ESTAの有効期限が切れてしまって、更新方法や再申請の手順を知りたい方は多いと思います。この記事では、ESTAの再申請が必要になる場合や再申請の方法を分かりやすく解説します。
ESTAに更新制度はありません。再申請を行いましょう
過去に申請したESTAの有効期限が切れてしまい、ESTAの更新をしたい場合は再申請を行う必要があります。
そもそも、ESTAには更新の制度がありません。そのため、ESTAの有効期限を延長することはできないのです。ですが、再申請を行うことで疑似的にESTAの有効期間を延長することが出来ます。
過去にESTAを所持していた方は、再申請を行ってESTAの有効期間を延長しましょう。
ESTA再申請が必要になる事例
ESTAの再申請が必要になる事例は「有効期限が切れた場合」のみではありません。
具体的にどのような場面でESTAの再申請が必要になるかを事例を交えて解説していきます。
①ESTAの有効期限が切れてしまった場合
ESTAの再申請が必要な事例として最も一般的なのが「ESTAの有効期限が切れてしまった場合」です。ESTAの有効期限は、例外なく全て2年間です。そのため、満期までESTAを利用していた方は、再申請を行うことで再度アメリカにビザなしで渡航することが出来ます。
②パスポートの有効期限が切れてしまった場合
次に、パスポートの有効期限が切れてしまった場合です。
基本的に、ESTAの有効期限は2年間ですが、パスポートが2年以内に失効してしまうと、同時にESTAも失効してしまいます。
理由としては、ESTAの申請情報は申請者のパスポートに内蔵されているICチップに記録されている情報とリンクしているからです。
そのため、ESTAの有効期間がまだ残っていたとしても、パスポートが失効してしまうとESTAも同時に失効してしまうのです。
③ESTAは有効であるが、パスポート情報・個人情報が変化した場合
ESTAが有効な期間中に、結婚や離婚などによってパスポートの登録されている情報と個人情報に差異が生じた場合、パスポートを更新する必要があります。
パスポートの更新を行うと、新しいパスポートが発行されますので、ESTAを新しいパスポートにリンクさせる必要があります。
つまり、新しいパスポート情報を、ESTAに登録するために再申請を行う必要性があるということです。
④ESTA申請の際に入力した個人情報が誤っていると気づいた場合
ESTA申請の際に入力する個人情報は、事実に基づく正確なもので無ければなりません。もし、虚偽の申請を行った場合、故意であるかそうでないかに関わらず、ESTA申請が拒否されてしまいます。
また、運よくESTAを発給してもらえたとしても、入国審査官にアメリカへの入国を拒否されてしまい、ESTAを没収される可能性もあります。
このような事態を事前に回避するためにも、ESTA申請で誤った情報を入力してしまった場合は、再申請を行いましょう。
ESTAの再申請ができるタイミング
ESTAの再申請はいつでも行うことができます。具体的にはESTAの申請を行った日のうちに再申請を行うことができます。ただし、再申請を行うと、前回登録されていた、申請者情報は削除されてしまいますのでご注意ください。
また、再申請を行うごとに、申請料を毎回支払う必要があります。
有効期限内にESTAを更新する場合の注意点
上記にもあるように、ESTAはいつでも再申請を行うことができますが、前回申請した内容は再申請を行った時点で全て削除されます。そのため、今所持しているESTAの有効期限と今後の渡米のスケジュールを考慮した上でESTA再申請を行いましょう。
なお、削除された個人情報の内容はいかなる理由があっても復元することはできません。
ESTAの再申請方法
ESTAの再申請が必要になった方はESTA公式サイトからもう一度申請手続きを行う必要があります。
ESTAの再申請は「新規申請」と全く同じ手続きです。ESTA申請方法について詳しい解説を知りたい方は下記のリンク先の記事を参考にしてください。
また、申請料$21が再度かかりますのでご注意ください。
STEP①:ESTA公式サイトにアクセスする
STEP②:再申請の方でも「新規申請」を選択
STEP③:個人申請・グループ申請どちらかをクリック
STEP④:申請者情報を入力し、支払いを完了する
STEP⑤:申請結果は申請者のメールに届きます。
メールが届き次第、申請結果を確認しましょう。
ESTAを再申請する方法は以上になります。
もし、申請中にわからない部分がある方は、下記のリンクから申請の詳細情報を確認できますので、参考にしてください。
登録情報の修正・変更について
ESTAの申請内容に誤りを見つけ、修正を行いたい場合には新規でESTA申請の手続きが必要です。名前やパスポート番号、生年月日等を修正したい場合には、ESTA公式サイトから新規申請を行いましょう。
訂正可能な申請内容
ESTA申請後に、再申請を行わずに訂正できる項目は、「メールアドレス」と「アメリカ滞在中の住所」のみです。
それ以外の訂正・修正は再申請が必要になりますので、ご注意ください。
ESTAの再申請に関するよくある質問
ESTA失効前に新規でESTAを再申請できますか?
