グアム旅行でESTAを取得するメリット、ESTA専用レーンについても徹底解説!

グアムに旅行に行く方は、ESTAを取得する必要性はあるのか悩んでいませんか?この記事では、ESTAとグアムの関係性とグアムの入国について解説しています。

グアムに渡航する方は、グアム独自の査証免除プログラムについてご存じですか?

グアムに渡航する際にはアメリカのビザ免除プログラムとは別に「グアム‐北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)」があります。グアムはアメリカの準州ですので入国管理(Immigration)は米国政府のCBP(米国税関・国境警備局)が行い、税関(Custom)はグアム政府が行っています。

では、グアムに行く際には、ESTAは必要ないのでしょうか?

この記事では、グアムに渡航する際のESTAの必要性について皆さんのお悩みを解決していきたいと思います。

2024年現在のESTA専用レーンは停止中

グアム政府観光局に問い合わせをしたところ、ESTAの専用レーン及び、APC(自動入国審査端末)は新型コロナウイルスによる影響を受け、現在稼働を停止しています。

また再稼働の時期も未定です。

そのため、ESTAを所持している・所持していないに関わらず、全ての渡航者は審査官による入国審査を受ける必要があります。

入国審査には長時間かかることが予想されますので、入国後の予定には十分余裕をもってスケジュールを組みましょう。

グアム旅行の際のESTAの必要性

結論として、グアムに行く際はESTAを必ずしも申請する必要はありません。

しかし、グアムに行く前にESTAを取得しておくことで得られるメリットは多くあります。

下記にて、ESTA申請のメリットについて解説していきます。

グアム渡航時にESTA申請するメリット

グアム渡航時にESTAを申請するメリットは主に4つあります。ESTA申請をしておくことで、米国入国審査官から入国審査に協力的であることがアピール出来ますので、下記のメリットを参考にESTA申請を行うことを検討してください。

① 出入国カード(I-736)の記入免除

ESTAをグアム渡航前に取得しておくことで、機内で配布される出入国カード(I-736)の記入義務が免除され、入国審査が簡略化されます。

入国に必要な書類が減りますので入国審査が非常にスムーズになります。

ESTA申請は事前準備が必要になりますが、スムーズな入国を行いたい方はESTA申請を行う事をオススメします。

② ESTA申請者専用レーンの導入により待機時間の大幅な短縮が実現

※2024年1月現在、グアムの入国審査場では、コロナ禍の影響を受けESTA専用レーンは停止しております。再開の時期は未定になっているため、詳しい情報はグアム観光局にお問い合わせください。

グアム国際空港では、ESTA申請者のみが利用できる専用のレーンが用意されています。

ESTA専用レーンは、グアムに訪問する外国人のESTA取得率が低かったことから一時的に廃止になっていましたが、グアムへの渡航者増加の影響で2016年4月より再度設けられました。グアムへの渡航者が増加する年末年始や夏休み期間などは入国審査が混雑し、待機時間が非常に長くなることが予想されます。しかし、ESTA申請を行うことで専用レーンで円滑に入国をすることができます。

③ ESTA申請を行うと最長90日間の滞在が可能

日本国籍の方は、「グアム‐北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」によってビザなしでグアムに滞在できる期間は最長で45日までです。

しかし、ESTAを事前に申請してグアムに渡航することで滞在期間を90日まで伸ばすことができます。そのため、もし45日以上グアムに滞在したい方はビザを取得する前にESTAの申請を検討しましょう。

④ESTAを取得することでグアムだけでなくアメリカにも渡航することができるようになる

通常、グアムの査証免除プログラムで渡航する場合には、グアムまたは北マリアナ諸島の国々にしか滞在することはできません。しかし、ESTAを取得することで、グアム・北マリアナ諸島の国々だけでなく、渡航の際にアメリカ本土まで渡航範囲を広げることができるようになります。

