ESTAの申請が間に合わなかったらどうする?対処法を教えます

「出発日は今日なのに、ESTAの申請を忘れていた…」「ESTAが保留・拒否になってしまい、出発までに間に合うか分からない…」という状況の方はいませんか?

ESTA(エスタ)とは、米国のビザ免除プログラムの一環で導入されている電子渡航認証システムです。
ESTAかビザが無ければ、アメリカへ入国することはできません。

本記事では、ESTAの申請を忘れていた時の対処法やESTAが保留・拒否になってしまった場合の対処法を紹介しています。

ESTAの申請を忘れていた時の対処法

まずは、ESTAの申請を忘れていたり、ESTAが必要なことを知らなかった場合の対処法を解説していきます。

急いでESTAを申請する

第一に、とにかく急いでESTAを申請しましょう。

ESTAの申請は、出発当日であっても間に合う可能性が大いにあります。

確かに、ESTA公式サイトは出発の72時間前までに申請するように呼びかけています。
しかし、必ずしも審査に72時間かかるというわけではありません。

特に問題が無ければ数時間で認証が下りることもありますし、場合によっては1時間程度で許可されることもあります。

ただし、入力ミスには注意が必要です。
申請情報に入力ミスや入力間違いがあると、認証が拒否される可能性があります。

できるだけ急ぎたいところですが、落ち着いて申請しましょう。

ESTAの申請に不安のある方は、ESTA申請代行サービスを利用するのもおすすめです。
ESTAの申請手続きを熟知した担当者が申請を代行するため、入力ミスの心配がありません。

当サイトでも、ESTA申請代行サービスを行っています。
パスポートの写真とクレジットカードさえあれば、ESTAを取得することができます。

自分で申請するのが心配な方は、こちらからお申し込みください。

カスタマーセンターへ連絡する

ESTAの申請が完了したら、次は航空会社、ホテル等のカスタマーセンターへ連絡しましょう。

事情を説明すれば、搭乗券の時間・日程の変更に応じてくれるかもしれません。

また、宿泊する予定だったホテルにも連絡しましょう。
急いで連絡すればキャンセル料を安く済ませることができるかもしれません。

ESTAの申請が間に合わなかったらどうなる?

上述の通り、アメリカへ入国するためには、ESTAかビザのどちらかを必ず取得していなければなりません。

では、ESTAの取得が間に合わなかった場合はどうなってしまうのでしょうか。
以下で、ESTAの申請が間に合わなかった場合に起こることを紹介していきます。

飛行機への搭乗を拒否される

ESTAは、米国内の治安維持やテロの防止のために創設された制度です。
オンラインでの簡易的な入国審査とも言えます。

このような背景から、航空会社としてもESTAを取得していない人を飛行機に乗せるわけにはいきません。
そこで、多くの航空会社はチェックインの際に渡航者のESTA申請情報を照会しています。

