ハワイでマグニチュード5.7の地震を観測 津波の心配は無し

2024年2月10日、ハワイ島を中心に、マグニチュード5.7の地震が観測されました。この地震は米国地質調査所(USGS)によって確認され、地元時間の午前10時06分にハワイ島の南西部、パハラ町近くで発生しました。当初、地震の規模はマグニチュード6.3と報告されていましたが、後に5.7に修正されました。

この地震の震源地は、カイルア・コナの南東約73㎞、ヒロの南西約74㎞に位置しています。ハワイ緊急管理局は、この地震による津波の脅威はないと発表しました。

しかし、ハワイ島だけでなく、オアフ島やマウイ島、さらにはカウアイ島からも揺れを感じたとの報告が寄せられています。USGSのハワイアン火山観測所の副所長、デビッド・フィリップス氏は、「ハワイ島だけでなく、他の島々でも広範囲に揺れが感じられた」と述べています。

また、地震発生後、複数の余震が続き、最大の余震はマグニチュード3.3でした。

ハワイでは火山マグマの動きによっても地震が発生します。ハワイ島にはキラウエア火山とマウナロア火山という2つの主要な火山がありますが、いずれも現在は噴火していません。ただし、最近火山活動があり、1月31日にはキラウエア火山の下で約700回の小規模な地震が記録されました。観測所の科学者たちは、火山が数日以内に噴火する可能性があると警告しましたが、フィリップス氏は「マグマは地表に達しなかった」と述べています。

今回の大規模な地震は、ハワイ島にある大量のマグマ溜まりが太平洋プレートにかかる重量によって引き起こされたと考えられます。プレートの上にこれらの重い火山からの重量がかかり、プレートはその重さに応じて沈みます。地盤が重さに耐えきれなくなると沈下し、地震が発生します。

この地震による直接的な被害の報告はまだありませんが、地元当局は引き続き状況を監視し、住民には注意を呼びかけています。地震の発生は自然現象であり、予測することは困難ですが、適切な準備と知識によって、その影響を最小限に抑えることができます。
(引用:Hawaii News Now

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