アメリカに渡航する際に必要になるビザ申請の証明写真について徹底的に解説します。この記事を読めば証明写真の再提出がなくなります!
アメリカ渡航をお考えの皆さんはビザ申請に必要な証明写真は撮影しましたか?
アメリカのビザを取得する際に使用する証明写真にもいくつかのルールが存在します。
また、アメリカでパスポートを取得する際にも、この記事に記載されている要件が必須になります。
この記事では米国大使館の証明写真の要件をもとにアメリカの渡航に必要となる書類に含まれている証明写真に焦点を当てて解説していきます。
証明写真の要件
アメリカビザの手続きでは顔写真の提出が求められます。証明写真ですので、アメリカ政府が定めた規格に則っている写真でなければ再提出を求められてしまいます。
下記では、アメリカに提出する証明写真の要件をまとめて解説していきたいと思います。
撮影時期
6か月以内に撮影されたものである必要があります。
また、髪型を変える・整形するなどして、ビザ申請者本人とは分からない場合には面接前に必ず再撮影をしてください。
アメリカビザを申請する際の適切な服装・眼鏡・装飾品など
極端に暗かったり、明るい服装は露出過度によりシステム上過剰修正され写真自体が暗いまたは、明るいものになる可能性があります。
そのため、中間色のグレーの服装を来て撮影することが理想的です。
ただし、宗教上の理由または医療上の理由で布などで顔を覆う場合には陳述書(任意の書式)を提出しましょう。
また、普段から眼鏡を着用している方は、眼鏡を取った状態で写真撮影に望みましょう。
眼鏡を着用しながら写真を撮影すると、メガネの縁で顔の輪郭が隠れてしまったり光が反射してしまい、証明写真として不適当な写真になってしまいます。
また、帽子や過度な装飾品、ワイヤレスイヤホン・ワイヤレスヘッドホンの着用も同様の理由で着用は厳禁です。
アメリカビザ申請の際の証明写真の背景色
無地または淡い色の背景で被写体や背景に影が作られていない事
日本の写真では青色の背景が多いですが、パスポートなどの公的な書類には適さないので白や無地の背景を選びましょう。
アメリカのパスポート用の証明写真を証明写真機(スピード写真)でおとりになる際には必ず背景「白」を選択してください。
アメリカビザ申請時に提出する証明写真のサイズ
アメリカのパスポート用の写真は51㎜×51㎜(2インチ×2インチ)です。
画像ファイルのピクセル数に直すと600×600~1200×1200になります。
既定のサイズより大きすぎても小さすぎても再提出になりますのでサイズを選択する際には慎重に行いましょう。
証明写真の解像度
証明写真の解像度は最低でも1インチあたり300画素にしましょう。
300画素以上であれば上限はありません。
証明写真の用紙について
証明写真をアメリカ大使館にて提出する際には、写真専用の光沢紙または、マット紙で提出する必要があります。もし、一般的な紙などに印刷して提出した場合には、再提出が求められる場合があります。
用紙のサイズは規定がありませんが、紙の種類は規定がありますので、必ず専用紙での提出を行いましょう。
オンラインで証明写真を送る際のファイル形式
ESTA申請でパスポートの写真をアップロードする際やオンラインビザ申請書(DS-120)を提出する際には画像ファイルでの証明写真のアップロードが必要になります。その際の画像データのファイル形式は「JPEG(Joint Photographic Experts Group)」もしくは「JFIF(File Interchange Format)」形式でなければなりません。
上記のファイル形式以外は認められませんので、Web上のファイル形式変換ツールを利用するなどして適切な形式にしましょう。
また、ESTAのパスポートの顔写真ページをアップロードする際にも、ファイル形式は「JPEG」か「JFIF」を利用しましょう。
iPhoneで撮った写真データは初期設定のままの場合、ファイル形式が「HEIC」になっています。しかし、iPhoneの内部機能で「JPEG」に変更する事ができます。
もし、iPhoneでパスポートの顔写真ページを撮影した方は、必ずファイル形式を変更するようにしましょう。
証明写真を送る際の適切なファイルサイズ
オンラインで画像ファイルを送信する際には、画像データのサイズが240キロバイト(240KB)以下である必要があります。
240キロバイト以上の画像データは送信することができませんので、画像サイズを小さくしたり、画像の画質を落とすなどしてファイルサイズを軽くしましょう。
アメリカビザ申請の際に送る画像データの圧縮について
証明写真のデータを圧縮してアメリカに送信する際には、最大ファイルサイズで圧縮しましょう。推奨されている圧縮比は20:1です。
証明写真の修正・加工は一切認められません
写真の加工や修正改良は一切認められていません。そのため、美肌効果のある加工や、目を大きくする加工、顔パーツやほくろ・しわ・シミの修正・左右反転した写真は不適当な証明写真として再提出を求められてしまいます。
証明写真を撮影するカメラの最低限の機能について
画像ファイルはデジタルカメラやデジタルスキャナーで撮影したものを利用しましょう。
アメリカのビザ申請では、DS-160(オンラインビザ申請書)にデジタル写真をアップロードする必要がありますが、写真をアップロード出来てもビザ面接時に持参した写真が規格を見たいしていない場合には基準を満たす写真を再撮影して提出する必要があります。
