「日本から一番近いアメリカ」であるサイパン。
直行便を利用すれば3時間半で行ける、最も近い海外の人気リゾート地です。
そんなサイパンへの旅行を考えている人の中には、「サイパン旅行に行きたいけど、何が必要なんだろう?」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこで本記事では、ワクチン接種証明書や陰性証明書の要否、サイパン入国に必要な書類、サイパン旅行に必要な持ちものなどを紹介していきます。
【2024年2月最新】サイパンの入国制限の状況
アメリカ政府は、2023年5月11日に「新型コロナウイルスに関する公衆衛生上の緊急事態宣言」を解除しました。
これにより、2024年2月現在は、ワクチン接種証明書及び陰性証明書の提示が不要になっています。
また、屋内外でのマスク着用義務やソーシャルディスタンス規制も撤廃されたため、コロナ禍以前の条件でサイパン旅行をすることが可能です。
サイパンの入国条件と必要書類
外国人がサイパンを含むアメリカ領土に入国しようとするときは、ESTA(エスタ)または米国ビザが必要です。
ESTA(エスタ)とは、米国ビザ免除プログラムの一環として導入されている電子渡航認証制度です。
「滞在期間が90日以内かつ渡航目的が観光・短期商用」の場合は、ビザの代わりにESTAを取得することで、サイパンを含むアメリカ領土へ入国することができます。
ただし、サイパンが属する北マリアナ諸島は、ESTAとは別に「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)」にも参加しています。
これにより、45日以内の滞在であれば「I-736」という出入国カードを記入するだけで、ESTAもビザも取得することなく入国ができます。
つまり、サイパンへの入国条件と必要書類は、旅行者の渡航目的と滞在期間によって変化するということです。
以下のフローチャートに沿って、サイパン入国にESTAまたはビザが必要になるかどうかを確認してください。
45日以内の観光 | ESTAもビザも不要 |
46日以上90日以内の観光 | ESTAが必要 |
91日以上の観光 | 観光ビザが必要 |
上記フローチャートで「米国ビザ」に該当した方は、米国ビザの申請が必要です。
ビザの取得までには短くても1か月はかかりますので、早めに申請を行いましょう。
以下の記事で、アメリカの観光ビザ(Bビザ)について解説していますので、ご確認ください。
アメリカの観光ビザ(Bビザ)をわかりやすく解説
上記のフローチャートで「ESTA」に該当した方は、ESTAを申請しましょう。
ESTAの申請は、クレジットカードとパスポートさえあればオンライン上で簡単に行えます。
ESTAの申請はこちらから
以下の記事で、ESTAのシステムや取得条件について解説していますので、こちらの記事も併せてご確認ください。
ESTA(エスタ)とは?システムや取得条件をわかりやすく解説
上記のフローチャートで「ESTA不要」の方は、サイパン行きの飛行機の中で配布される出入国カードを記入して入国審査で提出すればサイパンへ入国できます。
ただし、ESTAの取得が不可能というわけではありません。
ESTAを取得すれば、出入国カード(I-736)の記入が不要になるだけでなく、サイパン国際空港到着後にESTA専用レーンが利用できるようになるなどのメリットが存在しますので、ESTAの申請をおすすめします。
サイパン旅行でESTAを申請するメリットについては以下の記事でも解説していますので、併せてご確認ください。
サイパン旅行でESTAを申請するメリットを分かりやすく解説
税関申告書は、渡航目的や滞在期間に関わらず全員が提出しなければならない書類です。
サイパン旅行をするために絶対必要なもの
サイパンの入国制限の状況と入国条件を理解したところで、次はサイパン旅行をする際に絶対必要なものを紹介していきます。
これらを忘れてしまうと、航空会社のチェックインすらできないこともあるので、必ずチェックしましょう。
有効期限内のパスポート
出発の前に、必ずパスポートの有効期限を確認するようにしましょう。
