ESTA(エスタ)とは、米国政府によって制定されているビザ免除プログラム(VWP)の参加国の国民が、アメリカへの渡航前にオンラインで事前に申請を行う電子渡航認証システムです。ESTAを利用するには、米国への渡航目的が観光やビジネスの場合かつ、滞在期間が90日以内である必要があります。
ESTAは一度申請すると、通常は2年間有効ですが、パスポートの有効期限が切れる場合や申請内容に変更がある場合は、更新が必要になる場合があります。また、ESTAの申請が拒否された場合や有効期限が切れた場合は、再申請が必要になります。
この記事では、ESTA申請で拒否される理由と対処方法をご紹介します。
渡航認証拒否されてしまった際の詳しい理由や対処方法、再申請の方法を詳しく解説していきます。
米国渡航時にはESTA又はビザの取得が必要
通常、海外へ渡航する場合は、事前にビザ(査証)を取得する必要があります。
しかしアメリカでは、米国政府及び米国国土安全保障省(DHS)によりビザ免除プログラム(VWP)が制定されているため、VWP参加国の渡航者は米国渡航時のビザ免除が行われています。
ですが、ビザ免除プログラムを利用した渡米には、テロや不法滞在への対策の一環として導入された「電子渡航認証システム」であるESTA(エスタ)を事前に申請及び取得することが必要です。
したがって、アメリカ渡航の際には、ビザ又はESTAの取得が必須になっているため、必ず渡航前にビザ及びESTAの申請を行い、取得をしましょう。
過去にキューバへの渡航歴がある方はESTAが使えない
2021年1月12日より、アメリカ政府はキューバをテロ支援国家に指定しました。その結果、2021年1月12日以降にキューバへ渡航したことがある方は、ビザ免除プログラム(VWP)の利用及びESTAの申請ができなくなっています。
しかし、2023年7月6日に、ESTA申請公式サイト及びESTA公式モバイルアプリが更新され、適格性に関する質問にて、「2011年3月1日以降、キューバ、~に旅行したことがありますか?」と質問に追加されたことにより、2011年3月1日以降にキューバへ渡航したことがある方も、ESTAの申請ができない状況となりました。また、2011年3月1日以降でキューバへの渡航歴がある方で、既に有効なESTAを取得していた場合でも、認証が取り消されてしまうため、ESTAが使えません。
なお、税関・国境警備局(CBP)では、「キューバへの渡航歴があることにより、米国への渡航が禁止されるわけではない」と説明しています。
したがって、キューバへの渡航歴がある方はESTAが使えないため、アメリカへ渡航する際は、ビザ(査証)の取得を行ってください。
ESTAの認証ステータスについて
ESTA(エスタ)の申請を行うとESTAの公式サイトにて認証状況の確認ができます。その際、ESTAの認証状況は3種類のステータスによって管理されています。
以下では、3種類の認証状況について解説していきます。
認証は保留中です
ESTAのステータス確認を行った際に、確認画面にて「認証は保留中です」と表示されている場合は、「認証保留」になっている状態です。
認証保留とは、ESTA申請後の申請情報の確認や審査を行っており、まだ認証結果が出ていない状態の事を意味します。
通常の場合、認証保留はESTA申請後約72時間以内(3日間以内)にステータスが切り替わり、認証許可または認証拒否の結果が出ます。
なお、ESTAのサーバーダウンやシステムのメンテナンスによって、認証までに72時間を超える可能性があるため、注意してください。
認証は承認されました
ステータス確認にて、「認証は承認されました」と表示されていた場合は、「認証許可」になっていることを意味します。
認証許可とは、ESTAの申請が無事に通り、アメリカへの渡航を許可された状態の事です。そのため、ステータス確認を行った際に、「認証は承認されました」と表示されている場合、ESTAの取得が完了していることになるので、アメリカへの渡航を行うことが可能です。
ESTAの申請時に使用したパスポートを準備し、アメリカ渡航を行いましょう。
なお、「認証が承認されました」と認識している方がいますが、公式では「認証は承認されました」と表示しているため、注意してください。
渡航は承認されませんでした
「渡航は承認されませんでした」とステータス確認画面表示されていた場合は、ESTAが「認証拒否」になっていることを差します。
認証拒否とは、何らかの理由により、渡航を許可できず、ESTAが取得できなかった状態です。
ESTAが取得できていないため、このままでは、アメリカへの渡航ができません。
また、ESTAが認証拒否になってしまった場合は、再度申請を行っても認証許可になる事があまりなく、再度認証拒否になる恐れがあります。
そのため、認証拒否になった際は、ビザ(査証)の取得を行うようにしましょう。
ESTA認証ステータスの確認方法
ESTA申請が拒否された場合、ESTA公式サイトから申請した内容がいつでも確認できるようになっていますので、以下の手順で登録した内容を確認してみましょう。
なお、認証結果が確定した際には、下記のようなメールが送られてきます。
件名:ESTA Status Change
本文:There has been an update to your ESTA Travel Authorization Status submitted on 【申請した日付】 Please visit https://esta.cbp.dhs.gov/esta to check your application.
