アメリカ旅行時のスーツケースの大きさを選ぶポイントとは?サイズの目安をご紹介

アメリカ旅行を行う際は荷物が多いためスーツケース(キャリーケース)を使う方が多いのではないでしょうか。

スーツケースにはキャスターがついており、荷物を運ぶ際にとても便利です。

しかし、スーツケースには様々な大きさのものがあり、どのサイズを選べばよいのか悩む方が多いと思います。

この記事では、スーツケースのサイズの選び方、宿泊日数に応じたサイズの目安、さらに素材によるタイプの違いについてご紹介します。さらに、航空会社別に手荷物の規定についても解説していくので、ぜひご覧ください。

スーツケースのサイズと選び方

スーツケースには様々なサイズのものが販売されています。
そのため、どのサイズのスーツケースを用意すれば良いのかわからない方がいるのではないでしょうか?

ここでは、スーツケースのサイズについてに加え、サイズの選び方について解説していきます。

外国渡航の目的は観光や出張、留学など様々であり、滞在期間も人によって異なります。そのため、どのサイズのスーツケースを用意すれば良いのか悩んでしまう方も多いでしょう。

では、適したサイズのスーツケースを選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?

基本的に、スーツケースのサイズを選ぶ際は宿泊日数によって大きさを決めましょう。一般的には、1泊=10Lが目安と言われており、2泊3日だと約20L~25Lのスーツケースが適していることになります。

宿泊日数に応じた容量の目安は以下の通りです。

宿泊日数 容量(L)
1~2泊 ~30L
2~3泊 30~50L
4~5泊 50~70L
5~7泊 70~80L
8泊以上 80L以上

しかし、同じ宿泊日数でも旅行中の予定によって荷物の量が異なるため、実際に必要となる荷物の量で大きさが変わってきます。

さらに、お土産などを買うことにより、渡航時よりも帰国時の方が荷物が多くなることがあるため、目安のサイズよりも大きめのスーツケースを用意することがおすすめです。

アメリカ旅行でおすすめのスーツケースの大きさ

アメリカ旅行で人気の宿泊日数は4泊6日です。
実際の旅行日数は6日間になるのですが、フライト時間が長いため、1泊は飛行機の中で過ごすことになります。そのため、アメリカでの宿泊日数は4泊となり、用意する荷物も4泊分で問題ありません。

したがって、4泊6日のアメリカ旅行を行う際は50〜60Lのスーツケースを用意すれば良いことになります。

しかし、アメリカは地域によって気候が大きく異なるため、行き先によって滞在中の服装が違ってきます。さらに、季節によっても気温が異なるため、用意する服装に注意が必要です。

寒い気候の都市に行く場合は厚手の服が必要になり、衣類の量がかさばってしまうため、通常よりも大きめのスーツケースが必要となります。そのため、余裕を持って60Lくらいの物を選ぶことがおすすめです。

都市や季節別の服装に関しては下記のページでご紹介しているのでそちらをご確認ください。
アメリカ旅行で選ぶべき服装とは?気候や季節別に服装選びをサポートします!

先述の通り、実際に必要となる荷物の量で用意すべきスーツケースの大きさが異なります。
必要な荷物がどのくらいの量になるのかを事前に把握してから、スーツケースを用意するようにしましょう。

スーツケースのタイプと特性

スーツケースは様々な素材で作られています。

アルミ製のもの(ジェラルミンケース)やヴァルカン・ファイバーと呼ばれる木材パルプと綿を原料とする特殊な紙を何層にも重ね、樹脂でコーティングした素材で作られたもの(トランクケース)、布製のものなど種類が豊富です。

また、スーツケースはアルミなどの固い素材で作られたケースと布などの柔らかい素材で作られたケースでタイプが分かれており、それぞれハードタイプとソフトタイプと呼ばれています。

