日本のパスポートは2022年まで5年間首位を独占し世界最強のパスポートを維持していましたが、2023年はシンガポールに抜かされ、2位になりました。2024年の日本のパスポートは何位になっているのか、また世界最強のパスポートはどこの国なのかを、この記事で日本のパスポートのランキングを伝えると共に、日々更新される世界のパスポートのランキングを最速でお届けします。
【2024年1月最新】日本のパスポート世界ランキングを発表
2024年1月11日最新のパスポートランキング(Henley & Partners社調べ)では日本がみごと1位になりました。昨年の2位からランクを上げ、首位に返り咲きました。同率1位には、フランス・ドイツ・イタリア・シンガポール・スペインの6か国が首位にランクインしています。ビザなしで渡航可能な国が194か国とトップです。
2位はフィンランド・フィンランド・韓国が昨年度よりも順位を上げ、ビザなしで渡航が可能な国が193か国となり、3位はオーストラリア・アイルランド・デンマーク・オランダで、ビザなしで渡航が可能な国が192か国です。
【2024年1月最新】世界のランキング
現在の世界最強のパスポートは日本・フランス・ドイツ・イタリア・シンガポール・スペインでビザなしで渡航できる国の数が194か国です。
【最新1月ランキング】
1位 日本 194 同率 フランス 194 同率 ドイツ 194 同率 イタリア 194 同率 スペイン 194 同率 シンガポール 194 2位 フィンランド 193 同率 スウェーデン 193 同率 韓国 193 3位 オーストラリア 192 同率 アイルランド 192 同率 デンマーク 192 同率 オランダ 192 4位 ベルギー 191 同率 ルクセンブルク 191 同率 ノルウェー 191 同率 ポルトガル 191 同率 イギリス 191 5位 ギリシャ 190 同率 マルタ 190 同率 スイス 190 6位 オーストリア 189 同率 チェコ 189 同率 ニュージーランド 189 同率 ポーランド 189 7位 カナダ 188 同率 ハンガリー 188 同率 アメリカ 188 8位 エストニア 187 同率 リトアニア 187 9位 ラトビア 186 同率 スロバキア 186 同率 スロベニア 186 10位 アイスランド 185 11位 アラブ首長国連邦 183 12位 キプロス 182 同率 リヒテンシュタイン 182 同率 マレーシア 182 13位 ブルガリ 179 同率 クロアチア 179 同率 ルーマニア 179 14位 モナコ 178 15位 チリ 177 16位 アルゼンチン 174 17位 ブラジル 173 18位 サンマリノ 172 19位 アンドラ 171 同率 香港 171 20位 ブルネイ 168 21位 イスラエル 166 22位 バルバドス 165 23位 メキシコ 161 24位 バハマ 158 25位 セントクリストファー・ネイビス 157 同率 セントビンセントおよびグレナディーン諸島 157 同率 バチカン市 157 26位 セイシェル 156 同率 ウルグアイ 156 27位 アンティグア・バーブーダ 153 28位 コスタリカ 152 29位 トリニダード・トバゴ 151 30位 モーリシャス 150 31位 パナマ 149 32位 グレナダ 148 同率 セントルシア 148 同率 ウクライナ 148 33位 パラグアイ 146 34位 ドミニカ 144 同率 マカオ 144 35位 台湾 143 36位 ペルー 142 37位 セルビア 138 38位 グアテマラ 137 39位 エルサルバドル 136 40位 コロンビア 135 同率 ホンデュラス 135 41位 ソロモン諸島 134 42位 サモア 132 43位 ニカラグア 130 