アメリカ旅行へ行きたいけど、現金をいくら持っていくか悩んでいる方はいませんか?
アメリカに限らず海外へ旅行に行く際は、持ち歩く現金を最小限に抑えることが大切だと言われています。
では、アメリカでの旅行の際に必要な現金とはどれくらいなのでしょうか?
この記事では、現在のアメリカのお金事情について紹介し、旅行時に持ち歩いた方が良い最低限のお金について解説していきます。
さらに、現在の為替についてやアメリカ渡航前にかかる費用についても解説していますので、ぜひご覧ください。
アメリカではキャッシュレス決済が主流
現在アメリカでは、キャッシュレス決済が普及しているため、ほとんどのお店でカード決済やQRコード決済の利用が可能です。これにより、アメリカ旅行時には多額の現金を持ち歩く必要がなく、スマートフォンやクレジットカードを持っていれば、様々な料金の支払いができます。また、多額の現金を持ち歩いてしまうと、盗難などの被害に遭った際に、被害が大きくなってしまいます。しかし、チップは基本的に現金でのお支払いになることが多く、また、キャッシュレスに対応していないお店も多少はあるため、必要最低限の現金は持ち歩く必要があります。
したがって、アメリカ旅行を行う際は、持ち歩く現金を最小限に抑え、クレジットカードでのお支払いやスマートフォンでのQRコード決済を利用するのが良いでしょう。
アメリカドルの為替レート(2024年2月29日時点)
2024年2月29日現在のドル/円の為替レートは1ドルあたり149.76円になっており、大きな円安傾向にあります。
2024年1月1日〜2024年2月29日までの為替レートの推移は以下の通りです。
1月1日より、1ドルあたりの円が上がってきているため、円安が進んでいることがわかります。そのため、今現在日本円をドルに換金することはおすすめできません。
アメリカ旅行を行う際は、渡航日時点の為替レートを確認し、どのくらいドルに換金できるかを理解しておくことが大切です。
両替時の注意点
空港やアメリカ国内には、外貨をドルに変換できる換金できる外貨両替店がいくつかあります。しかし、場所や利用する両替店によってレートが異なるため、損をしてしまう可能性があり、注意が必要です。滞在先の近くにある両替店を何店舗か比較して、より良いレートで換金可能なお店を探し、両替を行いましょう。
また、ガイドブックなどにも両替店が記載されていることがあるので、旅行前などに確認しておく事もおすすめです。
さらに、1つの両替店で一気に換金せず、今日は何ドル必要かを考えていくら両替するのが良いかを決め、両替していくのが良いでしょう。
できるだけレートの良い両替店を見つけ、少しでもお得な旅行を楽しんでみてください。
1週間のアメリカ旅行で現金はいくら必要なのか
1週間のアメリカ旅行を行う際は、どのくらいの現金が必要になるのでしょうか。
ここでは、滞在中にかかる費用について解説し、それぞれどのくらい現金が必要になるのか紹介していきます。
まず、アメリカ滞在中にかかる費用は以下の通りです。
・食事費用 ・交通費用 ・宿泊費用 ・チップ代 |
以下で、それぞれの費用について詳しく解説していきます。
食事費用
アメリカ旅行に限らず、海外での旅行をする際は、現地の美味しい料理を食べたいですよね。
アメリカで食事をする際、1日あたり平均10,000円、ドル換算で約70ドル程度の食事代がかかります。
例えば、アメリカで馴染みのあるマクドナルドはハンバーガーセットで約8ドル、日本円で約1,200円(2024/02/29現在)になります。
日本よりも、物価が約2倍高くなっているので、日々の食事代よりも2倍以上食費がかかると覚えておきましょう。
したがって、1週間アメリカで滞在する際の食事費用は1人あたり約70,000円(約470ドル)ということになります。
なお、アメリカではキャッシュレス決済が普及しているため、ほとんどのレストランでスマートフォンやクレジットカードでの決済が可能です。そのため、キャッシュレス決済のできないお店に行ってしまった際の支払い分として1日あたり20〜30ドル程度持っていれば良いと思います。
交通費用
アメリカ旅行で利用する移動手段は一般的に飛行機や車が多いです。
アメリカでは、都市から都市への移動手段が限られており、ほとんどの場合、飛行機での移動となります。飛行機の航空券はカードでのお支払いが可能なので、利用する場合は、ネットで事前に予約し、支払いを済ませておくことがおすすめです。なお、2003年に同時多発テロが発生したことを受け、飛行機を利用する際は、国内線であっても身分証の提示が必要であり、セキュリティが厳しくなっています。日本人はパスポートの提示を行うのが一般的なので覚えておきましょう。