原則として、アメリカ領土へ入国しようとする外国人は、パスポートの有効期限が6か月以上残っている必要があります。
しかし、日本国籍を持っている方は、サイパン入国日から日本帰国日までパスポートの有効期限が残っていれば問題ありません。
これは、日本が国別協定(Six-Month Club)による「6ヵ月ルール」を免除されているためです。
ただし、悪天候や不慮の事故などで予定していた日に帰国できない可能性もあるので、有効期限は90日以上残っていることが望ましいとされています。
有効期限が切れそうな方は、パスポートの更新手続きをしておきましょう。
マイナンバーカードを持っている方は、パスポートの更新をオンラインで行えるようになりました。
以下の記事で、パスポートのオンライン更新のやり方を分かりやすく解説しているので、参考にしながらパスポートの更新を行ってください。
パスポートのオンライン更新のやり方を分かりやすく解説
航空券・ホテルの予約
パスポートの有効期限を確認したら、次は航空券の予約をしましょう。
2024年2月現在、成田発サイパン行きの直行便は、ユナイテッド航空のみです。
韓国経由の便もありますが、直行便は片道約3時間半、経由便は6時間以上のフライトになりますので、できればユナイテッド航空を利用したいところです。
成田発直行便(ユナイテッド航空)のフライトスケジュールは以下のようになっています。
路線 | 便名 | 出発時刻 | 到着時刻 | 運航日 |
---|---|---|---|---|
成田→サイパン | UA 825 | 成田 21:25 |
サイパン 2:00(翌日着) |
火・木・日 |
サイパン→成田 | UA 824 | サイパン 7:00 |
成田 9:35 |
月・水・金 |
また、ホテルの予約もできるだけ早く行いましょう。
早めに予約すれば、早割制度を利用できる可能性もあります。
ただし、ホテルの値段は予約サイトごとに大きく異なることがあるので、価格比較サイトを見てから行うようにしましょう。
ESTAまたはビザ
上述の通り、サイパンへの渡航目的、滞在日数ごとに入国に必要な書類が異なります。
サイパンで46日以上90日以内の観光をする予定の方は、ESTAが必要です。
ESTAは電子的にパスポートに紐づいて管理されるものですので、旅行時にはパスポートだけを持っていれば問題ありません。
サイパンで91日以上の観光をする方、もしくはサイパンへの渡航目的が観光・短期商用以外である方は、ビザの取得が必要です。
米国ビザは、パスポートにスタンプされるか紙で貼り付ける形で付与されますので、ESTAと同様にパスポートを持っていけば大丈夫です。
出入国カード(I-736)
上述の通り、ESTAまたはビザを取得していない方は、「I-736」という出入国カードの記入が必要です。
出入国カード(I-736)は、サイパン行きの飛行機の中で配布されますが、こちらからダウンロードすることもできますので、事前に記入を済ませておきましょう。
ただし、「両面印刷かつカラー印刷」でなければなりませんので、印刷の際は注意してください。
また、記入はすべて英語で、出発の7日前から当日までの間に記入したものでなければならないので、その点も注意が必要です。
海外旅行保険
アメリカは医療費が高額なことで有名で、これはアメリカ領土であるサイパンでも同様です。
アクティビティ中のケガや急な病気など万が一の事態に備えて、海外旅行保険に加入しましょう。
この際、できるだけ補償内容が手厚い保険に加入すると、安心してサイパン旅行を楽しむことができます。
また、クレジットカードに海外旅行保険が付帯していることも多いです。
旅行に出発する前に、お持ちのクレジットカードに海外旅行保険が付帯しているか、付帯しているなら補償の範囲はどこまでなのかを確認しておきましょう。
渡航同意書
18歳未満の方が単独、または姓の違う親・親族の大人と渡航する場合、両親が作成した英文の「渡航同意書」の提出を求められることがあります。
18歳未満の方が一人でサイパン旅行をすることはあまりないかもしれませんが、苗字の違う甥や姪などを連れてサイパン旅行を計画している場合は、渡航同意書を用意しておきましょう。
