サイパン旅行は今いくべき?コロナ禍を経た現在の情報や入国方法について解説!

サイパン現在

サイパン旅行は日本から直行で3時間半ほどで到着するので比較的行きやすい海外として人気の場所です。
ただ、コロナの影響で直行便がなくなっていたりもしました。
現在のサイパンはコロナ禍を経てどのように変化しているのでしょうか?
入国に関する手続きなどについても記載していきます!

現在のサイパンの状態は?

現在のサイパンはどういう状態なのでしょうか?
観光客などは戻ってきているのか、コロナ前と比べるとどのような変化があるのか、現在のサイパンについて記載していきます。

徐々に観光客が戻りつつある

サイパンはコロナの影響で一時的に経済的なダメージを大きく受けましたが、新型コロナ事態をなんとか抑え込むことに成功し、2022年夏頃から観光客の受け入れを再開しております。
徐々にではありますが観光客が現地に訪れることが増えてきており、回復の兆しが見えてきている状態です。

ただし、まだまだ観光客は少ない

しかし、コロナ前の賑わいはまだ完全には取り戻せていないようです
日本からの渡航者は少なく、韓国からの渡航者もコロナ前の半数程度で中国に関してはいまだに直行便が戻っていない状態で観光客は激減しているとのこと…
一時期のサイパンはチャイナバブルとも言える状態だったが、コロナの影響で中国系の大型リゾートの建設は頓挫し、島内にある中国系のホテルや飲食店についても未だ空き家が目立っているとのことです。

回復には日本市場の復活が重要!

現地の観光ビジネスに携わっている人たちによると、日韓の人たちへの期待は大きくなっており、これは北マリアナ連邦政府も日韓の観光産業復活の両輪と考えており、かつてよりも縮小してしまった日本市場の復活については重要視しているとのことです。
そのため、ツアーなども格安なものがあったりしますので安くリゾート地を楽しみたい!
という方にはおススメの場所と言えるかもしれません。

バンザイクリフでは追悼の祈りを

サイパンは日本人にとって悲しい歴史がある土地でもあります。
「バンザイクリフ」という有名な岬があります。
ここは太平洋戦争中、1944年6月にアメリカ軍に追い詰められた日本兵や民間人たちがアメリカ軍からの降伏勧告や説得に応じず、岬から80m下の海に身を投げ、自決した悲劇の断崖として知られている場所です。
ここで自決者たちが口々に「天皇陛下、万歳」や「大日本帝国、万歳」と叫び、両腕を上げながら身を投げたことからこのように呼ばれるようになりました。
その時の自決者は約1万人にものぼるともいわれており、当時の海は真っ赤に染まっていたようです。
この名前の意味が分からずに日本人観光客がその岬でバンザイをして写真を撮影する人たちもいるようです。
現地の人たちからも「なぜ、日本人は日本兵がなくなった場所でみんなバンザイしているんだ?」と疑問の声が上がることもあるそうです。
もし、バンザイクリフに行くことがありましたらバンザイをすることなく、亡くなった方たちに向けて祈りをささげるようにしましょう。

サイパンへ入国するための必要書類とは

そんなサイパンですが、入国するために必要な書類とは何があるのでしょうか?
これからサイパン旅行をしたいと考えている人に向けて必要な書類を記載していきます。
アメリカへの入国とは少し違うので気を付けるようにしましょう!

有効期限内のパスポート

まず絶対必要になるのがパスポートです!
これは海外に行きたいかた皆さんご存じとは思いますが必須になります。
また、パスポートの有効期限についても注意をしてください。
有効期限について、日本から出国するときまでではなくしっかり日本に帰って来る時まで有効期限が残っている必要があります。
有効期限がギリギリの場合は、予期せぬ体調不良や悪天候で飛行機が欠航し、滞在期間が延びてしまうリスクがあるため、事前にパスポートの更新を検討しましょう。

航空券

次に、往復の航空券を購入しておきましょう。
コロナの時は日本からサイパンへの直行便は停止されておりましたが、2022年9月より成田空港からサイパンへの直行便がユナイテッド航空により復活しました。
韓国を経由していく方法もありますが、そちらの場合はフライト時間が6時間以上かかってしまいます。
直行便なら3時間半ほどでサイパンに到着するので半分ほどで到着できる直行便の航空券を購入しておくことをオススメします。

ESTAは滞在期間が45日以内なら不要

通常、ハワイなどに行く場合はESTAの申請が必要ですが、サイパンの場合、滞在期間が45日以内であればESTAの事前申請は不要です。
それぞれ滞在期間ごとに渡航するために必要なものが違うので注意しましょう!

