アメリカの電子渡航認証システムであるESTA。
ビザ免除プログラムで渡航するための、ESTA申請の正しい入力方法や気を付けるべき点を記入例や図解と共に解説していきます。
また、ESTA申請の結果を確認してみると名前の漢字が間違っている方や、ESTA申請の個人情報の入力を間違えてしまったという方はいませんか?そのような方に、申請内容を間違えてしまった場合の対処法をお伝えします。
ESTA申請前に確認しておくべき注意事項
ESTA申請の前に注意点を確認しておきましょう。入力の前に注意点を確認しておくことで、やり直しをしなければならないという失敗を防ぐことができます。
ローマ字・英語で情報を入力!日本語入力はNG
ESTA申請の公式サイトでは、渡航者の氏名をはじめとした住所、パスポート情報などの申請情報は全てローマ字で入力しなくてはなりません。ESTAを運営している米国国土安全保障省 税関・国境取締局(CBP)はアメリカの機関であるため、彼らの公用語である英語を使わなければなりません。
もし、日本語入力でESTA申請を行ってしまった場合、間違った情報が入力されたと勘違いされてしまい、ESTAが発給されない可能性が高まります。
そのため、ESTA申請を日本語で行ってしまった人は申請状況が保留になり渡航許可認証が拒否されてしまいます。
ESTA申請で間違った情報を入力してしまった場合
前述の通り、ESTAの申請では正確な情報が入力されていないと、渡航許可が得られません。ESTAの申請書はオンラインでの入力になりますが、アメリカ政府への公式な文書の提出です。公的文書は一度提出してしまうと内容を変更して再度提出することができないのです。
ESTAも他の公的文書と同様に、一度提出したら内容を変更して再度提出することは出来ません。そのため、提出する際には、入力した情報が間違っていないかをよく確認する必要があります。
もし、情報を修正し、再度提出したい場合には、CBPの公式サイトからお問い合わせすることができます。お問い合わせフォームには申請者の氏名・生年月日・パスポート番号を明記の上、キャンセル手続きをしたい旨を伝えましょう。
通常の場合、3〜5営業日で返信が来ますので、返信の指示に従ってもう一度、申請手続きを行ってください。キャンセル出来た後は、新たにESTA申請手数料を支払い、正しく入力し申請を行ってください。
また、焦って二重申請をしてしまった場合の対処法はこちらの記事をご参考にしてください。
ESTAを二重申請した場合はどうする?ESTA申請についての疑問を解消!
以上の注意点を確認していただけたら、ESTA申請の正しい方法を記入例と共に解説していきます。
まずはESTA申請に必要となるものについてです。
ESTA申請に必要なもの
ESTA申請には、下記の3点をご準備ください。
必要なもの | 確認事項 |
---|---|
パスポート | ・有効期限が日本帰国日まで残っている ・ICチップが搭載されており、機能している |
パスポートの顔写真ページの画像データ | ・くっきりと文字が写っていて、全て読み取ることができる |
クレジットカード | ・VISA、mastercard、JCB、American Expressのいずれかである。 ・現在利用できる有効なクレジットカードである。 |
ESTA申請の手順
ESTA申請の正しい手順を記入例と共にご紹介します。ESTA申請は年齢制限がなく、アメリカへの渡航を計画している全ての方が対象です。そのため、乳幼児からお年寄りの方までESTA申請を忘れることが無いように事前に確認を行いましょう。
また、入力は全てローマ字または、英語での記入を求められています。つまり、氏名や出生地、住所などは全て英語で記入しなければなりません。
下記にて申請方法の大まかな流れを解説します。
01.申請をはじめる
ESTA申請を始める場合、まずCBPのESTA申請公式サイトにアクセスしなければなりません。
もしアメリカに渡航する方がおひとりの場合は「Individual Application(個人による申請)」、家族や友達と数人でアメリカに渡航される場合は「Group of Application(グループによる申請)」を選択しましょう。
両者に入力する情報の違いはありませんが、Group of Applicationの場合は複数人のESTA申請を一気に行うことができます。
02.パスポート画像のアップロード
次に、パスポート画像のアップロードを行います。
このページでは以下のような画像が表示されます。
パスポートのアップロード方法は以下の順序に従って進めましょう。
①「旅券をアップロード」をクリックしてください。
②「ギャラリーから」を選択
③お使いのPC内に保存されているパスポートの画像を選択
パスポートの詳しい撮影方法は、下記のリンクに記載されています。
エラーが頻発してしまい、先の申請に進めない方は下記を参照してみてください。
ESTA申請で旅券(パスポート)をアップロードできないときの対処法
パスポートのアップロードが完了したら、次に申請者情報/パスポート情報の入力を行います。
03.個人情報の入力
申請者情報とパスポート情報の入力はパスポートに記載されている通りに正確に入力しましょう。
出生した市についての補足
ESTA申請での「出生した市区町村名」はローマ字で入力する必要があります。
また、出生した市区町村は、本籍地ではなく出身地という認識で問題ありません。