特定の様式があるわけではないので、任意の様式で作成すれば問題ありません。
Visit Japan Web
サイパンから日本に帰国する際に「Visit Japan Web」という入国手続オンラインサービスのアカウントが必要になります。
「Visit Japan Web」を利用すると、帰国時の税関申告の手続きをWeb上で行うことができます。
事前にアカウント登録と利用者情報の登録ができますので、出発前に手続きをしておきましょう。
アカウント作成、利用者登録の手順は以下の通りです。
- Visit Japan Web公式サイトへアクセスする
- 「新規アカウント作成」をクリックして、メールアドレス、パスワードを登録する
- 利用者情報を登録する(同伴家族の情報も登録可能)
- 日本帰国の予定日や帰国便、連絡先などを登録
ここまで進めておけば、帰国時の税関申告は、QRコードを表示するだけで終わります。
なお、Visit Japan Webは、必ず利用しなければならないというものではありません。
Visit Japan Webを利用せずに税関申告をする場合は、帰国時の機内で配布される税関申告書を税関窓口に提出して、税関検査を受けます。
サイパン旅行で飛行機内に持ち込むもの
サイパン旅行に絶対必要なものの準備ができたら、次は荷造りをしましょう。
まずは、飛行機の中に持ち込む手荷物を紹介していきます。
貴重品
パスポート
パスポートが無いと飛行機に搭乗することすらできませんので、絶対に忘れないようにしましょう。
サイパンに到着後、すぐに入国審査を受けることになりますが、その際パスポートが必要になるので、取り出しやすいところに入れておきましょう。
往復の航空券
航空券は印刷しなくてもメールで確認できる状態であれば、問題なくチェックインできることが多いですが、念のためプリントアウトしておきましょう。
また、入国審査の際に帰りの航空券を持っているか聞かれることがあるので、帰りの航空券も忘れずにプリントアウトしておきましょう。
クレジットカード
サイパンを含むアメリカはクレジットカード社会と言われます。
海辺の小さな屋台であっても、クレジットカード払いに対応しています。
お店によっては利用できない国際ブランドもあるので、2枚以上用意しておくと安心です。
現金
サイパンを含むアメリカはクレジットカード社会だとお伝えしましたが、ある程度の現金は必要です。
特に、チップは現金で支払うことが多いです。
現地に到着してから両替することもできますが、ある程度の現金は日本から持っていくのがおすすめです。
また、日本を出国する前と日本へ帰国した後に必要になることがあるので、日本円も現金で少し持っておくようにしましょう。
ポケットWi-Fi
日本のスマホをそのままサイパンへ持っていくと、自動で「国際ローミング」という海外用の通信に切り替わります。
しかし、この国際ローミングは通信料が高額になりがちです。
そこでおすすめなのが、海外用のポケットWi-Fiをレンタルすることです。
契約するプランによって変動しますが、1日あたり1,000円程度でレンタルすることができます。
スマートフォン
連絡手段やガイドブック代わりとしてスマートフォンは必須の持ち物です。
ただし上述したように、高額な国際ローミング代を請求されないように、ポケットWi-Fiをレンタルするか、設定を変更しておきましょう。
ホテルの予約確認書
入国審査の際に宿泊するホテルを聞かれることがあるので、ホテルの予約確認書を持参していきましょう。
予約サイトを使ってオンラインで予約した方は、予約確認ページや予約完了メールをプリントアウトしておけば大丈夫です。
機内快適グッズ
首枕・腰枕
飛行機内は狭く、座席も固いため、首や腰が痛くなりがちです。
首枕と腰枕は、フライト中に首や腰が痛くなるのを防ぐグッズです。
口から空気を入れて膨らませるタイプなら、小さくたためてコンパクトなため邪魔にもなりません。
100円ショップで簡単に手に入れることができるので、人数分用意しておきましょう。
アイマスク・耳栓
直行便の場合フライト時間は3時間半ほどですが、フライト中に寝たい方はアイマスクと耳栓を持っておくと快適に眠ることができます。