以上のようにESTA申請を行うことで、米国の入国審査官やグアムの税関職員に出入国の協力的であることをアピールでき、審査を優遇されます。

では、ESTA申請を行うことのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

グアム渡航時にESTA申請するデメリット

グアム渡航時にESTA申請を行うデメリットは、申請料金がかかってしまう事です。

ESTAの申請料金は、一人当たり合計$21です。

2023年11月現在、$1あたり¥150前後なので、¥3150ほど上乗せで渡航料金がかかってしまう計算になります。

ESTA申請証の内訳
ESTA申請料 $4
ESTA渡航認証承認料 $17
合計 $21

しかし、ESTAは一度取得すると2年間有効ですので、グアムをはじめとしたハワイやニューヨークなどのアメリカの観光地がお好きな方は取得しておいて損はないでしょう。

グアム北マリアナ諸島連邦のビザ免除プログラムとは

グアム‐北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)は、2009年11月28日からグアムまたは北マリアナ諸島の国々に45日以内滞在する場合にビザを取得することなく渡航・滞在することができる査証免除プログラムのことです。

グアムの査証免除プログラムは、オンラインで「I-736」と呼ばれている出入国カードをプリントアウトし、直筆で各項目を記入し、サインをして入国審査官に提出するという流れです。

「I-736」は出国日の1週間前から出国日当日に印刷したものを印刷する必要があります。

1週間以上前に印刷したものは全て無効になってしまうのでお気を付けください。

また、印刷を忘れてしまっても搭乗中の機内で出入国カードが配布されますので、入国審査前までに記入しましょう。

「I-736」のダウンロードは下記のリンクから行えます。

I-736(日本語版)

I-736(English)

出入国カード(I-736)の記入例

アメリカの国境の警備や入国管理を行っているCBPは、グアムに渡航する場合にもESTA申請を行うことを推奨しています。グアムはアメリカの準州であるため、国境管理はアメリカ政府の組織であるCBPが取り仕切っています。

そのため、入国管理の際にあらかじめESTAを申請することで、入国審査が非常にスムーズに進めることができます。また、ESTAを取得している方は出入国カードの記入・提出が免除されます。

一方で、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)のみを利用して渡航する場合には、出入国カード(I-736)を記入する必要があります。

日本語に翻訳された出入国カードもありますので下記の記入例を参考にしましょう。

I-736の記入例(一枚目)
番号 項目 記入例
ラストネーム(苗字) Tanaka
ファーストネーム(名前) Taro
別名の有無 「いいえ」にチェック
生年月日(月/日/年) 11/25/1995
生まれた市区町村 Sinjoushi
生まれた国 Japan
性別 Male
国籍 Japan
国民識別番号
(マイナンバー)
123456789123
(未取得の方は空欄)
パスポート情報 下記を参考にパスポートの
情報を記入
⑩‐1 パスポート番号 XX1234567
⑩‐2 発行国 Japan
⑩‐3 パスポート発行日 11/12/2023(月/日/年)
⑩‐4 パスポートの有効期限
(失効日)
11/12/2028(月/日/年)
別国の国籍の有無 いいえ
別国のパスポートの有無 いいえ
別国の国民か いいえ
国籍の入手方法 (空欄可)
米国のビザ取得歴 いいえ
GEプログラムの参加者か いいえ
14歳未満かどうか いいえ
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)の情報記入用紙ページ1の記入例
I-736の記入例(二枚目)
番号 項目 記入例
個人の連絡先 下記を参考に記入
⑱-1 メールアドレス Tanakataro@dmail.com
⑱-2 国番号と電話番号 +81-70-1234-5678
⑱-3 住所(番地) 1-1-1
⑱-4 市区町村 Shinjoushi
⑱-5 都道府県 Tokyo
⑱-6 Japan
グアム・北マリアナ諸島
連邦滞在中の住所
(ホテルなどの宿泊先)
・住所
445 Gov Carlos G Camacho Rd,
Tamuning, 96913 Guam
・グアムにチェック
・電話番号
+1 671-647-7777
米国内外の緊急連絡先
(勤務先や家族の連絡先 を記入)
・ラストネーム(苗字)
Saito
・ファーストネーム(名前)
Shinji
・メールアドレス
Shinji@mail.co.jp
・国コード
+81
・電話番号
80-9874-5632
・国名
Japan
薬物依存や持病の有無 いいえ
逮捕歴の有無 いいえ
薬物関係の取締経験があるか いいえ
テロリズムに加担しているか いいえ
詐欺行為の経験の有無 いいえ
オーバーステイの有無 いいえ
現地就労を行おうとしているか いいえ
不法就労の経験の有無 いいえ
2011年3月1日以降に
テロ支援国家に滞在した
経験の有無
いいえ
メールアドレス Tanakataro@dmail.com
SNSのアカウントの開示 (空欄可)
サイン 名前とサインした日付
グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)の情報記入用紙ページ2の記入例

