メキシコ入国に必要なのはESTA?ビザ?わかりやすく解説

アメリカ経由でメキシコに渡航する方はESTAを取得しましたか?この記事ではアメリカからメキシコへの渡航で知って損はない内容を解説しています。

アメリカ経由でメキシコへの渡航を検討中の皆さんは、アメリカのトランジットビザまたは、ESTAの申請はお済みですか?

「メキシコに行くんだからメキシコのビザだけあればいいんじゃないの?」

「そもそもESTAって?」

そんな方々に、アメリカ経由でメキシコに渡航する際に重要になることやメキシコの渡航情報をお届けします!

旅の準備から始まり、ビザやESTAの取得、観光地の紹介、そして安全な旅行のためのアドバイスまで、本記事ではこれからメキシコを訪れる皆様へ必要な情報を一挙公開します。

ぜひ参考にしてください。

〉〉 この記事の目次

メキシコに入国する際に、ESTA(エスタ)やビザは必要?

日本国籍の方が直行便でメキシコに入国する際、180日未満の滞在であればビザやESTAの必要はありません。

しかし、アメリカ経由便でメキシコに向かう場合にはESTAの申請が必要になりますので、ご注意ください。

また、メキシコへの滞在期間が180日以上になる場合や、観光や商用(現地で報酬を受け取る場合を除く)目的以外の場合はビザが必要になります。

アメリカ経由でメキシコへ渡航する場合最長滞在期間は最大90日に制限されます

日本からの直行便を利用してビザなしでメキシコに滞在する場合、最長180日間メキシコに滞在できますが、アメリカ経由でメキシコに向かう場合、最長滞在期間は90日に制限されます。

滞在期間が90日に限定される理由はESTAのルールによるものです。

ESTAを利用してアメリカの空港を経由し、メキシコに渡航した場合、帰路交通手段を問わずアメリカに再入国できることを条件に、メキシコに滞在できる期間が90日までになります。

メキシコ以外のアメリカ近隣国への渡航でも、ESTAを利用する場合は滞在期間に注意が必要です。

ESTAの90日ルールが適用されるアメリカ近隣諸国
メキシコ
カナダ
バーミューダ
カリブ諸国

メキシコ入国に必要になるもの

日本からメキシコへ入国する際に必要な準備は、直行便利用かアメリカ経由かによって異なります。

日本から直行便でメキシコに向かう場合

日本の空港から直接メキシコに向かう場合に必要になるものは下記の通りです。

直行便でメキシコに入国する際に必要なもの
パスポート 日本帰国時まで有効なパスポート
航空券 日本からメキシコまでの往復航空券
海外旅行保険証 メキシコで怪我や病気をした場合の医療費や追加滞在日時の宿泊費の負担をしてもらえます。 一部のクレジットカードに付帯しているが、個別で契約するのがおすすめ。
「たびレジ」への
登録
「たびレジ」は外務省により提供される最新の海外安全情報サービスです。 旅行中に大規模な自然災害やテロに遭遇した際に、現地の大使館や総領事館から連絡を受け取ることができます。
登録はこちら
Visit Japan Webへの登録 日本に帰国する際に必要な「税関申告」などの手続きをWeb上で行うことができるサービス。
登録はこちら
ビザ メキシコに180日以上滞在する場合や、観光・商用も目的以外で渡航する場合にのみ必要です。

日本からアメリカ経由でメキシコに向かう場合

日本の空港からアメリカを経由してメキシコに向かう場合に必要になる物は下記の通りです。

アメリカ経由便でメキシコに入国する際に必要なもの
ESTA(エスタ) アメリカの空港でトランジットする際に必要。
パスポート 日本帰国時まで有効なパスポート
航空券 日本からメキシコまでの往復航空券
海外旅行保険証 メキシコで怪我や病気をした場合の医療費や追加滞在日時の宿泊費の負担をしてもらえる。 一部のクレジットカードに付帯しているが、個別で契約するのがおすすめ。
「たびレジ」への
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「たびレジ」とは外務省が配信している最新海外安全情報サービス。 旅行中に大規模な自然災害やテロに遭遇した際に、現地の大使館や総領事館から連絡を受け取ることができる。
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ビザ メキシコに180日以上滞在する場合や、観光・商用も目的以外で渡航する場合にのみ必要

