皆さんは、ビザセンターをご存じですか?
ビザセンターとは、ビザ申請業務に関して、各国の大使館及び領事館が公式に権限を付与又は、委託された民間機関が上委しているビザ申請代行機関の事です。
昨今の海外渡航の需要増加によるビザ申請数の増加によって、各国の大使館及び領事館がビザセンターの導入をしています。
本記事では、日本にはどの国のビザセンターがあるのか、また、ビザセンターではどのようなサービスを受けることができるのかを解説していきます。
ぜひ、ご覧ください。
ビザセンターとは
ビザセンターとは各国の大使館及び領事館から公式にパートナーシップを結んでいる民間機関であり、大使館や領事館に代わりビザ(査証)の申請や郵送サービスを行っています。
また、ビザセンターでは、必要書類の提出やパスポート及びビザ(査証)の受け取りのみではなく、ビザに関するお問い合わせに対する回答や申請の補助も行っているため、ビザ申請時の必要書類の確認や申請用紙の記入などもサポートしています。
そのため、「ビザを取得したいが、ビザについて良く理解できていないから申請が不安。」「1人で申請書を記入するのが不安。」「必要書類を自分で用意することができない。」など、ご自身でのビザ申請が難しいと思っている方にも安心してご利用いただけます。
また、ビザセンターはビザの申請課程のサポートを行うサービスとなっているため、ビザ申請後の審査には一切関わっていません。そのため、ビザセンターを利用したからといって、審査結果に影響が出ることはないため、注意してください。
ビザセンターは通常のビザ申請代行サービスとは違い、各国が公式にパートナーシップを結んでいる民間機関が運営しているため、安心で安全なビザに関するサービスを受けることができます。
ご自身での申請が不安に感じる方やサポートを受けてみたいと思った方は、ぜひご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
日本にあるビザセンターについて
ここでは、日本にあるビザセンターについて、いくつかピックアップしてご紹介していきます。
中国ビザセンター
中国ビザセンターは、中国から公式に権限が付与されているビザセンターです。
では、どうして中国がビザセンターを導入したのか、設置された背景を解説していきます。
近年、中国では改革開放の深化とグローバル化の急激な進展に伴い、中国人と外国人の交流が頻繁に行われるようになり、中国へのビザ申請の数が増加しています。
中国人と外国人の交流を促進していくため、中国大使館と在外領事館はビザサービスの質を向上させるために多くの対策を行ってきましたが、人員や会場などが限られていることが要因になり、理想としている状況には達していません。
昨今、世界の多くの国の大使館や領事館が同じ問題に直面していることもあり、申請者に対してより幅広く効率的なサービスを提供するためにビザセンターを導入し始めています。
それに伴い、ビザ申請数が多い一部の中国大使館や領事館は、ビザセンターを導入することを決定しました。
現在では、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、北米、アフリカに全数十か所の中国ビザセンターを設置し、中国ビザ申請に対する質の高いサービスを提供することを目指しています。
中国ビザを申請する際にお困りの方は、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
詳しくは中国ビザセンターHPをご確認ください。
Chinese Visa Application Service Center | |
所在地 | 〒135-0063 東京都江東区有明三丁目7番26号有明フロンティアビルB棟12階 電話:03-3599-5515 ファックス:03-6432-0550 |
営業日 | 月曜日から金曜日(祝日を除く) 申請の受付:9:00~16:00 支払いと受け取り時間:9:00~16:00 |
ロシアビザセンター
ロシアビザセンターは、在日ロシア大使館から権限を付与されている事で、一部業務を大使館に変わって行うことができる唯一の民間機関です。
そのため、ロシアビザを申請する際は、ロシアビザセンターを通して行うことで、必要書類の準備や申請書の記入のサポートを受けることができるため、安心したビザ申請を行うことができます。
また、ビザに関するお問い合わせに関して、大使館の代わりに回答を行っているため、ビザについて不安なことがある場合は、気軽にお問い合わせをすることが可能です。
ロシアビザセンターには、日本語に長けているロシア人のスタッフが常駐しているため、親切なサポートが受けられます。
詳しくはロシアビザセンターHPをご確認ください。
ロシアビザセンター | |
所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂1‐3‐5 アビタシオンビル7F (1F溜池眼科病院) 電話:03-6555-5285 |
営業日 | 月曜日から金曜日(祝日を除く) 申請受付:9:00~15:00 受け取り時間:14:00*~16:00 |
*ロシア大使館からのパスポートの受け取り日当日は、申請者ご自身が受け取れる時間が14時からになります。なお、それ以降の日は、9時からの受け取りが可能です。
オーストラリアビザセンター
オーストラリアビザセンターは、オーストラリア共和国大使館とのパートナーシップを結んでいる民間機関のVFS Globalが運営及びサービスの提供を行っています。
オーストラリアビザセンターでは、ビザ申請後のパスポート郵送サービスに加え、申請書入力の補助や必要書類に関するサポートを受ける事が可能です。
オーストラリアビザセンターは、東京に加え、大阪にも事業所を設けております。
そのため、関西にお住まいの方も来館がしやすいのが特徴です。
オーストラリアビザを取得する際は、ぜひご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
