アメリカ旅行で気をつけることとは?安全な旅行のための注意点を解説!

コロナ前の2019年には1.65億人が訪れたほど、アメリカは大人気の観光地です。
しかし、治安の悪さやマナーの違いなど、アメリカ旅行に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、アメリカを旅行する際に気を付けたいポイントやアメリカでのマナーについて解説していきたいと思います。

旅行に役立つアメリカの基本情報も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

〉〉 この記事の目次

アメリカ旅行の準備で気を付けること

アメリカへ出発する前から、気を付けなければならない注意点があります。
特にパスポートの有効期限の確認とESTAの取得を忘れてしまうと、日本を出国することすらできません。

そんな事態を避けるためにも、以下のポイントを確認してください。

パスポートの有効期限を確認する

アメリカ旅行に出発する前に、パスポートの有効期限を確認しましょう。

パスポートの有効期限は、顔写真が載っているページの「有効期間満了日/Date of expiry」の欄から確認することができます。

なお、パスポートの有効期限はアメリカを出国する日まで残っている必要がありますので注意してください。

有効期限が切れていた場合は、パスポートの更新をしましょう。
2023年3月から、オンラインでパスポートの更新ができるようになりました。

従来は、最低でも2回はパスポートセンターへ行かなければ更新できませんでしたが、オンライン更新を利用すれば、新しいパスポートを受け取りに行くだけで手続きが完了します。

ただし、オンラインでのパスポート更新には、マイナンバーカードとマイナポータルへの登録が必要です。

ESTAまたはビザを取得する

アメリカへ入国するためには、ESTA(エスタ)かビザのどちらかを必ず取得しなければなりません。

ESTAとは、米国ビザ免除プログラムの一環で導入されている電子渡航認証システムです。
90日以内の短期旅行や短期ビジネスでアメリカへ行く場合、ビザの取得は免除されますが、その代わりにESTAを取得しなければなりません。

ESTAを取得していないと、飛行機への搭乗を拒否されたり、アメリカへの入国を拒否される可能性があります。

ESTAの有効期限は2年間ありますので、アメリカへ行くことが決まった時点で取得してしまうのがおすすめです。

なお、ESTAはアメリカ本土だけでなく、ハワイやグアム、サイパンに渡航する場合にも必要になります。
また、第三国への乗り継ぎでアメリカへ降り立つだけの場合でも取得しなければなりません。

ESTAの申請は、コチラから完全オンラインで行うことができます。

なお、DHS(米国国土安全保障省)は、出発の72時間前(3日前)までに申請するように推奨しています。

ESTAについて詳しくはESTA(エスタ)とは?取得条件や申請方法などを徹底解説をご確認ください。

なお、アメリカでの滞在期間が90日を超える場合は、ESTAを利用することができません。
この場合は、「B-2ビザ」という観光ビザを取得する必要があります。

B-2ビザ(観光ビザ)について詳しくアメリカのBビザ(商用・観光ビザ)ってなに?すべて教えますをご確認ください。

たびレジの登録をする

アメリカ旅行の日程が決まったら、「たびレジ」への登録も忘れずにしておきましょう。

たびレジとは日本の外務省が提供しているサービスで、登録するとアメリカの最新渡航情報や緊急連絡などをメールで受け取ることができます。

また、渡航先でトラブルに巻き込まれた場合は、たびレジを通して素早くサポートしてくれます。
登録は簡単で、アメリカ旅行の日程、滞在先住所、連絡先などを入力するだけです。

また、渡航者本人の連絡先だけでなく、家族や職場の連絡先を登録しておくこともできるので安心です。

なお、たびレジはアメリカでの滞在期間が90日以内の観光客を対象としている点には注意が必要です。

アメリカ旅行の空港で気を付けること

続いては、空港での注意ポイントです。空港には、テロや密輸を未然に防ぐための規制が多くあります。

旅行へ出発する前に、ポイントを確認しておきましょう。

航空機へのチェックインはオンラインがおすすめ

空港に到着したら、まずは飛行機へのチェックイン(搭乗手続き)をします。
この手続き自体は5分程度で完了するのですが、不測の事態に備えるためにも、なるべく時間に余裕をもって行いましょう。