同率 トンガ 1304 4位 ツバル 128 45位 北マケドニア 127 46位 マーシャル諸島 126 同率 モンテネグロ 126 同率 ベネズエラ 126 47位 キリバス 124 48位 アルバニア 123 同率 ミクロネシア 123 同率 パラオ 123 49位 モルドバ 122 50位 ボスニア・ヘルツェゴビナ 121 同率 ジョージア 121 51位 ロシア 119 52位 トゥルキエ 118 53位 カタール 108 同率 南アフリカ 108 54位 ベリーズ 104 55位 クウェート 102 56位 東クウェート 96 57位 エクアドル 95 58位 モルディブ 94 同率 バヌアツ 94 |
2023年の世界のパスポートランキング
Henley & Partners社(ヘンリー&パートナーズ)が2023年11月15日付けのデータを開示した結果では、日本は2位になりビザなしで行ける国が192カ国。2018年から5年連続で1位でしたが、首位の座を維持できませんでした。1位のシンガポールが最も最強のパスポートになりました。シンガポールは過去10年間で5つも順位を上げており、新たに25カ国のビザ免除を実現しています。2023年11月15日付けデータでは、ビザなしで渡航できる国が192カ国となりました。
アメリカは6位から7位と順位を下げ、ビザなしで渡航できる国が187カ国です。イギリスは6位から4位と順位を上げ、ビザなしで渡航できる国が190カ国となりました。
2023年度の世界最強のパスポートに輝いたのは、シンガポールです。
パスポートランキングの定義
Henley & Partners社(ヘンリー&パートナーズ)では、ビザの取得なしで渡航できる国が多いことを定義として、世界のパスポートにランキングをつけています。2023年のランキングでは世界中で新型コロナウイルスの水際対策措置や、入国制限などの解除時期と渡航者数も指標の一つとして考慮されることになりました。Henley & Partners社(ヘンリー&パートナーズ)のランキングでは、早急に水際対策を撤廃したヨーロッパ諸国などがランキングの順位を上げました。
その他、パスポートのランキングを計測しているサイトもありますが、モビリティスコア(MS)と言って、パスポートでビザなし渡航できる国の数、ビザなし入国・到着ビザの取得・eTAなどの3か月以内に発行された電子ビザの総数を基にパスポートのランキングを計測しているサイトもありますが、Henley & Partners社(ヘンリー&パートナーズ)の集計が一番公平であり、パスポートランキングの情報として信用度が高いと言えます。
2023年に日本のパスポートランキングが下がった要因
日本は2018年~2022年までパスポートランキングの首位を独占していましたが、2023年のパスポートランキングの順位を落としてしまった原因を追及していきます。
日本人のパスポート保有率が低下
世界中で絶賛される日本のパスポートですが、2019年に猛威を振るった新型コロナウイルスもあり、パスポートの取得率が低迷しています。現在日本のパスポート取得率は、日本国民の6人に1人程度しか保有していません。
そこでパスポートの取得率向上の為、各航空会社は新規パスポート取得者に対しキャンペーンを行い航空会社で使えるポイントの付与を行い、官民ともに協力をしパスポート新規取得対策を行っています。
日本人の海外出国数が低水準
日本は自然も豊かで日本中に観光スポットも多いことから、パスポートを取得せずに国内旅行で満足してしまうことも海外出国をしない理由です。また、新型コロナウイルスの影響と共に、各国の物価高(インフレ)と円安による航空券の上昇や海外旅行費用の増額も大きな要因となっています。