色
RGBs色空間(一般的なデジタルカメラの色出力)によって出力されたカラー写真が推奨されています。1ピクセル(1画素)あたり24ビットで出力されるカメラで写真撮影しましょう。
証明写真の明度・彩度・色彩光線
明度や彩度は、申請者の顔と背景がくっきりと映し出されるように調整する必要があります。もし、彩度・明度が調整されていない写真になっている場合は、ビザ申請者の顔が不明瞭になってしまい、証明写真として不適当な写真になってしまいます。
彩度・明度が悪い写真が撮影されてしまう原因として、撮影の際の照明に問題があることが多いです。蛍光灯や白熱灯は色のついた光(色彩光線)のため、自然な肌の色にならず、影を作る原因になってしまいます。
また、写真全体が暗く、色彩に欠けている場合は撮影している場所が暗すぎる可能性があります。
上記のような写真を撮影しないために、撮影する部屋全体を明るくし、カメラに適切なフィルターを使用することで均等な色彩になり適切な写真を撮ることができます。
アメリカビザ申請時の証明写真の頭部の位置
アメリカの大使館の公式情報によると、
「申請者の写真の頭部の位置は、写真の高さの50%から69%程で撮影しましょう」
という記載があります。
ここでいう頭部とは頭髪を含む頭上から顎先のことです。
%表示ではわかりづらいので、目安として写真最上部から4㎜±2㎜程度空けるように写真を撮影すると良いでしょう。
また、目の高さは写真の半分から半分より少し高め程度で撮影しましょう。
アメリカビザ申請時の証明写真の頭の方向
写真を撮る際には、頭は正面を向いて顔全体がはっきりと映っているように撮影しましょう。
写真の中央からずれていたり、顔が横向きであったり、体が不自然に傾いている場合は、顔全体が把握できず署名写真として不適当になります。
アメリカビザ申請時の証明写真の表情
自然な表情をするように心がけましょう。平常の顔と全く異なるような表情になっていたり、申請者として特定できないような表情を行っている場合は再提出を求められてしまいますので気を付けましょう。
そのため、真顔や少し口角が上がっている程度の顔での撮影をお願いいたします。
アメリカビザ申請時の証明写真の焦点
焦点がずれていると写真全体がぶれてしまい、申請者の顔が不鮮明になってしまいます。そのため、手ブレや焦点がずれてしまってピントが合わないような写真は不適切ですので低D出しないようにしましょう。
証明写真の良い例
以上の注意点を踏まえ、提出する写真として適当な写真の例は下記の画像のような物になります。
証明写真の悪い例
提出する証明写真として悪い例を解説と共に掲載していきます。
上記の写真は、顔が正面を向いておらず、身体が傾いてしまっています。
また、髪の毛が顔にかかってしまい、顔に影ができてしまっています。
このような写真は証明写真として不適当ですので提出することが無いようにしましょう。
また下記のような写真は一見適切な証明写真に見えますが、写真の中央に頭部が位置していないません。また、焦点があっていないため、不適切になります。
以上の写真のように、証明写真として不適切な写真にならないように注意しましょう。
また、良い例の写真を参考にして証明写真を撮影しましょう。
適切な写真のチェックリスト
- 顔全体が映っており、正面を向いて目が開いている
- 頭の先から顎の先までの頭部全体が映っており、頭の高さが写真上部に位置している
- 頭の位置が中央に位置している(不自然に左右に偏っていない)
- 目の高さが写真の半分から半分より少し上に位置している
- 背景が白または、淡色の薄い色である
- 顔と背景がはっきり映っており、影で顔が不明瞭になっていない
- 自然な表情で写真が撮られている
アメリカのパスポート用写真について
アメリカでパスポートを取得する際に、日本で証明写真を撮ってから渡航するケースが多いと思います。
その場合の注意点として、日本の証明写真機でのサイズ選択の際に、ビザ用で写真撮影を行いましょう。
日本の証明写真機ではパスポート用のサイズで写真を撮る場合、日本のパスポート規格でサイズが設定される機能になっています。
そのため、もしビザ用のサイズでの撮影機能がある場合には、こちらを利用しましょう。
ビザ用の写真は世界的に規格が決まっているため、一定のサイズになると思いますが、もし規格より小さい場合には写真を切らずに大使館の領事に提出してください。
乳児・幼児の証明写真を撮影する方
もし、乳児・幼児と一緒にアメリカに渡航する際には乳児・幼児用のビザ申請が必要になります。生まれて間もない赤ちゃんを撮影する際に、効果的な方法を2つご紹介したいと思います。
一つ目は、親が白い布を身体にかけて座り、子供を抱きながら写真撮影する方法です。
この方法は、親が近くにいることで多少サポートして証明写真を撮ることができます。
二つ目の方法として、白いシーツや布団の上に子供を寝ころばせて真上から撮る方法です。
カメラの方向におもちゃなどを置いて注意を向けさせることで、正面を向いた写真を撮りやすくなります。
まとめ
以上、アメリカビザ申請時の証明写真の必須要件でした。
まとめると、
- 撮影は直近6カ月以内のもの
- 背景は白または薄い淡色
- 写真のサイズは5㎝×5㎝
- 服装はグレーのものを着用する
- メガネや装飾品は着けない
- 申請者本人とわかる明瞭な写真
以上6つの要素に注意し、証明写真を提出しましょう。