JALとANAは、遅くとも出発時刻の1時間前までにはチェックインを完了するよう呼び掛けています。

なお、チェックインはオンラインで行うこともできます。

基本的にチェックイン窓口は混雑しますし、航空会社によってはオーバーブッキング(座席数以上の予約を受け付けること)をしてしまう会社もありますので、できるだけオンラインでチェックインするのがおすすめです。

機内への手荷物・預け入れ荷物のルール

航空機への持ち込み品については厳しい制限が設けられています。

例えば、液体類は100ml以下の容器しか持ち込めません。
コンタクトレンズの洗浄液や化粧水などを機内に持ち込みたい場合は、100ml以下の容器に詰め替えておくようにしましょう。

また、リチウムイオン電池が含まれる電子機器類は、スーツケースなどの預け入れ荷物の中に入れることができません。
パソコンやモバイルバッテリーなどは、手荷物の中に入れるようにしましょう。

なお、アメリカでは飛行機に預け入れるスーツケースの鍵をかけないように求められることがあります。
これは、テロ防止のための措置であり、鍵がかかったままのスーツケースは、鍵を破壊して中身を検査することができるとされています。

ただし、TSA(米国運輸保安局)が認可した「TSAロック」という鍵であれば、特殊なマスターキーで鍵を開けることができるため、鍵が破壊されることはありません。

最近のスーツケースには、TSAロックが採用されていることが多いですが、念のため自分のスーツケースがTSAロックを採用しているか確認しておきましょう。

TSAロックが採用されている場合は、鍵のところに赤いひし形のマークがありますので、すぐに判別することができます。

アメリカの入国審査で気を付けること

アメリカへ到着した後は、入国審査と税関を通過しなければなりません。
入国審査では、パスポートと必要書類を提出して、入国審査官からの質問に答えます。

よく聞かれる質問は、アメリカでの滞在期間や滞在するホテルについてなどです。
当然すべて英語で行われるので、英語が苦手な方は答えを用意しておくようにしましょう。

以下に、よく聞かれる質問とその答えの例文を載せておきますので、ぜひ参考にしてください。

よく聞かれる質問内容 答え方の例
Q:What’s the purpose of your visit?
(アメリカへの入国目的は何ですか?)
Sightseeing.
(観光です)
Q:How long will you stay?
(滞在期間はどれくらいですか?)
A:For 3 days.
(3日間です)
Q:Where will you stay?
(滞在先はどこですか?)
A:At Bellagio Las Vegas .
(泊まる予定のホテルの名前を言いましょう)
Q:What’s your job?
(仕事は何をしていますか?)
A:I’m a doctor.
(医師です。)
Q:Do you have a return ticket?
(帰りの航空券を持っていますか?)
A:Yes.
(持っています。)
Q:Have you ever been to the United States?
(アメリカに来たことはありますか?)
A:First time.
(初めてです)

アメリカの税関で気を付けること

入国審査を通過した後は、税関申告の手続きに進みます。

アメリカの免税範囲と持ち込み禁止品・制限品は主に以下のようになっています。

<主な免税範囲>

  • たばこ類:紙巻たばこ200本、葉巻100本まで
  • アルコール類:1Lまで
  • お土産:$100相当まで
  • 現金:1人$1万まで、日本円は$1万相当額まで

<主な持ち込み禁止品・持ち込み制限品>

肉類(肉のエキスが含まれた即席麺やお菓子も不可)、生の果物・野菜、植物など

なお、税関を通過するまでは、スマートフォンを使用することができません。
税関を通過していないのにスマートフォンを使用してしまった場合は、没収されてしまうこともありますので注意しましょう。

アメリカでの歩き方に関して気を付けること

アメリカには治安が悪い場所が多くあります。
また、治安が悪いエリアと観光地が隣接しているケースもよくあるため、観光客を狙った犯罪も多く報告されています。

安全なアメリカ旅行にするために、以下のポイントを確認しましょう。

治安が悪い場所には近寄らない

安全なアメリカ滞在をするためには、治安が悪い場所には近寄らないのが1番です。

旅行に出発する前に、治安が悪い場所を調べておきましょう。

アメリカの治安を調べる際は、「犯罪マップ」を利用するのがおすすめです。
渡航先の地域でどのような犯罪が発生しているのか一目で判別することができます。

犯罪マップはいくつかありますが、「Spot Crime」というサイトがおすすめです。

また、治安が悪い地域には以下のような特徴があります。
このような場所に迷い込んでしまった場合は、すぐにその場を立ち去ってください。

  • 道が汚く、ゴミが散乱している
  • あちこちに落書きがされている
  • 独特な甘い香りがする(マリファナの匂いです)
  • 電線に靴がかけられている(薬物の取引場所を表すサイン)
  • 住宅の窓に鉄格子がはめられている(泥棒対策です)
  • 古い車ばかりが停まっている

