学生ビザが間に合わない!留学準備の失敗の対策とビザ申請時期について解説

留学を行う前には多くの準備があります。しかし、しっかり下調べを行っておかないと学生ビザの発給が間に合わないという事態になりかねません。

今回は、留学経験のある筆者自身の体験談や、初めての留学で陥りがちな失敗の例をご紹介しつつ、どれくらい前から準備を始めればいいのか、留学準備の失敗の対策等も交えて解説していきます。

留学の際に学生ビザが間に合わない事態にならないために

まずは、留学準備の際にビザ発給が間に合わない事にならないための予防策についてご紹介したいと思います。これから留学に向かいたいと考えている方やまだ留学先は決まっていないが、留学に行ってみたいと考えている方にとって覚えておくべき留学準備の基本です。

前提の知識として、在留資格である留学ビザの発給が間に合わない場合、留学先の国に入国することは、どのような理由があっても出来ません。

また、受け入れ先の教育機関は、決められているカリキュラム通りに授業を開始するため、授業開始日に渡航が間に合わない場合でも、あなた一人のために対応を行ったり、責任を取ることはありません。大学によっては、入学日に間に合わなかった場合、次の年の受け入れまで待たなければならないという事態にもなる可能性があります。

そのため、入学する日に間に合うように、責任をもって自分で申請手続きを行う必要があります。

留学の際に取得するビザは「学生ビザ」と呼ばれていますが、これは通称になっており、実際の名前は国によって異なります。

例えば、アメリカだと「F-1・M-1」、カナダでは「Study Permit(就学許可証)」、オーストラリアでは「Student Visa」

このように、国ごとに様々な名称があります。

留学先国が決まったら、まずはその国の公式ウェブサイトを検索し、学生ビザ取得に必要な書類や手続きを確認しましょう。

以上の前提知識を踏まえて、ビザ申請のポイントについて徹底解説していきます。

時間に余裕を持ったスケジュールを組む

ビザ申請にかかる時間は、およそ1か月から2か月です。しかしこれはあくまで目安です。私の体験では、申請する日は同じでもビザ取得までにかかる日数は人によって異なります。早い人では、1週間程度で取れる方もいれば、3か月ほどかかってしまったという人もいます。

つまり、「時間がかかってしまっても入学日に間に合う日から準備を開始する」ということが重要です。

「自分の申請は時間がかかるかもしれないから早めにアクションを起こしておこう」という意識を持ち留学準備を早めにおこなっておくことが、直前に不測の事態に遭遇した際に対処出来る時間に繋がります。

提出書類の内容は必ず見直す

ビザ申請書や入学許可証などの提出する書類は、基本的に英語等の現地の公用語で記載されています。そのため、多くの方が記載内容を間違え、再提出を求められる事が頻発します。各項目にどのようなことが書いてあるかをしっかり把握する事はもちろん、自分の読解力に頼らず、辞書やインターネットでわからない部分は調べ、しっかり内容を把握してから記述を行うようにしましょう。

また、記述した後も内容に間違いがないか見直しを行い、確認を行いましょう。

もし、間違った内容で申請を行うと、ビザ発給までに時間がかかります。最悪の場合、ビザの発給が許可されないことにもなりかねないので、申請内容の見直しはしっかり行いましょう。

追加書類の提出は速やかに

ビザの申請の必要書類を提出した後に、追加で別の書類の提出が求められる場合があります。この場合はなるべく早く追加書類」を提出しましょう。

追加提出する書類の種類は人によって様々ですが、戸籍謄本や銀行の残高証明書、語学力証明の試験結果などです。

追加書類の提出を求められた際には期限が設けられますので、必ず期限内に提出しましょう。基本的な提出期限は「28日以内」又は「7日以内」のどちらかです。

必ず期限と提出する書類の種類を確認し、期限内に提出しましょう。

ビザ申請の内容が誤っている際にはすぐに訂正連絡

もし、「ビザ申請の期間中に内容の誤りに気づいた場合」又は、「移民局からビザ申請書の誤りを指摘される場合」には、必ず修正依頼を移民局に送りましょう。

修正依頼の方法は、どの部分が間違っているか、留学予定先の国などによって異なりますが、一般的には

「移民局の担当者にメールを送信する」又は、

「留学申請フォームから修正依頼を提出する」等の方法が挙げられます。

もし、留学センター等で手続きを行っている場合は、職員の方に対処方法を伺いに行きましょう。

注意点として、誤りの訂正を移民局から指摘された場合には、追加書類の提出と同じく返信に期日が設けられています。そのため、ビザが無事発給されるまでは、逐一メールを確認し、修正依頼が来ていないかをこまめにチェックしましょう。

特に多い間違いとして、ビザ申請書に記載した名前の表記がパスポートのアルファベット表記と違うというケースがあります。

パスポートに記載されている名前と表記が違うと、無事にビザを発給されたとしても、入国管理官に不審であると疑われ入国拒否されることもあります。この点は必ず確認を行い、注意しましょう。