グアム北マリアナ諸島連邦のビザ免除プログラムの参加国

グアム‐北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)は日本をはじめ、世界8か国の国のみがグアムや北マリアナ諸島の国々に渡航する際にビザ免除を認められています。

また、条件付きのビザ免除の対象国として、5カ国ありますが合わせても世界で12カ国しか認められていません。

ビザ免除指定国 (8カ国)

  • オーストラリアの旗 オーストラリア
  • ブルネイの旗 ブルネイ
  • 日本の旗 日本
  • ニュージーランドの旗 ニュージーランド
  • 大韓民国の旗 韓国
  • シンガポールの旗 シンガポール
  • 中華民国の旗 中華民国(台湾)
  • イギリスの旗 イギリス(英国市民)

条件付きビザ免除指定国 (5)

  • ナウルの旗 ナウル
  • パプアニューギニアの旗 パプアニューギニア
  • マレーシアの旗 マレーシア
  • 香港の旗 香港
    (香港特別行政区旅券と香港永住者用IDカードの所持者)
  • イギリスの旗 イギリス
    (英国国民パスポートと香港永住者用IDカードの所持者)

グアム北マリアナ諸島連邦のビザ免除プログラムの利用条件

「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」は他のビザ免除プログラムと同じように取得するためには、
いくつかの条件を満たす必要があります。

  1. グアムまたは北マリアナ諸島の国々のみに45日以内の入国または滞在であること
  2. 入国日から出国日が45日以内であることが確認できる、譲渡不可の往復航空券・乗船券を所持していること
  3. グアム‐北マリアナ諸島連邦政府が定める決まりに従い、過去の入国で違反履歴がないこと

※「過去の入国」は全ての移民ビザ・非移民ビザの入国に関する規定、グアム‐北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム、旧グアムビザ免除プログラムを含む。

  1. 有効期限内のICAO(国際民間航空機関)が定めた規格の電子パスポートを所持していること
  2. グアム入国前1週間以内に出入国カード(I-736)に記入し自筆のサインを済ませていること

グアム入国手続きの流れ

グアムの厳格な入国審査をスムーズに通過するには、手続きの流れと必要な書類を正確に理解しておくことが重要です。

前述した通り、グアムへの渡航では、有効なワクチン接種証明書があれば出国前の検査証明の提出は不要となり、新型コロナウイルス流行時と比較して必要な手続きが減りました。。

そのため、グアム入国の際に必要になる手続きは以下の通りです。

1.入国手続き

1-1.旅行者用の入国審査の列に並ぶ

グアムに到着したら、まずは入国審査場に向かいます。無闇に人の流れを追うとトランジット(乗り継ぎ便)の場所まで行ってしまう事もあります。必ず「Arrival」と書かれたサインに従って進むようにしましょう。入国審査場は「Immigration」や「Passport Control」などと書かれている場所となります。