ESTA再申請を行う際には、現在のESTAの失効を待つ必要はありません。既存のESTAが有効期間内であっても、有効期限が切れていても新規でESTA申請を行うことができます。
つまり、いつでもESTAの再申請を行うことが出来ます。
ESTAの再申請についてわからないことがある方は下記のリンクから、ESTAの申請方法を詳しく解説しているページに飛ぶことができます。わからないことがある方は、こちらのページを参考にしてください。
渡航のたびにESTAの再申請を行う必要がある?
アメリカへの渡航のたびにESTAを再申請する必要はありません。渡航認証許可が出たESTAは2年間有効で、渡航できる回数に制限は設けられていません。
再申請が必要なパターンとして、
- ESTAの有効期限が切れた。
- ESTA申請を行ったパスポートの有効期限が切れた。
上記の2パターンのみです。
パスポートの有効期限が切れてしまった場合に、ESTAの再申請が必要な理由は、ESTAの申請情報は、パスポート情報と結びついているからです。
パスポート一つにつき、ESTAの情報が一つリンクしているので、パスポートを更新した際に、ESTAも新規申請する必要があるというわけです。
ESTAの更新は出来る?
お持ちのESTAが失効した場合や登録情報に変更があった場合でも、ESTAを更新することはできません。ESTAを新規申請して個人情報やパスポートの情報を再度登録しなおす必要があります。
結婚などで、氏名の変更が合った場合にはパスポートを更新してからESTAを再申請する必要がありますのでご注意ください。
ESTAを再申請したのに、有効期限の告知メールが届いたのですが
ESTAの有効期限が切れる直前で、再申請を行ったのにもかかわらず、ESTAを管理・運営しているアメリカ政府の組織「CBP」から渡航認証許可の有効期限が迫っている旨のメールが届くことがあります。
具体的には下記のようなメールです。
件名:ESTA Expiration Warning |
Attention!The travel authorization submitted on December 20, 2023 via ESTA will expire within the next 30 days. It is not possible to extend or renew a current ESTA travel authorization. You will need to apply for a new ESTA travel authorization. |
日本語訳
件名:ESTAの有効期限が切れそうです。 |
ご注意ください。2023年12月20日にESTAを経由して提出された渡航認証許可は、あと30日以内に有効期限が切れてしまいます。現在、ESTAの渡航認証許可の期間を延長もしくは更新することはできません。そのため、新規でESTA申請を行い、アメリカへの渡航認証許可を申請する手続きを行ってください。 |
結論として、上記のようなメールは、更新前のESTAのアカウント宛に届いたもので、新規で申請を行ったESTAの有効期限を通知するものではありません。
そのため、新しく申請を行っている方は、ご安心下さい。
米国滞在中にESTA(エスタ)の有効期限が切れてしまった場合は再申請が必要?
米国滞在中にESTAの有効期限日になったとしても、再申請を行う必要はありません。
ESTAはアメリカ入国時にのみ必要になる証明であるからです。
そのため、アメリカ滞在中は出国するだけですので、今後アメリカ渡航の予定がない方以外は再申請を行う必要はありません。
ただし、アメリカに再入国する予定のある方は、再申請が必要になります。
またESTAの有効期限についてより詳細な情報が必要な方は、下記のリンク先記事を参考死して下さい。
まとめ
以上、ESTAの再申請が必要になる場合と、再申請方法について解説しました。
結論として、
・ESTAに更新制度はなく、再申請を行う必要がある
・ESTA再申請の方法は「新規申請」と全く同じ
・パスポートの変更・失効があった場合は、ESTAも同時に失効されてしまうため、再申請が必要
・ESTAの再申請を行うと、前回登録した内容はすべて削除される。
以上4点に注意して、ESTAの再申請を行いましょう。