メキシコ入国のツーリストカード(FMM)について

メキシコを訪れる旅行者は、ビザ以外にもいくつかの重要な書類を準備する必要があります。

ここでは、メキシコのツーリストカードの申請と使用方法、緊急時の書類準備について詳しく説明します。

メキシコ入国に必要なツーリストカード(FMM)の申請方法

ツーリストカードは、「FMM(FORMA MIGRATION MULTIPLE)」や、「出入国カード」などとも言われる公式な旅行許可書です。2022年12月15日より空路・海路でメキシコに入国する際に提出義務があったツーリストカードが廃止され、パスポートで出入国を管理するようになりました。

しかし、陸路でメキシコに出入国する際には、以前と同様にツーリストカードの提出が必須となります。

ツーリストカードは入国地の入国審査官から受け取ることができます。
また、オンラインで事前に書類を作成・印刷し、各地にあるメキシコ出入国管理局(INM)に提出することもできます。ツーリストカードは提出後に半券が渡されますが、メキシコ出国時に必要になりますので、厳重に保管しておきましょう。

ツーリストカードは180日間有効で、これにより観光、ビジネスミーティング、短期研修などの活動が許可されます。ただし、有給の仕事をするためには適切なビザが必要です。

なお、アメリカから入国し、国境付近でのみ滞在したうえで72時間以内にアメリカに戻る場合にはFMM登録が不要の場合もあります。

メキシコ入国時のパスポート要件

メキシコ入国時には、有効なパスポートが必要です。

パスポートは旅行期間中ずっと有効でなければならないため、出発前に有効期限をチェックしてください。

さらに、パスポートには入国と出国時のスタンプ用に少なくとも1ページの空きスペースが必要です。

緊急時に備えて用意すべき書類

旅行中に何が起こるかわからないため、緊急時に備えて下記のような書類を準備しておくことをおすすめします。例としては、旅行保険の詳細、緊急連絡先、重要な医療情報(アレルギー情報など)を記した書類などです。 

また、パスポートやビザ、ツーリストカードなどの重要な書類のコピーを作成し、原本は別の場所に保管しておくことも重要です。

これにより、書類が紛失した場合でも手元に情報が残り、再発行の手続きがスムーズに行えます。

緊急時に必要な書類
海外旅行保険の詳細 契約している保険の補填対象を確認する際に便利
緊急連絡先 万が一のことがあった際に自分の状況を真っ先に伝えることができる
重要な医療情報 アレルギーや普段飲んでいる薬の情報、持病など
パスポート等のコピー 紛失した際に再発行手続きがスムーズになる

メキシコ入国の流れ

入国審査について

前述したように、2022年12月15日からメキシコの全ての国際空港で「出入国カード(FMM)」が廃止されました。その代わりに、出入国の記録は全てパスポートに押される入国スタンプによって管理されています。

入国審査ではパスポートを提示、入国審査官からの質問に回答することで入国スタンプを押してもらえます。

入国審査の際には、パスポート以外に「航空券(eチケット)の控え」と「滞在予定の宿泊施設から送られた予約確認メール」の提出が必要になるため、準備をして待機しましょう。

出入国カードが廃止されたため、入国審査の時間が非常に長くなっています。乗り継ぎ予定の方は2時間以上の余裕をもってスケジュールを組むようにしましょう。

自動入国審査ゲートの利用

メキシコの一部の空港では、入国審査を自動で行う「自動入国ゲート」が導入されています。

このゲートの対象者は観光目的でメキシコに入国する方のみです。自動入国ゲートを利用して入国した場合は、パスポートにスタンプが押されませんが、紙のレシートが発行されます。この紙のレシートには、出入国を記録したサイト「FMMD(Forma Migratoria Multiple Digital)」へアクセスできるURLが記載されていますので、なくさないように厳重に保管しておきましょう。

出国の際にはFMMDの印刷紙、もしくは画面を提示する必要があります。

預けた荷物の受け取り

入国審査後、空港で預けた荷物の受け取りがあります。荷物が紛失してしまったり、破損していた場合にはすぐに近くのスタッフに荷物引換証(Claim Tag)を提示し、対応してもらいましょう。