留学準備の失敗パターン5選

次に、よくある留学の失敗のパターンについて例と共に解説していきたいと思います。

上記の「留学の際に学生ビザ申請が間に合わない事態にならないために」を実践していただければ、このような事態に遭遇する事は無いと思います。

しかし、留学の準備には不測の事態がつきものです。よくある失敗例を確認し、そのような事態にならないように対策をしっかり行っておきましょう。

留学準備の失敗①「留学希望先の学校・国の受け入れが定員に」

留学先の国や学校、滞在先には定員が決まっています。定員の数は受け入れ先によって異なりますが、人気の高い学校や滞在先は締め切り日よりも数か月先に一杯になってしまう事は少なくありません。

また、夏休みや冬休み期間等の留学繁忙期には、短期留学制度でも定員に達してしまいます。

主な原因として、少人数クラスでの授業がカリキュラムである場合と国籍比率制限の2種類があります。

一つ目の少人数カリキュラムに関して、そもそも留学先の教育機関によって一年間で受け入れられる留学生の数は決められています。また、滞在先でもホームステイ出来る場所や数に制限があるため、あえて少人数クラスにしているケースが多いです。

二つ目の国籍比率制限は、一部の学校では国籍のバランスをチェックし、一つの国籍の留学生が多くならないように制限をかける事です。

原則として、語学留学には定員がありませんが人気の留学先では、国籍のバランスを確認し、多くなりすぎている国籍の留学生は受け入れを一時的に中断することがあります。

留学準備の失敗②「提出書類に不備があり、ビザ取得が間に合わなかった」

留学を行う場合、受け入れ先の教育機関によってカリキュラムや通学期間が異なります。短期留学の際には、ビザの中でも簡単に取得することができる観光ビザや電子渡航認証(ESTAやETAなど)で入国し、語学を学ぶことができます。しかし、長期留学になる場合は申請に時間がかかる学生ビザの取得を行わなければなりません。

学生ビザの取得には、ビザ申請書や入学届、経済状況を証明する書類などのさまざまな書類が必要になり、海外との行政機関とのやり取りが必要になるため、内容不備や意思疎通の齟齬などが起こりやすいです。

下記には人気留学先の国名と、学生ビザ取得の際に必要な書類を併記しますので、是非確認してください。

アメリカ留学での学生ビザ(F-1・M-1)取得に必要な書類

アメリカ学生ビザに必要な書類
書類名 解説
パスポート 有効期限内であり、ICチップ搭載型
証明写真 5㎝×5㎝
I-20 入学願書 受け入れ先の教育機関が発行
I-901 sevis支払確認書 アメリカに留学生として滞在する際に必要になる個人情報管理システムの支払書
面接予約確認書 大使館で行われるビザ申請の面接予約確認書
DS-160 非移民ビザ申請書 オンラインビザ申請書
財務書類 経済状況を示すための書類
状況に応じた必要書類 必要に応じて提出
婚姻・家族関係証明書 家族関係などを示す書類 必要に応じて提出
裁判記録・警察証明書 過去に犯罪を行った方のみ提出

カナダ留学での学生ビザ(Study Permit)取得に必要な書類

カナダ学生ビザに必要な書類
書類名 解説
パスポート 有効期限内であり、ICチップ搭載型
証明写真 5㎝×5㎝
入学許可証/在学証明書 入学許可証=Letter of Acceptance 在学証明書=Letter of Enrolment
学費の領収書 学費を納入済みの場合は、その領収書が必要です。
未成年の方が必要な追加書類 戸籍謄本や後見人証明書など
カナダ政府指定の申請書 IMMで始まる番号がついている書類
財務書類 経済状況を示すための書類
健康診断 特定の国に長期で滞在していた経験がある方などは、カナダ政府指定の病院で健康診断を受ける必要がある
エッセイ 留学の計画等を説明するエッセイ
成績証明書/修了証書 成績証明書=Transciprt 修了証書=Certificate/Diploma
申請料 申請料の支払いが必要 過去10年の間にカナダのバイオメトリクス手続きをしたことがない場合は、バイオメトリクス費用も支払う必要あり

イギリス留学での学生ビザ(Student Visa)取得に必要な書類

イギリス学生ビザに必要な書類
書類名 解説
パスポート 申請日から最低6ヵ月間有効なもの
過去に使用し現在無効になっているパスポート 過去10年間に利用したパスポート
CASレター 留学する教育機関が発行 書類形式の場合もあれば、 メール形式のものもある。 教育機関により形式が異なる
英語能力の証明(IELTS for UKVIのスコア) ※日本のパスポートによる申請者は、この資金証明書類の提出は免除されている。 IELTS for UKVIのスコアを提出
VFSビザセンター予約確認書 ビザ申請書類提出日の予約確認書
オンライン申請用紙 UKVIのサイトから入手できるAccess UKというビザ専用の申請フォームの印刷
留学資金の証明 ※日本のパスポートによる申請者は、この資金証明書類の提出は免除されてる。 経済状況を示すための書類 残高証明は不可
資金提供者からの保証状 ご両親や他の第3者から資金提供を受けて、その資金で留学する場合は、その資金を提供してくれる方からの資金提供する旨のレターを英文で用意する必要がある
イギリスでの過去の学歴を証明するもの イギリス留学経験がある場合
成績証明書/修了証書 成績証明書=Transciprt 修了証書=Certificate/Diploma
書類提出チェックリスト オンラインフォーム完成後にダウンロード
バーコードセパレーター 提出書類を種類に分けてまとめた際に、最初に添えるバーコード付きの表紙
戸籍謄本 資金提供を受けて留学する場合やご両親や親せき身内の方から資金の提供を受けられる場合に必要