ESTA Program Office
https://esta.cbp.dhs.gov/esta
www.cbp.gov/esta
Arriving via a Land Border?
An I-94 is required for all ESTA approved applicants visiting or transiting the U.S. Travelers will be issued an electronic I-94 during the admission process and a $6 processing fee will be charged at a land port of entry. The I-94 website and CBP One? mobile application allow you to apply in advance, saving you time at the port of entry, by capturing your destination information and allowing you to prepay using the payment type of your choice, including credit card or your digital wallet*. The I-94 website and CBP One? mobile application also allow travelers to check the status of their admission to the United States and send alerts if your status is nearing expiration (Traveler Compliance Check)
このメールを受信した際は、ESTAのステータスに変化があったということになるため、ESTA公式サイトにて、ステータス確認を行い、どのステータスになっているか確認しましょう。
では、公式サイトでのステータス確認の方法を解説していきます。
1.ESTA公式サイトにアクセス
まず、下記URLよりESTA公式サイトへアクセスしてください。
ESTA公式サイト: https://esta.cbp.dhs.gov/
2.表示言語の変更
ESTA公式サイトは通常だと英語表記になっています。
右上にある「Change Languege」から「日本語」を選択することにより、サイトの表示言語を日本語に変更することができます。
3.ステータス確認の実行.
サイト上部タブの「ESTAのステータス確認」から「個人によるステータスの確認」を選択し、ステータス確認を開始しましょう。
4.セキュリティに関する通告
セキュリティに関する通告を一読し、問題がなければ「確認して続行」をクリックしましょう。
5.個人申請の検索
個人申請の検索画面にて、パスポート番号、生年月日、ESTAの申請番号を入力しましょう。なお、ESTAの申請番号が不明な場合は、市民権・国籍及びパスポートの発行日と有効期限を入力することによって、申請状況の検索を行うことができます。
6.ステータス確認画面
個人申請の検索画面で必要な情報を入力して「申請の検索」をクリックすると、ステータスの確認画面に移ります。ここでは、ステータスの状況に加え、申請者の氏名や生年月日、ESTAの申請番号、パスポート番号、ESTAの有効期限の確認を行うことができます。
画面左上に記載されている文章が現在のステータスになるため、本記事の「ESTAの認証ステータスについて」の段落を参考にして確認しましょう。
ESTAを取得できなかった場合
何らかの理由によってESTA(エスタ)の取得ができなかった際は、日本からの出国時に飛行機へ搭乗できず、渡航が不可能となります。
また、実際にESTA申請を忘れた場合などの米国渡航の際に出国ができない、また飛行機への搭乗が拒否される事態に陥ったことを記載している記事・ブログなどがあります。
そのため、必ずESTA(エスタ)又はビザ(査証)の申請・取得を行い、米国渡航をしましょう。
ESTAが認証拒否になる理由や申請が却下されてしまった場合の対処法を下で解説していきます。
ESTA(エスタ)申請で認証拒否・却下される理由
ESTA申請は、米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日に義務化され、ビザ免除プログラム(VWP)参加国の国民または市民が、渡航目的が観光または商用での渡航の際に、90日以内の滞在に限りビザを取得せず米国へ入国することを可能にするものです。
しかし、2015年に世界中で起きた同時多発テロの影響でESTAの審査基準が大幅に厳しくなりました。更に翌年2016年には以前よりも申請時の質問項目が増加し、審査がより厳格化されました。
これにより、ESTA申請を行った際に結果ステータスが「渡航認証拒否 TRAVEL NOT AUTHORIZED」と判定される方が増加する傾向にあります。