滞在期間追加で必要な申請
45日以内とくになし
45日~90日ESTA(電子渡航認証)
91日以上VISA(査証)

ESTAの申請について詳しくは下記ページをご覧ください

アメリカ渡航に必要なESTAの申請方法をわかりやすく解説

代わりにI-736の記入が必要

ESTAの申請は必要ありませんが、飛行機内で配られるI-736という入国書類の記載が必要です。
機内で書くことも出来ますが、機内でゆっくり過ごしたい場合は事前に記入をして持ってくることもできます。
書類のダウンロードはコチラ
書類は日本語で書かれていますが、以下のことに注意して記載をするようにしてください。

・日本語で書かれている質問に対して、英語で記載すること。日本語はNG
・印刷は両面で印刷すること。2枚になることはNG
・カラーで印刷すること。白黒印刷はNG

必要であれば海外旅行保険に加入しておこう

任意になりますが、海外旅行保険には入っていたほうが良いです。
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険でも良いのですが、付帯されている補償対象に新型コロナウィルスが対応しているのか、対応していた場合の補償額などは事前に確認しておきましょう。
せっかくの旅行で体調を崩し、満足のいく観光が出来ず
さらに医療費も追加でかかってしまうなんてショックですよね。
そうならないためにも旅行保険に加入しておくことをオススメします。

税関申告書を機内で記入

機内ではI-736以外にも税関申告書も配布されます。
こちらも記入をして空港に降り立つようにしましょう。
税関申告書の書き方については下記ページを参考にしてください

【2024年最新】アメリカ税関申告書の書き方を記入例付きで解説

空港着陸後の入国の流れ

それではサイパン空港に到着してからの入国の流れについて記載していきます。
コロナが明けた現在、サイパンではどのように空港での入国審査が行われるのでしょうか?

①入国審査

まず、空港についたら行われるのは入国審査です。
審査場についたら、パスポートと共に、I-736であったり、ESTAだったりと必要な書類を提示してください。
自動で入国審査を行う端末があり、こちらの端末は日本語対応しているのでこれらを利用してスムーズな入国審査が可能です。
お客様が多い時間帯は職員が操作方法をサポートしてくれることもあるので安心です。

ESTA専用レーンが設置されていることもある

空港ではESTAを取得している人の専用レーンが設置されていることがあります。
この場合、通常レーンよりも入国審査がスムーズに終わることがあり、空港を出るまでの時間が短縮されます。
45日以内の旅行でもESTAを取得しておくことでスムーズな入国が出来るかもしれません。

②バゲージクレーム(手荷物受取)

入国審査が完了したら、飛行機内で預けた荷物をバゲージクレームで受け取ります。
もし、自分が預けた荷物が出てこない場合は、荷物を預けたときに受け取ったバゲージクレームタグをもってロストバゲージカウンターに向かいましょう。
そこでタグを渡して、職員に荷物の確認をしてもらいます

③税関申告

荷物を無事に受け取ったら最後に税関申告を行います。
空港の出口手前になる税関で、機内で書いた申告書を提出しましょう。
場合によっては荷物の確認等を行われることがありますが、指示に従うようにしましょう。
税関審査が終わったら、いよいよサイパン到着です。
素敵な旅を楽しむようにしましょう!

日本に帰国時の流れ

素敵な旅行を楽しんだら次は日本への帰国です。
日本への帰国時に行われる手続きについて記載していきます。
現在はコロナ前よりもスムーズになっているといわれています。

日本への帰国は全自動ゲート

日本国籍者が日本へ帰国するときはパスポートさえあれば帰国が可能となっています。
現在は自動ゲートにパスポートを読み込ませて、パスポートの写真と実際の顔をカメラで認証するだけです!
約10秒ほどでゲートを通過することができ、日本へ入国することが出来ます。
この場合はパスポートに帰国したことを示すスタンプを押されることはありませんが、自動ゲートの先にスタンプを押してくれるカウンターがあるので、希望の方はそこでスタンプを押してもらうことが出来ます。

税関申請や申告は「Visit Japan Web」で行えば楽

もし、税関申告が必要なものがある場合はこれらの申告が必要です。
帰国時の機内で配布される申告書に記載することでも申告は可能ですが、その場合は有人カウンターに並んで税関申告をする必要があります。
これは外国人観光客と同じ列に並ぶ必要があるので、シーズンによっては非常に長蛇の列になってしまい、なかなか空港から出ることが出来ずに時間を取られてしまいます。
そのため、スマホから税関申請や申告が出来る「Visit Japan Web」を利用しておけば、空港から出るのがスムーズで便利になります。
利用登録しておけば、翌年の年末まで申告が可能なので、日本にいる間に入力も可能です。
もし、旅行中に課税対象の商品を買う予定や持ち帰る予定がないのであれば、出発前から申告しておきましょう!
また、申告は代表者一人で家族の分もまとめて申請できるので便利です。