無事に荷物を受け取ることができた方は、次に税関審査を行います。

メキシコの税関

メキシコに入国する際に、規制されている物品や持ち込みが禁止されているものは下記の通りです。無理に持ち込もうとすると没収されてしまうだけでなく、入国審査官による取り調べを受けなければならない可能性もありますので注意しましょう。

メキシコ入国の際に持ち込みが制限されているもの
携帯電話・タブレット 3台まで
カメラ・ビデオカメラ 2台まで
パソコン 1台まで
アルコールが含まれている飲料
(18歳以上の成人のみ)
3ℓまで
※ワインは6ℓまで
紙巻きタバコ 1人10箱まで
葉巻タバコ 25本まで
刻みタバコ 200gまで
土産品 500ドルまで
(市場価格に基づく)
現金・外貨 10,000ドル相当まで
それ以上の場合は要申告

税関に申告すべき物品をもって入国する場合は、税関申告書にて申告を行う必要があります。
電子税関申告書はこちらからアクセスすることができます。

メキシコ入国の際に持ち込みが禁止されているもの
電子タバコ・加熱式タバコ 電子タバコや加熱する機械も持ち込み不可
麻薬・医薬品 一部の日本の市販薬には、メキシコで禁止されている成分が含まれているものがあるため、必要な分だけ持参したり、医師の薬剤傾向証明書等を併せて持参すべき
植物類 野菜・果物・種子を含むあらゆる植物
動物類 生きている動物・水生生物・魚など
メキシコ国外からの土の持ち込みは禁止
缶詰以外の食品 肉類やカップラーメンなどの食品も持ち込み禁止
暴力などにつながるあらゆる画像 風俗を乱す可能性があるため
自分の物ではない古着 販売用の個人輸入だと疑われる可能性がある
武器・弾薬 治安を脅かす可能性のあるもの

なお、免税規制は変更されることもあるため、詳細はメキシコ税関公式ホームページをご覧ください。(スペイン語で記載されています。)

アメリカ経由でメキシコに行く際に必要なESTA(エスタ)について

メキシコへの旅行を計画している方でアメリカ経由で行く場合には、電子渡航認証システム(ESTA)の申請が必要になります。

ESTA(エスタ)とは?

ESTA(エスタ)とは、アメリカの電子渡航認証システムです。

ESTA(エスタ)はVWP(ビザ免除プログラム)の一環として運用が始まりました。渡航前にESTA(エスタ)申請を行うことで、渡航者の身元の判別が行われアメリカに渡航するのにふさわしい人物であるかを検討することができるシステムです。

つまり、事前に入国審査を行うことで、ビザなしでアメリカに渡航できるようになるということです。

ESTA(エスタ)が取得できる国はVWP参加国の国民のみです。日本もVWPに参加していますので、気軽に申請することができます。ESTA(エスタ)を取得することで、ビザ免除プログラム参加国の国民はビザを取得せずにアメリカに渡航することができるようになります。

以下では、ESTA(エスタ)の申請手順や必要書類、有効期限について説明します。

ESTA(エスタ)の必要書類

ESTA(エスタ)の申請に必要な書類は、パスポートのみです。

また、申請料の支払いにクレジットカードまたはデビットカードが必要になります。

申請の準備として、パスポートとクレジットカードまたは、デビットカードを用意して、ESTA申請に移りましょう。

ESTA申請に必要な書類
パスポート 申請者自身のパスポート
日本帰国日まで有効期限が残っているもの
クレジットカード
(デビットカード)
ESTAの申請料金の支払いに必要
申請者名義のものでなくても問題ない