入国審査を行う列は基本的に下記の2種類です。

(1)グアム在住者用

「Residental」や「Residents」と書かれた列

(2) 非在住者用

「Foreign・Foreigner・Tourist・Non-Residents・Foreign Passport」などと書かれた列

グアム在住の方以外は、②の非在住者用と書かれた場所で入国審査を行う必要があります。

各レーンの入国審査のエリアは入国審査官の目の前です。入国審査を待っている場合には、各カウンターの前にある白線の内側に並んで待ちましょう。

待っている間に、入国審査に必要な下記の書類を準備しておきましょう。

1‐2.入国審査に必要な書類

グアムの入国の際に必要な書類を、ESTAを取得していない方、ESTAを取得している方、ビザを取得している方の3パターンに分けて紹介していきます。

全ての方に共通する必要書類
  • 有効なパスポート
    ※パスポートの期限がグアム出国日まで有効である
  • グアムへの往復券またはグアムから第三国への乗り継ぎを行うことを確認できる航空券・乗船券
  • 入国書類
ESTAを取得していない方 出入国カード(I-736)<br> 税関申告書
ESTAを取得済みの方 税関申告書
※ESTAのコピーを印刷する必要はありません
ビザを取得した方 税関申告書

出入国カードや税関検疫申告書といった入国書類は渡航中の機内にて配布されます。

そのため、機内で各書類を青または黒のボールペンで記入し、入国審査時に提出しましょう。出入国カードと一緒にボールペンが配布されることもありますが、インク切れが多いため、自分のペンを持参することをお勧めします。

未成年の方が入国に必要な追加書類

米国国土安全保障省の税関・国境取締局(CBP)の命令により、18歳未満である子供の渡航者が独りまたは、片方の親のみの同伴でグアムに渡航する場合、

両親または、同行しない親が作成した「渡航同意書」を提出することが必要になります。

主な理由として、親権の奪い合いのため、子供を自分のところへ連れて行く親が国際的に問題になっています。

また、親権の訴訟中に発生しがちな、片親による子供の奪い合いや国をまたいだ子供の拉致を抑止するために「渡航同意書」の作成、提出が義務化されています。

以下は渡航同意書が必要になる状況の一覧です。

両親または保護者の同意書が必要な場合
ESTAを取得していない方 出入国カード(I-736)
税関申告書
ESTAを取得済みの方 税関申告書
※ESTAのコピーを印刷する必要はありません
ビザを取得した方 税関申告書

なお、渡航同意書には正式な書面はありません。

そのため、グアム政府観光局に掲載されている「渡航同意書の例」を参考にして各自で作成してください。

渡航同意書の例
子供がグアム渡航する際に親が作成する海外渡航同意書の例

また、同意書以外に家族構成がわかる公的証書が必要な場合は以下のような場合です。

  • 夫婦別姓
  • 両親の姓が異なる国際結婚を行っている
  • 父親・母親とは死別している
  • 両親が離婚しており、片方の親のみが同伴している

注意点として、家族構成がわかる公的証書は英訳が必要です。

原本のコピーにご自身で英訳を添付するか、追記した書面でも対応可能です。

1-3.パスポートを提出

入国審査官に「Next!(次の方!)」と呼ばれたら、必要な書類を入国審査官に渡します。

入国審査官からは、下記のようなフレーズでパスポートの提示を求められます。

パスポートを求められるフレーズ
May I see your passport? パスポートを見せてください。
Passport please. パスポートをお願いします。
Passport! パスポートを!

無言で渡しても問題ありませんが、「Here you are.」と一言付け加えて提出すると心象が良いでしょう。

また、パスポートのカバーなどを付けている場合は、外してから渡しましょう。機械がうまく読み取れない可能性があり、入国審査がスムーズに進まない可能性があります。

1-4.本人確認 顔写真撮影と指紋認証

パスポートの持ち主が本人であるかを確かめるために顔写真の撮影と指紋の採取が行われます。写真撮影の際には、しっかりと顔が見えるように帽子やサングラスを外し、髪の毛で顔が隠れないようにしましょう。

1-5.質疑応答

最後に、入国審査官から英語で質疑応答が行われます。基本的には、グアムに渡航する目的や滞在日数、滞在先などについて質問されますので、英語が苦手な方は前もって下記のフレーズを覚えておきましょう。

