ESTAは通常一度申請が通ったら2年間は有効になります。
ただ、この有効期限中に前回申請していることを忘れて2回目の申請をしたらどうなるのでしょうか?
重複して申請した際の注意点などを解説していきます。
ESTAの申請は何度もできるの?
ESTAは前述のとおり一度申請が通れば有効期限内であれば、特に再申請はしなくても利用することが出来ます。
ですが、審査が通っていることを忘れて再申請などすることはできるのでしょうか?
特に制限なく何度も申請可能
ESTAの申請についてはこれと言って申請制限や期限はなく、何度も申請することが可能です。
例えば今日ESTAの申請を行ったとして、2日後に申請を行ってもいいですし
一度旅行に行って帰ってきてから再びアメリカに行くときに再度申請してもいいのです。
毎回申請料はかかる
ただ、何度も申請できるからといって無料でというわけではありません。
申請をするたびに申請料の21ドルが必要になります。
どうしても再申請が必要な場合を除いて、ESTAの有効期限が残っているのであれば、無理に再申請をしないほうがお得に旅行することが出来ます。
2回申請してしまった場合はどうなる?
もし、2回ESTAを申請した場合どうなるのでしょうか?
古いものは引き続き使えるのか、解説していきます。
古い申請データが失効する
もし、ESTAを重複して申請をしてしまった場合
古い申請データに関しては失効されます。
常に最新の申請データが参照されるので注意が必要です。
渡航者申請番号も消えるので注意
2回申請を行った場合、過去申請した際に取得した渡航申請番号も消失し、新たな申請番号が付与されます。
基本的に入国審査の際にESTAの提示を求められることはありませんが、もし何かでESTAの提示を求められた際に古い番号ではなく新しい番号を使う必要があるので間違えないように気を付けましょう。
申請情報の確認方法
では、今現在の自分の状態がどういう状況なのか確認するにはどうすればいいのでしょうか?
確認は簡単に行えるのでその確認方法を記載していきます。
公式サイトにて確認できる
申請情報の確認は自身の名前と生年月日、パスポート情報がわかれば公式サイトにて確認することが可能です。
確認の手順は下記の通りになります。
①公式サイトにログインをして、画面右上にある「Change Language」から「日本語」を選択画面が日本語になるのでわかりやすくなります。
②メニュー内にある「ESTAのステータス確認」をクリックして、「個人による申請のステータス確認」か「グループによる申請のステータス確認」で申請したほうをクリック。
※下記では「個人による申請のステータス確認」を選択したことを前提に説明を進めていきます。
③セキュリティに関する通告で確認して続行をクリック
③入力フォームに必要事項を記載していく。
・パスポート番号
・生年月日
・申請番号(番号がわからない場合は国籍、パスポート発行日と有効期限)
④申請番号を確認して完了
2回以上の申請が必要なケース
1度申請が通ったものは基本的に有効期限内であればESTAの再申請は必要ないと記載してきましたが、では2回以上の申請が必要なケースはあるのでしょうか?
有効期限切れが近い
期限内であれば、再申請の必要はないといいましたが有効期限が近づいてきていて、今後アメリカへの渡航予定があるのであれば早めに再申請をしておいたほうがいいです。
ESTAの有効期限が近づいてきて30日以内になると下記のようなメールが届き、期限が近付いていることをお知らせしてくれます。
英文
ATTENTION!
The travel authorization submitted on December
18, 2020 via ESTA will expire within the next 30 days. It is not possible to extend or renew a current ESTA travel authorization. You will need to apply for a new ESTA travel authorization.
日本語訳
2020 年12月 18 日に提出された渡航認証 ESTA 経由の有効期限は今後 30 日以内に切れます。現在の ESTA 渡航認証を延長または更新することはできません。新しいESTA渡航認証を申請する必要があります。
このようなメールが届いた場合は再度申請を行っておきましょう。
滞在時に期限が切れているのは問題ない
ESTAはあくまで渡航前に申請が必要なものになるので、もしアメリカ滞在中にESTAの期限がきれてしまっても、出国できないんじゃないか!?と慌てて申請をし直す必要はないのでその点はご安心ください。
申請情報を間違えた場合
もし、申請をした後に名前や国籍、パスポート情報、生年月日、などの申請情報を間違えていた場合は再度の申請が必要になります。
特にパスポート情報に関しては間違えていた場合最悪の場合、入国拒否となることもあるので注意しましょう。
姓名の順番が逆であったり、パスポート発行日や有効期限の日付を間違えていたといったことがないように注意しましょう。
アドレスや滞在先の修正は無理に行う必要はない
申請した際のメールアドレスや滞在先の情報に関しては間違えてしまっていても特に修正をする必要はありません。
例えば、1年前の旅行の時に訪れた場所と今回の滞在先が違う場合やメールアドレスが依然と変わっているという可能性があると思います。
正確な情報を伝えるという意味で変更をするのは大切ですが、ただ毎回申請料がかかってしまうのでこれらの情報に関しては無理に修正する必要はありません。
ご自身の判断で都度申請するかを決めるようにしましょう。
認証が下りなかった場合
もし、申請をしたあとにその申請結果が「渡航認証拒否」となった場合、もし申請情報に間違いがあって拒否となっていた場合は申請内容を修正して申請し直すことで申請許可が下りることがあります。
例えば、その他質問事項について全て「いいえ」だったのに間違えて「はい」と回答してしまった場合などは再度申請して正しくすべてを「いいえ」と選択することで認証許可が下りることがあります。
認証が下りなかった場合は自身の申請に間違いがないかを確認し、再度申請してみましょう。
もし、間違いなく申請しているのに拒否となってしまった場合はESTAの申請は難しいので最寄りの大使館や領事館にいきビザの取得に切り替えるようにしましょう。
虚偽の申請はNG
もし、最初の申請で全て事実を記載しているのに申請が拒否となったからといって
再度申請する際に虚偽の申請をするのは絶対やめましょう!
例えば2011年3月1日以降、キューバへの渡航履歴がある方はESTAの申請が出来なくなりました。
実際にESTAを申請する際の質問項目にもキューバへの渡航歴を聞かれる欄があります。
もし、この期間の間にキューバへの渡航履歴があるのに、質問に対して「いいえ」と回答した場合
申請自体は通る可能性がありますが、実際にアメリカに到着後、入国審査でその事実が判明した場合、入国を拒否され強制送還となる可能性もあります。
また、入国が拒否となってしまうと5年間アメリカへの入国が出来なくなるペナルティが課せられることもあるので虚偽の申請は絶対にやめましょう。
2回申請に関する情報まとめ
ケース | 対応 |
有効期限切れが近い | 今後も米国への渡航予定があるなら再申請しておいたほうがいい |
米国滞在中に期限が切れてしまった | 帰国時に期限が切れているのは問題なし、帰国後に再度渡航予定があるなら再申請が必要 |
パスポート情報や生年月日などを間違えた | 再度申請が必要 |
メールアドレスや滞在先を間違えた | 再申請しなくとも問題はないが安全な渡航がしたいのであれば再申請が必要 |
認証が下りなかった(申請に不備あり) | 申請内容に間違いがあるのであれば修正して再申請 |
認証が下りなかった(申請に不備無し) | ビザの取得に切り替える |
いかがだったでしょうか?
ESTAの2回以上の申請に関してまとめました。
まちがって、重複申請を行ってしまうことはあるかと思いますが申請は何度行っても大丈夫なので、常に最新の渡航者申請番号を把握しておきましょう。
また、再申請が必要な場合もありますので、安全な旅行を行うためにも自分が再申請必要なのかどうかしっかり確認をしておきましょう。