ESTA(エスタ)の申請方法

ESTA(エスタ)の申請には、公式サイトから自分でESTA申請を行う方法と、ESTA申請代行サービスを利用する方法があります。

自分でESTAを申請するには、「ESTA公式サイト」にアクセスし手順に従って申請者情報を入力する必要があります。

必要になる書類は、パスポートだけなので気軽に申し込みすることができます。しかし、記入内容に間違いや虚偽が見つかった場合には渡航認証申請が拒否されます。

そのため、入力の際には慎重に行いましょう。

詳しい申請方法は下記のリンクから確認することができます。申請の流れに沿って解説していますので、是非ご確認ください。

ESTA(エスタ)とは?取得条件や申請方法を解説

もし、ご自身でESTA申請を行うことが難しいと判断した場合は、ESTA申請代行サービスを利用する事をオススメします。

ESTAの申請代行サービスは、手数料を支払う代わりにESTA(エスタ)申請のスペシャリストが申請を代行するサービスのことです。

ESTAが初めてでよくわからない方や、正確に入力する自信のない方、グループでの申請が面倒に感じる方などの利用がおすすめです。

ESTA申請代行サービスの利用はこちらから

ESTA(エスタ)の有効期限と更新方法

ESTAの有効期限は、申請日から2年間です。

ただし、その間にパスポートが失効すると、ESTAも無効となりますので注意が必要です。

また、ESTAは2年間で複数回の旅行に使用できますが、一度の滞在は最大90日までとなっています。 

ESTAの更新はオンラインで行うことができます。

旧ESTAが無効になった際、またはパスポートの変更、住所の変更など重要な情報の変更があった際に新たな申請が必要となります。

これらの利点と欠点を踏まえ、慎重に旅行計画を立てることが重要です。ESTAは取得後、2年間有効であるため、将来的にもアメリカへの渡航を考えている方は早めの手続きをお勧めします。

ESTAの有効期限については下記の記事により詳しい情報が記載されていますので、参考にしてください。

ESTA(エスタ)を利用したメキシコ滞在中の一時的なアメリカ訪問について

メキシコを訪れている間にアメリカに一時的に行く予定がある方もいるかもしれません。下記では、一時的なアメリカ訪問の際のESTAの利用方法、注意点や手続き、そしてパスポートとビザのチェックについて説明します。

メキシコ旅行中にアメリカへの一時訪問

メキシコから一時的にアメリカに訪問するためには事前にESTA申請を行う必要があります。アメリカ経由でメキシコに入国する場合と基本的には同じです。アメリカ国土安全保障省のウェブサイトからオンラインで申請できます。

必要な情報はパスポート情報、連絡先、アメリカでの滞在先などです。

ESTAの有効期限は申請から2年間で、その間は何度でも入国することができます。ただし、一度の滞在は90日以内に制限されています。

なお、メキシコ渡航時にアメリカ経由便に乗って入国した方は、再入国する際の入国検査が簡易的になります。

メキシコからのアメリカ入国の際の手続き

メキシコからアメリカへ一時的に移動する場合、旅行者はアメリカの入国審査を受けなければなりません。これは、アメリカの国土安全保障省が定める法律に因って決められています。

まず、アメリカに入国する際の基本的な手続きから見ていきましょう。

通常、入国する前に電子渡航認証システム(ESTA)の申請をする必要があります。

このESTAは、アメリカへの渡航許可を求めるための電子的なシステムで、出発の72時間前までに申請が必要です。オンラインで簡単に申請ができ、一度申請すれば2年間有効です。

次に、ESTAを申請しただけでは最終的な入国許可が下りるわけではないことを覚えておくことが重要です。実際にアメリカに入国する際には、入国審査官による審査があり、その結果が最終的な入国許可に直結します。

審査官は、入国者のアメリカへの渡航目的、滞在期間、旅行中の活動などを基に、入国を許可するかどうかを決定します。

したがって、入国審査時には目的や計画を明確に説明できるよう準備をしておくとよいでしょう。

メキシコからアメリカに入国する際の注意点

メキシコからアメリカに入国する際の審査では、パスポートとESTAの確認の他、所持品の検査が行われます。所持品には規制物品が含まれていないことを確認することが求められます。

一部の食品や植物、薬物などはアメリカに持ち込むことができないため、事前に国土安全保障省のウェブサイトなどで確認しておくことを推奨します。

メキシコ渡航時のコロナワクチン接種について

2024年2月時点で、メキシコ入国に際してワクチン接種証明書や陰性証明書の提出は必要ありません。

ただし、今後再流行した場合は下記の項目について理解しておく必要があります。

メキシコ渡航前のコロナワクチンの接種回数

通常、新型コロナウイルスワクチンの効果を最大化するため、2回以上の接種が推奨されます。

現在はワクチン未接種でも現状ではメキシコへの入国は可能です。
なお、一部の航空会社では、搭乗のためにワクチン接種証明書の提示を求める場合もあります。詳しい要件は各航空会社のウェブサイトや、出発前に航空会社に問い合わせて確認しましょう。