ここではそんな方に向けて、渡航認証拒否となってしまった場合の対処方法と、その解決方法について詳しくご紹介いたします。
ESTA申請が承認されない主な理由は以下の通りです。
ESTA申請が承認されない理由 |
---|
・適格性に関する質問事項の内、いずれか一つ以上に「はい」と答えた場合 ・申請書に記載されている個人の情報がパスポートと一致しない場合 ・キューバ、北朝鮮、イラン、イラク、スーダンまたはシリアの国籍を含む二重国籍の方 ・2011年3月11日以降に、 キューバ、イエメン、イラク、イラン、シリア、スーダン、ソマリア、リビア、北朝鮮への渡航歴がある ・過去に米国への入国拒否歴がある ・過去にビザ却下歴がある ・過去に重大な犯罪を起こしたことがある ・過去に米国でオーバーステイの履歴がある ・過去に米国で不法滞在の履歴がある ・国際指名手配犯(犯罪者・テロリストの人物)と同姓同名 ・米国のグリーンカード(永住権)を取得している ・米国大使館にて米国移民ビザを申請したことがある ・滞在予定期間が90日以上 ・過去パスポートを紛失および盗難届けを提出したことがある |
なお、ESTA申請時に虚偽申告を行うことで入国拒否になることがあります。
虚偽申告が発覚した際には、ESTAが剥奪され、今後ESTAの申請が不可能となるため、決して虚偽申告を行わないようにしましょう。
適格性についての質問「身体もしくは精神の疾患がありますか、~」に対する回答について
ESTA申請に際しての質問事項「身体もしくは精神の疾患がありますか、~」に対する回答では、精神疾患や身体障害のある方全員が該当するわけではありません。
では、どのような方が該当するのか、解説していきますのでご確認ください。
まず、ESTA申請の質問事項で問われている「身体もしくは精神の疾患」とは、全ての身体障害や精神疾患の事を指しているわけではありません。身体もしくは精神の疾患を患っていることで、自身あるいは他社に対して危険な行動を起こしてしまうか否かがポイントとなります。
なお、該当する場合は、ESTA申請後の審査で落ちる可能性があります。
下記で該当する場合としない場合をまとめましたのでご覧ください。
「身体もしくは精神の疾患がありますか、~」の質問に対する回答について | |
---|---|
該当する場合 | ・現在身体的あるいは精神的障害を患っており、 自身あるいは他者の所有物、安全、健康、福祉を脅かす行動をしたことがあり、 同様の行動あるいはその他の危険行動を再び引き起こす可能性がある場合 |
該当しない場合 | ・現在身体的あるいは精神的障害を患っていない場合 ・過去身体的あるいは精神的障害を患っていたことがあるが、 その障害に関連した自身あるいは他者の所有物、安全、健康、福祉 を脅かす行動をしたこと、あるいは脅かす可能性がない場合 ・現在身体的あるいは精神的障害を患っているが、 その障害に関連した自身あるいは他者の所有物、安全、健康、福祉 を脅かす行動を起こす可能性がない場合 |
該当する病気や感染症やその他の適格性の質問について詳しく知りたい方は下記のページをご参照ください。
ESTA(エスタ)申請時の適格性についての質問を徹底サポート
ESTAが申請できないまたは認証拒否になった際の対処法
米国税関・国境取締局(CBP)はESTA申請が拒否された場合、基本的に認証拒否の理由を開示していません。
しかし、渡航認証拒否の理由の多くの場合が、ESTA申請の質問事項に1つでも「はい」と答えてしまい却下されたケースとなる為、結果ステータスが「渡航認証拒否 TRAVEL NOT AUTHORIZED」となった場合は、米国政府のESTA公式サイトにて選択内容に間違いがないか一度ご確認下さい。
仮に渡航認証拒否となっても再申請をすることは出来ますので、焦らずまずは申請内容を確認してみましょう。なお、再申請を行う場合は、24時間以上時間をおいてから申請をしてください。
また、ESTA申請の結果ステータスは固定ではなく、渡航認証が承認された場合でも審査は続いています。その為、一度渡航認証承認となった場合でも、再審査により渡航認証拒否となる場合があります。万が一、ESTA取得後に認証ステータスが変更された際には、米国税関・国境警備局(CBP)より「ESTA Status Change(ステータスチェンジ)」という件名でメールが届くので、内容を確認の上公式サイトから再申請を行いましょう。
【ステータス変更メールの例】
There has been an update to your ESTA Travel Authorization Status submitted on 【申請した日付】 Please visit https://esta.cbp.dhs.gov/esta to check your application.
ESTA Program Office
https://esta.cbp.dhs.gov/esta
www.cbp.gov/esta
Arriving via a Land Border?