この2点の影響により日本のパスポート保有率の低下と海外出国する日本人が少なくなったことから、パスポートの順位が下がったと言えます。現在一部の市区町村では、パスポート普及率を上げる為に、パスポート申請料を一部負担するなどの施策をしているところもあるそうです。今後の海外旅行支援も更に、活発になる可能性があります。
日本のパスポート取得者がビザなしで行ける194カ国一覧
日本のパスポート取得者はビザの申請・取得をせずに194カ国の国境を越えることが可能です。194カ国の国一覧の表をご覧いただき、海外旅行の候補にしてください。
アジア州 |
バングラデシュ ・ブルネイ(ブルネイ・ダルサラーム国) ・カンボジア ・中国 ・香港 ・インドネシア ・カザフスタン(カザフスタン共和国) ・キルギス(キルギス共和国) ・ラオス人民民主共和国 ・マカオ(マカオ特別行政区) ・モルディブ(モルディブ共和国) ・モンゴル ・ミャンマー ・ネパール ・フィリピン ・韓国(大韓民国) ・スリランカ ・台湾(中華民国(台湾) ・タジキスタン(タジキスタン共和国) ・タイ(タイ王国) ・ウズベキスタン(ウズベキスタン共和国) ・ベトナム(ベトナム社会主義共和国) ・パキスタン ・アルメニア(アルメニア共和国) ・ジョージア |
中近東 |
・トルコ共和国 ・バーレーン王国 ・イラン ・イラク ・イスラエル ・クウェート(クウェート国) ・レバノン ・パレスチナ自治区 ・カタール(カタール国) ・サウジアラビア ・アラブ首長国連邦 ・オマーン |
ヨーロッパ州 |
ボスニア ・ヘルツェゴビナ ・ブルガリア ・クロアチア(クロアチア共和国) ・キプロス ・チェコ(チェコ共和国) ・デンマーク(デンマーク王国) ・エストニア(エストニア共和国) ・フェロー諸島 ・フィンランド(フィンランド共和国) ・フランス(フランス共和国) ・ドイツ(ドイツ連邦共和国) ・ジブラルタル ・ギリシャ(ギリシャ共和国) ・グリーンランド ・ハンガリー(ハンガリー共和国) ・アイスランド(アイスランド共和国) ・サンマリノ ・セルビア ・スロバキア(スロバキア共和国) ・スロベニア(スロベニア共和国) ・スペイン ・スウェーデン(スウェーデン王国) ・スイス(スイス連邦) ・ウクライナ ・イギリス ・バチカン市国 ・アルバニア ・アンドラ ・アゼルバイジャン ・オーストリア(オーストリア共和国) ・ベラルーシ ・ベルギー(ベルギー王国) ・アイルランド ・イタリア ・コソボ ・ラトビア(ラトビア共和国) ・リヒテンシュタイン(リヒテンシュタイン公国) ・リトアニア(リトアニア共和国) ・ルクセンブルク(ルクセンブルク大公国) ・ノルウェー(ノルウェー王国) ・ポーランド(ポーランド共和国) ・ポルトガル ・ルーマニア ・オランダ(オランダ王国) ・マルタ(マルタ共和国) ・モルドバ モナコ(モナコ公国) ・モンテネグロ ・北マケドニア共和国 |
アフリカ |
・ボツワナ(ボツワナ共和国) ・カーボベルデ ・コモロ ・セネガル(セネガル共和国) ・ソマリア ・南アフリカ(南アフリカ共和国) ・タンザニア ・トーゴ ・チュニジア(チュニジア共和国) ・ウガンダ ・ザンビア(ザンビア共和国) ・ジンバブエ ・エジプト ・エスワティニ ・エチオピア ・ギニアビサウ ・モーリシャス(モーリシャス共和国) ・レソト ・マダガスカル ・マラウイ ・モーリタニア ・モロッコ(モロッコ王国) ・モザンビーク ・ナミビア(ナミビア共和国) ・ルワンダ・サントメ ・プリンシペ ・シエラレオネ ・ガボン ・ブルンジ ・セーシェル共和国 |
北中米・カリブ |