メキシコ滞在中にコロナになった場合

万が一メキシコ滞在中に新型コロナウイルスの症状が現れた場合、直ちに最寄りの医療機関に連絡し、指示に従ってください。

現地の公衆衛生当局からの指示が出れば、隔離措置をとることもあります。

このような事態に備えて、海外旅行保険に感染症に対する補填が含まれているか確認し、医療費や予期しない滞在費用がカバーされるようにしておくことをおすすめします。

日本帰国時のPCRの検査について

新型コロナウイルスの状況により、過去には日本への帰国の際はPCR検査の結果の提示が必須とされていました。

2023年の5月にコロナウイルスが5類に移行したのを機に、現在では帰国時のPCR検査は必要とされていないものの、新型コロナウイルスの感染状況により要件が変わる可能性もあるため、常に最新の情報を確認することが重要です。

外務省の海外安全対策ホームページメキシコ大使館の新型コロナウイルスについてなどといった公式の情報源を参考にすると良いでしょう。

旅行の計画、出発前、旅行中、帰国後など、随時最新の情報を確認して安全な旅行を心掛けてください。健康のためにも、旅行中の自己管理を怠らないようにしましょう。

メキシコ渡航にはビザは必須?

日本国籍の方はビザなしでメキシコへ渡航できます。ただし以下の条件を満たす必要があります。

日本国籍の方

  1. 180日以内の観光・業務(無報酬に限る)・通過・外交・公用目的
  2. パスポートの有効期限が日本帰国時まで有効で、未使用査証欄が1ページ以上
  3. 入国時にFMM(FORMA MIGRATION MULTIPLE)の提出
    ※FMMは空路の場合は機内、陸路の場合は入国地で入手可能

もし、メキシコで180日以上滞在する場合や、180日以内の期間であっても報酬を受ける活動をメキシコ国内で行う場合には事前にビザの取得が必須になります。

国籍は日本以外の国だが、日本に永住している外国人の方

日本に住んでいる外国人の方であっても、日本の在留資格が「永住者」や「特別永住者」の場合には、以下の条件を満たせばメキシコにビザなしで渡航することができます。

  1. 180日以内の観光・業務(無報酬に限る)・通過・講演・会議・スポーツ・イベントへの参加目的
  2. パスポートの有効期限が日本帰国時まで有効で、未使用査証欄が1ページ以上
  3. 入国時にFMM(FORMA MIGRATION MULTIPLE)の提出
  4. 入国時にパスポート(再入国許可証でも可)にある「永住者」「特別永住者」のスタンプまたは、特別永住者証明書を提示

以上のように、日本国籍の方は、一定の条件を満たすことでメキシコへビザなしで観光することができます。また、日本で永住者の資格を持つ外国人の方も同様にメキシコへビザなしで渡航することができます。