オーストラリア留学での学生ビザ(Student Visa:Subclass 500)取得に必要な書類

イギリス学生ビザに必要な書類
書類名 解説
パスポート 有効期限内であり、ICチップ搭載型
オーストラリア政府指定の留学生保険の加入証明書 OSHC:Overseas Student Health Cover というオーストラリア政府指定の保険
入学許可証 入学許可証=Letter of Acceptance
英文の留学の理由書(GTE:Genuine Temporary Entrant、2000文字以内) またはその証明書など 留学のために一時的にオーストラリアに滞在することを証明するための英文の理由書
滞在先およびWelfare Arrangementsの 証明書 未成年の方が必要

フィリピン留学での学生ビザ(Special Study Permit)取得に必要な書類

イギリス学生ビザに必要な書類
書類名 解説
パスポート 有効期限内であり、ICチップ搭載型
3カ月以内に撮影した証明写真2枚 カラー写真で背景が白 現地学校で撮影も可能
入学許可証 受け入れ先の学校から発行
ビザ申請用紙 現地入国管理局で取得
申請費用 ビザの申請費用 留学先の地方によって異なる為、 あらかじめ調べておく必要あり

留学準備の失敗③入学時期を調べていなかったため入学までのスケジュールを間違えていた

留学の際には、受け入れ先の大学や語学学校によって入学日が異なります。また入学願書の提出日も異なるため、提出期限日などを把握していないと入学することができません。一度入学日を逃してしまうと、次の入学日を待つ必要があります。そのため、翌年又は半年後になるまで留学ができないケースが発生する恐れがあります。

留学を決めたら、まず入学願書の提出期限や入学日を確認し、スケジュールを組みましょう。

以下は、人気留学先国の主な入学時期です。入学日程は学校によって異なるので、あくまで 目安としてご参考にしてください。

  • アメリカ:1月または9月
  • カナダ:1月または9月
  • イギリス:9月
  • オーストラリア:2月または7月
  • フィリピン:6月

ただし、語学学校については一般的に毎週月曜日に入学できる学校が多いです。

そのため、もし、語学学校に留学する予定の方は、焦らず次の入学日を確かめましょう。

留学準備の失敗④長期滞在して現地で勉強と仕事をしたかったが、ワーホリの年齢制限を超えていた

現在学生でない方は、外国で長期滞在しながら語学の勉強と仕事を両立したいと思っている方は多いです。ワーキングホリデービザを取得することで、1年から2年程度外国に滞在することができます。しかし、ワーキングホリデービザには30歳までという年齢制限があります。もともとワーキングホリデービザは20代からの若年層に向けて設けられた留学制度になりますので、もし、ワーキングホリデーを行いたい方は、早めに計画を立てましょう。

また、もし海外で働きたい場合は「就業ビザ」を取得する事をオススメします。就業ビザは学生ビザと違い、現地で働くことが出来るビザで、ワーキングホリデービザのように年齢制限はありません。

留学準備の失敗⑤想像と現実のギャップにうちのめされてしまう

留学は語学の勉強だけではなく、異文化との交流や外国人と話、相互理解を行うことが目的の制度です。インターネットでの情報を鵜呑みにしてしまい、現実とのギャップに疲れてしまい、モチベーションがなくなってしまっては留学した意味がありません。

下調べをすることはもちろん大事ですが、外国の文化を体験し、今後の自分の人生の役に立つ考え方へと活用する事が最も重要です。

また、外国人だからと言ってひとくくりにするのではなく、個人には個性があり、各家庭にはそれぞれの生活スタイルがあることも忘れてはなりません。

留学にいった際には、現地の方々の文化や多様性を尊重しましょう。

まとめ

以上、留学の際に学生ビザが間に合わない事にならないために行うべき対策をご紹介しました。

結論として、

  1. 時間に余裕を持った行動を心がける
  2. 提出書類の見直しをきちんと行う
  3. 書類の追加提出を求められた場合は速やかに行う
  4. 提出書類に不備がないかしっかり確認する
  5. 入学願書の提出や入学日はしっかり確認しておく

以上5点を念頭に入れ、留学準備を行いましょう。

また、ビザの準備には不測の事態がつきものです。そのため、自分だけで解決するのではなく、周りの人に頼る事も大事です。責任感を持ってビザ申請を行うと同時に、協力して留学準備を進めていきましょう。

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