アメニティとして飛行機の座席に用意されていることも多いですが、念のため持っていくことをおすすめします。
上着
飛行機の中は冷房が強めに設定されていることが多いので、寒さ対策として薄めの上着を1つ持っていくと快適に過ごすことができます。
また、薄手で長袖の上着であれば、サイパン旅行中に日焼け対策として羽織ることもできるため一石二鳥です。
使い捨てマスク
機内はかなり乾燥するため、乾燥対策として使い捨てマスクがあると便利です。
また、2024年2月現在のサイパンではマスクの着用義務は廃止されていますが、心配な方は旅行先で使う用に少し多めに持っていきましょう。
サイパン旅行でスーツケースに入れるもの
続いて、スーツケースに入れる持ち物を見ていきます。
旅行グッズ
スーツケースベルト
スーツケースベルトを巻いておくと、スーツケースの鍵が壊れてしまった際に、中身が飛び出てくるのを防げます。
また、目立つ色やデザインのベルトを巻いておけば、荷物の取り違いも防げて一石二鳥です。
ガイドブック
スマホが使えなくなってしまったときに備えて、紙のガイドブックを一冊持っていきましょう。
特に、観光地の詳細な地図や公共交通機関の時刻表などが記載されているものがおすすめです。
変圧器
日本の電圧は100Vなのに対してサイパンの電圧は120Vであるため、変圧器を持っていきましょう。
なお、サイパンのコンセントの形状は日本と同じAタイプなので、変換プラグは必要ありません。
圧縮袋
圧縮袋があると衣類をコンパクトに収納することができるため、お土産を買いすぎてしまったときに便利です。
破れやすいものなので、複数枚もっていくようにしましょう。
カメラ・GoPro
サイパン旅行の思い出を残すために、カメラも持っていきましょう。
スマホのカメラも十分に高性能ですが、こだわりたい方は一眼レフなどを持っていきましょう。
また、動画を撮影したい方はGoProもおすすめです。
小さなカメラですが、手ブレ補正の精度が高いため、スマホで撮影するよりも見やすくキレイな動画を撮ることができます。
バス・洗濯用品
洗濯グッズ
サイパンに長期間滞在する予定の方は、洗濯グッズを持っていくことで荷物の量を減らすことができます。
サイパンのホテルの洗濯機は、日本の洗濯機のような細かい設定が出来ないことも多いので、洗濯ダメージを防ぐための洗濯ネットも持っていくと安心です。
シャンプー・リンス
基本的に、シャンプーやリンスはホテルに備え付けられていますが、海外のものは洗浄力が強く、日本人の髪質には合わないことがあります。
心配な方は、日本から旅行用の小さなシャンプーやリンスを持っていくと良いでしょう。
化粧品
女性は、化粧品も忘れずに持っていきましょう。
液体の化粧品は機内へ持ち込むことができないので、必ずスーツケースに入れるようにしてください。
化粧水・乳液
シャンプーやリンスと同様に、サイパンは化粧水・乳液などのスキンケア用品も刺激が強めです。
肌が弱い方は、普段から使っているものを小分けにして持っていくようにしましょう。
こちらも機内持ち込みができない持ち物なので、うっかり手荷物の中に入れないようにしてください。
衣類
トップス・ボトムス
サイパンの年間平均気温は、26°C〜27℃です。
1年を通して気温・湿度の変化が少ないため、どの時期でもTシャツに短パンで快適に過ごすことができます。
汚れてしまったときのために、滞在日数プラス1着か2着持っていくのが望ましいです。
また、サイパンの宗教施設などを観光する予定の方は、追加で露出の少ない服も用意しておきましょう。
下着・靴下
下着・靴下も滞在日数プラス1着か2着用意しましょう。
荷物が多くスーツケースに入りきらない場合は、現地で購入するのも1つの手です。
パジャマ
ホテルのアメニティとして用意されていることも多いですが、気になる方は日本から持っていきましょう。
トップスとボトムスを多めに持っていき、パジャマとして利用するのもおすすめです。
雨具
サイパンは6月頃から11月頃にかけて、雨季に入ります。
旅行予定の時期が雨季と被っている場合は、雨具を持っていくようにしましょう。