・アメリカ(アメリカ合衆国) ・カナダ ・メキシコ(メキシコ合衆国) ・エルサルバドル(エルサルバドル共和国) ・グアテマラ(グアテマラ共和国) ・コスタリカ(コスタリカ共和国) ・ベリーズ・パナマ(パナマ共和国) ・ニカラグア(ニカラグア共和国) ・ホンジュラス(ホンジュラス共和国) ・アンギラ ・アンティグア ・バーブーダ ・蘭領アルバ バハマ国(英国 ・バルバドス ・英領ヴァージン諸島 ・英領ケイマン諸島 ・蘭領キュラソー ・セントマーチン島 ・ボネール ・シント ・ユースタティウスおよびサバ ・英領モントセラト ・プエルトリコ ・セントクリストファー.ネイビス セントルシア ・セントビンセント.グレナディーン ・トリニダード ・トバゴ共和国(英連邦) ・タークス・カイコス諸島 ・米領ヴァージン諸島 ・ドミニカ国(英連邦) ・ドミニカ共和国 ・グレナダ ・ハイチ(ハイチ共和国) ・ジャマイカ |
南米 |
・アルゼンチン(アルゼンチン共和国) ・バミューダ ・ボリビア(ボリビア多民族国) ・チリ(チリ共和国) ・コロンビア(コロンビア共和国) ・ベネズエラ(ベネズエラ・ボリバル共和国) ・エクアドル(エクアドル共和国) ・フォークランド諸島 ・仏領ギアナ ・ガイアナ ・メキシコ ・ブラジル ・パラグアイ(パラグアイ共和国) ・ペルー(ペルー共和国) ・スリナム ・ウルグアイ(ウルグアイ東方共和国) ・フィジー ・ニウエ |
各国の電子渡航認証について
アメリカ | 90日以内の観光・短期商用・乗り継ぎ便の場合に 電子渡航認証『ESTA』の取得をしていれば、 ビザが免除され渡航することが可能になります。 |
ESTA | 2年間 |
EU加盟国 | 90日以内の観光・短期商用・乗り継ぎ便の場合は EU加盟国(27か国)に渡航する際は電子渡航認証 『ETIAS』の取得をしていれば、 ビザが免除され渡航することが可能になります。 |
ETIAS | 3年間 |
カナダ | 6ヶ月以内の観光・短期商用・知人または親族訪問を目的としている場合は カナダに渡航する際に電子渡航認証の『eTA』の取得をしていれば、 ビザが免除され渡航することが可能になります。 |
eTA | 最長5年 |
オーストラリア | 3ヶ月以内の観光・短期商用・ボランティア活動が目的の場合には 電子渡航認証『ETAS』の取得をしていれば、 ビザが免除され渡航することが可能になります。 |
ETAS | 1年間 |
スリランカ | 30日以内の観光・短期商用が目的の場合には 電子渡航認証『ETA』の取得をしていれば、 ビザが免除され渡航することが可能になります。 |
ETA | 6ヶ月 |
韓国 | 90日以内の観光・短期商用が目的の場合には 電子渡航認証『K-ETA』の取得をしていれば、 ビザが免除され渡航することが可能になります。 ※2024年12月31日まで韓国政府に認められた 22か国のみ『K-ETA』の取得が免除され、 韓国に入国することが可能です。 |
K-ETA | 3年間 |
ESTA(エスタ)や電子渡航認証はビザではありません
ESTAやその他の電子渡航認証はビザを免除するプログラムであるため、ビザの申請とは異なります。ESTAなどの電子渡航認証が必要な国はESTAなどの申請・取得をするようにしましょう。
またパスポートのみで渡航できる国の中には目的地に到着後、空港で到着ビザ(アライバルビザ)を取得する場合もあります。到着ビザ(アライバルビザ)の申請方法や要件については渡航前にご確認いただようお願いします。渡航先の新型コロナウイルスやワクチン摂取についても渡航前に一度ご確認いただくことをおすすめしています。
まとめ
世界のパスポートのランキングで、2023年では日本は一つ順位を下げて2位だったものの、常に上位をキープしつづけていました。2024年では1位になり、これはパスポート自体の信用性の高さと、日本人のマナーの良さ、また日本政府の外交の賜物だということがわかります。ビザを取得せずに諸外国に行けるという、世界的に信用されている日本のパスポートを有効活用して、この先も海外旅行を楽しみましょう。