で行う ・誤った情報を申告した際は、再申請かビザの取得が必要になる場合がある ・認証までに約3日間(72時間)以上かかる場合がある ・再申請の際は再度申請料金が請求される ・既に有効なESTAを取得している際に、申請を行うと既存のESTAは失効する ・パスポートの有効期限が2年以内の場合、ESTAの有効期限がパスポートと等しくなる ・代行サービスを利用した際、申請料に加え代行手数料が発生する |
以上の点に注意し、ESTAの申請を行いましょう。
ESTA申請方法
ESTAは下記URLより申請を行うことができます。
https://esta.cbp.dhs.gov/
ESTAの申請は、先述の通り全て英数字で入力する必要があります。そのため、上記の内容に注意して、申請を進めていきましょう。
詳しい申請方法については下記ページで解説しているので参考にしてください。
申請後の通知について
ESTAの申請を行うと、申請完了メールが届きます。その後、通常約3日(72時間)以内に渡航許可通知のメールが届くようになっています。
渡航許可通知メールには、渡航認証が承認された場合、ESTAの申請番号(申請ID)のほかに、有効期限が記載されているので大切に保存しておきましょう。
メールを印刷し、パスポートなどと一緒に保管しておく事がおすすめです。
なお、渡航認証が承認されなかった場合は、申請内容に誤りがあったか、適格性で問題があった事が考えられます。入力情報に誤りがあった際は、米国税関・国境警備局(CBP)に直接入力ミスの旨をメールで伝え、再度申請を行う必要があります。
メールは全て英語で書くなど、とても面倒な手続きを必要とするため、ESTA申請時には入力ミスなどが無いようにしっかりと確認しながら申請を行いましょう。
ESTA申請代行サービスのご紹介
ここまで、ESTAの申請方法について解説してきましたが、ご自身での申請が不安な方や難しく感じる方がいらっしゃると思います。そのような方は、ESTA申請代行サービスのご利用をおすすめします。
申請代行サービスでは、お問い合わせや通知メールなどが日本語に対応しているため、ESTA申請に関する不明点をお気軽に問い合わせる事が可能です。
さらに、その他申請時のサポートも充実しているので、安心してESTAの取得ができます。
申請が不安な方や日本語でのサポートを受けたい方は、申請代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
代行サービスについて詳しく知りたい方は下記ページをご確認ください。
ESTA申請代行サービスについてや代理申請の注意点・留意点を一挙紹介
アメリカ入国時に必要な情報について
ESTAを利用してアメリカへ入国する際は、不法滞在(オーバーステイ)や不当な永住権の獲得、また不法就労を行わない意思を示す必要があります。そのため、入国審査の際は、有効なESTAが紐づけられたパスポートに加え、帰国の際の航空券、旅程表、予約バウチャー(ホテルなどの予約確認書)を持参する事をおすすめします。
また、税関・国境警備局(CBP)では、ESTA承認画面のコピーを持参することを推奨しています。万が一、入国審査の際にシステムの不具合によってESTAの取得状況の確認が行えなかった場合、取得していることを証明できるよう、承認画面のコピーを持っていきましょう。
なお、アメリカの入国審査の際に必要な情報(書類)は以下の通りです。
・パスポート(有効なESTAと紐づいているもの) ・帰りの航空券 ・旅程表 ・予約バウチャー(ホテルなどの予約確認書) |
入国審査の際は、滞在期間の満了とともに帰国する意思を示すことが大切です。上記の書類などをしっかりと用意し、入国拒否にならないようにしましょう。
入国審査の流れについては下記のページで解説しているので、そちらをご確認ください。
海外旅行する際は海外旅行保険に入りましょう
アメリカをはじめ、海外旅行をする場合は、旅行先で何らかのトラブルに巻き込まれてしまう、又は盗難などの被害にあってしまう可能性があります。また、一部の国では入国時に海外旅行保険に加入していることが条件となっている国もあります。
海外での安心した旅行を楽しむためにも海外旅行保険に加入することを強くお勧めします。
海外旅行保険は旅行代理店や航空会社などで加入することができますので、海外旅行を検討している方は、ぜひ確認してみてください。
ESTA申請について理解は深められましたか?
ESTAの申請では、ビザと違い用意する書類などが少ないため、比較的簡単に申請が行えます。
そのため、アメリカでの観光や旅行を行う際は、ESTAの申請・取得をしてアメリカへ渡航することをおすすめします。
アメリカ渡航の際は、ぜひこの記事を参考にしていただき、ESTAの申請を行ってみてはいかがでしょうか。