アメリカ交通省は2月15日、アメリカ各地の空港が連邦政府から9億7,000万ドル（約1,000億円）の投資を受け、大幅な改修を行うことになりました。この支援は、44の異なる州と3つの領土にある100以上の空港に配分され、ゲート数の増加、セキュリティチェックポイントの拡大、荷物取扱システムの改善など様々なことに使用されます。

アメリカ交通省のピート・ブティジェッジ長官は、
「この政権下で、我々は消費者保護の拡大から物理的インフラの近代化に至るまで、旅行体験を改善するためにこれまで以上のことを行っています。今日発表するこれらの投資は、バイデン大統領の歴史的なインフラ政策によって、旅行者が空港へのアクセスや通過をよりスムーズにし、雇用機会を創出し、すべての人々の安全を向上させます。」と述べました。

各空港は、受け取った資金を利用して様々なプロジェクトを行います。
例えば、ワシントンダレス国際空港は、アメリカ政府から受け取った3,500万ドルを利用して、14ゲート、3万7,000平方メートル以上のターミナルビルを建設する予定です。
毎日300便以上が運行されているソルトレイクシティ国際空港は2,000万ドルを受け取り、コンコースBターミナルの拡張の一部に充てます。
かつて世界で最も混雑している空港だったシカゴ・オヘア国際空港は、受け取った4,000万ドルを使ってターミナル3の施設の改善に使用します。具体的には、中央の乗客通路の幅を広げたり、TSAチェックポイントを再配置することで手荷物検査のシステムの改善を行います。加えて、最新の「アメリカ障がい者法」に準拠した家族用トイレを追加することも予定されています。
また、デンバー国際空港では、2,660万ドルを使って荷物取扱システムの拡張と更新に費やす予定です。
ミネソタ州のダルース国際空港やメリーランド州ミドルリバーのマーティン州立空港を含む9つの空港は、空港所有の交通管制塔の改善にこの資金を使用します。

これらの助成金は、バイデン政権のインフラ法によって作成された空港ターミナルプログラムによって資金提供されました。アメリカ政府は昨年も同様に、全国の空港改善プロジェクトに約10億ドルを授与しました。
インフラ法は2021年に初めて可決され、以来、全国に電気自動車の充電ステーションを拡大する計画など、さまざまなプロジェクトに使用されてきました。

これらの投資により、旅行者はより快適な体験を享受できるようになります。セキュリティチェックポイントの拡大や荷物取扱システムの改善により、空港での待ち時間が短縮され、全体的な旅行の効率が向上します。また、新しいターミナルビルの建設や既存の施設のアップグレードにより、空港はより多くの旅客をスムーズに処理できるようになり、ピーク時の混雑を軽減します。

加えて、地元経済にもプラスの影響を与えることが予想されます。
各空港の建設プロジェクトは、多くの雇用機会を創出し、地元の建設業やサービス業に対する需要を増加させることが期待されます。

総じて、この政府の支援は、アメリカの空港インフラを近代化し、旅行者により良いサービスを提供する重要な一歩です。これらの改善により、空港での待ち時間が少なくなるなど、より快適で効率的になり、旅行体験全体が向上することが期待されます。
（引用：U.S. Department of Transportation, TRAVEL＋LEISURE）