「Visit Japan Web」からの申請方法

①アカウントを作成

新規アカウント作成

アカウント作成はコチラ
サイトに入ったら、右上の「ログイン/登録する」をクリックしてとんだ先の「新規アカウント作成」をクリックしてください。
ここから、メールアドレスやパスワードを決めてアカウントを作成していきます。
パスワードは英数字+記号を含めたものなので、もしパスワードが決定できない場合は全ての文字が使われているか確認するようにしましょう。

②利用者登録

本人の情報登録

登録が完了したら、ログインをして、利用者情報の登録を行います。
パスワード情報などを記入しますが、カメラで撮影してアップロードと自身で入力して登録する方法の二つがありますので登録をするようにしてください。

③帰国便など情報を入力

入国・帰国予定の新規登録

「入国・帰国予定の新規登録」をクリックして、帰国便などの情報を入力していきます。
帰国時になんの便に乗るかなど記載が必要になるので飛行機のチケット確認などできるように準備をしてください

④必要な情報の登録

質問事項の登録

税関申請への登録を行っていきます。
はいかいいえで回答していくので、日本に持ち帰る予定の荷物や別送で送るものがある場合はそれについて「はい」と回答して必要情報を記載していきましょう。

⑤QRコードを発行

登録が完了したら「QRコードを取得」を押してQRコードを取得しておきましょう。
これで登録は完了になります。
「Visit Japan Web」の詳しい使い方については公式サイトの説明書をご覧ください。

検温チェックは未だに行われている

日本への帰国時に、事前のPCR検査などは必要ありませんが新たな感染症の流入を防ぐための監視「感染症ゲノムサーベイランス」は続けられております
特別な検査があるわけではありませんが、サーモカメラの前を通り体温のチェックが行われます。
基本的には前を通るだけで何か言われることはありませんが、目に見えて発熱などがわかる場合は声をかけられて任意の検査をお願いされることもあります。
もし、海外旅行から帰ってきて体調不良などがある場合は空港のスタッフなどに正直に伝えるなどをして指示に従うようにしましょう。

サイパンとグアムの旅行の違い

それでは最後に、サイパンとグアムの旅行を比較したときに何が違うのかを紹介していきます!
どちらに行くか迷っている人は参考にしてください。

サイパンとグアムの比較11選

気温や気候、天気について

サイパングアム
最高気温32度32度
平均気温27度27度
雨季4月~10月6月~10月
乾季10月~4月11月~5月

気候についての違いはほとんどないと言われています。
ただ、雨季や乾季については若干の違いがあるので、突然のスコールを避けたい場合は雨季は避けるようにしましょう。
ただ、現地の人は突然のスコールに対して傘などをささないのが一般的らしいので、雨を気にしないというのもある意味現地らしい楽しみ方かもしれませんね。

島の大きさ

サイパングアム
119km²549km²

島の大きさはグアムはサイパンの約4倍大きいといわれています。
どちらも島としてはコンパクトな島で、ショッピングモールやビーチなどが集結しているのでレンタカーを借りれば回りやすいといわれています。

ビーチ

サイパングアム
マニャガハ島
マイクロビーチ
オブジャンビーチ
ラウラウビーチ…etc
タモンビーチ
イパオビーチ
ガンビーチ
リティディアンビーチ…etc

ビーチの違いとしてはどちらも美しいビーチを楽しむことは出来ますが、大きな違いとしては整備されているかどうかと言われています。
グアムは比較的に観光客用に整備されており、フォトスポットやレンタルショップなどが充実しております。
しかし、サイパンに関しては自然を楽しむビーチという印象で、広く続く真っ白な白い砂浜を楽しめます。

観光地

サイパングアム
マニャガハ島
イスレタ・マイゴ・ファハン
バンザイクリフ
中部太平洋戦没者の碑
バナデロ
恋人岬
デデドの朝市
チャモロ・ビレッジ
ココス島
スペイン広場