以下では、ハードタイプとソフトタイプの特徴について解説していきます。

ハードタイプ

ハードタイプは、衝撃に強く耐久性があります。また、壊されにくくセキュリティ性も高いことが特徴です。しかし、ハードタイプはケース自体に重量があるため、階段などでの持ち運びが大変だったり、受託手荷物の重量制限に影響したりすることがあります。

また、ハードタイプは基本的に両開きのケースが多く、キャリーケースを開閉する際にスペースを確保する必要があります。

ハードタイプの特徴について下記でまとめたのでご確認ください。

ハードタイプの特徴
・アルミやプラスチックが素材となっている

・固く丈夫なため耐久性が高い

・壊れにくくセキュリティ面で優秀

・水に強い

ソフトタイプ

一方、ソフトタイプは布素材の物が多く、ケース自体が軽量化されていることが特徴です。

しかし、布素材であるため、雨が降っている際などは濡れてしまい、長時間放置してしまうと中まで浸透してしまう可能性があります。

また、ソフトタイプは外側に収納ポケットがついているものが多く、いざという時にすぐに物を取り出せる利便性があります。

ソフトタイプの特徴について下記でまとめたのでご確認ください。

ソフトタイプの特徴
・布やナイロンでできている

・柔らかい素材で軽量

・片開きのため場所を取りにくい

・外側に収納ポケットがあり利便性に優れている

アメリカ旅行時はハードタイプがおすすめ

アメリカ旅行をする際は国際線を利用することがほとんどです。その際、預けた荷物を運搬するスタッフの方が少し手荒に運搬作業を行ってしまう場合があるため、荷物の耐久性が必要となってきます。

ハードタイプは水に強く、耐久性があるため、荷物をしっかりと保護することが可能です。

そのため、多少乱雑に扱っても耐久性があるため、ケースが壊れる可能性が低く、海外でも安心して使用することができます。また、スーツケースを壊され、中の荷物を奪われるリスクも減らすことができ、治安状況の悪い場所でもセキュリティを強化することが可能です。

そのため、アメリカ旅行ではハードタイプのスーツケースを使用しましょう。

アメリカは、日本と比べて治安が悪い場所が多いため、スーツケースを選ぶ際は機能性だけでなく、セキュリティ面や耐久性も考慮することが大切です。

TSAロックとは

TSAロックとは「運輸保安局認定ロックシステム」と言い、スーツケースについている鍵の名称です。

アメリカでは、荷物検査の際に保安官による荷物テチェックが許可されており、必要な場合はスーツケースを開けることが可能です。そのため、アメリカへの渡航時に施錠したままのスーツケースを預けてしまうと、荷物検査の際に中身を確認するために鍵を壊されてしまう場合があります。

しかし、TSAロックは米国国土安全保障省の運輸保安局から認可を受けた唯一のロックシステムであり、TSAロックがついているスーツケースは施錠したままで預けることが可能となっています。

荷物検査の際も安全のために施錠をしておきたい方や鍵を壊されるリスクをなくしたい方は、TSAロックがついたスーツケースを選びましょう。

航空会社によって手荷物の規定が異なる

アメリカ旅行をする際に飛行機を利用するのですが、飛行機に乗せることができる荷物には航空会社によって制限を設けており、事前に確認しておくことが大切です。

さらに、受託手荷物は搭乗する座席のクラスによってもサイズや重量、また個数が変わってきます。

以下では、アメリカ旅行で利用する航空会社の手荷物の規定について解説していきます。

受託手荷物

スーツケースなど大きい荷物は機内へは持ち込まず、受託手荷物として預けるのが一般的です。

しかし、預けることができる荷物のサイズや重量には規定があるため、事前に確認しておくことが必要です。さらに、各航空会社によって無料で預けられる荷物の個数も異なります。