では、上記の条件に当てはまらない方がメキシコに渡航する場合に取得すべきメキシコビザについて解説していきます。

メキシコ渡航に必要なビザ

メキシコで長期滞在を考えているなら、ビザの申請手続きは避けて通れません。
メキシコビザの申請方法と目的別のビザ種類を詳しく解説します。

メキシコビザの申請方法と条件

日本人がメキシコを観光目的で訪れる場合、短期間(最大180日)ならビザは不要です。

しかし、仕事や学業、長期滞在など特定の目的の場合はビザを申請する必要があります。 

ビザ申請は最寄りのメキシコ大使館または領事館で行い、必要な書類はパスポート、証明写真、申請料、そしてビザ申請の目的を証明する書類等です。

メキシコ大使館・総領事館の査証申請サービスについてはこちら

渡航目的に応じたビザの種類

メキシコを訪れる目的は人それぞれで、観光だけでなく、学生としての留学、ビジネス、就労など、さまざまな活動があります。

そのため、訪れる目的によっては別の種類のビザが必要となることを覚えておいてください。

なお、日本国籍の方はメキシコの観光ビザの対象外となります。

メキシコへ観光目的で渡航する場合には、上記のビザなしでのメキシコ渡航を行ってください。

主なメキシコビザ
学生ビザ メキシコでの留学や研究を目指す人向けのビザです。 申請には受け入れ通知書や学校の登録証明書が必要となることが多いです。
就労ビザ
(一時移住者用査証)
メキシコで180日以上4年以下の期間、就労を予定している人のためのビザです。 雇用契約や雇用者のスポンサーシップが必要となる場合があります。
観光ビザ 日本国籍の方は、メキシコとビザ免除協定を結んでいるため、滞在期間が180日以内であれば、観光ビザを取得する必要はありません。
観光ビザはメキシコトビザ免除協定を結んでいない国の国民がメキシコで観光する際に必要になるビザです。
永住ビザ メキシコで永住権を獲得したい方向けのビザです。 永住ビザを取得するには様々な条件が必要になります。

したがって、適切なビザを取得するためには、自分の旅行目的を明確にして、それに対応するビザの要件を理解し、必要な手続きを進めていくことが重要です。

 また、アメリカを経由してメキシコに行く場合は、ESTAの申請も忘れないようにしましょう。

これは電子渡航認証システムのことで、VWP(ビザ免除プログラム)参加国の市民がアメリカへの短期滞在を認められるためのものです。 

メキシコのビザは、一般的に最寄りのメキシコ大使館または領事館で申請することができます。具体的な申請方法や必要な書類は、ビザの種類により異なるため、具体的な手続きは該当する大使館や領事館のウェブサイトで確認するか、直接問い合わせてください。

 一見複雑に感じるかもしれませんが、事前にしっかりと準備をしておけば、スムーズなメキシコ旅行が実現します。旅行の目的に合わせた適切なビザを選び、必要な手続きを進めることで、メキシコでの素晴らしい経験を最大限に楽しむことができます。

メキシコ大使館の連絡先
住所 〒100-0014 東京都千代田区永田町2-15-1
業務時間 平日(月~金)9:00~13:00/14:00~17:00
電話番号 +(81-3) 3581-1131
Eメール infojpn@sre.gob.mx
メキシコ大使館領事部の連絡先
住所 〒100-0014 東京都千代田区永田町2-15-2
業務時間 平日(月~金)9:00~13:00/14:00~17:00
電話番号 +(81-3) 3580-2961
Eメール conjpn@sre.gob.mx

メキシコビザのよくある質問

学生ビザ

メキシコの大学や大学院などに正規入学する場合、学生ビザが必要になります。短期語学留学で180日以内のメキシコ滞在を予定している場合はビザなしでメキシコに滞在する事ができます。

学生ビザを申請するための条件は何ですか?

メキシコの学生ビザの取得条件は2つあります。

まず一つ目はメキシコ国内の教育機関に正規入学することを証明する「入学許可証」を所持している事です。当たり前ですが、メキシコの教育機関に入学しなければ、学生ビザを取得することはできません。

二つ目は、メキシコで生活していくだけの経済的な余裕があるか証明する事です。

学生ビザの所持者はメキシコ滞在中、就労することができません。そのため、在学期間中現地で働かなくても問題ない程度の経済状況である必要があります。

経済証明には、銀行の残高証明書や納税証明書などを大使館に提出しましょう。

学生ビザの有効期間はどのくらいですか?

一般的には、メキシコの学生ビザの有効期限は1年間です。ただし、受講しているカリキュラムの長さに合わせて延長申請を行うことができます。

就労ビザ(一時滞在者用査証)

メキシコで働きながら滞在する場合、就労ビザである「一時滞在者用査証」が必要になります。このビザを取得することで180日以上4年以下の滞在が可能になります。

就労ビザの申請はどのような流れですか?

メキシコの就労ビザ取得には、まずメキシコの出入国管理庁に入国許可証を申請するところから始まります。また、同時にメキシコでの就労先である雇い主を探す必要があります。

入国許可証が届いたら、在日メキシコ大使館に連絡を取り、面接を行います。

面接の際にメキシコ大使館に提出する書類は下記の通りです。

  • ビザ申請書
  • パスポートの原本
  • パスポートのコピー
  • 入国許可証
  • 証明写真

通常、メキシコ在住の雇用主が就労ビザの手続きを行いますので、雇用契約書や職務記述書などは用意する必要はありません。

また、面接は英語またはメキシコの公用語であるスペイン語で行われますので、語学の準備はしっかり行っておきましょう。

無事面接が通れば、メキシコの就労ビザが発給されます。

就労ビザの申請処理にはどれくらいの時間がかかりますか?