渡航目的を聞かれる場合
Q: What is the purpose?(渡航目的は何ですか?)
A: Vacation.(休暇です。)

また、「Sightseeing.(観光です。)」といっても問題ありません。

滞在日数を聞かれる場合
Q:How many days are you staying?(滞在日数は何日ですか?)
A: 5 Days.(5日間です。)

滞在日数を尋ねられた場合、計画に応じた日数を答えてください。

滞在先を聞かれる場合
Q:Where will you stay?(どちらに宿泊されますか?)
A: P.I.C.hotel.(PICホテルです。)

こちらも、各々宿泊する場所を回答します。

もし英語で回答することができない方は、あらかじめ回答を紙に書いておき、審査官に見せるという方法を使っても問題ないです。

また、ESTAを利用して渡航した方は、ESTA専用レーンが設けられていますので活用しましょう。ESTA専用レーンの場所がわからない場合には、近くの空港職員に声をかけ、場所を教えてもらいましょう。

2024年1月現在、ESTA専用レーンは稼働を停止しています。

そのため、ビザでの渡航者と同じレーンに並びましょう。

2.手荷物の受け取り

荷物受け取り場(baggage claim)に行き、自分が乗ってきた航空便が表示されているターンテーブルで荷物をピックアップしましょう。

もし自分の荷物が見当たらない場合は、出発時に荷物を預けた際に貰った「荷物引き換え証(クレームタグ)」を持って、航空会社の係員、または遺失物相談所に問い合わせましょう。

3.税関検査と検疫

グアムの税関検査では、渡航前にオンラインでグアムデジタル申告書の作成が必要です。到着の72時間前に申請することが可能なので、到着前に手続きし、二次元コードを発行しましょう。

タバコやお酒、現金は無税で持ち込める範囲内であれば問題なく通過することが出来ます。

一次審査で入国管理官に「F(Free)」の入国スタンプを押してもらったら、出口付近で待っている係員に電子税関申告書の二次元コードを提出し、空港のロビーに出ましょう。

入国審査官に各書類を提出して問題が無ければ入国することができます。

注意点として、グアム‐北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムを利用してグアムに渡航されている方はパスポートだけでなく出入国カード「I-736」を提出してください。

グアムの税関については、下記で詳しく解説します。

グアム税関について

グアムの関税は検疫局も兼ねており、グアムの自然を守るために外来動物や植物が入り込まないように厳正に審査を行っています。

グアムの関税では、まずオンラインで税関申告書の提出を行う必要があります。税関申告書はオンラインで作成することができます。グアムに到着する72時間前から税関申告をすることが可能です。税関申告書はESTAの申請の有無に関係なく、グアムの入国する旅行者全員が提出しなければならないものになります。

また、電子税関申告書は、一家族につき一申請で済みますので、家族全員分の申告書を作成しないように注意しましょう。

グアム税関申告書の作成方法

まず、下記のリンクからグアム関税申告書の作成ページにアクセスします。

グアム関税申告書作成ページ

グアムの関税申告書の開始画面

「Click to Begin!」をクリックし、税関申請を開始しましょう。

まずは、画面右上の「Change Language」から言語設定を日本語に変更しましょう。

グアムの関税申告書の言語設定の変更

その後、画面左下の「申告書に回答する準備ができました(I am ready to fill out the form.

