カナダ留学中にアメリカ旅行をする際のポイントをご紹介します!

カナダに留学している方にはアメリカ旅行を行う方が多いです。

カナダとアメリカは隣接しているため、移動しやすく、簡単に旅行へ行くことができるのが理由の1つとなっています。

では、カナダ留学中にアメリカ旅行を行う際はどうすれば良いのでしょうか?

この記事では、カナダ留学を行っている方がアメリカ渡航をする際に必要な書類について解説していきます。さらに、留学中だからこそアメリカ旅行をした方が良いポイントもご紹介します。

ぜひご覧ください。

アメリカ旅行にはESTAが必要

アメリカへ渡航する際、アメリカ国籍者や永住者を除き、すべての渡航者がビザ(査証)またはESTA(エスタ)を取得する必要があります。

ESTAとは、アメリカで導入されている電子渡航認証システムの名称であり、ビザ免除プログラム(VWP)を利用した渡航を行う際に必要となります。そして、90日以内の観光または短期ビジネスを行うビザ免除プログラム参加国の方は、ESTAを取得でき、ビザなしでのアメリカ渡航が可能です。

そのため、カナダ留学をしている日本人は、アメリカ旅行を行う際にESTAの申請が可能です。
ESTAは、ビザに比べ、比較的容易に取得することができ、さらに、取得までに要する時間が最大72時間(3日間)と短いのが特徴です。

以下表にてESTAの特徴をまとめているのでご覧ください。

ESTAの特徴
取得時間 最大72時間
申請料金 21ドル
※代行サービスご利用時は別途で手数料がかかります。
有効期限 2年間
※パスポートの有効期限が2年以内だった場合は、
パスポートの有効期限と一緒になります。

ESTAについて詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。

陸路での入国でもESTAの取得を義務化

ESTAを管理しているCBP(米国税関・国境警備局)により、2022年10月1日以降、陸路でのアメリカ入国に対してESTAの取得を義務化しました。そのため、カナダを含め近隣諸国から陸路で入国する際に必要だったI-94W(緑色の用紙)は廃止され、現在はESTAまたはビザでしか入国ができません。

なお、陸路で入国する場合はI-94と呼ばれる出入国カードの記入が必要です。
I-94はWebサイトまたはモバイルアプリで取得することができるため、事前に取得を行いましょう

陸路での入国やI-94について詳しくは下記ページで解説しているので、ぜひご覧ください。
陸路でアメリカに入国する際のESTA取得が義務化!

カナダ留学中のESTA申請について

ESTAの申請には居住所が必要となります。
しかし、カナダに留学中の場合は、居住所の記入欄にどこの住所を入力すれば良いかわからない方がいるのではないでしょうか?

期間が長い場合でも留学は一時的な滞在とみなされ、本拠地は日本のままとなります。
そのため、ESTA申請の際に居住所の記入を行う場合は、日本での住所を入力するようにしましょう。

ESTA申請時の住所の記入例については下記ページにて解説しているので、ご確認ください。
ESTA(エスタ)申請時の出生した市区町村(出生地)の詳しい記載方法について解説

カナダからアメリカへの入国方法

カナダからアメリカへ渡航する際は、バスや電車を利用する陸路または飛行機を利用する空路の2種類の方法で渡航することができます。

この2種類の方法では、渡航前に準備しなければならないものが異なります。
まずは、下記表をご覧ください。

カナダからアメリカへ渡航する際に準備する物
陸路 ・パスポート
・ESTA(またはビザ)
・I-94
空路 ・パスポート
・ESTA(またはビザ)

先述の通り、陸路でアメリカに入国する際には、ESTAまたはビザの取得のほかに、I-94の登録が必要となります。
なお、I-94は入国時でも登録することが可能ですが、時間がかかる場合があるため、事前にWebサイトまたはモバイルアプリで登録しておくことをおすすめします。

一方、空路で入国する場合、I-94の登録は必要ありません。そのため、ESTAまたはビザの取得のみで渡航することができます。
しかし、飛行機内などで配布される税関申告書の記入が必要となるため、注意しましょう。

税関申告書については下記ページをご確認ください。
アメリカ税関申告書の書き方

カナダ留学中にアメリカ旅行をするメリット

カナダとアメリカは陸続きで隣接しているだけでなく、カナダの都市バンクーバーからアメリカの都市シアトルまでは車で約3時間となっており、移動がしやすくなっています。
そのため、カナダ留学中はアメリカ旅行をすることをおすすめします。