また、アメリカでは治安への懸念から、徒歩で数分の距離であっても車で移動する人が多いです。
日本の感覚なら歩きで問題無さそうでも、アメリカでは避けたほうが無難です。

街の中心は多くの人が歩いていますが、少し郊外に出ると、歩いている人は少なくなります。
万が一に備えて、タクシーやバスなどを利用するようにしましょう。

また、裏通りには絶対に迷い込まないようにしましょう。
比較的治安が良い地域でも、裏通りが犯罪の温床になっているケースはよくあります。

日本人には表通りと裏通りの区別がなかなか付きにくいですが、「ゴミ置き場があれば裏通り」と覚えておけば大丈夫です。

観光客だとバレないようにする

アメリカでは観光客を狙った犯罪が横行しています。なるべく観光客だとばれないようにしましょう。

例えば、ガイドブックを堂々と広げるのはNGです。一目で観光客だとバレてしまいます。

日本にいるうちに、観光地の位置や行き方を調べておき、スマホにメモしておきましょう。
どうしても道が分からなくなってしまった場合は、ガイドブックではなくスマホで確認するようにしましょう。

事前にガイドブックの内容をスマホのカメラで撮影しておくのもおすすめの方法です。

また、スーツケースを持ち歩くのも避けたい行為です。スーツケースを持っているのは、基本的に観光客だからです。

空港近くの場所であれば問題ないかもしれませんが、基本的にはスーツケースを持ち歩く時間は最小限にしたいところです。
アメリカへ到着したら、まずはホテルへ行ってスーツケースを預けてしまうのが良いでしょう。

アメリカ旅行の交通機関で気を付けること

アメリカ旅行の際には、タクシーや地下鉄などの交通機関を利用することが多いです。
しかし日本とは違って、アメリカ旅行中の移動には注意が必要です。

特に利用する方が多いであろう地下鉄とタクシーについて注意点をまとめましたので、参考にしてください。

地下鉄では常に周囲に気を配る

アメリカ旅行では、地下鉄が良く利用されます。
しかし、アメリカの地下鉄はスリや窃盗の被害が多い場所としても有名です。

そのため、地下鉄を利用する際は、周囲に気を配ることを忘れないようにしましょう。

例えば、ホームでイヤホンを付けることは避けましょう。
周囲の音が聞こえなくなり、危険に気付けなくなってしまいます。

また、居眠りも避けましょう。
日本の電車ではよく見る光景ですが、スリの格好の餌食になってしまいます。

メーター付きのタクシーを利用する

観光客がよく被害にあうのが、タクシー料金のぼったくりです。
特に、空港はタクシーのぼったくり被害が多い場所です。

観光客を待ち伏せして声をかけてくるようなタクシーは避け、正式なタクシー乗り場から乗車するようにしましょう。

なお、この場合でも、メーターがしっかり付いているか、メーターが壊れていないかを確認するようにしましょう。
乗車の際に行き先を伝え、大まかな相場を事前に確認しておくのもおすすめです。

タクシー乗り場が近くにないときは、配車アプリの「Uber」が便利です。
事前に見積料金がアプリ内で表示されるので、ぼったくられる可能性が低くなります。

アメリカ旅行のお金に関する注意点

旅行中のお金についても注意したい点がありますので、解説していきます。

アメリカ旅行にはクレジットカードが必須

アメリカはクレジットカード社会です。屋台などの小さなお店であっても、カード払いに対応しています。

中には、カード払いしか受け付けていないお店もあるので、アメリカ旅行に行くならクレジットカードは必須です。

特に、海外旅行保険が付帯したクレジットカードがおすすめです。
アメリカは世界で類を見ないほど医療費が高額と言われていますが、アメリカでは日本の健康保険は利用できません。