)」をクリックすることで申告書の記入ページに進むことができます。

グアムの電子関税申告書の開始方法2

すると、記入フォームが表示されますので、各項目に情報を入力していきましょう。

入力の際には、英語で入力する必要があります。日本語で入力してしまわないようにご注意ください。

グアムの電子関税申告書の個人情報入力画面

次に到着情報を入力します。

航空会社の情報や、居住地、生年月日などを正確に英語で記入しましょう。

グアムの電子関税申告書の到着情報の入力画面

次に来島情報を入力します。

グアムに何泊するか、グアムに訪れるのは何回目かなどを入力します。

また、滞在先の入力では、当てはまるもの全てにチェックを入れる必要がありますのでご注意ください。

グアムの電子関税申告書の来島情報入力画面
グアムの電子関税申告書の来島情報入力画面の詳細

次に税関に報告すべき物品の申告の入力を行います。

グアムでは、禁止されている物品の持ち込みは、懲役10年以下の重罪になります。

また、虚偽の申告を行った場合には、グアムの法律で罰せられてしまいます。

主な持ち込み禁止物品として、果実・野菜・植物・植物製品・土壌・肉類・鳥・巻貝・その他生きている動物・植物が挙げられます。

グアムの独自の美しい自然を守るためにご協力をよろしくお願いいたします。

グアムの電子関税申告書の規制されている物品を持ち込んではいないか確認するチェックリスト1

薬に関しては、処方箋薬の持参には「薬剤携行証明書」が必要です。

かかりつけの医師に「英文の薬剤携行証明書をください」と頼むことで発行してもらえます。薬の持ち込みについてはこちらでさらにに詳しく解説しています

また、タバコやアルコール入りの飲料などは、持ち込める範囲が決められています。

タバコに関しては、紙巻きタバコは5カートンまたは1000本以内です。

電子タバコなどのタバコ製品は12個以内の持ち込みが許可されています。

アルコール入りの飲料は、大人一人当たり3.7ℓまでグアムに持ち込むことができます。

また、盲導犬などの介助動物が同行しなければならない場合には、アメリカまたはグアムに入国する日の30日前以内に受けた狂犬病の予防接種証明書を提示する必要があります。

グアムの電子関税申告書の規制されている物品を持ち込んではいないか確認するチェックリスト2

次に、規制された物品以外に申告すべき物品があるか、確認する質問です。もし上記以外のもので申告する必要のあるものをお持ちの場合には該当する物品を英語で入力しましょう。

グアムの電子関税申告書で規制された物品のチェックリスト以外に税関に申告すべき物品はないか確認する項目

次に、通貨や通貨に準ずるものを持ち込んでいるかの申告です。

10,000アメリカドルを超えるお金や相当する外貨の持ち込みを行う場合には、税関申告書にて持ち込み額の申告を行う必要があります。

グアムの電子関税申告書で通貨や通貨に準ずる物品を規制された範囲外で持ち込んではいないかの確認項目

商用利用を考えている物品の持ち込みは禁止されています。

もし、グアムにてビジネスを行いたい場合には、就労ビザを取得する必要があるためです。

グアムの電子税関申告書で商用目的の物品を持ち込んでいないかの確認

次に、グアムの税関および検疫局に対する申告は全て事実であることを宣誓する文です。

税関申告書の内容を理解し、税関職員と協力的に行動できる場合には、該当項目にチェックしてください。

グアムの電子税関申告書の中の「Certifition Statement」の確認項目

最後に、税関職員に提示するQRコードが表示されます。QRコードをスクリーンショットで保存し、入国審査の際にカウンターに置かれている機械に読み込ませましょう。

グアム税関にて提出する電子税関申請書のQRコード

グアムの輸入品の持ち込みの免税範囲について

グアム入国の際に、関税がかからない物品の範囲について解説していきます。

  • 酒(アルコール入り飲料)は3.7リットルまで
  • 紙巻たばこ1000本、もしくは5カートンまで
    ※グアムでは、2018年1月1日からタバコの年齢制限が21歳以上に設定されています。
  • 土産物は市場価格で100ドル以内

現金・トラベラーズチェックは10,000ドルまで。
10,000ドルを超える場合には税関にて申告が必要

薬の持ち込みについて

税関申告の際に、薬の持ち込みについて質問がありましたがここではさらに詳しく解説していきたいと思います。

基本的に、グアムをはじめ海外旅行する際には、常備薬を持っている場合には関税に「薬剤携行証明書」を提示する必要があります。

「薬剤携行証明書」はかかりつけの医師に海外旅行に行く旨を伝え、「英文の薬剤携行証明書を発行してください」と頼むことで入手することができます。

持参薬の場合、滞在日数に見合う量を持ち込むことは問題ありません。しかし、テロ防止の観点から、医薬品の持ち込みは年々厳しくなっており入国審査の際に没収されたり、別室へ通されてしまうといったトラブルが多くなっています。