An I-94 is required for all ESTA approved applicants visiting or transiting the U.S. Travelers will be issued an electronic I-94 during the admission process and a $6 processing fee will be charged at a land port of entry. The I-94 website and CBP One? mobile application allow you to apply in advance, saving you time at the port of entry, by capturing your destination information and allowing you to prepay using the payment type of your choice, including credit card or your digital wallet*. The I-94 website and CBP One? mobile application also allow travelers to check the status of their admission to the United States and send alerts if your status is nearing expiration (Traveler Compliance Check).
入力時に間違いがあった場合
ESTA申請時、入力ミスにより質問事項に1つでも「はい」と答えてしまった場合、前回の申請内容を上書きし再申請を行うことが可能です。ただし、一度入力した内容はすぐには取り消すことが出来ない為、24時間以上空けてから再申請を行いましょう。また、再申請には費用がかかりますのでご注意下さい。
ESTAを再申請する際は、申請料金を再度支払う必要や申請情報を再度入力しなおす必要がありめんどくさいですし、二度手間となります。
再申請を行っても拒否される場合は、米国税関・国境警備局(CBP)に問い合わせを行い、申請内容に入力ミスがあったことを伝えることにより申請内容の修正が可能となります。尚、米国税関・国境警備局(CBP)とのやり取りは全て英語となり、日本語での問い合わせは受け付けていませんのでご注意下さい。
税関・国境警備局(CBP)
≪問い合わせ先≫
再申請の方法について
ESTAの再申請は、新規の申請と同じ方法で行うことができます。
ESTA公式サイト( https://esta.cbp.dhs.gov/ )の「新規に申請を作成する」より、申請と同様の手順で再申請を行ってください。
再申請を行う場合でもESTA申請料金が発生するため、注意しましょう。
ESTAの申請方法を確認したい方は、下記のページで解説していますのでご確認ください。
アメリカ渡航に必要なESTA(公式サイト)の申請方法をわかりやすく解説
なお、最近では、ESTAの審査が厳格化していることに伴い、税関・国境警備局へ問い合わせを行ったにも関わらず、申請のキャンセルができずに再申請が行えないことが増えています。
そのため、入力ミスなどにより、ESTAの申請を行ってしまい、認証拒否になってしまった際でも、ビザの取得を行うのが良いでしょう。
入力時に間違いがなかった場合
ESTA申請時に入力ミスがなかった場合、別の要因で渡航認証拒否にあたる内容が米国税関・国境警備局(CBP)に記録されているということになります。この場合は米国税関・国境警備局(CBP)に問い合わせてを行っても申請内容の修正を行うことはできない為、観光または商用を渡航目的とする場合は米国大使館または領事館にてBビザ(※)の申請を行う必要があります。
なお、アメリカを経由する乗り継ぎ目的で渡航する場合はCビザ(トランジットビザ)の取得が必要になります。
※米国への商用を目的とした渡航を希望する場合はB1ビザ、観光を目的とした渡航を希望する場合はB2ビザが必要となります。
Bビザ(商用/観光ビザ)とは
Bビザとは、商用や観光または治療を目的としたアメリカ渡航の際に利用できるビザです。
BビザはB-1/B-2の二種類があり、申請時の渡航目的に応じて適切なビザが発給されます。
Bビザについて下記表でまとめましたのでご確認ください。
Bビザ | ||
---|---|---|
種類 | B-1 | B-2 |
利用目的 | ・取引先との会合 ・科学、教育、専門、ビジネス分野の会議への参加 ・財産の処理 ・契約交渉 |
・観光 ・友人や親族の訪問 ・治療 ・友愛 ・社会的奉仕活動 |