海外旅行保険に加入していれば、医療費にも保険がきくので安心です。

また、海外旅行保険の中には、貴重品の紛失や盗難に対応してくれるものもありますので、できるだけ補償が手厚い保険を選びましょう。

また、国際ブランドによってはカードが使えないお店もあるので、クレジットカードは複数枚用意しておくのがおすすめです。
VISAとMasterCardの2枚を用意しておけば、基本的に困ることはありません。

多額の現金を持ち歩くのは避ける

上述の通りアメリカはクレジットカード社会ではありますが、現金のみのお店やチップの支払いもあるので、ある程度の現金は必要です。

しかし、アメリカで大金を持ち歩くのは大変危険です。アメリカ旅行では、少額の現金とクレジットカードを使い分けする方法がお勧めです。

現金を持ち歩く際は、スリや強盗に盗まれた時のために、カバンの内ポケットや上着の内ポケットなど、複数箇所に分散させておきましょう。

また、額面の大きな紙幣を持つのは避け、10ドル札や20ドル札に崩すようにしましょう。
チップの支払いのために1ドル札も複数あると便利です。

ATMから現金を引き出す際にも、注意が必要です。

有名な観光地にはたくさんのATMが設置されていますが、お金を引き出した人を狙った犯罪が後を絶ちません。
ATMからお金を引き出す際は、できるだけ安全な場所にあるATMを利用しましょう。

警備員が常駐している銀行やショッピングモールなどのATMが安全です。逆に、小さなお店に設置されているATMや道路脇にあるATMは避けるのが無難です。

なお銀行によっては、日本の銀行口座からそのまま外貨換算して、現金を引き出せるキャッシュカードもあります。
旅行前に対応している銀行を調べておくのがおすすめです。

アメリカ旅行の服装で気を付けること

アメリカ旅行中は服装にも気を付けなければなりません。服装については以下の2点に注意しましょう。

露出の多い服や高価なアクセサリーは避ける

せっかくのアメリカ旅行ですので、お気に入りの服やアクセサリーを付けたいところですが、犯罪者は常に観光客を狙っています。

ミニスカートなどの露出の多い服やブランド品のアクセサリー・時計などを付けて街を出歩くことは避けましょう。

自分の荷物は、常に自分の視界に入るようにする

「自分の荷物は、常に自分の視界に入るようにする」というのが、海外旅行の鉄則です。
確かに、リュックサックはたくさん荷物が入り、両手も空くため便利です。

しかし、リュックは自分の視界に入らないため、ファスナーをこっそり開けられたとしても気が付きません。

スリ対策としては、ショルダーバッグがおすすめです。両手が空き、いつでも自分の視界に入るからです。

アメリカ旅行のホテルで気を付けること

アメリカのホテルは、日本のホテルとはかなり文化が違います。
現地で戸惑ってしまうことがないよう、事前にポイントを確認しておきましょう。

日本からアメニティセットを持っていく

アメリカ旅行の際は、必ずアメニティセットを持っていくようにしましょう。
アメリカのホテルは、日本のホテルとは異なり、アメニティが常備されていることはありません。
歯ブラシ、シャンプー、パジャマなどを持参しましょう。

なお、ドライヤーやヘアアイロンなどを持参する場合は、電圧の違いに気をつけましょう。

日本の電圧は100Vですが、アメリカの電圧は120Vです。日本メーカーの電化製品は100Vまでしか対応していないものが多いため、変圧器を持っていくようにしましょう。

プラグの形は日本と同じタイプなので、プラグ変換器を持っていく必要はありません。

小さなサービスにもチップを払う

ホテルでは、とにかくチップを支払う機会が多いです。

例えば、ホテルに着くとドアマンがドアを開けてくれますが、ドアを開けてくれたお礼として1ドル〜2ドルのチップを支払います。

また、ホテルのロビーに入ったらベルマンが荷物を受け取りに来てくれます。
荷物の大きさにかかわらず、荷物1個につき2ドル〜3ドルのチップを渡しましょう。

その後、別のドアマンが荷物を部屋まで運んでくれますので、そのドアマンにも同様にチップを支払いましょう。

連泊をする際は、清掃員に対してもチップが必要です。
枕に1ドル〜2ドル程度のチップを置いてから部屋を出るようにしましょう。

チップを置かなくても清掃はしてくれますが、感謝の気持ちをチップで表すのがアメリカのマナーです。

アメリカ旅行の食事で気を付けること

食事中のマナーは国によって大きく異なります。
旅行中に恥をかかないように、アメリカの食事マナーを学んでおきましょう。

食事中に音を立てない

アメリカでは、食事中に音を立てて食べるのはマナー違反とされています。
日本では麺をすするときに音を立てて食べることがありますが、アメリカでは控えるようにしましょう。