メキシコ申請が処理される時間は個人の状況によって異なりますが、一般的には3か月ほどかかります。

また、提出書類の不備などが見つかると、さらに時間がかかりますので書類の準備は正確に行いましょう。

観光ビザ

観光ビザはメキシコに観光目的で渡航する際に必要になるビザです。日本国籍の方は、メキシコに観光目的で渡航する場合、ビザ無しで最大180日間滞在できますので、観光ビザを取得する必要はありません。

観光ビザはどのような人が取得しますか?

基本的に、メキシコとビザ免除協定を結んでいない国の方がメキシコに観光目的で渡航する際に必要になります。

観光ビザの滞在期間はどのくらいですか?

観光ビザの滞在期間は最長180日間です。ビザなしで滞在できる期間と同じであるため、日本国籍の方が取得するメリットはありません。

永住ビザ

メキシコでの永住権を取得するために必要になるビザです。永住権を取得する事で、現地での就労をビザの更新無しでできるようになる等のメリットが多くなります。

永住ビザを申請する資格は何ですか?

メキシコの永住ビザを申請する条件は、「メキシコに4年間滞在している」または、「メキシコ国籍の配偶者との婚姻関係が2年間以上である」ことです。

永住ビザの申請に必要な書類はどのようなものですか?

永住ビザを申請する際に必要になる書類は下記の通りです。

  • 申請者のパスポート
  • 申請用紙
  • 証明写真
  • 有効なメキシコビザまたはメキシコ在留カード

就労ビザを取得して、4年間メキシコに滞在した方は、ビザの更新時に永住者にステータスを変更する事が出来ます。

また、メキシコ国籍の配偶者と2年間の婚姻関係がある方は、配偶者と共に、イミグレーション(移民局)に訪れることで永住権を申請することができます。

日本からの直行便とアメリカ経由のメキシコ渡航比較

旅の第一歩はフライトの選択です。日本からメキシコへの直行便とアメリカ経由の2つの選択肢がありますが、それぞれにはメリットとデメリットがあります。

日本からメキシコの直行便のメリット・デメリット

日本からメキシコへの直行便を選ぶ際には、その利点と制約を十分に理解しておくことが重要です。 

メリット

まず、直行便の最大の利点は、移動時間が短いことです。

アメリカ経由など他のルートを使うよりも飛行時間が短くなります。これは、長時間のフライトが苦手な人や、旅行時間を最大限に活用したい人にとって大きなメリットとなります。 しかし、直行便にはいくつかのデメリットも存在します。

デメリット

日本からメキシコへの直行便のデメリットの一つが、運航便数の少なさです。

日本からメキシコへの直行便は、航空会社や曜日によっては運航されていないことが多く、利用できる日程が限定的となります。

これは、特定の日程での旅行を計画している場合には制約となる可能性があります。

また、直行便の価格は一般的に経由便よりも高めです。

直行便の方が短時間で移動できるという利点がある一方で、その分、費用も高くなる傾向があります。

そのためですので、予算を重視する旅行者にとっては、この費用面も考慮するべきポイントとなります。

アメリカ経由便のメリットとデメリット

メキシコへの旅行を計画する際、アメリカ経由便を選択する場合が多いかと思います。しかし、その場合はESTA(電子渡航認証システム)の取得が不可欠です。ここでは、ESTAを活用してアメリカ経由でメキシコに入国する際のメリットとデメリットを解説します。

メリット 

・便数が多い
アメリカ経由のフライトは、一日に何便も運行されており、時間帯や航空会社の選択肢が豊富です。これにより、旅行計画が柔軟になります。 

・価格が比較的安い
直行便と比べて、アメリカ経由のフライトは価格が安い傾向にあります。これにより、予算を抑えつつ旅行ができる可能性があります。 

・米国滞在も追加できる
アメリカ経由であれば、メキシコに行く前にアメリカの都市を短期間訪れるなど、旅のバリエーションが増えます。加えて、乗り継ぎ地での宿泊や観光が行えます。経由地で予想だにしなかったグルメや文化に触れ合える機会があるかもしれません。

