esta申請とパスポートの関係!残存有効期間はどのくらい必要?

ESTAの申請やアメリカに渡航する際に必要なパスポート。あなたはパスポートについてどれくらい知っていますか?この記事では、パスポートの概要やsix-months clubについて解説しています。

ESTA申請に必要なパスポートの要件

ESTAはアメリカ渡航の際に必要になる電子渡航認証制度です。ESTAで登録した個人情報はパスポート番号に紐づけされて管理されています。そのため、有効なパスポートを使用しないと、ESTAに申請しても無駄になってしまいます。下記にESTAを申請するときに重要になる確認事項をリストにしました。あなたのパスポートが要件と合致しているかを、ESTA申請前に確認しましょう。

ESTA申請の際重要なパスポートの要件
・有効期間 パスポートが有効期間内である ※残存有効期間が6カ月以上あることが好ましい。
・申請者本人のパスポートであるか 申請者の個人情報とESTAの登録状況がリンクするため。
・記載されている情報がICチップ内の情報と一致しているか 婚姻等で身分事項に変更があった場合、
お近くのパスポートセンターで訂正する必要があります。

パスポートの概要

パスポートは日本から海外へ渡航する際に必要になる旅券のことです。国際的に規格が決まっており、世界中どこでも自分の身分証として提示することができます

日本のパスポートは、2006年3月20日に申請されたものから全てICチップが内蔵されています。そのため、どの国の電子渡航認証システムでも利用することができます。

また、ICチップには国籍や名前、生年月日、旅券番号等の個人の身分事項や、持ち主の顔の画像が記録されていますが、持ち主が気づかないうちに読み取られることがないようにセキュリティは非常に強固なものになっています。

2020年からはセキュリティ機能がさらに向上した新しいパスポートに変更されました。

また、パスポートは主に5種類あり、国が取り扱っているものと都道府県が取り扱っているものがあります。下記にてそれぞれの特徴について解説していきます。

都道府県が取り扱っているパスポート

皆さんが持っている一般的なパスポートは、正式には「一般旅券」といいます。各都道府県の市役所や地域振興局といったパスポートセンターで取り扱っています。専用窓口にてパスポートの申請や受け取りが可能です。一般旅券は主に「5年用旅券」と「10年用旅券」の二種類があります。

一般的なパスポート
5年用旅券 10年用旅券
・表紙の色が紺色
・有効期限が5年間で固定
・申請日に18歳未満の方は5年用旅券しか発行することができない。
・表紙の色が赤色
・有効期限が5年・10年で選べる。
・申請日に18歳以上の方は、5年と10年どちらかを選択して選べる。

国が取り使っているパスポート

国が取り扱っているパスポートは、主に国会議員や閣僚などの公人が公務で渡航する際に発給される特別なパスポートです。

  • 公用旅券

表紙の色が緑色で、国会議員や公務員が公務で海外に渡航する際に発給されるパスポート

  • 外交旅券

表紙の色は茶色で、皇族や閣僚が公務で海外に渡航する際に発給されるパスポート

  • 緊急旅券

表紙の色が紺色で在外公館(大使館や領事館)において特別な理由により至急パスポートが必要になった方に対して発給されるパスポート

パスポートの残存期間はどのくらいあればいい?

海外に渡航する場合、パスポートの残存期間に合わせて滞在予定を組む必要があります。具体的には、日本に帰国する日までパスポートが有効で無ければなりません。

有効期間が残り少ない場合、入国審査で滞在予定を説明しなければならないケースもあります。一般的に、推奨される残存有効期間は6カ月以上あることが望ましいです。これを、「6カ月ルール」と呼びます。

しかし、アメリカに渡航する場合は「6カ月ルール」に縛られることなく渡航することができます。ここからはその理由を解説していきます。

Six-months Clubについて

Six-months Clubとは、アメリカが定めた国別協定のことです。通常、アメリカに渡航する際は、パスポートの残存有効期間が6か月以上なければ渡航することはできません。

しかし、Six-months Clubに参加している国の国籍の方はこの「6カ月ルール」を免除されます。つまり、パスポートの有効期限がアメリカ出国日まで有効であれば渡航・滞在が許されるということです。

Six-months Clubの公式情報はこちらです。

Six-months Club加盟国一覧

Six-months Club加盟国一覧
アンドラ
アンゴラ
アンティグア・バーブーダ
アンティル諸島
アルゼンチン
アルメニア
アルバ
オーストラリア
オーストリア
バハマ
バルバドス
ベルギー
ベリーズ
バミューダ
ボリビア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ブラジル
ブルガリア
ビルマ
カナダ
チリ
コロンビア
コスタリカ
コートジボワール
クロアチア
キプロス
チェコ共和国
デンマーク
ドミニカ国
ドミニカ共和国
エジプト エルサルバドル
エストニア
エチオピア
フィジー
フィンランド
フランス
ガボン
グルジア
ドイツ
ギリシア
グレナダ
グアテマラ
ギニア
ガイアナ
ハイチ
香港
ハンガリー
アイスランド
インド
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リトアニア
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マダガスカル
モルディブ
マレーシア
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チュニジア
トルコ
ツバル
ウクライナ
アラブ首長国連邦
イギリス
ウルグアイ
ウズベキスタン
バチカン
ベネズエラ
ジンバブエ

以上がアメリカ渡航の際に留意しておきたいパスポートのポイントでした。

結論としては、

・ESTAなどを利用してアメリカに渡航する際には、事前にパスポートが有効であるかを確かめましょう。

・パスポートの残存期間をしっかり確かめ予定を立てることをお勧めします。

・アメリカに渡航する際には、残存期間が6カ月以上あることが望ましいですが、日本はSix-months Clubの加入国のため、必須ではありません。

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