また、アメリカは車社会であることから、ライドシェアが発達しています。ライドシェアとはUberやLyftといったアプリに登録されているドライバーが自家用車などで、送迎を行うサービスです。アプリ上で決済などの手続きを行うため、現金での直接的な支払いが必要なく安心して利用できることがメリットです。
このように、アメリカでは交通費用もキャッシュレス決済が可能なため、万一に備えて、1日あたり30ドル程の現金を持っていれば問題はありません。
宿泊費用
宿泊費用は、ホテルを予約した際に事前に支払いをするため、旅行中にかかる費用としては、宿泊中に利用したホテルサービスに加え、荷物の運搬やベッドメイキングに対するチップ代になります。ホテルサービスは、キャッシュレス決済が可能ですが、荷物の運搬を手伝ってもらった際やベッドメイキングをしてもらった際のチップは現金で渡すのが一般的です。
荷物の運搬を行ってもらった際は荷物1つあたり3〜5ドル程度、ベッドメイキングも同様に3〜5ドルのチップを支払います。なお、ベッドメイキングは外出中に行うため、枕やベッドサイドなどに置いておきましょう。
チップ代
先ほども言いましたが、アメリカにはチップの文化があります。そのため、様々なサービスを受けた際は、それに応じたチップを払うのが一般的です。
例えば、レストランで食事をした際は、料金の15~20%のチップを払います。それにより、レストランのスタッフへサービスに対する感謝を伝えます。
チップは基本的に現金で支払います。そのため、チップが払えないことがないように、30ドル程度は現金で持ち歩くのが良いでしょう。
1週間で必要な現金
ここまで、滞在中にかかるそれぞれの費用について解説してきましたが、1日あたり何ドル必要かを一覧にしたので、下記表をご覧ください。
アメリカ旅行で必要な1日あたりの現金(ドル) | |
---|---|
食事費用 | 約20~30ドル |
交通費用 | 約30ドル |
宿泊費用 | 約15ドル |
チップ代 | 約30ドル |
合計 | 約95~105ドル |
上記の表から1日あたり100ドル程度の現金を持ち歩けば良いことがわかったと思います。主な支払いはクレジットカードやスマートフォン決済を利用し、チップ代やキャッシュレス決済のできないお店での支払い時に現金での決済をするようにしましょう。
必要最低限の現金のみを持ち歩くことで、トラブルに巻き込まれた時などの被害が最小限に抑えられます。
そのため、1週間のアメリカ滞在を行う際、持ち歩く現金を必要最低限にするためにも約700ドル程度(日本円:約105,000円 2024/02/29現在)の現金を用意しておけば問題ないでしょう。
現金を持ち歩く際の安全性を高める方法
アメリカ旅行の際に現金を持ち歩く際は、最低限の金額を持ち歩くことが大切です。
しかし、それだけでは安全とは言えません。
万が一、現金が入っている財布やカバンなどを盗まれてしまった場合、いくら最低限の金額だったとしても被害に遭ってしまったことに変わりはありません。
結論として、スリや強盗などの被害に遭わないためには事前に持ち物の安全性を高めておく必要があります。
ここでは、アメリカをはじめ海外旅行を行う際に現金や手荷物を安全に持ち歩く方法をご紹介していきます。
ホテルのセーフティボックスを過信しない
海外のホテルには、日本と同様に貴重品を保管しておくことが可能なセーフティボックスが設置されています。
セーフティボックスは施錠可能なため、安全性の高いイメージがありますが、海外ではhpテルのスタッフがセーフティボックスを不正に解錠し、中に入れてある貴重品などを盗む事件が発生することがあります。
そのため、ホテルに設置されたセーフティボックスは、日本のように安全性が高いとは言い切れません。
海外のホテルで宿泊する際はセーフティボックスに長時間保管しておくことは避けましょう。もし、長時間の外出を行う際は、貴重品をセーフティボックスに入れるのではなく、持ち歩くようにすることがおすすめです。
現金は小分けにして収納する
海外では窃盗や盗難が多いため、日本のように現金を1つの財布にまとめてしまうと被害に遭った際に用意したすべての現金を失ってしまいます。このようなトラブルを防ぐためにも、万一に備え、予備で複数の財布を用意し、現金を小分けにして持ち歩くことが良いでしょう。
メインの財布を盗まれてしまった場合でも、現金を残しておくことができるため、安心して対応することができます。
ブランド物の財布などの使用は避ける
高級ブランドなどの財布はデザインが派手なため、一目でブランドものだと気づかれてしまい、スリなどの標的にされる可能性が高まります。
海外旅行を行う際は、派手なデザインの財布や高級ブランドの財布を使用することは避け、目立たないようにすることが大切です。
セキュリティポーチを使用する
