アメリカ カンザスシティパレードで銃乱射 被害者は22人 うち半数が16歳以下

カンザスシティ、ミズーリ州で2月14日、カンザスシティ・チーフスのスーパーボウル優勝パレードの終わりに銃乱射事件が発生し、死傷者は計22人に上ってっています。発端は紛争に起因するものと見られています。この事件により1人が命を失い、21人が負傷しました。
残念なことに、被害者の中にはわずか6歳の子供も含まれていると報告されています。
しかし、スーパーボウル優勝チームであるチーフスの選手、コーチ、スタッフは全員無事であることが確認されました。


この悲劇的な出来事は、水曜日に観客がパレードと集会を後にし、ユニオン駅の目の前で発生しました。カンザスシティ市長クイントン・ルーカス氏によると、およそ100万人の観客がこのパレードに参加することが予想され、現場では800人以上の警察官が配置されていました。

事件に関連して、現在2人の未成年者が拘束されていますが、まだ訴追はされていません。カンザスシティ警察は、未成年者の検察官と連携して捜査結果を検討し、適切な訴訟を決定すると15日木曜日の夜に明らかにしました。

また、銃撃事件に関連して拘束されていた3人目の未成年者は、事件に関与していないと判断され、現在は拘束されていません。

カンザスシティ警察によると、事件の現場からは複数の銃が回収されました。ステイシー・グレイブス署長は木曜日に会見を開き、被害者の少なくとも半数が16歳未満であると述べています。消防当局の発表では、被害者には致命傷8人、重傷7人が含まれています。

チルドレンズ・マーシー病院は、6歳から15歳までの11人の子供を受け入れたと発表しましたが、6歳の子供が銃撃によって負傷したのか、それともその後の混乱によるものなのかは明らかにされていません。
メルシー病院には子供9人が搬送されたと報告されています。木曜日時点では3人がまだ病院に残っていますが、すべての被害者が回復する見込みです。

ユニバーシティ・ヘルスは、8人の銃撃患者を受け入れ、そのうち2人が現時点でも重体であると発表しました。同院の外科医ダスティン・ニール博士によると、パレードにいた医師とカンザスシティ消防局の医療ディレクターが患者のトリアージ(患者の容態に応じて優先順位を付けること)を行い、最も重症の人々を最初に病院に搬送することができた、と述べました。
病院に最初に到着した被害者は重体の患者の1人で、到着してから5分以内に手術室に運ばれ、彼の容態は無事に安定し、一命を取り留めることができました。
ニール博士によると、彼が受けた傷は90%が致命的であり、もし彼がそのとき病院に到着していなければ、生き残ることはなかった可能性があると述べました。重体のもう1人の患者も水曜日に手術を受け、数日以内に安定状態になるように医師は最善の処置を行っています。

銃乱射事件を巡って、グレイブス署長は事件に関与したと思われる人物を物理的に止めたり、互いに助け合ったりした観客を称賛しました。また、彼女は警察官の対応を「模範的」と評し、「私はこの出来事に怒りを感じていますが、対応には感謝しています」と記者たちに語りました。

この事件で射殺されたのは、地元ラジオ局のDJ、リサ・ロペス=ガルバンでした。「この無意味な行為が、彼女の家族とKCコミュニティから美しい人を奪った」と水曜日にラジオ局は声明で述べました。44歳の彼女は夫と2人の幼い子供を残しています。「今朝目覚めたときはわくわくしていましたが、家族に悲劇が起こるなんて最後まで思いもよりませんでした」と、彼女の兄ベト・ロペスはABCニュースに語りました。

今年に入ってから、アメリカ合衆国では少なくとも48件の銃乱射事件が発生し、81人が死亡し、165人が負傷しています。

(引用:abc NEWS

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