ESTA申請が「渡航認証保留」になったとき、あなたはどうすればよいのでしょうか?
この記事では、「ESTA 保留」の意味から、その原因と対処法、審査結果の返信が遅い理由までを詳しく解説します。
ESTA申請が渡航認証保留になる主な理由
ESTA申請が渡航認証保留になる理由と、なぜ起こるのか原因を詳しく解説します。
ESTA申請が保留になる一般的な状況
ESTA申請が保留になる理由には、大きく分けて3つあります。
申請する時の不備や、米国国土安全保障省によるランダムなチェックなどが含まれます。
理由① | 申請の際に提出した情報に誤りがある |
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理由② | パスポート情報が正確に入力されていない |
理由③ | 米国国土安全保障省(米国CBP)によるランダムなチェック |
審査結果の返信が長い理由
次に、審査結果の返信が長い理由についてです。
申請者が過去に米国で法律違反をした経験がある場合などは、より詳細な審査が必要となるため、結果の返信が遅くなる可能性があります。
まれに、米国CBP側のシステムメンテナンスやサーバーダウンなどが原因で遅れる場合もあるので慌てないようにしましょう。
また、米国への渡航者が多くなるゴールデンウィークや夏休み、年末年始などの旅行シーズンには、ESTA申請の数が増え、結果の返信が遅くなることがあります。
上述の通り、ESTA(エスタ)の審査には最大で3日間(72時間)かかるとされていますので、返信が遅いと感じても、申請情報送信から72時間が経過するまでは、慌てずに返信を待ちましょう。
渡航認証保留中の対応
保留中は審査中という意味になります。
審査時間は一般的に約3日間(72時間以内)に審査の結果が分かるとされていますので、慌てずに審査結果を待ちましょう。
申請状況を確認する際には、申請番号、パスポート番号、生年月日が必要となりますので控えておきましょう。
ステータスチェンジメールについて
続いて、ESTAの審査が完了し、審査ステータスが「渡航認証保留」から変更された場合について解説していきます。
先述の通り、「渡航認証保留」とは、申請が審査中であることを表します。
そして、ESTAの審査が完了すると、「ESTA Status Change(ESTAステータスチェンジ)」という以下のようなメールの返信があります。
件名:ESTA Status Change (ESTA ステータスチェンジ) |
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本文:There has been an update to your ESTA Travel Authorization Status submitted on (申請した日付). Please visit https://esta.cbp.dhs.gov/esta to check your application. 訳:(申請した日付)に提出されたESTA渡航認証ステータスに更新がありました。 https://esta.cbp.dhs.gov/esta にアクセスして、お申込み内容をご確認ください。 |
本文:Arriving via a Land Border? An I-94 is required for all ESTA approved applicants visiting or transiting the U.S. Travelers will be issued an electronic I-94 during the admission process and a $6 processing fee will be charged at a land port of entry. The I-94 website and CBP One mobile application allow you to apply in advance, saving you time at the port of entry, by capturing your destination information and allowing you to prepay using the payment type of your choice, including credit card or your digital wallet. The I-94 website and CBP One mobile application also allow travelers to check the status of their admission to the United States and send alerts if your status is nearing expiration 訳:陸路でアメリカへ入国する場合 I-94は、米国を訪問または通過するすべてのESTA申請者に必要なものです。 旅行者は、入国手続き中に電子I-94が発行され、陸路の入国地で6ドルの手続き手数料が請求されます。 I-94ウェブサイトおよびCBP Oneモバイルアプリの利用により、渡航先情報を事前に取得し、クレジットカードやデジタル・ウォレットなど、希望の支払い方法で前払いをすることができるため、入国地での時間を節約して申請することができます。 I-94ウェブサイトとCBP Oneモバイルアプリでは、米国への入国状況を確認したり、ステータスが期限切れに近づいた場合にアラートを送信したりすることもできます。 |