海外旅行で公共施設へ入場する場合などは、セキュリティの観点から大きな荷物を持ち込めないことが多いです。
そのため、手荷物はコンパクトにする必要があるのですが、手提げバッグやショルダーバッグなどを使用してしまうとひったくりの被害に遭う可能性があります。
また、多くの日本の男性のように、財布をズボンの後ろポケットに入れて持ち歩いた場合、スリに遭う危険性がとても高くなってしまいます。
荷物をコンパクトにする上で、安全性を高めるにはセキュリティポーチを使用することがおすすめです。
セキュリティポーチは、体に密着する形で持ち運ぶことができるため、スリやひったくりに遭う危険性が低くなります。さらに、セキュリティポーチには、様々なサイズやタイプのものがあるため、所持品の量や大きさによって、柔軟に選ぶことができるので、荷物が多めの方でも使用することができます。
セキュリティポーチを使用して、所持品の安全性を高めましょう。
アメリカへの渡航費用の目安
アメリカ旅行を行う際には、米国渡航に必要なパスポート、ビザ(査証)又はESTA(エスタ)、航空券を準備しなければなりません。
アメリカは、全ての渡航者に対してビザ又はESTAの取得を義務付けています。ESTAとは、アメリカで施行されているビザ免除プログラム(VWP)の一環として導入されている「電子渡航認証システム」です。
90日以内の滞在期間を伴うアメリカ旅行を行う場合は日本人はビザの取得せずに渡航が可能です。なお、ESTAの取得には21ドル(日本円:約3,150円 2024/02/29現在)かかります。
申請条件や申請方法などESTAについて詳しく知りたい方は下記のページをご確認ください。
アメリカ便の航空券は、オフシーズンだと往復で平均約150,000円となっています。しかし、曜日や時期などによって料金が異なるため注意してください。
ビザまたはESTAや航空券に加え、アメリカ渡航を行う際に事前に準備しなければならないものには海外旅行保険があります。海外旅行保険の加入は任意ですが、海外での滞在中にケガや病気にかかってしまった際や事件などに巻き込まれてしまった際など、万一の時に備えるために加入しておくことをおすすめします。アメリカ旅行だと、1日600円~程度で加入することが可能です。
渡航前の準備費用の目安は以下の通りです。
アメリカ渡航前の準備費用 | |
---|---|
ESTA申請費用 | 21ドル 日本円:約3,200円 (2024/02/29現在) |
航空券 | 約150,000円 (燃油サーチャージ代込み) |
海外旅行保険 | 1日600円~ |
合計 | 約154,000円~ |
なお、パスポートの有効期限が近い方やこれから取得する方は、パスポートの手続きにかかる手数料が加算されるため、注意してください。
アメリカ旅行に必要な持ち物リスト
アメリカ旅行を行う際に、必要になる持ち物は以下の通りです。
・パスポート ・ESTAまたはビザ ・航空券 ・現金 ・クレジットカード ・海外旅行保険証 ・各種乗車券・ホテルバウチャーなど ・スーツケース ・観光用のバッグ ・セキュリティポーチ ・エコバッグ ・着替え(下着など) ・ルームウェア・パジャマ ・歯ブラシ・歯磨き粉 ・タオル(汗拭き用等) ・ティッシュ・ウェットティッシュ ・シャンプー・リンス・ボディーソープ・石鹸(必要に応じて) ・スマートフォン(+充電器) ・Wi-Fiルーター(必要な場合) ・衛生用品 |
基本的に海外へ行く場合に必要な物とほとんど変わりませんが、アメリカへ渡航する際は、ESTA(エスタ)又はビザ(査証)の取得が必要です。
そのため、アメリカ旅行を行う際は必ず取得しましょう。
ESTAの取得方法について詳しく知りたい方は下記ページをご確認ください。
アメリカ渡航に必要なESTAの申請方法をわかりやすく解説
なお、上記以外にもアメリカ旅行の際に持っていった方が良い持ち物がいくつかございます。
詳しく知りたい方は下記ページをご参照ください。
アメリカ旅行で必要になる持ち物は何?必需品&あったら便利な物を徹底解説【2024年最新版】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アメリカ旅行を行う際は、必要最低限の現金のみを持ち歩くことをおすすめします。
アメリカに限った話ではありませんが、海外では盗難などの被害に遭う可能性があります。その際に、被害を最小限に抑えるためにも、持ち歩く現金は少なくしておきましょう。
また、海外ではキャッシュレス決済が主流となっています。そのため、様々なお店でクレジットカードやスマートフォン決済が利用可能です。キャッシュレス決済を利用すれば、現地の貨幣に換金する金額も抑えられ、損のない旅行が楽しめます。
アメリカ旅行を行う際は、ぜひこの記事を参考にして、より安心で楽しい旅行を行ってみてください。