申請資格 | ・渡米目的は、ビジネス、娯楽、治療など一時的な訪問であること ・一定の、限られた期間のみ米国に滞在する計画であること ・米国での滞在費をまかなう資金の証明 ・米国外に居住していること、および、米国外に社会的、 かつ経済的な強いつながりがあり、訪問の終了時には確実に帰国すること |
Bビザの申請方法について
ESTAの渡航認証承認が下りなかった場合、アメリカでの滞在期間が90日を超える場合は米国大使館または領事館にてBビザの申請を行いましょう。
日本国内でBビザを申請したい場合は、必要書類を揃えた上で、東京の米国大使館、札幌、大阪・神戸、福岡、那覇の領事館等の大使館でビザの申請が行えます。
Bビザの申請は以下の手順をご確認下さい。
- 米国大使館のサイトからDS-160オンライン申請書を作成。
- ビザ申請費用の支払い。この時、12桁の領収書番号を必ず控えておきましょう。
- 米国大使館のサイトからオンラインにて面接予約を行う。
- 必要書類を用意し、大使館または領事館にて面接を行う。
申請内容や面接で問題がなければ、無事Bビザが発行されます。
Bビザ申請に必要な書類
下記表にて在日米国大使館及び領事館にて記載されているBビザ申請の必要書類をまとめましたのでご確認ください。
ビザ申請者と日本の関係を証明する為の書類を用意することで、より申請をスムーズに行うことができます。また、何を目的として訪問するかによって更に補足資料が必要となるケースもありますので、下記表を参考に十分に準備をし、申請を行うようにしましょう。
必要書類 | ・非移民ビザオンライン申請書DS-160フォーム ※DS-160についての詳細情報は、DS-160ウェブページを参照してください。 ・米国での滞在予定期間に加えて6か月以上の残存有効期間があるパスポート ※日本国籍の方は国別協定によって6ヶ月以上の有効期限は不要である ・過去10年間に発行された古いパスポート ・証明写真1枚 5cm X 5cmのサイズで、6ヶ月以内に撮影した背景が白のカラー写真 (DS-160確認ページ左上に留めてください) こちらのウェブページに必要な写真の条件に関する情報が掲載されています 注:眼鏡を着用した写真は不可 ・相互互恵的関係に基づくビザの手数料 ※日本国籍の方は免除 ・在留カードまたは特別永住者証明書の両面のコピー ※日本国籍以外の日本居住者の方のみ |
補足書類 | ・予定している旅行に関する旅程表やその他の説明 ・職位、給与、勤続年数、休暇許可、米国への旅行に際して 仕事上の目的がある場合はその目的、を詳述した雇用主の書簡 ・逮捕されたり有罪判決を受けたことがある場合、 刑期満了済みや後に恩赦されたとしても、それに関する犯罪や裁判の記録 ・親族訪問のためにビザを申請する方は、 親族の滞在資格証明のコピーを持参してください (グリーンカード、帰化証明書、有効なビザなど) ・これまでに米国に入国されたことがある方は、 入国資格もしくはビザ資格を証明する書類 ・日本国籍以外の方で、米国の学会、あるいは、 科学(化学)技術関連プログラムに出席する方は、 上述の書類に加えて、以下の書類も提出してください -規定に沿った履歴書 -すべての出版物のリスト(該当者) -会議主催者からの招待状・承諾書 ・技術者が、日本の企業の米国の購入者に販売した商工業用機械・機器の設置、サービス、 または修理等を行う目的で渡米予定で、それらが売買契約に明記されている場合は 商用としてのB-1ビザが該当します。 ただし、技術者はこれらのサービス提供に必要な専門知識を有し、 米国を源泉とする報酬を受けることはできません。 また、企業はこれらのサービス提供に対し当初の売買契約書に 定められたもの以外の支払いを受けることはできません。 予定される活動が記載されていない場合は就労ビザが必要です。 なお、B-1ビザは建築や建設業務には該当しませんので、 契約書にそうしたサービスを提供することが含まれていても就労ビザが必要です。 ・B-1ビザは上述の商工業設備および機器の設営、サービス、修理のために 米国人の研修を行う目的で渡米する技術者にも該当します。 このような場合も報酬は日本の企業から支払われ、 研修が行われることが売買契約書に明記されていなければなりません。 ・米国に治療を目的として渡航される場合、 上記の書類に加えて下記の書類の提出を 領事が求める場合がありますので、ご準備ください。 -病気についての説明、および米国での治療が必要な理由を 説明した日本の担当医師からの診断書 -この特定の病気の治療を行う意思、およびその治療に必要な期間と費用が 明記された米国の医師または医療機関からの手紙 (治療費には診察料、入院費および治療に関するすべての費用を含む) -渡航費、医療費および滞在費を負担する個人 または団体からの財政責任に関するステートメント。 これらの費用の支払いを個人が保証する場合、銀行取引明細書や その他の収入/預金証明書、納税証明書のコピーなどの 支払い能力を証明する書類を提出する必要があります。 |