観光地としての違いもビーチと同様で、観光地向けに近代的になっているのがグアムで、より自然を楽しむならサイパンといわれています。

飛行機の値段

飛行機の値段に関してはそこまでの違いなく、グアムもサイパンも往復で7万円前後でチケットを買うことが出来ます。
これはその他のアメリカ旅行と比べると安価なので、アメリカに行きたいなら行きやすい場所と言えるでしょう。
また、航空時間もあまり変わらず3時間半ほどで行くことが出来ます。

物価

物価に関してはグアムとサイパンに大きな違いはなく、基本的なホテル代やツアー参加料、飛行機の料金については同じ程度の金額になります。
使われる通貨も米国ドルと変わらないので、物価を気にしてサイパンかグアムどちらに行くかという選択はしないほうがいいでしょう。

主なショッピングスポット

サイパングアム
ジョーテン・ハファダイ・ショッピングセンター
Tギャラリア サイパン
アイ・ラブ・サイパン
ABC Store #701
Tギャラリア グアム
ザ・プラザ
タモンサンズプラザ
JPスーパーストア
マイクロネシアモール
グアムプレミアアウトレット

ショッピングを楽しみたいのであれば、グアムのほうがショッピングスポットが多くあるのでオススメになります。
グアムの主要のショッピングモールにはシャトルバスも運航しているので、レンタカーなどを借りずとも行けるので便利です。
ただ、ローカルに人気を集めるスーパー「ジョーテン・ハファダイ・ショッピング・センター」やサイパンのお土産を取り扱っている「アイ・ラブ・サイパン」などが中心街のガラパンに集中しており、こちらは観光客に人気となっております。

主要なホテル

サイパングアム
ハイアットリージェンシーサイパン
PICサイパンホテル
サイパンワールドリゾート
クラウンプラザリゾートサイパン
アクアリゾートクラブサイパン
ホテル・ニッコー・グアム
グアムリーフホテル
デュシットビーチリゾートグアム
グアムプラザリゾート&スパ
PICグアム

グアムとサイパンのホテルに関しても大きな違いはなく、どちらも100件以上の宿泊施設があり、高級なホテルからリーズナブルならゲストハウスなどなど幅広くあります。
自身の予算によって合ったホテルが選べるのはどちらも素敵ですね。
サイパンのオススメホテルは下記記事も参考にしてください

サイパン旅行で絶対に泊まるべきホテル20選!リゾートから高コスパまでご紹介

治安

グアムとサイパンの治安についてはどちらも海外旅行する場所としては比較的安全と言われています。ただ、どちらも日本ほど安全とは言えませんので、貴重品の取り扱いや一人で人気のない場所には行かないなどの注意は必要になります。
特に夜は繁華街を離れると街灯が少なくなり、道も暗くなるのでさらに注意するようにしましょう。

税金

グアムとサイパンはどちらも消費税や関税はかかりません。
ただし、20万円以上の買い物をした場合は課税対象となりますので注意が必要です。
グアムとサイパンの税金で大きく違う点は宿泊税です。
宿泊税とはホテルやコンドミニアムなどの宿泊施設で宿泊した時に収める税金のことで、
グアムの宿泊税は11%に対してサイパンは15%となっており、グアムのほうが安食のが特徴です。
ただし、グアムは店舗によっては売上税(GRT)が6%かかることがあります。

チップ

チップについてはサイパンもグアムも気にする必要はないといわれています。
既にサービス料という形で請求金額に含まれていることがほとんどと言われています。
また、お店によっては会計時のカウンターにTIPと書かれた瓶が置いてあるので、そこにいくらか入れるなどすればいいでしょう。
もし、どうしてもチップを渡したいという方は下記金額を参考に渡すようにしてください。
渡すときは硬貨ではなく紙幣でスマートに渡すのがカッコいいですよ。

サービス金額
空港での荷運び荷物1個につき1ドル
タクシー料金の15%
シャトルバス不要
ベルマンの荷物運び荷物1個につき1ドル
ホテルマンのタクシー手配1ドル
ホテルのベッドメイキング1泊2ドル
ホテルのクラブラウンジ利用1~2ドル
バレーパーキングで車を持ってきてもらった時2~3ドル
高級レストラン利用会計の20%程度
普通レストラン利用会計の15%程度
バーやクラブ会計の15%程度
スパ・エステ・マッサージ会計の15%程度

まとめ

いかがだったでしょうか?
サイパン旅行は現在、コロナ中と比べたら観光客は増えてきましたが日本からの直通便も復活しており、徐々に活気を取り戻しつつあります。
グアム旅行とも比較されがちなサイパンですが、大きな違いはないのでサイパン旅行計画をしてみるのも楽しいのではないでしょうか?

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