また、食器類で大きな音を立ててしまうこともマナー違反になります。

アメリカ旅行中は、食事中の音に気を付けるようにしましょう。

アメリカではテーブルごとに担当の店員がつく

アメリカのレストランでは、テーブルごとに担当のウェイターさんが決まっています。

席に座った時に、担当ウェイターが自己紹介してくれるので、その顔と名前を覚えましょう。
用事があるときは、必ず担当ウェイターに声をかけるようにしましょう。

自分の担当ではないウェイターに声をかけても、対応してくれないか、担当ウェイターを呼んできますと言われてしまいます。

用事があるときは、静かに手を挙げて担当ウェイターに気づいてもらうか、近くに来た時に声をかけるようにしましょう。

アメリカでは、日本のように大きな声を出して店員さんを呼ぶことはしませんので注意しましょう。

食事が終わったら必ずチップを支払う

アメリカでは、食事の後に必ずチップを払います。
チップは、従業員のサービスに対するお礼という名目ですが、どんなにサービスが良くなかったとしても、全くチップを渡さないのはマナー違反です。

チップは自分のテーブルを担当してくれたウェイターに支払います。
チップの支払い方には、現金を手渡しする方法と、会計時にチップを加算する方法があります。

現金を手渡しする場合は、伝票を渡しに来たウェイターに直接渡すか、伝票に挟み込むようにしましょう。

クレジットカード払いの時は、伝票にチップ代金を記入する欄がありますので、チップの額を書きましょう。
自動的にチップ代金が加算されて支払いができます。

レストランでのチップの相場は、食事代の15%〜20%程度です。

ただし、メニュー表に「料理の価格にはあらかじめサービス料が加算されています」という文言がある場合は、追加でチップを支払う必要はありません。

気を付けたいアメリカの法律

続いては、アメリカの法律についてです。
ただし、アメリカの法律は州ごとに適用の有無やその範囲に違いがあります。

旅行前に、自分が訪れる予定の州の法律を確認しておきましょう。

飲酒は21歳から

アメリカは日本とは違い、州ごとにお酒に関するルールが定められています。
自分が旅行する州の法律を事前に調べておきましょう。

また、多くの州では、公共の場での飲酒が禁止されています。
公園やビーチなどでお酒を飲みたい場合は、公共の場での飲酒が禁止されていないか確認してから飲むようにしましょう。

なお、飲酒年齢にも注意が必要です。アメリカの法律では、21歳からお酒が飲めるようになります。

また、アメリカでは、お酒を頼むときはほとんど身分証明書の提示を求められます。
身分証明書が無いと、レストランでお酒を注文することもできないので、常にパスポートを携帯しておくようにしましょう。

屋内全面禁煙が原則

タバコについても、多くの州で屋内全面禁煙になっています。
ホテルやレストランであっても、屋内であればタバコを吸うことはできません。

屋外に喫煙所が設置されていますので、必ずそのエリアで喫煙するようにしてください。

ただし、屋外であっても、子供の多いエリアの公園や学校の周辺は禁煙区域に指定されていることがありますので、事前に確認しておきましょう。

ギャンブルができるのは21歳から

ギャンブルができるようになる年齢は州ごとに異なっています。

例えば、ワシントン州やカリフォルニア州、ニューヨーク州では18歳からギャンブルができますが、ハワイ州やネバダ州では21歳以上でなければギャンブルができません。

ネバダ州といえば、ラスベガスのカジノが有名ですが、ラスベガスでカジノをするためには、21歳以上でなければなりません。

撮影禁止区域に要注意

撮影禁止区域についてのルールも理解しておきましょう。例えば、空港には撮影禁止の場所がたくさんあります。

これは、テロや密入国の対策のためと言われています。
撮影された写真から、警備体制や防犯システムが明らかになってしまうかもしれないからです。

特に、入国審査場や税関、保安検査場では、一切の撮影が禁じられています。
場合によっては、空港職員に拘束されてしまう可能性もありますので注意しましょう。

また、軍事関係施設も撮影禁止です。
景色を撮影しているつもりでも、軍事施設が映り込んでしまっている場合は注意を受けることがあります。

日本と異なる交通ルール

アメリカの交通ルールも日本と大きく異なるので、しっかり理解しておきましょう。

例えば、ロサンゼルスでは横断歩道のない場所での横断を厳しく取り締まっています。
日本ではたまに見かける光景ですが、ロサンゼルスでは200ドル(約3万円)以上の罰金が科されてしまいます。