錠剤、カプセル、粉末薬は成分が一見でわからないため、税関で禁止薬物や麻薬だと勘違いされやすいです。そうならないために、英文の「薬剤携行証明書」を事前に準備しておく事をオススメします。

「薬剤携行証明書」は往復分を考えて、2部コピーを取っておきましょう。

グアムに持ち込み出来ないもの

グアムへの持ち込み禁止品は多岐にわたります。

そのため、下記の表を参考に持ち込みが禁止されているものを持っていこうとしていないか確かめましょう。

グアムに持ち込みが禁止されているもの
食品 牛肉・豚肉・鶏肉および牛肉・豚肉・鶏肉の加工製品(エキスを含む)
食品 乳製品
食品 生の果物・野菜
※機内で提供されたものも含む
食品 卵製品
食品 肉エキスや卵が入ったカップ麺・レトルトカレー・カレールー・ふりかけ・チキンブイヨン・
インスタント食品・スナック菓子など
食品 生の野菜や肉エキスが入ったベビーフード・離乳食(粉ミルクは持込可)
植物 生鮮果実・野菜・植物性の素材を原料とする物品全般またはその一部
動物 生きている動物・野生動物を原料とする物品またはその一部
土壌 土や砂、鉱物標本・生物学的標本
武器 銃火器・弾丸・刀剣・爆発物・火薬など
麻薬 麻薬・咳止め・睡眠薬・抗うつ剤・精神安定剤・鎮静剤など

グアムに持ち込めるもの

意外なことにグアムに持ち込めるものは少なからずあります。

グアムに持ち込み出来るもの
・パンやクッキーなどの焼き菓子
・コーヒーやお茶などの飲み物
・海苔や昆布、わかめ、お米、レトルトご飯
※グアムにお米を持ち込む事は可能ですが、
日本から持ち出す際に日本の農政局に許可を得る必要があります。

自動入国審査端末(APC)について

※2024年1月現在、APCの稼働はESTA専用レーンと共に稼働を停止しております。
そのため、グアムに入国した際には、入国審査官による審査を受ける必要があります。
APCの再稼働時期は未定のため、詳しい情報はグアム政府観光局にお問い合わせください。

APC(Automated Passport Control)とは「自動入国審査端末」と翻訳される端末機器のことです。一般的には「キオスク」と呼ばれており、グアム国際空港では2016年10月より8台導入されています。

APCは過去にESTA申請を行って、電子渡航認証許可が下りた方で、有効期限内にハワイ、サイパン、グアムを含むアメリカ地域に渡航された方のみがAPCを利用する事ができます。

過去に一度アメリカに渡航した経験がある方で、ESTAを利用して再度グアムへ渡航する場合は、グアム国際空港に到着した際に入国審査の列に並ぶ前に必ずAPCに立ち寄りましょう。

APCは、日本語をはじめとした9か国語に言語設定を行えるので案内に従って進めるだけで入国審査を終わらせることができます。

APCの入国審査の流れとしては、身分を証明する顔写真の撮影、両手の指紋の登録、パスポートのスキャンになります。基本的な入国審査と変わりませんので、入国審査を早く終わらせたい方はぜひ利用してみましょう。

また、今となってはアメリカの空港では当たり前になりつつあるキオスクですが、グアム国際空港ははじめてAPCを導入した空港です。

入国審査の一部を自動化することで審査の効率が格段に上がり、審査時間を大幅に短縮することができるようになりました。

APC導入のメリット

APC導入のメリットは主に2つあります。

一つ目は、入国審査場が従来の審査スペースの約半分になった点です。

スペースのゆとりができたことで、入国審査エリアの拡充や待合室・カフェの併設などを行えるようになり、旅行者にとってリラックスしやすい空間を作り出しています。

二つ目は、入国審査の迅速さの向上です。

APC導入前は1人の入国審査にかかっていた時間で、現在は4人の入国審査を行えるようになりました。APCを利用した渡航者は従来と比べて約90%ほど早く入国審査が完了しています。