ESTAの認証が取得できていないと、航空会社のチェックインすら通過できないケースがほとんどです。

アメリカへの入国を拒否される

また、もし仮にアメリカ行きの飛行機に搭乗することができたとしても、アメリカへの入国が認められることはありません。

上述の通り、ESTAは簡易的な入国審査の役割を果たしているからです。

ESTAを取得していない状態でアメリカへ降り立った時は、入国を拒否され、日本へ強制送還されることになります。

審査状況の確認方法

続いては、ESTAの申請情報を送信した後に、審査状況を確認する方法を紹介していきます。

1.ESTA公式サイトへアクセス

ESTA公式サイトトップページ

まずはESTA公式サイトへアクセスします。

2.表示言語を日本語に変更

言語選択画面

次は、表示言語を日本語に変更しましょう。

画面右上にある「Change Language」をクリックし、「日本語」を選択しましょう。

3.「ESTAのステータス確認」を選択

ステータス確認 選択画面

続いて、サイト上部にある「ESTAのステータス確認」を選択しましょう。

個人で申請をした方は、「個人による申請のステータス確認」を、グループで申請をした方は、「グループによる申請のステータス確認」をクリックしてください。

なお、グループ申請のステータスを確認するためには、「グループID」が必要になります。

グループ申請について詳しくは、ESTA(エスタ)のグループ申請とは?家族で申請する方法を解説をご確認ください。

4.申請を検索

ここで表示される画面は、個人申請とグループ申請で異なります。

まずは、個人申請のケースから解説していきます。

個人申請の検索画面

個人申請の場合は、上のような画面が表示されます。

このフォームに、パスポート番号、生年月日、ESTAの申請番号を入力します。
ESTAの申請番号とは、申請を送信した後に送られてくる16桁の番号です。

ESTAの申請番号がわからない場合は、国籍、パスポートの発行日、パスポートの有効期限を入力することによっても、申請情報を検索できます。

情報を入力し終わったら、右下の「申請の検索」をクリックしましょう。

グループ申請の検索画面

続いては、グループ申請の場合の解説をします。

グループ申請の場合は、上のような画面が表示されます。
このフォームに、グループIDと、代表者の氏名、メールアドレス、生年月日を入力しましょう。

情報の入力が完了したら、右下の「申請の検索」をクリックしましょう。

5.現在のステータスを確認する

承認の確認画面

個人申請でもグループ申請でも、「申請の検索」をクリックすると上のような画面が表示されます。

この画面の左上に表示されている文章が現在のステータスを表しています。

上の画像では、「認証は承認されました」と表示されていますが、これは無事にESTAが取得できていることを表しています。

この文章が表示された方は、ESTA取得の手続きは完了しています。
これ以降に追加の作業が必要になることもありません。

次の章では、上記のステータス確認画面で、「認証は保留中です」または「渡航は承認されませんでした」と表示された場合について解説していきます。

ESTAの認証が保留になっている場合

ステータス確認画面での「認証は保留中です」という表示は、ESTA認証が審査中であることを表しています。

ESTAが許可される場合も、拒否される場合も、審査結果が出るまではこの保留の画面が表示されるようになっていますので、心配はいりません。

ただし、72時間以内に審査の結果が出るということ以外は不明ですので、審査結果が出るのを待つしかありません。

なお、ESTAの審査結果は、申請時に登録したメールアドレスに送信されます。
結果が出たことに気が付くように、スマートフォンを近くに置いておきましょう。

ESTAが拒否されたときの対処法

続いては、ステータス確認の画面に「渡航は承認されませんでした」と表示された場合の対処法を解説していきます。

「渡航は承認されませんでした」という文章は、ESTAが拒否されたということを表しています。

つまり、ESTAの審査自体は完了しており、何らかの原因によって渡航許可が下りなかったということです。

再申請をする

申請が拒否されてしまった場合は、まずその原因を探りましょう。

ESTAの認証が下りない原因で最も多いのは「入力ミス」です。
特に、犯罪歴や感染症への罹患歴、オーバーステイ歴などについての質問に「はい」と答えてしまった場合は、致命的なミスと言えます。

これら9つの質問は「適格性質問」と呼ばれており、1つでも「はい」と答えてしまうと、ESTAが承認されることはありません。

入力ミスによりこれらの質問の回答を誤ってしまった場合は、再申請を行うことでESTAを取得できる可能性があります。

ESTAには更新という制度が無いため、もう一度申請手続きを行います。
ESTAはシステム上、前回の申請を新しい申請の情報で上書きすることができます。
つまり、再申請をすることで、前回の申請での入力ミスを上書きすることができるということです。

ただし、再申請をするためには、前回の申請から24時間以上経過している必要があるので注意してください。

なお、上記はあくまで入力ミスで質問の回答を誤ってしまったケースの話です。
実際にこれらの質問事項に該当する方は、そもそもESTAの取得条件を満たしていません。

次の章では、ESTAの取得条件を満たしていない場合、または再申請しても認証が許可されなかった場合の対処法について解説していきます。

ESTAが拒否されても米国入国は可能です

では、ESTAの取得条件を満たしていない場合と再申請しても認証が下りなかった場合の対処法を解説していきます。

まず、ESTAが取得できないからと言って、アメリカへ入国することができないわけではありません。

ESTAが取得できない場合は、ビザを取得することによって、アメリカへ入国することができます。

ビザを取得する

米国ビザにはさまざまな種類があり、自身の渡米目的に合わせたビザを申請する必要があります。

例えば、アメリカへ行きたい理由が観光であれば、「Bビザ」を申請しましょう。
Bビザは利用者数が多く、観光ビザとも呼ばれるビザです。

ただし、Bビザに限らず、ビザの取得にはかなりの時間を要する点には注意が必要です。

ビザを取得するためには、さまざまな必要書類を準備したり、在日米国大使館・総領事館での面接を受ける必要があります。

Bビザは比較的取得までの期間が短いと言われていますが、それでも通常1か月程度は必要です。

渡航予定に合わせて、なるべく早めの申請をおすすめします。

なお、ESTAの拒否歴はビザの審査に影響することがあります。
もちろん、ESTAが拒否されたからといって、ビザも拒否されるということはありませんが、通常よりも審査が厳しくなることを理解しておきましょう。

Bビザ(観光ビザ)について詳しく知りたい方は、アメリカのBビザ(商用・観光ビザ)ってなに?すべて教えますをご確認ください。

ESTAの申請は72時間前までに行いましょう

ESTA公式サイトでは、出発の72時間前までに申請を行うことを推奨しています。

出発当日であっても間に合う可能性はあると先述しましたが、早めに申請するに越したことはありません。

ESTAは、いつでも申請することができます。つまり、アメリカへ行くことが決まっただけの状態でも申請が可能です。
また、有効期限が残っている状態でも、新しいESTAで上書きすることができます。

今回、渡航ギリギリで焦ってしまった方は、次回の渡航からは時間に余裕をもって申請するようにしましょう。

まとめ

以上、ESTAの申請を忘れていた場合の対処法や、認証が保留・拒否になってしまった場合の対処法について解説してきました。
以下は、それぞれのケースの重要ポイントのまとめです。

ESTAの申請を忘れていた・申請が必要と知らなかったケースでは、とにかく急いで申請をすることが肝心です。
出発までのわずかな時間であっても、ESTAが間に合う可能性はあります。
ただし、入力ミスには細心の注意を払いましょう。特に、適格性質問で誤った回答をした場合は、ESTAが許可されることはありません。

また、認証が拒否になってしまった場合は、再申請を行いましょう。
認証拒否の原因が情報の入力ミスであった場合、もう一度申請をすれば認証が下りる可能性は高いです。

それでも許可されなかった場合、またはESTAの取得条件を満たしていない場合は、ビザを取得する必要があります。
ビザには様々な種類がありますが、アメリカ旅行の場合はBビザを申請しましょう。

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