詳しくは、オーストラリアビザ申請センターHPをご確認ください。
オーストラリアビザ申請センター | |
所在地 | 【東京】 〒105-0014 東京都港区芝1-4-3 SANKI 芝金杉橋ビル4F 【大阪】 〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F メールアドレス:info.sgjp@vfshelpline.com |
営業日 | 【東京】 月曜日から金曜日(祝日を除く) 営業時間:9:00~15:00 申請受付と受け取り時間:9:00~14:00 【大阪】 月曜日から金曜日(祝日を除く) 営業時間:9:00~12:00 申請受付と受け取り時間:9:00~14:00 |
シンガポールビザセンター
シンガポールビザセンターは、VFSサービシズ・ジャパン、JTB、株式会社旅行綜研の3つの民間機関によって運営されています。
現在、ビザの申請手続きはシンガポール大使館で行っておらず、上記のビザ申請代理店に委託されています。
そのため、申請を行う際は、ビザ申請代理店で行う必要があるため、上記の代理店にて申請をしましょう。
シンガポールビザを申請する際は、シンガポール後任のビザセンターでの申請wお検討してみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下をご覧ください。
合同会社VFSサービシズ・ジャパン | |
所在地 | 〒105-0014 東京都港区芝1-4-3 SANKI 芝金杉橋ビル4F メールアドレス:info.sgjp@vfshelpline.com |
営業日 | 月曜日から金曜日(祝日を除く) 営業時間:9:00~15:00 申請受付と受け取り時間:9:00~14:00 |
JTB東京ビザセンター | |
所在地 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-23-14 ダイハツ・ニッセイ池袋ビル6階 メールアドレス:singapore@jbn.jtb.jp |
営業日 | 月曜日から金曜日(祝日を除く) 営業時間:10:00~14:00 |
※現在、JTBビザセンターは新型コロナウイルス感染症の影響により、郵送でのビザ申請のみの受付となっています。
株式会社旅行綜研 | |
所在地 | 〒105-0001東京都港区虎ノ門1-13-3 虎ノ門東洋共同ビル7階 メールアドレス:tma-visa@tm-a.co.jp |
営業日 | 月曜日から金曜日(祝日を除く) 営業時間:9:30~18:00 最終受付:17:30 |
ビザセンターでできること
各国のビザセンターでできることは、主にビザ(査証)の申請になります。
各国の大使館へ直接ビザ申請時の必要書類を提出する必要がないことに加え、必要書類の不備の確認や必要書類取得のサポートを行っているため、ビザの申請が初めての方でも焦ることなく申請手続きを行うことが可能です。
また、面倒なビザの申請書の入力代行を行っている場合もあり、入力ミスや入力情報のスペルミスなどを未然に防ぐことも可能です。
ビザセンターでは、ビザ発給審査後のパスポートの受け取り時にパスポートを郵送でお届けするサービスを提供しています。そのため、直接受け取りに行かずに、ご自宅へパスポートが届くため、ビザセンターや大使館へ行く手間が省けます。
各国公認の民間機関による充実したサービスを受け、より快適なビザの取得をしてみてはいかがでしょうか。
外国人在留支援センター(FRESC)について
日本は、日本に在留する外国人が在集資格や労働に関する相談を行うための機関である「外国人在留支援センター(フレスク/FRESC)」を設立しています。
外国人在留支援センターでは、外国人が日本で在留している際に、悩んでいることやお困りのことが合った場合に、気軽に相談できる場所として様々なサービスを提供しています。
例えば、在留資格の手続きに必要な書類がわからない場合や在留時に就く仕事を見つけたい場合、会社や学校でのハラスメントを受けている場合などに気軽に相談を受けることができます。
また、FRESCでは在留資格に関するオンライン申請を行うことができ、その際にスタッフによる申請時のサポートを受けることができます。
日本在留でのお悩みやお困りごとがある場合は、外国人在留支援センター(フレスク/FRESC)をお気軽にご利用ください。
詳しくは、出入国管理庁㏋「外国人在留支援センター」をご覧ください。
国が公式に権限を付与していないビザセンターにご注意
現在、ビザセンターは海外旅行の需要増加により、様々な国で導入されています。
そのため、いくつものビザセンターが解説されてきましたが、その中には、国からの権限を正式に受けていない非公認のビザセンターも存在します。
非公認のビザセンターは、ビザ申請料に加え発生するサービス料が高く設定されていたり、サービス料は安いが、ちゃんとしたサポートが受けられずにビザの取得ができないという場合がある可能性があり、注意が必要です。
ビザ申請代行サービスはとても便利なサービスですが、サービスの選択を誤ってしまうと思いもよらぬ被害にあってしまう可能性があります。
しっかりと公正なサービスが提供されているかを確認し、利用していくことを心がけましょう。
ビザセンターについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
海外への渡航者が増えたことにより、各国のビザの需要が増加していき、大使館又は領事館だけではビザ関連の業務に対して余裕がなくなったことで、ビザセンターが導入されてきました。
国が直接一部業務に関して委託しているケースや一部権限を付与しているケースなど様々ですが、国に公認されていることで安心して申請を依頼することができる事が可能です。
ビザの申請を行う際は、ぜひこの記事を参考に、安心で安全なビザの取得を行ってみてはいかがでしょうか。