また、国際運転免許証を発行すれば、日本の免許証で車を運転することができますが、運転に関する交通ルールには注意が必要です。

例えば、アメリカでは赤信号でも右折することができます。
日本の感覚で信号が青になるのを待っていると、後ろの車にクラクションを鳴らされてしまうかもしれません。

速度の単位が日本と異なる点にも注意が必要です。
アメリカでは速さを表すときに、「マイル」という単位を使います。1マイルは時速約1.6キロです。

例えば、ロサンゼルスの一般道の速度は35〜45マイル、フリーウェイ(高速道路)は65マイルですが、メートル法になおすと、一般道が56キロ〜72キロ、フリーウェイが105キロになります。

日本人にはあまりなじみのない単位ですので、運転する予定の道路の制限速度を確認してから出発するようにしましょう。

アメリカ旅行の基本情報

最後に、アメリカ旅行のお役立ち情報をお伝えします。

アメリカの気候

アメリカは国土が広大なため、同じ国内であっても大きく気候が異なります。ここでは、旅行で人気な都市の気候を紹介していきます。

ニューヨーク

東海岸に位置するニューヨークは、夏と冬の寒暖差が激しいエリアです。
夏は40℃を越える猛暑が続きますが、冬になるとマイナス10℃になることもあります。

また、ヒートアイランド現象によって、ニューヨークのビル街はさらに気温が上がります。

旅行のベストシーズンは春と秋です。ただし、朝は冷え込むので上着を忘れないようにしてください。

ボストン

ボストンはマサチューセッツ州に属している東海岸の都市です。
ニューヨークよりも北に位置しているため、冬の寒さが厳しいことで有名です。

冬は積雪が多く、旅行にはあまり向かない気候なので、春から夏がベストシーズンと言えます。

サンフランシスコ

サンフランシスコはカリフォルニア州に属する西海岸の都市です。
太平洋とサンフランシスコ湾に囲まれていることから、気候は地中海性気候に属しており、1年を通して過ごしやすいことで有名です。

ただし、雨季と乾季があり、11月〜3月くらいまではスコールが増えるので注意です。

日本との時差

日本とアメリカは最大で17時間の時差があります。
また、アメリカは広大なため、国内でも4つの時間帯に分かれています。

西海岸時間(太平洋時間)

サンフランシスコ、ロサンゼルスなどが位置する西海岸は、日本と17時間の時差があります。
日本のほうが日付変更線に近いため、日本の時間が17時間進んでいることになります。

日本が月曜日の12時だった場合、西海岸では日曜日の19時です。

なお、サマータイム期間は時差16時間となります。

山岳部時間

ソルトレイク、デンバーなどが位置する山岳部は、日本と16時間の時差があります。

日本が月曜日の12時だった場合、山岳部では日曜日の20時です。

なお、サマータイム期間は時差15時間となります。

中央部時間

シカゴ、ニューオーリンズなどが位置する中央部は、日本と15時間の時差があります。

日本が月曜日の12時だった場合、中央部では日曜日の21時です。

なお、サマータイム期間は時差14時間となります。

東海岸時間

ニューヨーク、ボストンなどが位置する東海岸は、日本と14時間の時差があります。

日本が月曜日の12時だった場合、東海岸では日曜日の22時です。

なお、サマータイム期間は時差13時間となります。

まとめ

本記事は、アメリカ旅行での注意点をたくさん紹介してきました。

治安の面やマナーの違いなど、アメリカ旅行に不安を感じている方も、本記事で紹介したポイントを押さえれば、楽しいアメリカ旅行を送れるでしょう。

また、実際にアメリカへ到着したあとにも、本記事で紹介したポイントを思い出していただけると幸いです。

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