上記の返信があった場合は、ESTAの審査結果が「渡航認証許可」または「渡航認証拒否」のいずれかで確定したということを表します。
上記のメールには審査結果は記載されていませんので、ESTA公式サイトからステータス確認を行いましょう。
ステータス確認の方法については、以下の記事で分かりやすく解説していますので、こちらの記事を参考にしてください。
ESTAステータス確認の方法をわかりやすく解説
ESTA申請の結果「渡航認証拒否」について
ESTAを申請した際に「渡航認証拒否」という審査結果になる場合があります。
この場合、拒否の具体的な理由は開示されません。
そこで、ESTAの申請が拒否されたときの主な理由を以下で説明します。
渡航認証拒否の主な理由
拒否される理由で最も多いのは【情報の入力ミス】です。
例えば、過去の犯罪歴や病歴、ビザ申請の却下の有無の質問に対して誤って「はい」を入力してしまったなどが主な理由となります。
また、犯罪歴や病歴の質問に対して虚偽の回答をした場合は、ほぼ例外なく認証されることはありません。
以下、主な拒否の理由となりますので参考にしてください。
理由① | 9つの質問事項のうち、1つでも「はい」を選択した。(誤入力も含む) |
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理由② | 過去にビザまたはESTA(エスタ)を申請した際に拒否された |
理由③ | 過去に米国へ訪問した際に、許可されている日数を超えて滞在したことがある |
理由④ | 必要なビザを取得せずに就労をして当局に指摘されたことがある |
理由⑤ | 過去に米国で滞在した後、何らかの理由により強制送還となったことがある |
理由⑥ | 過去にパスポートを紛失したことがある |
理由⑦ | 紛失届を出した後にパスポートが見つかり、そのまま使用を続けている |
理由⑧ | 同姓同名の重大な犯罪者または国際指名手配犯がいる |
理由⑨ | 重大な犯罪履歴があり有罪判決で控訴中または審議中 |
「渡航認証拒否」の対処法
続いて、先に説明した渡航認証拒否の理由で質問事項に誤って回答してしまい、渡航認証が拒否された場合の対処法を紹介します。
ただし、認証が拒否された場合、申請費用は返金されないため注意が必要です。
①CBP(税関・国境取締局)に問い合わせる
上述の通り、9つの質問事項に1つでも「はい」と答えてしまうと、渡航認証は拒否されます。
この際、申請者が未成年者の場合には、CBPのお問い合わせページから入力を誤ってしまった旨とその理由を伝えると、審査結果を修正してもらえる可能性があります。
ただし、申請者が成人の場合は、「渡米するには目的に合うビザを申請してください」という内容の返信が返ってくるだけのケースが多いです。
②ESTA再申請を行う
渡航認証が拒否された旨の返信があってから24時間が経過すると、再申請が可能になります。
再申請を行う際のポイントは、質問事項に対して誤りがないように回答することです。
その誤りを修正した上で再申請を行う必要があります。
再申請は何度でもできますが、その都度申請の費用がかかるうえに、1度でも渡航認証拒否になった履歴があると審査が厳しくなるので、入力には細心の注意を払いましょう。
虚偽の情報を用いて再申請すると、アメリカへの渡航資格を永久に失う可能性があるため、十分注意してください。
ESTAの再申請については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらの記事も併せてご確認ください。
ESTAのの再申請を分かりやすく解説
③Bビザを取得する
再申請しても拒否された場合、その申請者は「ESTAの適格性が認められない渡航者」となるため、改めて再申請をしても許可が下りる可能性は低いと言えます。
この場合は、米国大使館、または領事館でBビザ(観光ビザ)の申請をしなければなりません。
Bビザはビジネスや観光目的の渡航に対応したビザで、ESTAとは異なる申請プロセスと審査基準となるのでESTAの申請が拒否されてもビザ申請は可能です。
Bビザの申請には面接が必要となり、申請者は自身の渡航目的や米国での滞在計画を明確に説明する必要があります。
また、Bビザの審査はESTAよりも厳格で、申請者の経済状況や社会的地位などが評価されますので、準備をしてから申請するとよいでしょう。
Bビザ(観光ビザ)については、以下の記事で概要から申請方法まで解説していますので、こちらの記事をご確認ください。
Bビザ(観光ビザ)を分かりやすく解説
認証拒否で渡航に間に合わなかった場合
ESTA申請で渡航認証拒否となってしまい、渡航に間に合わなかった場合、渡航できないのでキャンセルを検討しましょう。
その場合、もちろん飛行機代の払い戻しはできません。
どうしても米国への渡航を諦められない場合は改めて再申請をするか、Bビザの取得をしましょう。
まとめ
以上、ESTAの渡航認証拒否時の対応と返信が長い理由についての説明と、拒否になった場合の対処法となります。
ESTA申請時には質問に対して虚偽や誤情報を提供しないよう、細心の注意を払うことが重要です。