ただし、サイパンの雨季は日本の梅雨とは違い、スコール(短時間に降る強い雨)が降りますので、折り畳み傘ではなくレインコートを持っていくのがおすすめです。
12月頃から5月頃の乾季に旅行する方は、雨具を持っていく必要はないかもしれません。
熱帯特有のスコールに見舞われる可能性はありますが、その際は現地で雨具を買うようにしましょう。
水着
サイパン旅行へ行くなら、水着は絶対に忘れないようにしましょう。
1日に何度も海やプールに入る予定の方は、水着の乾燥が間に合わない場合に備えて、2つ持っていくようにしましょう。
また、日焼けが心配な方はラッシュガードも持っていくと安心です。
日用品
日焼け止め
海で遊ぶ予定の方は、日焼け止めを持っていきましょう。
特にサイパンの乾季は日差しが強いので、この時期にサイパン旅行を計画している方にとってはマストアイテムと言えます。
帽子・サングラス
日差し・日焼け対策として帽子とサングラスも持っていきましょう。
日焼け止めと同様に、乾季のサイパン旅行ではマストのアイテムです。
コンタクトレンズ・洗浄液
コンタクトをしている方は、替えのコンタクトレンズと洗浄液も忘れずに持っていきましょう。
なお、コンタクトの洗浄液は医薬品として申告すれば機内に持ちこめることもあります。
フライト中にコンタクトレンズを外して寝たい方は、事前に申告するようにしましょう。
常備薬
旅行中に体調不良になってしまった場合に備えて、よく使う薬を日本から持っていきましょう。
もちろんサイパンにも薬は売っていますが、日本人には効果が強すぎる物が多いです。
いつも使っている風邪薬や頭痛薬、鼻炎薬などを持っていきましょう。
また、ビタミン剤も意外と重宝します。
サイパンの料理は、日本の料理と比べて栄養が少ないため、口内炎ができやすいと言われているためです。
携帯ウォシュレット
サイパンのトイレにはウォシュレットが付いていないことが多いです。
心配な方は、水を入れるだけで簡単に使える携帯ウォシュレットを持っていきましょう。
使い捨て便座シート
サイパンのトイレは、日本のトイレと比べるとあまり綺麗ではありません。
気になる方は、使い捨ての便座シートを持参するようにしましょう。
サイパンへ入国する流れ
続いては、サイパン国際空港に到着後、サイパンへ入国する流れを確認していきましょう。
上述の「サイパン旅行をするために絶対必要なもの」が、どのタイミングで必要になるのか理解しておきましょう。
機内で必要書類を用意する
サイパンへ向かう途中の機内で必要書類が配布されますので、空港に到着するまでに記入を終わらせておきましょう。
記入が必要な書類は、ESTA・ビザの有無によって異なるので、以下をご確認ください。
ESTAを取得していない場合 (グアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラムを利用する場合) |
出入国カード(I-736)、税関申告書 |
ESTAを取得している場合 | 税関申告書 |
米国ビザを取得している場合 | 税関申告書 |
入国審査を受ける
サイパン国際空港に到着したら、まずは入国審査を受ける必要があります。
入国審査場に着いたら、入国審査官にパスポートを提出します。
ESTA・ビザを取得していない方は、出入国カード(I-736)も一緒に提出しましょう。
その後、入国審査官に簡単な質問をされます。
サイパンへの渡航目的や滞在期間など基本的な質問が主ですが、英語に不安がある方は事前に練習しておくことをおすすめします。
また、往復の航空券を持っているか、ホテルの予約を取っているかを聞かれることもありますので、航空券やホテルの予約確認書は出しやすいところに入れておくようにしましょう。
以下の記事で、入国審査について詳しく解説していますので、こちらの記事も併せてご確認ください。
アメリカの入国審査をわかりやすく解説
預け荷物を受け取る
入国審査をパスした後は、飛行機に預けた荷物を「バゲージクレーム(Baggage Claim)」で受け取ります。
自分が乗ってきた飛行機の番号を探し、荷物を受け取りましょう。
自分の預け荷物が出てこなかった時は、預けた時にもらったバゲージクレームタグを持って、ロストバゲージカウンターへ申し出をしましょう。