デメリット

・アメリカの入国審査
アメリカの入国審査は非常に厳格であり、時間がかかる場合があります。このため、乗り継ぎ時間に余裕を持っておく必要があります。

・ESTAの手続き
アメリカ経由の場合はESTAの取得が必須です。この手続きはオンラインで行いますが、出発の少なくとも72時間前には申請を完了させなければなりません。

・トランジット中のストレス
乗り換えや審査によるストレスが増え、特に長距離フライトの場合は疲れがたまる可能性があります。

メキシコの基本情報

メキシコはその豊かな文化、歴史、自然の美しさで知られており、旅行者にとって魅力的な目的地となっています。本記事では、メキシコという国と、観光時の注意点について詳しく説明します。

メキシコってどんな国?

メキシコは北アメリカの南部に位置し、米国と中南米を繋ぐ重要な地理的位置を持っています。
古代文明の遺跡、豊かな文化、美しいビーチ、壮大な山脈、そして活気ある都市生活など、多種多様な魅力が詰まっています。
メキシコシティはメキシコの首都であり、その活気ある芸術、食文化、そして多くの博物館で知られています。また、古代マヤ文明の遺跡であるチチェン・イッツァ、美しいビーチリゾートであるカンクンやプラヤ・デル・カルメンなど、様々な観光地があります。

メキシコ観光の注意点

メキシコ観光を楽しむ上で、以下の点に注意することをおすすめします。 

まず、健康と安全性に注意が必要です。一部地域では犯罪が問題となっているため、旅行先の治安情報を事前にチェックしましょう。また、水や食品衛生にも気を付ける必要があります。

訪問前に必要なワクチン接種を受け、旅行保険を確認してください。

次に、言葉の問題です。英語は都市部では通じますが、地方ではスペイン語が主要な言語です。

基本的なスペイン語のフレーズを覚えておくと役立つでしょう。

最後に、カスタムとエチケットについて理解しておくと、地元の人々との交流がスムーズになります。メキシコ人は一般的に暖かく、友好的ですが、礼儀正しさも大切にしています。

メキシコはその多様性と豊かさから、訪れる人々に多くの驚きと発見を提供します。これらの点に注意しながら、メキシコの美しい文化と自然を満喫してください。

メキシコ渡航者者向けの安全対策

メキシコはその歴史、文化、そして自然の美しさで多くの観光客を引き寄せていますが、治安状況や緊急時の対応など、安全対策について理解しておくことが重要です。

本記事では、これらの情報について詳しく解説します。

メキシコの治安状況

メキシコは一部地域で犯罪が問題となっています。

特に、薬物関連犯罪が注目されており、特定の都市部や地域では強盗、誘拐、暴力事件が報告されています。

しかし、観光地や主要都市の中心部は一般的に安全で、警察のパトロールも頻繁に行われています。旅行先の最新の治安情報を事前に確認し、不必要なリスクを避けるよう注意が必要です。

メキシコ旅行の安全対策

メキシコを旅行する際の安全対策として、以下の点に注意してください。

・大きな人混みや不審な行動を示す人々から離れる

・価値のあるものや大量の現金は持ち歩かず、ホテルのセーフティボックスなどに保管する

・夜間の移動は避け、公共交通機関ではなく信頼性のあるタクシーサービスを利用する

・常に身分証明書を携帯し、必要に応じて提示できるようにする

緊急時の緊急連絡先と在メキシコ日本大使館

緊急時には、以下の連絡先を覚えておくと安心です。

メキシコ大使館の連絡先
メキシコで救急・警察を呼ぶときの番号 911
日本大使館の電話番号 +52 55-5211-0028

在メキシコ日本大使館は日本国民の保護を目的としており、パスポートの紛失や犯罪の被害などの問題に対応します。万が一、トラブルが発生した場合は日本大使館に連絡を行いましょう。 

旅行の準備と共に、緊急連絡先の情報をしっかりと把握し、安全に旅行を楽しんでください。

まとめ

以上がメキシコ渡航に必要な内容となります。アメリカに乗り継ぎでメキシコに向かう場合には、ESTAやアメリカのトランジットビザなどを予め申請しなければなりません。また、渡航の際には、ビザなしでメキシコ渡航できる制度の活用を検討してみましょう。

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