飛行中に事故をおこしたボーイング機、1月26日に運行再開

アラスカ航空は737 Max 9型機を通常運航に戻し、最初の便は1月26日金曜午後にシアトルを出発し、サンディエゴに着陸しました。今月初めに飛行中にドアプラグの爆発事故が発生し、FAA(米連邦航空局)が同機の運航停止を命じて以来、このモデルのボーイング機にとって今回の飛行は初めてとなった。

ボーイング737 Max9型機が事故後に初めて飛行したのは、アラスカ航空1146便です。同機は太平洋時間午後3時33分にシアトルを出発し、午後6時14分にサンディエゴに着陸しました。 

加えて、同日の夕方、追加で737 Max 9型機を使用して、

「ラスベガス発オレゴン州ポートランド行き621便」、「シアトル発カリフォルニア州オンタリオ行き1086便」の2便が飛行しました。

同便は検査を受けていたオクラホマシティーからフェリーで輸送する必要があったため、出発が約1時間遅れましたが、無事航空は成功しました。

米連邦航空局が定めたの整備について

FAAは、米国内の影響を受けた171機の機体それぞれに対して「徹底的な検査とメンテナンスプロセス」を承認し、数日以内に飛行機が再び飛び始める可能性を示しました。FAAは、特定のボルト、ガイドトラック、フィッティングの検査、左右の中央キャビンの出口ドアプラグの視覚検査などといった、より安全な飛行に配慮した準備を行うことを整備士たちに求めました。

FAA管理者のマイク・ホイテーカー氏は、運行再開について「私たちはポートランド上空での事故からすぐにボーイング737 Max9型機の運行停止と、航空機が安全になるまで運用を再開しないことを決断しました。数週間にわたる情報収集の後に私たちのチームが行った整備は徹底的で強化された物です。」と、乗客に対して安全性を強調しました。

各機の検査には最大で12時間かかると予想されています。

ボーイング737 Max9型機を運用している航空会社の声明

アラスカ航空は運航再開日の前日の会見では、

「私たちの各機体は、厳格な検査が完了し、FAAの要件に従って各機が航空適性と判断された後にのみ、運用に戻ります」と述べています。

一方で、自社の船隊に737 MAX 9機を79機保有するユナイテッド航空は、声明で、「今後数日間で自社の影響を受けた航空機を検査し、1月28日の日曜日から運用を再開する予定だ」と述べました。

同社の最高運用責任者であるトビー・エンクビスト氏は、

「この徹底的な検査プロセスが完了した後にのみ、各MAX 9機を運用に戻します」

と、共有された声明で述べています。

加えて、「私たちのテックオプスチーム全体がこれを達成するために集結し、最初の日からこれに取り組んできましたが、今後数日間にもっと多くの作業があります。」

とも延べ、日曜日の運行再開に向けて、万全を期す方針を見せました。

ボーイング737Max9型機が運航停止になった事故の概要

FAAは、今月初めにアラスカ航空の737-9 MAX機が1月5日にオレゴン州ポートランドからカリフォルニア州オンタリオへの飛行中にプラグドアパネルが劇的に吹き飛ばされた後、飛行機の運用を停止しました。この事故を受けて、アラスカ航空とユナイテッド航空の両社は、それぞれの飛行機からゆるんだボルトとハードウェアが見つかり、数百便のフライトをキャンセルせざるを得なくなりました。

ユナイテッド航空のCEO、スコット・カービー氏は事故以来、航空会社が将来的にボーイング737 Max 10型機の発注を再考していると述べました。これは、次世代の航空機であり、より大型のものです。

飛行機を運用に戻すための検査に加えて、FAAはMAX機の生産拡大を許可せず、ボーイングとそのサプライヤーの監視を強化する計画だと述べました。

水曜日の声明で、ボーイングは「FAAと完全かつ透明性を持って協力し続け、ボーイングでの安全と品質を強化するための行動を取る際に、彼らの指示に従う」と述べました。

(引用:CBN news, Travel + Leisure

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