税関申告をする
最後に、税関申告をします。
税関窓口で機内で記入した税関申告書を提出しましょう。
サイパンの主な免税範囲と持ち込み禁止品は以下の通りです。
<免税範囲>
タバコ | 紙巻きたばこ:1カートン(200本)まで 刻みタバコ:1ポンド(453g)まで 葉巻:1箱(40本)まで (電子タバコは紙巻タバコと同様) |
アルコール | ビール:350ml×24本(8.4L)まで ワイン・日本酒:750ml×5本(3.7L)まで 蒸留酒:750ml×3本(2.2L)まで |
<持ち込み禁止品>
- 肉製品(肉由来のエキスが入ったものも含む)
- 乳製品
- 果物(加工されていれば可)
- 野菜類、植物
サイパンから帰国する流れ
最後に、サイパンから日本に帰国する際の流れも確認し、上述のVisit Japan Webの利用方法を確認しておきましょう。
なお、2024年2月現在、日本帰国者に対するワクチン接種証明書およびPCR検査の陰性証明書の提出義務は撤廃されているため、帰国時も特別な手続きは不要です。
Visit Japan Webで税関申告情報を登録する
Visit Japan Webを利用して税関申告をする方は、日本に到着する前に税関申告情報を登録しておきましょう。
Visit Japan Webホーム画面の入国・帰国の予定欄から該当の予定を選択し、「携帯品・別送品申告」をタップします。
画面の表示に従って税関申告情報を入力し、確認ページに移行すれば、情報登録は完了です。
なお、VisitJapanWebを利用しない方は、帰りの機内で配布される紙の税関申告書に必要事項を記入しておきましょう。
入国審査を受ける
日本の空港に到着したら、入国審査を受けます。
入国審査と言っても、日本人の場合はパスポートを自動ゲートに読み込ませ、パスポートの写真と実際の写真をカメラで照合するだけです。
なお、主要5空港(成田、羽田、中部、関空、福岡)では、新たな感染症の流入を防ぐための水際措置として「感染症ゲノムサーベイランス」が導入されているため、入国審査を受ける前にサーモカメラの前を通る必要があります。
発熱している場合は任意で検査を依頼される可能性がありますが、この検査でコロナウイルスの陽性反応が出たとしても、隔離措置等は課されません。
税関申告情報を送信する
入国審査の自動ゲートを通過したら、次は荷物受け取り所へ移動します。
スーツケースを受け取る手順は、上述のサイパンへ入国する流れと同様なので割愛します。
荷物を受け取った後は、税関検査を受ける必要があります。
Visit Japan Webで税関申告情報を登録した方は、「QRコードを表示」というボタンをタップして、QRコードを取得しましょう。
預け荷物のターンテーブルの近くに税関申告用端末があるので、QRコードとパスポートをスキャンし、顔認証をします。
その先に、Visit Japan Webで税関申告をした方専用のレーンが用意されているので、1人ずつゆっくり通過しましょう。
この際、顔認証をするので、マスクを付けている方は外すようにしてください。
専用レーンを通過したら、日本入国です。
なお、Visit Japan Webを利用しない方は、荷物を受け取った後に税関カウンターに並びましょう。
自分の番が来たら機内で記入した税関申告書を提出し、税関検査を受けます。
まとめ
本記事はいかがでしたか。
2024年2月現在、サイパンは入国制限を行っていないため、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提出が不要になり、スムーズに入国できるようになっています。
ただし、入国条件と必要書類については少し注意が必要です。
一般的な45日以下のサイパン旅行であれば、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)の対象となるため、行きの機内で出入国カード(I-736)を記入すればサイパンへ入国することができます。
しかし、滞在期間が45日を超える場合や渡航目的が観光・短期商用でない場合は、ESTAまたは米国ビザの申請が必要です。