ここでは、なぜカナダ留学中にアメリカ旅行をするのがおすすめなのかご紹介していきます。

アメリカ使われる英語を学べる

カナダへの留学理由としては語学の取得が多いのではないでしょうか。
カナダとアメリカはともに英語圏であるため、英語にはあまり違いがないと思う方もいると思いますが、実はカナダとアメリカでは少し、使われている英語に違いがあります。

例えば、「about」はアメリカだと「アバウト」ですが、カナダの場合は「アブート」と発音します。
また、疑問文である「~だよね?」をいう時は、アメリカだと「~right?」になりますが、カナダだよ「~eh?」が使われます。

カナダで使われる英語はカナダ英語と呼ばれ、アメリカ英語と発音が似ていることが多いのですが、ボキャブラリー(単語)やスペルにイギリス英語が混ざっているため、異なる部分が生じているのです。

このようにカナダとアメリカでは、使われている英語に多少違いがあるため、アメリカ旅行を行ってアメリカ英語を学ぶことで様々な発見があり、語学への興味が向上していくでしょう。

そのため、より語学を探求したい方はぜひアメリカ旅行をしてみてください。

アメリカには観光スポットが多い

アメリカには世界的に有名な観光スポットが多数あります。
中心地であるニューヨークには映画館や劇場の多いブロードウェイや年末年始のカウントダウンイベントで有名なタイムズスクエアがあります。
さらに、眠らない街として有名なラスベガスには多くのアミューズメントスポットが建ち並び多くの人で賑わっています。

そして、フロリダ州オーランドにはウォルト・ディズニーが自ら手掛けた唯一のディズニーランドとして有名なウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートがあります。世界で唯一の場所であるため、そこでしか味わえない体験ができることが特徴です。

なお、アメリカにはまだまだたくさんの観光スポットが存在します。
その他の観光スポットは、下記のページで紹介しています。ぜひご覧ください。
アメリカ旅行でおすすめの都市32選!見ておきたい観光スポットもご紹介

アメリカ旅行は、カナダ留学中の気分転換などのレクリエーション、また思い出作りとしてとても最適であり、充実した留学生活を過ごしたい方におすすめです。

ぜひ、カナダ留学中にアメリカ旅行を行い、楽しい学校生活を送ってみてはいかがでしょうか。

カナダ留学中のアメリカ旅行に必要な費用

カナダからアメリカ旅行を行う場合は、主に以下のような費用が必要です。

アメリカ旅行に必要な費用
・交通費

・食費

・宿泊費

・ESTAまたはビザ申請料

・I-94登録料(陸路の場合)

・その他滞在費

日本からアメリカへの渡航は飛行機が一般的で、交通費がとても高くなります。しかし、カナダからアメリカへ渡航する場合は電車やバスを使って陸路でも入国が可能なため、交通費があまり高くなりません。

そのため、日本からアメリカ旅行を行う場合と比べ、とても少ない費用でアメリカ旅行を楽しめるため、留学中の学生でも十分にアメリカを満喫することができるでしょう。

下記ページでは日本からアメリカへ旅行に行く際の費用についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

アメリカ旅行で気を付けること

アメリカでは、カナダと同様にチップ文化があります。
しかし、チップの相場は国によって異なることが多いため、アメリカへ行く際もチップの相場についてしっかりと確認しておくことが必要となります。

チップの相場については下記のページをご参照ください。
アメリカ旅行でチップはどうする?チップのマナーと相場を解説

また、距離が近くても国外へ出ることは変わらないため、観光を行う場所の治安状況の確認を怠らないようにしましょう。アメリカには、比較的治安が悪い地域がいくつかあり、そのような場所に行く際には、安全対策をしっかりと行い、身の安全を確保しましょう。

なお、カナダを出国する際はカナダで利用しているビザを必ず持参して渡航するようにしましょう。
カナダのビザがなかった場合、再入国ができなくなってしまうため、帰国ができない緊急事態に陥ってしまいます。
そのため、必ずアメリカへ渡航する際は、カナダのビザを持っておくようにしてください。

以下ではアメリカ旅行の際に気を付けることをまとめたのでご確認ください。

アメリカ旅行の際に気を付けること
・チップの相場を確認する。

・治安状況を確認し、安全対策をする。

・カナダビザを持っておく。

上記のことに気を付け、楽しいアメリカ旅行を行いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

アメリカはカナダから近いため、比較的容易に訪れることができます。
さらに、電車やバスを利用することで、移動費が安く抑えられ、少ない費用での旅行を行うことが可能です。

留学中の生活をより充実させるためにも、ぜひアメリカ旅行に行ってみてはいかがでしょうか。
また、アメリカ英語を体験し、語学への興味・関心を深めてみてください。

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