例として、神奈川県厚木市で生まれた方は「KANAGAWA」若しくは「ATSUGI」と入力します。
上記の例を、正確に英訳する場合は「Kanagawa Prefecture」、「Atsugi City」になりますが、出生地は重要項目に該当していませんので省略した形での入力で構わないです。
つまり、出生した市区町村名ではなく都道府県の名前でも申請には問題ないということです。
04.勤務先情報の入力
申請者の勤務先に関する情報を入力します。
英語の役職名や会社の英語名がわからない方は、下記リンクの記入例を参考にしてください。
就労経験のない場合
就労経験がない場合は、最初の質問「現在または過去に勤務経験がありますか?」に「いいえ」と回答し、先に進みましょう。
また、学生やフリーターの方は、アルバイト先の情報を記入することができます。
主婦の方は、過去に勤めていた会社や現在のパート先を記入しても問題ありません。
05.渡航情報の入力
渡航情報の入力は、乗り継ぎ目的でアメリカに渡航するか否かで入力する項目が異なります。
06.適格性についての質問
適格性についての質問では、申請者がアメリカに渡航するにあたって、適格な資格をもっているかを質問に答える形で審査する項目です。
基本的に、この質問にひとつでも「はい」と回答する項目があると、ESTAの渡航認証許可を取得することは難しいです。
そのため、「はい」と回答しなければならない回答があった場合は、ESTA申請と同時にビザの取得も視野に入れて渡航準備を行いましょう。
適格性の質問について、より詳しく知りたい方は下記リンク先の記事を参考にして下さい。
ESTA(エスタ)申請時の適格性についての質問を徹底サポート
07.申請内容の確認
ESTA申請の内容確認です。先述しましたが、申請内容に間違いがあった場合は、ESTA申請が拒否されます。また、取得できた場合でも、申請内容に虚偽の内容が含まれていた場合はESTAが取り消しになる可能性があります。
そのため、申請内容をしっかり確認し、間違いがないかをチェックしましょう。
間違いが無いようであれば、緑色の「確認して続行ボタン」をクリックして申請料の支払いに進みましょう。
08.申請料の支払い
ESTAの申請料は1人当たり21ドルです。
支払方法はクレジットカードまたはPaypalのみです。
利用できるクレジットカードは、VISA、mastercard、JCB、American Expressです。
支払い前に所持しているクレジットカード会社を確認しましょう。
また、支払期限は申請した日を含めて一週間です。
支払期限が切れてしまうと、ESTA申請がもう一度やり直しになってしまいますので、ご注意ください。
09.申請完了
申請が完了すると、登録したメールアドレスに申請完了メールが届きます。
申請の結果が保留になってしまった場合、最長3日間かかります。後日確認するようお願いします。
10.渡航許可の通知
渡航認証許可の申請が承諾され、ESTAを取得することができた場合、CBPからメールが届きます。メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダを確認してみましょう。
より詳しい申請の手順を知りたい方は、下記のリンクを参照にしてください。
アメリカ渡航に必要なESTA(公式サイト)の申請方法をわかりやすく解説
進捗状況の確認方法
ESTA申請に利用した公式サイトでは、進捗の確認を行うことができます。
画面中央上部にある、「ESTAのステータス確認」をクリックし、パスポート番号や生年月日などを入力することで、申請したESTAが許可されているか、進捗はどのようになっているかを一目で確認することができます。
申請の確認方法は下記のリンクに詳しく記載されていますので、ご参考にしてください。
ESTAの結果を確認したら自分の名前の漢字が間違っていた場合
ESTAの情報は全てローマ字で入力します。そのため、ESTAの結果を確認する際に、名前の漢字が間違って表示されている場合はお使いのブラウザの自動翻訳機能によるものだと考えられます。自動翻訳機能をオフにするか、別のブラウザを利用してもう一度確認してみて下さい。
ESTA申請の入力が不安な方は申請代行サイトをご利用ください
ESTA公式サイトのお問い合わせフォームは日本語対応していません。また、お問い合わせでメールを送る際にも英文での連絡になります。そのため、もしトラブルが起こった場合、対処することは難しいです。
ですが、代行サイトを利用することで日本語でサポートを受けながら、安心してESTAを申請することができます。ESTA申請に手間を掛けたくない方は是非、申請代行サイトをご利用ください。
まとめ
以上が、ESTA申請の際に名前の入力が間違っていた場合の対処法でした。
結論として、
- ESTAの申請をする際には、個人情報等の入力は間違えがないように正しく入力しましょう。
- ESTA申請時は日本語で入力することはNGです。必ず英語・ローマ字で入力を行いましょう。
- ESTAの申請書に、間違った情報を入力してしまった場合はCBPにキャンセルの問い合わせをし、再度正しい情報を入力しなければなりません。また、この場合も追加で申請料4ドルが発生します。
- ESTAの結果を確認し、名前の漢字が間違っていた場合は、自動翻訳機能が原因になっている可能性が高いです。オフにしてもう一度確認してください。
ESTA申請の際に、英語力に自信がない方や、パソコン操作に慣れていない方は是非当サイトをご利用ください。