※面接時には、必要書類のほかに面接予約確認書を持参する必要があるため、注意してください。
Bビザについて、詳しく知りたい方は下記ページにて解説していますのでぜひご覧ください。
Cビザ(トランジットビザ)とは
Cビザとは、乗り継ぎ目的でアメリカへ渡航する際に必要となるビザ(査証)です。
アメリカでは、乗り継ぎ目的での入国に関しても、ESTAかビザの取得が必要となります。
そのため、乗り継ぎ目的でアメリカへ渡航する際に、ESTAを取得できなかった場合は、Cビザを取得しなければなりません。
なお、乗り継ぎ時にトランジットエリアから外出し、アメリカ滞在を行う際は、Cビザでの入国ができず、滞在目的にあったビザの取得が必要になります。
Cビザの申請資格は以下の通りです。
- 米国を直ちに/引き続き通過する予定であること。
- 目的地までの一般的な航空券や船会社のチケットやその他の交通手段の手配の証明を所持していること。
- 通過の旅行の目的を遂行するために十分な資金のあること。
- 米国出発後、他の国への入国許可のあること。
Cビザ申請に必要な書類
Cビザの申請時に必要となる書類を下記表にまとめたのでご覧ください。
申請書類 | ・非移民ビザオンライン申請書DS-160フォーム ※DS-160についての詳細情報は、DS-160ウェブページを参照してください ・米国での滞在予定期間に加えて6か月以上の残存有効期間があるパスポート ※日本国籍の方は国別協定によって6ヶ月以上の有効期限は不要である ・過去10年間に発行された古いパスポート ・証明写真1枚 5cm X 5cmのサイズで、6ヶ月以内に撮影した背景が白のカラー写真 (DS-160確認ページ左上に留めてください) こちらのウェブページに必要な写真の条件に関する情報が掲載されています 注:眼鏡を着用した写真は不可 ・相互互恵的関係に基づくビザの手数料 ※日本国籍の方は免除 ・在留カードまたは特別永住者証明書の両面のコピー ※日本国籍以外の日本居住者の方のみ |
補足書類 | 該当する場合は、以下の書類を提出することを推奨します。 ・職位、給与、勤続年数、休暇許可、渡米に際して 仕事上の目的がある場合はその目的、を詳述した雇用主からの書簡 ・乗務員または乗組員の場合: 雇用主からの書簡(雇用を証明し、クルーまたは船員ビザが必要であることを明記しているもの) または船会社との有効な雇用契約書 ・最終目的地へ入国するための有効なビザ(必要な場合のみ) ・雇用契約の満了日を超えて有効な船員手帳 およびそれ以前のすべての船員手帳(該当する場合) ※船員手帳を提出することができない場合は、紛失届証明書を提出する必要があります。 |
Cビザについて詳しく知りたい方は下記ページをご確認ください。
トランジットビザと乗り継ぎビザは同じ?乗り継ぎ用ビザを理解して旅を楽しもう!
申請内容の間違いで入国拒否に
昨年、日本人女性がESTAを利用してハワイ観光を行おうとしていた際に、入国審査で入国拒否になる事象が発生しました。
理由としては、ESTA申請時に女性が登録した職業と実際の職業が一致せず、虚偽申告として扱われてしまった事によるものです。女性はOfficeworkerと申告をしていたのですが、入国時に宿泊日数にそぐわない料の衣類を持っていたことにより入国審査官が不審に思い、別室での審問を行ったと所、実はインフルエンサーだったことがわかり、虚偽の申告をしたことになりました。
その他にも、ホテルの予約者の名前が別の人物だったこともあり、売春などの不当滞在を行う事を疑われてしまったのも理由の1つとなります。
しかし、申告した職業が違ったことが要因として大きいと思われます。そのため、万が一ESTAの申請時に間違った情報で申請してしまい、そのまま取得できた場合でも、正しい情報での再申請を行い、虚偽申告にならないように心がけましょう。
まとめ|ESTA(エスタ)申請で渡航拒否・却下されない為には
この記事では、ESTA申請で渡航認証拒否された際の理由や対処法について解説しました。
以下は記事で説明したESTA申請の渡航認証拒否に関する重要なポイントをまとめたものです。
- ESTA申請時の質問事項が全て「いいえ」であること
- 結果ステータスが「渡航認証拒否 TRAVEL NOT AUTHORIZED」になった場合は公式サイトから申請内容を確認する
- ESTA申請で入力ミスがあった場合は米国税関・国境警備局(CBP)に問い合わせの上、再申請する
- 再申請が通らなかった場合はBビザ申請を行う
以上が、ESTA申請で渡航認証拒否された際の対処法のまとめです。この記事を参考にして、ESTA申請をスムーズに行うようにしてください。