また、APCを利用しない渡航者でも、従来の手続きにかかっていた時間と比べると30%以上も早く入国審査が完了しているデータがあります。

加えて、2023年10月現在もグアム国際空港にESTA専用レーンが出来てからもAPCは稼働し続けており、より迅速な入国手続きが可能になっています。

ただし、年末年始や夏休み期間中は繁忙期のため、多少の混雑が予想されます。

そのため、繁忙期の時期にはESTAを事前に申請し、専用レーンで入国審査を受けることがより重要になります。

グアムの新型コロナウイルス関連の入国制限(2023年5月更新)

グアムを含むアメリカの新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とする水際対策(入国制限)は、2023年5月11日に撤廃されました。

翌5月12日以降は空路・海路共に渡航者は「ワクチン接種証明書」(海外渡航用の新型コロナウイルスワクチン接種証明)や入国の際の宣誓書の提示が必要なくなりました。

また、屋内屋外共にマスク着用の義務はありません。しかし、混雑した場所や密室などは自己判断で着用しましょう。

日本帰国時の新型コロナウイルスの水際対策について

日本では2023年4月29日午前0時到着便から水際対策が緩和され、有効なワクチン接種証明や出国前抗原検査(PCR検査)は必要なくなりました。

ただし、日本到着時の入国審査をスムーズに進めるために「Visit Japan Web」への登録は推奨されています。なお、検疫をスムーズにするために行われていた「ファストトラック」は2023年4月29日に廃止されました。

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グアム国際空港からのアクセス

グアム政府観光局によると、グアム国際空港(Antonio B. Won Pat International Airport)から発着している公共のバスはありません。そのため、レンタカーまたはタクシーでの移動になります。

ホテルによっては、送迎サービスを行っている場合がありますので、事前にホテルに確認を行いましょう。

グアムの首都である、タモン・ハガニアのホテルまでは車での移動で15分ほどです。

グアム国際空港について

グアム国際空港は正式名称をAntonio B. Won Pat International Airport(アントニオ・B・ウォン・パット国際空港)と言い、ミクロネシア最大の国際空港です。

敷地面積は71㎞²で、東京ドーム1.5個分の広さです。

ホテルが多く立ち並ぶタモン地区には約3㎞と好アクセスであるため、立地が非常に良いです。

グアム国際空港は1998年に改修・拡張工事を行い、3階建てになりました。空港内には旅行代理店やレンタカーの案内所、レストラン、カフェが立ち並んでいます。

グアム国際空港の設備について

グアム国際空港には横になれる休憩所はありませんが、食事がとれるレストランやカフェがあります。また、ベンチや椅子がありますので、休憩の際にはこちらをご利用ください。

両替所はトーマスクック、グアム銀行が空港内にあります。

しかし、ロッカーがありませんので荷物や貴重品の管理に気を付けましょう。

深夜に発着する場合

グアムへの国際線は深夜に発着する便もあります。深夜に到着する際にはタクシーの台数が少ないことが予想されますので、外での待ち時間が発生する可能性があります。

そのため、予め、タクシーを予約しておくなど対策をしておきましょう。

まとめ

グアムに渡航する際にESTAを申請する必要は必ずしもあるわけではありません。しかし、事前にESTAを取得することで、入国審査の際にESTA所持者専用レーンがあったり、APCを利用する事ができるようになります。そのおかげで、入国審査の時間を大幅に短縮することができます。観光に充てられる時間が増えますし、ストレスフルな状況になる可能性がグッと抑えられます。

この記事を読んだあなたもグアム渡航の際にはESTAを申請してから渡航してみてください。

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