ハワイ観光局、2月の宿泊業のレポートを発表 稼働率と収益が増加傾向に

ハワイ観光局は、昨年の同月と比較して2月のハワイ州全体でホテルの一室あたりの収益が増加傾向にあると発表しました。この結果は、コロナ禍からの回復途中にあるハワイにとって、大きな前進です。

ハワイ観光局は、3月19日に州全体のホテル業績を発表し、2024年2月は2023年同月と比べて稼働率と一部屋あたりの収益はわずかに向上した一方で、平均日別料金(ADR:Average daily Rate)は低下したと報告されました。
つまり、一部屋の値段が安くなったため、ハワイへの旅行者が増え、収益につながったという事が考えられます。
また、パンデミック前の2019年2月と比較した場合、2024年2月の州全体の料金と収益は高かったものの、稼働率は低い結果となりました。

2024年2月の州全体の一部屋当たりの平均収益は、2023年2月と比較して+0.8%の297ドル、料金は-4.0%の372ドル、稼働率は+3.8%で79.8%です。2019年2月と比較すると一部屋あたりの平均収益は22%高くなりました。稼働率は3.6%低下したものの、客室料金が27.6%が値上げされたため、収益が増加したとみられています。

客室のクラス別に分析すると、ラグジュアリークラスでは、一部屋当たりの収益が502ドルで、2023年比で2.2%の減少、2019年比で10%の増加を見せました。
ミッドスケール&エコノミークラスの客室においては、一部屋あたりの収益は198ドルと2023年比で2.2%増、2019年比で17%増でした。

一方、一部屋の料金は237ドルで2023年比で2.6%減、2019年比で21.7%増、稼働率は83.3%で2023年比で3.9%増、2019年比で3.3%減となりました。ただし、2024年2月は29日間ありましたが、比較されている2023年と2019年の2月は28日間であった点にはご留意ください。

ハワイの観光業はコロナ禍によって大きな打撃を受けました。しかし、徐々に需要が伸びはじめ、復活の兆候が見られています。

ハワイ観光局が提供する2024年2月のホテルパフォーマンスレポートでは、2023年および2019年の同月との比較が行われています。ホテルのパフォーマンス統計の表とレポートに提示されたデータを含む表は、オンラインで閲覧可能です。
(引用:KAUAI NOW, Hawaii Tourism Authority

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