下記表はアメリカ便を運航している航空会社別に受託手荷物の規定をまとめたものになります。

JAL エコノミークラス/
プレミアムエコノミークラス
個数 2個
1個あたりの重量 23kg(50ポンド)以内
ビジネスクラス/
ファーストクラス
個数 3個
1個あたりの重量 32kg(70ポンド)以内
共通 3辺の和 203cm以内
ANA エコノミークラス/
プレミアムエコノミークラス
個数 2個
1個あたりの重量 23kg(50ポンド)以内
ビジネスクラス 個数 2個
1個あたりの重量 32kg(70ポンド)以内
ファーストクラス 個数 3個
1個あたりの重量 32kg(70ポンド)以内
共通 3辺の和 158cm以内
アメリカン航空 プレミアムエコノミー/
ビジネス
個数 2個
1個あたりの重量 23kg(50ポンド)以内
Flagshipファースト 個数 3個
1個あたりの重量 23kg(50ポンド)以内
共通 3辺の和 158cm以内
ハワイアン航空 エコノミークラス 個数 2個
1個あたりの重量 23kg(50ポンド)
ビジネスクラス 個数 2個
1個あたりの重量 70kg(70ポンド)
共通 3辺の和 157cm以内
ZIP AIR* 共通 サイズ 3辺の合計が203cm以下
1個あたりの重量 30kg以内

*ZIP AIRでは航空券に受託手荷物料金が含まれていないため、受託手荷物1個から追加料金がかかります。

また、JALとZIP AIRは、手荷物のサイズに関して3辺の和が203cm以内となっており、他の航空会社に比べて大きめの荷物を預けることができます。

機内持ち込み手荷物

機内持ち込み手荷物はハンドバッグや買い物バッグなどの身の回り品に加え、1個のみ用意することができます。さらに、持ち込み手荷物は座席のクラスによって重量などの変化はなく、全クラス共通となっています。

航空会社別の機内持ち込み手荷物の規定は以下の通りです。

JAL 3辺の和 115cm(45インチ)以内
サイズ W55cm×H40cm×D25cm
(W22インチ×H16インチ×D10インチ)以内
合計重量
(身の回り品と合わせた合計)
10kg(22ポンド)以内
ANA 3辺の和 115cm(45インチ)以内
サイズ 55cm×40cm×25cm
(22インチ×16インチ×10インチ)以内
合計重量
(身の回り品と合わせた合計)
10kg(22ポンド)以内
アメリカン航空 3辺の和 115cm(45インチ)以内
サイズ 56cm×36cm×23cm
(22インチ×14インチ×9インチ)以内
ハワイアン航空 3辺の和 115cm(45インチ)以内
サイズ 55cm×36cm×23cm
(22インチ×14インチ×9インチ)以内
合計重量
(身の回り品と合わせた合計)
約11.5kg(25ポンド)以内
ZIP AIR 3辺の和 115cm以内
サイズ 55cm×40cm×25cm以内
合計重量
(身の回り品と合わせた合計)
14kg

ZIP AIRは機内持ち込み手荷物として2個のバッグを持ち込むことができます。
2個目のサイズ規定は45cm×35cm×25cmになっているため、覚えておきましょう。

なお、機内持ち込み手荷物には持ち込めるものに制限があるため、注意が必要です。
特に液体物の持ち込みに関しては制限が厳しく、保安検査に引っかかってしまうと没収の対象となります。

詳しくは下記のページにて解説しているのでそちらをご覧ください。
アメリカ旅行時に利用する国際線で液体物を機内へ持ち込む際の注意点

まとめ

スーツケース(キャリーケース)のサイズの選び方について知ることはできましたか?

スーツケースは様々なサイズ展開をしているので、どのサイズのものを選べばよいか悩んでしまいますが、基本的に宿泊日数を基準に大きさを決めることがおすすめです。

一般的には1泊あたり10Lが目安となります。これを基準にしつつ、用意する荷物の量で実際に必要となるスーツケースの大きさを決めましょう。

また、アメリカ旅行を行う際は施錠したままでも荷物をあづけることができる「TSAロック」がついたケースを選ぶことも大切です。

スーツケースのサイズ選びで迷った時は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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